ガラクタと呼ばれた少女達   作:湊音

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from :大淀と愉快な仲間達

sub :大淀です

本日正午に大本営から憲兵が派遣されてきました

そこで現在湊さんが置かれている状況の説明を受けたのですが

どうしてあなたは問題ばかり起こすのでしょうか?

何やら鹿屋基地での前任者のやった事が湊さんがやったように伝わっていましたし

佐世保でのやり取りも問題視されています

呉の提督や陸軍の中将さんに事情を説明して動いてもらっていますが

一体何をしているんですか、あなたは私達の提督になってくれるんじゃ無かったんですか?

それと、金剛さんが妙な胸騒ぎがすると騒いでいます、一刻も早く連絡を下さい


向かい風に向かって(3)

「今日はもう手がかりもつかめ無さそうだし、少し休憩したら鎮守府に帰ろうか」

 

「そうね、あの2人は何処に行ってしまったのかしら」

 

 大湊の提督は黙秘を続けたままだし、赤城さんを連れている以上はそう遠くには行っていないと思うのだけど全くと言っていい程湊さんの居場所が掴めない。

 

「1つ良いかしら」

 

「どうかしましたか?」

 

「あなたはあの人に憧れて憲兵になったと言っていたけど、どこに憧れたのかしら?」

 

 加賀さんにとって湊さんは大切な仲間を連れて逃亡し、艦娘の虐待や他の鎮守府への詐欺行為を行ったという極悪人としか思えないのだろう。その事を考えれば悪人に憧れて憲兵になると言う僕の言葉は意味が分からないと思う。

 

「うーん。 何を話せば良いか分からないけどあの人って訳も無しに悪さを働くような人じゃないと僕は思ってるんです」

 

「どういう意味?」

 

「子供の頃から無茶苦茶やってましたし、陸軍に入ってからも問題行動は多かったって聞いています。 でも、それって内容を調べてみれば湊さんにとっては仲間を守るための行動だったんですよ」

 

 子供の頃を少し思い出してみると、夜中に兄達の部屋に殴り込みに行ったり近所の小学生を閉め落としたりと考えれば考えるほど胸を張って信用できると言って良いのか不安になってきた。

 

「随分と信用しているのね」

 

「でも、1つ問題もあるんですよね。 湊さんが仲間であるうちは心の底から安心できるんですけど敵に回るとちょっと怖いんですよね」

 

 言葉だけじゃ上手く伝わらないと思い、加賀さんに僕が初めて担当した事件の話をする事にした───。

 

 

 

 

 

『だから施設のガキ共は使えないって言ってんだよ!』

 

 電話口から怒鳴りつけるような声が聞こえてくる、施設で育った子供達の多くは現場に配属されてから問題行動を起こすことが多いと先輩から教えて貰っていたけど、一体施設の誰が問題を起こしてしまったのだろうか。

 

「申し訳ありませんが調査に必要な情報以外は受け付けていませんので」

 

『くそっ、まぁ良い。 ガキの名前は湊、内容は上官に対する暴力行為だ』

 

 湊と言う名前を聞いた瞬間背中に嫌な汗が流れる、まさか僕が湊さんの起こした事件を担当する事になるとは思わなかった。

 

「暴力行為とはどの程度でしたか?」

 

『細かい事はそっちに資料を送ったから見てくれ、何にせよ訓練中の指導にキレて暴れだしやがった……』

 

 横で僕のやり取りを聞いている先輩は4枚の紙を僕に手渡してくれた。

 

「なんですかこれ……」

 

 資料には被害者4名を診察した内容が書かれているのだが、その項目の多さに驚いてしまうが、その中でも1番項目の多い被害者の資料を読み上げる。

 

「鼻骨骨折、右頬骨骨折、左上第1歯及び第2歯欠損、右上第6歯から第3歯欠損……。 間違い無いですか?」

 

『詳しい事は俺も医者じゃないから分からないが、湊って奴は頭がおかしいんじゃないか?』

 

 僕はその後も男の愚痴を聞き続けていたが、そんな事よりも一刻も早く湊さんに会って事情を聞きたかった───。

 

「どうぞ、こちらです」

 

「ありがとうございます、それでは事情聴取に入りますので席を外して頂いてもよろしいですか?」

 

 僕と先輩は湊さんが拘束されている場所へ案内された、先輩はなんでもなさそうにしているけどコンクリートでできた室内はカビの匂いが充満しておりとてもじゃないが長時間は耐えられそうに無い。

 

「貴方が湊訓練生ですね、暴力行為を働いたと連絡があり事情聴取に参りました」

 

 施設では子分扱いしていた僕に事情聴取されるのは湊さんも意地を張ってしまうのでは無いかと考えた僕は帽子を深く被り、声も普段より低めにして話しかける。

 

