鋼鉄の咆哮_WARSHIP RANGER   作:Bligh_Drunk

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戦闘に関してはある程度構想が湧いてくるんだが、その間をつなげるのが辛い。

特に人類側の動きを作るのが面倒くせぇ... いっその事、さっさと○そうかな!(狂気)


てなわけで、人類側回です。
ここらへんは、中々、難しいねんな...


A-6.奇妙な報せ

南極方面で大規模な戦闘が人知れず行われてから2週間ほどたった頃、ある艦隊によってその報はもたらされた。

 

 

 

 

 

呉鎮守府第3隔領域に居を構える1人の提督が、その報告を受けていた。

 

「深海棲艦隊? それが何か気になることでもあったのか?」

「はい、私の艦載機が捉えたのですが、これが妙なんです...」

「妙?」

 

空撮写真を取り出した加賀が、それを提督に渡す。確かに深海棲艦がいるから、その艦隊なのだろう。だが、その先頭に立つ存在が1番に気になった。

 

「隈栢准将、私はそれが最初は艦娘ではないのかと目を疑ったのですが、よくよく調べてみると()()()()()()()()()()()()()()()()ようです。」

「なんだと?」

 

加賀の言った事に隈栢は顔をしかめる。写真に写っているのは、明らかに人の形をしている。

この世界で言えば、普通ならこのように海上で行動できる人の形をした者は艦娘あるいは深海棲艦以外には有り得ない。

 

もちろん、似たようなことをしようとした国家はいくつかあったが、いずれも成果なしでましてや成功した話など聞きもしない。

 

「それと、この正体不明の存在は一応「艦」であると判断します。他の子も、同じようなことを言っているから間違いないと思うわ。」

 

しかも、こいつは彼女らと同様に「艦」であるらしい。彼女達艦娘には、ある程度その艦についての艦形や雰囲気が分かる感覚があり、それによって多少情報が無くとも敵か味方か判断できる。

だから、今回発見された不明存在が艦娘でも深海棲艦でもなく、しかし彼女らと近しい艦艇の存在であることが分かったのだろう。

 

現在、その写真を参考にして明石たちが艦形を書き起こしているらしい。

と、言ってる間に夕張が件の図面らしきものを持ってきた。

 

「失礼します提督! 図面ができたのでお渡しに来たのですが...」

「ん? どうかしたのか?」

 

心なしか、夕張の顔色は些か良くない。まるで信じられない、といったそんな表情だ。

 

「・・・何だこれは...」

 

その要因であろう図面に目を通す。これでも、造船技術に関しては知識を持っている為、正直どんな艦なのか興味があったが、件のそれを見て最初に出たのがそれだ。

 

冗談みたいだ。そこに書かれていたのは、"文字通りに"艦そのものをつなげた巨大な艦艇。明らかに既存の艦を凌ぐ大きさで、尚且つ無茶が過ぎる構造。

甲板のバルケンクロイツや艦橋の形状からドイツ艦と見て取れるが、そんな巨大艦見たことも無いし聞いたことも無い。そもそも、現代の造船技術では実現不可能だ。

 

途端にいわれのない恐怖に襲われる。こいつは何者か、どういう関連性が? だが、すぐに冷静になり今の考えをまとめる。

 

「このことは元帥に報告する。ご苦労だったお前ら、後は任せてゆっくり休め。他の奴にもそう伝えろ、以上だ。」

「了解!」

「了解しました...」

 

2人を下がらせ、1人執務室に残った男は件の写真と図面に目を向ける。

 

「杞憂に終わればいいが...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在、日本の海軍形式は大本営が中心になり他の鎮守府や泊地をまとめていると説明したが、それは全体を通して見た時の話である。

各鎮守府・泊地には元帥格となる人物が1人決められ、その人物が大本営の指示を受けつつ運営を行っている。実質的トップは、その元帥格の人間なのだ。

 

呉にも、例外なくその元帥はいる。威厳のある老骨だが現役の軍人で、元帥格の中でも最高権威者と噂される程の男だ。

 

「はーい♪ お茶が入りましたよ、ご主人様?」

「おお、おお、ありがとう。」

「・・・重 久光元帥閣下失礼致します。」

「そうかしこまらんでもいい、隈栢 恒准将。君とワシの仲じゃないか?」

 

すっかり威厳をなくし漣の入れた茶をすすりながら、かなりフレンドリーに話をする元帥閣下。これでも、人前でそれはかなりの威厳を放つのだが。

 

「話は先の報告で聞いている、詳しいことを教えてくれ。」

「それが......」

 

 

 

「うーむ、にわかには信じがたいことだな。」

「私もそう思います。しかし、彼女達がそう言う以上確かめて見ないことには分かりません。このように証拠があるのですから。」

 

比較的大きな執務机に置かれたあの写真を隈栢が指す。そもそも、この写真の艦隊自体もおかしな点がある。

 

艦隊は輸送艦を率いているが、"ワ級型輸送艦"ではなく()()()輸送艦なのだ。なら、どこからか鹵獲したものかと言えばその輸送艦は現在まで確認されているどの輸送艦とも違う。

しかも、艦隊は平均速力40kt以上で航行していた上に、例の不明存在が駆逐艦型深海棲艦に指示らしき事をし、それを理解し従っていたという耳を疑う話がテンコ盛りだ。

 

「・・・お前は、どう思う?」

「正直、この時期に新種の深海棲艦が出るだけでも大変なのに、正体不明の艦艇まで出てこられたらどうしたものか... それに私個人の見解ですが、こいつは放っておくのは危険です。」

「ふーむ...」

 

素直にそれには同意だ。新種の深海棲艦ではないにしろ、深海棲艦と共に行動をしているのは明らか。放っておいて、後から背後を突かれたのでは笑い事では済まされない。

 

「隈栢准将、少し調査してみる必要がある頼めるか? "個人的"任務だ。」

「了解いたしました元帥。」

「くれぐれも、注意しろよ? 今までにない未知の存在だ、何をしでかすか分からない。」

「はっ...」

 

 

 

 

 

舞台はさらに熱を増し、両者を引き合わせる。皮肉にもそれは、予想していたはずの悪夢となって襲い掛かって来ることになる。




結構すぐバレるんだね...(レ)

まぁ、その辺りは後のこじつけがましい理由で分かると思います。
いよいよ、最初の 艦娘 対 鋼鉄 の戦いが近づいています。

果たして、どちらが勝利するのか!?(約束された結末)
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