六連星の鷹   作:榊晃輔

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こんばんわ。

昴がかなり問題アリに昇格した気が…

アウトー

とりあえずよろしくお願いします。


第十話。バスジャック、結末。

第十話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なっ…何だよ昴…どうしたってんだ!?」

 

 

 

キンジが昴に向かって叫ぶ。

 

雰囲気がおかしい。

 

普段の昴からなら感じることの無い…

 

殺気とでも言うべきだろうか?

 

とにかくだ。

 

今の昴は本当に危険な感じがする。

 

きっと誰が見てもそう言うだろう。

 

何よりも違うのは…

 

 

 

「色は…かなり薄いけどやっぱり紫か」

 

「キンジ、お前とは違うが俺のコレも立派な"覚醒状態"だよ」

 

 

 

衛藤が言う通り少し薄いが瞳の色が普段の蒼から紫へと変化している。

 

俺とは違うが覚醒状態だと言ったな。

 

発現は分らないけれど確実に今の状態では勝てない。

 

 

 

「キンジ、俺がこの状態に目覚めたキッカケは何だと思う?」

 

「何が…あったんだ?」

 

「それはなキンジ…」

 

 

 

その一言で目の前に居たはずの昴の姿がブレる。

 

早い!

 

 

 

「なっ…グッ」

 

「おぉ、頑張るねキンジ」

 

 

 

咄嗟に腕を上げ、頭の上でクロスガードの取ったら偶々防げた。

 

偶々防げただけだ。

 

全く見えなかった訳では無かった。

 

ブレながら一瞬振り出す瞬間が分かる程度だが…

 

打撃部位は全く把握出来ない。

 

 

 

「やっぱり現状のキンジじゃこんなものか」

 

 

 

"トスッ"っと首を強打される感覚。

 

防いだのは右の片腕だけ。

 

左腕までは見えな…かった…

 

………

 

……

 

 

そこでキンジの意識は途切れた。

 

"………だよ"

 

という昴の一言を聞いて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キンジ、お前だけが不幸だと思うなよ…」

 

「昴…良かったのか?」

 

「あぁ…別に良いさ。いつかは話そうと思ってたし」

 

 

 

衛藤も心配してくれていたのか。

 

意外だ…

 

まぁ今現在この事を知ってるのは教師とコイツだけだからなぁ…

 

神崎辺りに知られたらキンジより面倒くさい事になりそうだ。

 

 

 

「それよりお前なー、そんな事して身体持つのか?正直な話神崎ってかなーり可愛い方だから薄まっても反動すげーだろ?」

 

「久々過ぎるし、神崎は結構アウトな感じらしい…無理だ…わ…」

 

 

 

身体が重すぎる。

 

何人か乗っかってるのでは無いか?

 

膝が折れて地面に倒れ込む。

 

こりゃあアレだな。

 

確実に1日潰れるわ…

 

そこで自分は視界が暗転した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あーどうせこうなると思った。

 

昴は少し落ち着いて行動をした方がいい。

 

後先考えて無いからこっちが大変なんだよ。

 

 

 

「よっと…あー重た」

 

 

 

倒れたまま放置するわけにも行かないので仕方無く…

 

仕方なーく回収していく。

 

 

 

「"アレ"からもう何年になる昴…?」

 

 

 

ざっと10年近い月日が経っているか?

 

俺と昴が変わったあの時から。

 

あの時起こった事件…

 

いや、事件と言うのも間違っているか。

 

あの場所には法律や秩序なんて無いのだから…

 

 

 

「俺が今、こーやって過ごせるのは紛れもなくお前のお陰だ。だけどそのせいで…いや、なんでもねー」

 

 

 

何を言った所できっとコイツは全てを一人で背負うだろう。

 

さっきだって神崎が撃たれた時、気が気じゃなかったはずだ。

 

俺だってそうだよ。

 

そう何度も見たくねーからな…

 

仲間が死んじまう光景なんて。

 

 

 

「今回だってオマエは頑張っただろーよ。自分を責める必要は全くねーな」

 

 

 

キンジに当たったのだって、半分は神崎に怪我を負わせた自分を許せなかったからだろう。

 

そんな気がする。

 

うーん。

 

多分そうだろう。

 

 

 

「まー昴や、今はゆっくりと休んでおけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは…病院…だわな」

 

「そうだな」

 

「今回はどんなもんだった?」

 

「30時間ちょっと位だなー」

 

「…マジか」

 

 

 

どんだけ負担掛かってたんだ一体…

 

久しぶりって言うのも大きいのか?

 

こんなに倒れてたのはいつ以来だ…?

 

…義妹の血で目薬作った時以来かな。

 

アレも中々に死ぬかと思った。

 

 

 

「そういえば神崎は?」

 

「軽傷って話だな」

 

「あんなに血が出たのに?」

 

「らしーな」

 

 

 

どういう頭してるんだよあいつ。

 

石頭ってレベルじゃねぇぞ。

 

何にせよ…助かったのか。

 

 

 

「大丈夫だ昴、何も無いんだ」

 

「あぁ…分かってる。神崎の病室は?」

 

「動けるのか?」

 

「あぁ、問題ない」

 

「そーか、こっちだ」

 

 

 

衛藤の後に続いて病室を抜け出し神崎の病室へと向う。

 

何だ何だ?

 

個室ってこんなに差があるのか?

 

 

 

「…アンタが武偵を辞める事情のなんて私にしたら大した事じゃないんだから!」

 

 

 

扉を開けようと手を伸ばした瞬間聞こえてきた神崎の声…

 

衛藤と顔を見合わせ、扉の前で耳を澄ませる。

 

 

 

「とにかく、俺はもう武偵を辞めるんだ…来年からは一般の高校に通うんだよ」

 

 

 

あいつまだそんな事を言ってんのかよ。

 

分かってねぇな。

 

まぁ今は言わせおけばいいか。

 

 

 

「分かった…分かったわよ…あたしが探してたのは…」

 

 

 

何となく。

 

何となくだが次に神崎の口にした言葉は…

 

 

 

「あなたたちじゃ…なかったんだわ…」

 

 

 

聞いてはいけなかった。

 

そう思う一言だった様に感じてしまった。

 

 

 

「…戻ろう」

 

「そー…だな」

 

 

 

今は一人にしておこう。

 

正直、自分もどんな顔をして会いに行けば良いか分からなくなってしまった。

 

先程の言葉が心に重しとなってのしかかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「情けねぇなぁ…神崎を裏切っちまった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次からはママが出てくるかなぁ…?

頑張ります。

感想評価改良点等々よろしくお願いします。
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