本気で読めたものなのか心配です
「朝からお疲れ様だったな」
自分は運が良いのか分からないがクラス分けでキンジと同じになった。
去年に引き続き知り合いがいて嬉しい限りだ。
衛藤は隣のクラスか。
そしてキンジの方は教室に来て早々机に張り付いている。
負のオーラが凄いな…
「おーい、キンジ?」
…返事がない。
ただの屍のようだ。
まぁあんな事があったら落ち込んでもしゃーないか…
それだけじゃなさそうd…あっ…
「もしかしてヒスった?」
「っ!」
「あぁ、何かすまなかった」
ヒスった。
これは遠山の人間の持ち合わせているある意味特殊体質みたいなものだ。
正式名称はヒステリア・サヴァン・シンドロームだっけ?
性的興奮をし、なんちゃらが一定以上分泌される。
神経伝達物質を媒介し大脳・小脳・精髄といった中枢神経系の活動を劇的に亢進する。
その結果ヒスった時には思考力・判断力・反射神経などが通常の30倍にまで向上する。
スゲー超人になれるんだなぁこの時。
でも中学時代に何か遭ったから本人は嫌らしい。
女の子の前でなっちゃったらそりゃあ落ち込むわ。
「気にしすg「おう、昴にキンジも同じクラスか!」
声のした方を向くと車輌科、ロジの武藤が手を上げながら歩いてきた。
コイツも去年に続いてか。
「相変わらず元気だなぁ」
「おうよ!それでキンジはどうしたんだ?」
「…聞いてやるな」
キーンコーンカーンコーン
おっと、そろそろHR始まるっぽいな。
あぁそう言えばあの女の子って何処のクラスだろ?
「先生、私あいつの隣に座りたい」
「…ここのクラスかよ」
ちょっと勘弁してくれよ…
おい、こっち見んな!
神崎・H・アリアの指差す先にはキンジが。
そしてキンジは何か引き攣った顔で神崎を見てるし…
何が遭ったんだよホントに。
あぁ頭痛がイテェ…
てか外野もう少し静かにしろよ。
「良かったな、ご指名入りましたよ」
「嬉しくないわ!」
まぁしゃーない。
悪いけど自分は知らないフリをさせて頂くよ。
「良かったなキンジ。先生!俺が席替わりますよ!」
そう言っていそいそと武藤が席を譲った。
そこにつかつかと神崎が歩いて来て、自分の席の前で止まる。
ゑ?
何ですか何なんですか?
その獲物を狩るような目で自分を見ないでくれお願いだから。
「あんた、さっきの奴よね?」
「ぇ、何かな?」
「そいつは俺を見捨てた昴だ」
あ、おいキンジお前!
何でチクってんだよ!
あぁそんなに見るなって何かごめんなさい。
「ふーん…まぁ良いわ。キンジ、コレさっきのベルト」
え?
キンジ、お前ナニしてたんだよ!
自分と同じ事を考えている奴が何人か居るらしい。
また教室が騒がしくなってきた。
そんな中、一人の女学生が推測を始めた。
「分かっちゃった!理子分かっちゃった!これはフラグなんだよね!」
自分の斜め後ろ、キンジの隣に座る峰理子が立ち上がって叫んだ。
あぁすげぇいい笑顔だこいつ。
絶対やるぞ。
ぜぇーったい爆弾投げ込むぞ。
「キーくんは神崎さんとベルトを取るような何かをしていた!
そして彼女の部屋にベルトを忘れてしまった!つまり…」
「つまり…何だ?」
「熱い熱い恋愛の真っ最中なんだよ!」
うん、分かってた。
分かったよ、こいつは馬鹿だなんて。
そんな事を思っていたら…
ずきゅんずきゅん!"バキッ"
二発の発砲音と供に身体に衝撃が走った。
防弾制服なので銃弾床に転がっているが非常に痛い。
本気で痛い。
しかも当たった位置が最悪だ。
胸ポケット…自分の…愛車の…
「れ、恋愛なんてくだらない!」
どうやら真っ赤になった神崎が二丁拳銃を引き抜いた際に放ったらしい。
一発はどうやら後ろの壁に穴が空いてるからそれがそうだろう。
んでもう一発は何故か自分が貰ったと。
納得出来ねぇなぁ…
すげぇ理不尽じゃねぇの?
「そういう馬鹿なこと言う奴は、風穴開けるわよ!」
「へぇそう。そうかそうかぁ…何もしないのに風穴かぁ」
神崎が叫んだのに反応して声をかける。
流石に愛車のキーをぶち割られたら黙っている気は無い。
自分の胸ポケットからひしゃげた鍵を取り出し神崎の前に放る。
「お前に今、一発いいの貰ったんだよ。んでその有様」
「何よ?当たったあんたが悪いんでしょ!」
「あっ…そ」
あぁやだやだ。
もう無理だわ。
一発くらい良いんだよね?
腰に手を掛けてマテバを引き抜く。
それを徐に神崎に標準を…
「馬鹿っ!よせっ!」
バァン!
キンジに押され標準がズレた弾丸は神崎を大きく逸れ、黒板の一部を砕き散らした。
マテバ6unicaワンオフカスタム。
6インチだったバレルを8インチにアップ。
銃身は超合金で本来の1.3倍ほどの重量を誇っている。
理由は使用するマグナム弾の為だ。
.500S&Wマグナム。
市販拳銃弾最強を撃ち出す銃なのだ。
もちろん本来なら撃てないため魔改造品である。
「昴、お前のマテバは魔改造してるんだ!当たったら神崎が重傷だろ!」
「…キンジに助けられたな」
負け犬のような台詞を吐き捨て自分の席に座る。
あぁ最悪だ。
いきなりやってしまった。
まだ初日だというのに…
やっぱり思っていた通りコイツは面倒事を運んできやがった。
なんと言うか…
「ついてねぇなぁ…」
これで大丈夫なのか不安ですね
感想、評価、改良点などお願いします
その前に見てる人居るのでしょうか?