「……っ」

 

「貴方に黙秘権はありません、沈黙は肯定として受け取らせてもらいます」

 

 僕は先輩に教えて貰った通りに対応する、沈黙は何の情報も得る事は出来ないが否定する言葉を引き出すことができれば必ず何か綻びに繋がると先輩は教えてくれた。

 

「初めに貴方は上官に暴力行為を働いた、間違いありませんね?」

 

 僕の質問に湊さんは何も答えてくれない、沈黙が肯定を意味すると説明したから逆に何も言う必要が無いと判断したのだろうか。

 

「どうしてそのような行為に及んだのですか?」

 

「アイツは俺の仲間を踏みつけやがった、それが我慢できなかった」

 

 その言葉を聞いて湊さんは陸軍に行っても湊さんなんだなと心の何処かで安心した、しかし子供の喧嘩では無く軍と言う組織に居る以上は笑って終わらせられる問題では無い。

 

「それだけですか?」

 

「おい、お前今なんて言った……」

 

 今まで見た事の無い表情で湊さんは僕を睨みつけている、理由はそれだけなのかと尋ねるつもりだったのだがまずい方の意味で受け取られたのかもしれない。

 

「ぼ、暴力行為を働いた理由がそれだけなのかと……」

 

「お前は自分の仲間がコケにされて黙ってられるのか、上官相手ならどれだけ馬鹿にされようと笑って耐えろってのが軍のルールなのかよ!」

 

 まずい。完全に頭に血が上っているのが分かる、子供の頃からそうだけどこうなった湊さんはかなり対応が難しい。

 

「湊訓練生、落ち着いてください。 お前は下がってろ」

 

「す、すみません……」

 

 流石にこれ以上は僕には無理だと判断したのか後ろに居た先輩は僕の肩を掴むと場所を入れ替えるようにして湊さんと僕の間に割り込んできた。

 

「質問の内容を変えますが、コケにされたと言うのは具体的にどのような事があったのでしょうか?」

 

「あの日の訓練は明らかに八つ当たりだった、そういう態度で俺達に指導する奴らは多いがあれは近接戦闘の訓練じゃなくただ俺達を殴りたかっただけだ」

 

 僕は少しでも先輩の役に立とうと湊さんと先輩のやり取りを記録していく、湊さんの口から語られる内容は訓練と呼ぶにはあまりにも酷すぎる内容だった───。

 

「今日はすみませんでした……」

 

「気にするな、今日の経験を次に活かすのが今のお前の仕事だ」

 

 僕は先輩に頭を下げながら湊さんの言葉を思い出す、多対一を想定した近接戦闘の訓練。確かに戦場を想定したらありえない状況では無いと思うのだけど内容はただのリンチとしか思えなかった。

 

「日常的にそういう行為が行われているのか調べたら帰るぞ、岳も兄弟を放っておけないだろ」

 

「知ってたんですか、先輩も人が悪いですね……」

 

 調査の結果、訓練生相手に不当な暴力を加えるという事が日常的に行われている事が分かり湊さんの暴力事件は訓練中の事故として処理された。しかし本人にも罰則を与える必要があるという女性の言葉で湊さんは丸坊主にされて戒めとしてその姿を身分証にするという不思議な罰を受けたらしい───。

 

 

 

 

 

「あの人は仲間のためなら例え上官であっても引くことをしません、結果的に訓練生への不当な暴力は無くなったらしいのですが一歩間違えればあの人の首が飛んでいたでしょうね」

 

「仲間のため……ね」

 

 だからこそ今回のこの事件で湊さんが僕達を敵だと認識したなら手加減なんてしてくれないと思う。

 

「もう1つ言っておくと、たぶん僕達が湊さんを見つけても捕まえる事はできないと思います」

 

「あら、随分と弱気なのね」

 

「その時の多対一って4対1だったらしいのですが、訓練生の時代に正式な軍人を4人病院送りにしてますからね……」

 

 加賀さんは少し黙って何かを考えて居るようだったが、次の一言はあまりにも残酷だった。

 

「そう、頑張りなさい」

 

「えっ、僕は近接格闘って苦手だから弓道を選んだんだけど……」

 

 確かに憲兵になるための訓練で一通りは経験しているのだが、こんな付け焼刃で湊さんを取り押さえられるとは絶対に思えなかった───。

 

 

 

 

 

「……へくちっ!」

 

「湊さんらしくない可愛らしいくしゃみですね、風邪かもしれませんし今日は温かくして眠った方が良いですよ?」

 

 今日は炎天下の中船の荷物の積み下ろしをしていたし、食べる量を考えれば少し体力が落ちてきているのかもしれない。

 

「そうだ、前に話したあれをやってみるか」

 

「本当にやるんですか……?」

 

