直葉side
私、高橋直葉(たかはし すぐは)。愛知県出身で今は、県内のごく普通の高校に通っている高校2年生です。趣味は、料理と普通ですが6歳の頃から料理をお母さんに教わっていたので、それなりに自信があります。自己紹介は、これぐらいにして今の状況を説明すると…
「「遅刻だぁーー‼︎」」
通学路を全速力で走っています。
直「もう!帆高がすぐに起きないから、遅刻しちゃうじゃん!」
帆「その言葉そっくりそのまま返す。直葉もよく朝起きるの遅いだろ!それに今日は、昨日遅くまで勉強してたから起きれなかっただけだ!」
彼は、南条帆高(なんじょう ほたか)私の幼なじみで家も隣同士、所謂腐れ縁のような関係だ。そして…
直「はぁ…はぁ…ねぇ。」
帆「はぁ…な、なんだ?」
私たちは息を整えるために歩いているところ、ふと頭に思ったことを彼に話し出した。
直「覚えてる?こうして昔も小学校まで走って登校したの。」
帆「覚えてるさ。あの時は確か、直葉が寝坊して迎えに行って、だけど、なかなか起きなかったから遅刻しそうになったんだよな。」
彼は呆れながらそう言い、私を見てきた。
直「うっ…確かに昔はよく寝坊したけど今は…。」
帆「昔はじゃくて、昔も…だろ。」
直「だ、だけどあの時よりは減ったもん。」
そう、私は今はましになったけど、本当に朝は弱いのだ。対して彼は朝は強く、よく寝坊する私を迎えに来てくれたのを今でも覚えている。しかし、そのせいでいつも二人で登校していたから、「夫婦みたいだね。」とよく言われた。その頃を思い出して
フフッと笑った。彼はそんな私を不思議に思ったのか、何故笑ったのか聞いてきた。私は今考えていた事を彼に話した。そうすると彼はこう言う。
帆「そう言えば、夫婦だとか言われてたな。確かに今思えば、可笑しい事だよな。」
そう言うと彼は私に
帆「だって俺たち、恋人だもんな。」
と笑いながら、そう言った。
直「うん。私たちは恋人。…ねぇ、」
私は彼に確認を取るかのように、聞いた。
帆「ん?なんだ。」
直「帆高君(…)は私の事、好き?」
かつての彼の呼び名でそう問いかけた。
彼は、当然のようにこう言う。
帆「当たり前だ、直葉。大好きに決まってるよ。」
直「うん!私も大好きだよ。帆高!」
4月も終わるというのに、まだ満開の桜が私たちを優しく包んだ、そんな感じがした。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
帆「ここまで、これば大丈夫だろう。」
直「そうだね。」
周りを見れば、ちらほらと登校している生徒がいる。どうやら、間に合ったようだ。
直「流石に新学期、早々に遅刻は嫌だからね。間に合って良かった」
帆「今日はごめんな。朝から走らせて…」
彼は私に軽く頭を下げる。
直「いや大丈夫だよ。私も帆高にたくさん迷惑かけてるから。」
帆「……それもそうか。」
直「そこは少し、否定して欲しかったな。」
私は少しむっとした表情で彼を見る。
帆「すまんな。直葉のかわいい反応が見たかった。良いものを見せてもらった。」
直「か、かわいいって///もう!まったく帆高は意地悪だよぅ〜///」
帆「ハハッ。悪かったな、そう拗ねんな。」
彼はそう言い、私の頭を優しく撫でる。私は帆高に撫でられるのが好きだ。少し荒々しいけど、毎回優しく撫でてくれる。なんだかんだで、私は扱いやすのかも知れない。
直「ん〜///はうぅ〜///」
年々撫でるのが上手くなってる彼の手の温もりを感じながら、少し甘い声が出てしまっていた。
帆「そんなに気持ち良いか?」
直「なっ!そ、そんな事はな、ないよ!」
帆「すまんな。上手く撫でれなくて…」
彼は申し訳そうな表情をし、頭から手を離した。
直「あっ……」しゅん
私は思わず、しょんぼりしてしまった。すると彼はこうなることが読めていたかのような表情をして、私の顔…耳に近づき、そっと囁いた。
帆「そうしょんぼりするな。……またゆっくり二人きりの時に撫でてやるよ。」
直「う、うん///」
私は少し顔を赤くし、返事をした。そして、心の何処かで期待している自分がいるのは、彼には内緒だ。
そんな会話をしながら歩いていると、ようやく私たちが通っている学校が見えてきた。
ここ学校の校名は、豊坂高校。校名に坂とついてある通り、正門の前にはかなり長い坂があり、道路の両側には桜の木が植えられており、地域の住民からとても人気がある。余談だがこうして桜の木が整備されているのは、桜木さんというおじさんが完備しているお陰である。桜木さんは、名前に『桜』と入っているぐらい桜が好きな人で、なんと今年で71歳で30年ぐらい前から、この桜を整備してきた言えば、プロフェッショナルだ。そして桜木さんは一度市から賞状ももらっている。それぐらいにこの地域で有名な人で人気もあるおじさんだ。
かなり脱線してしまったが、それ程ここの桜は綺麗で、テレビに出たりする事もざらではない。
直「毎日見てるけど、やっぱり綺麗だよね。この桜……」
帆「そうだな。俺はあまり花に関心がないが、この桜は綺麗だと思うな。」
私たちは長い坂を歩きながら、そんな会話していた。
?「よっ!二人ともおはよう!今日も仲良く登校か?」
すると後ろから、元気な声が聞こえた。振り返るとそこにいたのは、帆高の親友で私とも友人の脇宮庄司君だ。
帆「おはよう、庄司。今日も無駄に元気だな。」
直「おはよう、庄司君。後、ダメだよ帆高。そんなこと言ったら…ごめんね庄司君。」
庄「はは、大丈夫だよ直葉ちゃん。俺は元気が自慢だからな。それに帆高もいつも通りで安心したよ。」
庄司君は帆高の首に腕を回し、笑いながらそう言った。
直「ふふ。二人とも絡むのは良いけど、時間も気にしようね。」
帆「そうだぞ、庄司。早くいくぞ!」
庄「おう!今日も頑張ろう。」
「「ああ!(うん!)」」
私たちは庄司君を見習い、出来る限り元気な声で返事をした。
私たちの物語が今、始まります。
どうでしたか?
昔に書いたものなので、記憶も曖昧です。ですので、誤字やアドバイス等などを送ってくださると助かります。