 俺は2日前から暇さえあれば磨いていたドラム缶を庭へと運ぶ。今まではどうにか井戸水で身体を洗うと言う事をやっていたのだが風邪を引きかけているかもしれない以上は今日こそ温かい湯に浸かりたかった。

 

「どうだ、まだ臭うか?」

 

「大丈夫そうですよ、油の匂いもしませんし」

 

 この家にガスが通っているのなら風呂を使えば良かったのだが、ほとんど原始人と変わらないレベルの生活を送っている俺達にとってそれは難しかった。

 

「ドラム缶を見ると駆逐艦達の事を思い出しますね」

 

「どうしてだ?」

 

「ドラム缶に食料や物資を入れて引っ張って運ぶ姿はとても面白い光景でしたからね」

 

「なんだそれ……」

 

 俺は庭にコンクリートブロックを置くとその上にドラム缶を乗せて井戸から水をくみ上げる、水でいっぱいになったバケツを赤城に渡すと赤城はドラム缶に水を移していく。

 

「薪と七輪に残った炭を入れてくれ」

 

 まだ身体が本調子では無いのか、途中から辛そうな表情を浮かべていた赤城に指示を出す。

 

「分かりました……」

 

 ドラム缶には半分ほど水が入っているし、残りは俺一人でも十分水を入れる事ができるだろう。途中で心が折れそうになったが赤城に情けない姿を見せないために後半は意地で頑張る。

 

「ところで、私もお風呂に入りたいのですが外で入るというのに抵抗があるんですけど……」

 

「俺だって嫌だ、他人に裸を見せるような趣味は無い」

 

 赤城にドラム缶で湯を沸かしたら家にある浴槽へと移すと説明してやったら安心したようだった、それで羞恥心に対しては改善できるのだが今度は浴槽までのバケツリレーを行う必要があるという問題が新たに発生する。

 

 湯を沸かしながら何度か手を入れてお湯の温度を確認したのだが、どうにも上の方ばかり温まり下の方が冷たいという状況になってしまい、かき混ぜながら頑張ってみたのだが1時間近くお湯をかき混ぜると言う童話の中の魔女も顔が真っ青になるような労力を要してしまった。

 

「ふむ、予想以上に風呂が大きかったな」

 

「次のお湯を沸かしていると今のお湯が冷めてしまいますよね……」

 

 欲を言えば肩までしっかりと浸かりたかったのだが、湯船には6割程度しか湯が張れなかったし諦めるしか無いのかもしれない。

 

「あ、あのっ!」

 

「何だ?」

 

「湊さんが良ければ一緒に入ってみませんか……、そうしたら2人とも肩まで浸かれるかもしれませんし……」

 

 確かにそれなら湯が少なくても肩まで浸かれる可能性はあるのだが、赤城から提案してきたという事に驚いてしまった。

 

「その、私ってこの5日間湊さんのお世話になってばかりでしたし、お背中くらい洗った方が良いのかなって……」

 

「赤城が良いなら俺は構わないけど……」

 

 なんだか微妙な空気の中俺達は一緒に風呂に入る事になった、どっちが先に入るかで少しもめてしまったがジャンケンの結果赤城が先に入って待つ順番に決まった。

 

「……まずい、緊張してきた」

 

 擦りガラスの向こうに裸の赤城が居ると考えてしまうと、扉を開ける手が動かない。どうにか意識しないようにと擦りガラスから視線を逸らしてみたのだが綺麗に畳まれた赤城の衣服に気付いて俺の緊張は先ほどの倍以上になってしまう。

 

「あ、あの……、大丈夫ですか……?」

 

「はいっ、問題ありません!」

 

「口調おかしく無いですか……?」

 

 恐らくは中で待っている赤城も相当緊張しているはず、鹿屋で他の艦娘達と風呂に入った時は俺が覚悟を決めなくても少女達が勝手に入って来るのをただ目を閉じて待っていれば良いと考えれば少しは楽だったが今回は違う。

 

「う、後ろ向いてて貰って良いかな……?」

 

「分かりました……!」

 

 何と言うか恥ずかしさを通り越して情けなくなってきた、見られて恥ずかしいのは俺よりも赤城のはずなのだが、これでは俺の方が恥ずかしがっているのでは無いだろうか。

 

 俺は目を閉じると勇気を出して擦りガラスでできた扉を横にスライドさせる、赤城の息を飲む音が聞こえてきたが俺は必要以上の情報を視界に入れないために薄目にして浴室の中を進む。

 

「ちゃ、ちゃんとかけ湯をしてから入ったか?」

 

「はいっ……!」

 

 緊張のせいかどうでも良い事を口に出してしまう、俺から見えるのは赤城の後ろ姿だが耳まで真っ赤になってしまっているのが分かる。

 

「それじゃあ入るぞ」

 

「よ、よろしくお願いします!」

 

 覚悟を決めなければと思ったのだが、赤城の言葉に吹き出してしまった。どうしてこの状況でお願いされる必要があるのだろうか。

 

「笑わないでくださいよ!」

 

「いや、ごめん。 今のはちょっと面白かった」

 

 笑ったせいか少し緊張がほぐれた気がする、別にこれからやましい事をしようとしている訳じゃ無いし、ここまで意識するのもおかしな話だと割り切れてきた。

 

「やっぱり風呂は落ち着くな」

 

「そうですね、恥ずかしいですけどやっぱり肩まで浸かれるようにして正解でした」

 

 俺達は2人とも息を吐きながら情けない声を出した。

 

「なんか婆臭いぞ」

 

「湊さんこそお爺さんみたいですよ」

 

「爺と婆になったついでに、もう1つ年寄り臭い事をしてみるか」

 

 俺は1度湯船から出ると、脱衣所に用意しておいた酒と空のグラスを2つ持って再び浴室に戻る。

 

「昔テレビのCMで見た時には木の桶みたいなのに入れてたけど、ここは温泉じゃ無いしそこまでする必要も無いだろ」

 

「よく分かりませんが、なんだかお風呂でお酒を飲むって面白いですね」

 

 俺はグラスの半分くらい酒を注ぐと、後ろを向いている赤城に手渡す。井戸水に浸けていただけなのだが風呂との温度差のせいか妙に冷えているように感じる。

 

「お酒ってどんな味がするんですか?」

 

「今から飲むんだからすぐに分かるだろ」

 

 グラス半分くらいなら大丈夫だろうと思っていたが、俺は今回の出来事で新しく教訓ができた。俺は2度と風呂に入りながら酒は飲まないと───。

 

 

 

 

 

「少し独特な感じはありますが、ほんのり甘くて美味しいですね……!」

 

 初めて飲んだお酒はとても美味しい、運動をした後だからそう思うのか分かりませんがとても優しく身体の内側から温かくなるようなそんな感じがしました。

 

「もう少し頂いても良いですか?」

 

 私は後ろに居る湊さんに声をかけてみるけど、反応が無い。湊さんの口にはこのお酒は合わなかったのでしょうか。

 

「湊さん?」

 

「赤城は温かいな」

 

 突然後ろから手を回されて驚いて立ち上がろうとしたけど湊さんがもたれかかってきているせいで立ち上がる事ができません。

 

「あ、あの湊さん……?」

 

「赤城って綺麗な髪してるよな」

 

「はいぃ……!?」

 

 状況が全く理解できない、髪なんていつでも見れるだろうしそれを何故このタイミングで言ってくるのでしょうか。

 

「俺が赤城を連れて逃げた時、赤城だけは何があっても守らなければならないって思った」

 

「そ、そうなんですか……?」

 

 身体が熱いし心臓がもの凄い勢いで動いている、これはお酒のせいなのでしょうか。

 

「湊さんはどうして私なんかのためにそこまでしてくれるんですか……?」

 

 この質問は前から聞いてみたかった事の1つでした、人としての記憶が無い私でも湊さんの行動は間違いなく湊さん自身にとって良くない行動だとは理解しています。

 

「初めて眠っている赤城を見た時、綺麗だと思った」

 

「き、綺麗っ!?」

 

「女のために命をかけるって、男としては最高の勲章だろ」

 

 てっきり艦娘の未来のためとかもっと大きな何かのための行動だと思っていましたが、湊さんはいつも私の予想外の答えを持っています。

 

「それってどういう意味ですか……?」

 

「直接言わないと分からないか?」

 

 私の肩を抱いた湊さんの力が強くなるのが分かりました、今すぐにでも逃げ出してしまいたいのですが、湊さんに抱き締められている私は逃げ出すことができず言葉の意味を必死で考えます。

 

「そ、それってもしかして……?」

 

 私が答えを出す前に湊さんは私の肩に顔を乗せてきました、リハビリの最中に何度か顔が近づくことはありましたが私の心臓が更に早くなる。

 

「そ、その……、素直に嬉しいですけど、私達まだ出会ったばかりですし……」

 

 最早自分でも何を言っているのかが分からない、この返事ではもう少し一緒に居たなら良いと返事をしているような、いや、そういう事じゃ無くて。

 

「湊さん……?」

 

 湊さんは私の答えが出るまで黙って待ってくれているのかと思っていたのですが、規則正しい呼吸が聞こえてきて少し違和感を感じました。

 

「……っ!」

 

 私は湊さんを無視して空になったグラスにお酒を注ぐ、普段は見張り員のような盗人目で人相の悪い人だけど、眠っている表情はどこか幼く可愛らしいように思えた───。


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