鋼鉄の咆哮_WARSHIP RANGER   作:Bligh_Drunk

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すっごい適当に話区切ってっけどいいの?
配分もまともに考えられないとか、恥ずかしくないの?(自問)

いいんだよ! その時はその時だ!(自答)


早速ですが、開発中だった"アレ"が姿を現します。
何が出るかは... 大体想像出来てるんじゃないですかね?


A-7.真相究明

―ねぇ、ねぇ。聞いた、アレ?―

―本当なのかしら? あの話...―

―デマじゃねぇのか? ありえねぇだろ。―

 

 

 

「所々で噂になってる... 本当なのかなぁ?」

「先輩方もそう言ってるから間違いないわ。それに瑞鶴、私も見たのよ... 例の写真。」

「うーん、翔鶴姉が言うなら確かなんだろうけど。」

 

既に、謎の人型不明艦の話は隈栢の管轄内ほとんどに広がっていた。まあ、別に情報統制をしていないから当然ではあるが。

 

内容を盛りまくってデカデカと棟内に張り出した重巡洋艦は、さすがに許されなかった。

 

「私達も大概突飛な存在だけど、流石にあれは...」

≪あー、今から呼ばれる奴らは執務室に来てくれ、ちょっとした任務だ。えー、メンバーは...≫

「瑞鶴、呼ばれたみたいよ?」

「うん、ちょっと行ってくる。任務って何だろ...」

 

その他、呼ばれた面子は龍驤、神通、秋月、時雨、夕立だった。

 

「全員集まったな? 今回お前達にやって貰いたいのは、ある海域の周辺における調査だ。」

「任務って偵察任務かいな、このメンバーで行く必要があるんか?」

「私もその点についてが気になります提督。わざわざ、私達を起用する理由が?」

 

龍驤と神通が、隈栢に質問をした。他の4人も同じ疑問の表情をしている。場所にもよるが、戦闘主軸じゃない偵察任務位なら今回のような過剰戦力を投じる必要はない。

だが、なんとなくだが予想はつく。秋月だけは全く分からないといった感じだったが、流れから考えればおのずと答えは出てくる。

 

「察しがついているかも知れないが、例の「奴」のことを調べてほしい。」

「やっぱり...」

「? 例の? とはいったい何のことですか? 何なんですか!?」

 

思っていた通り、そう思ったのは瑞鶴だけではあるまい。龍驤はこめかみを押さえて、時雨もなにやら疲れた顔をしている。神通に至っては、着任当初の時に近い不安げな状態だ。

・・・夕立だけはあまり理解していないのか面白そうにしている。

 

「まあいい、秋月に事を語るついでに改めて話しておこう。つい最近、南太平洋付近に偵察に出ていた加賀達がある深海棲艦の艦隊を発見した。それだけならまだよかったが、そこには"ある存在"が確認できた。」

「"ある存在"? 新種の深海棲艦ですか?」

「ある意味似た様なものだ。俺も最初は、信じられなかったが...」

 

そう言うと、隈栢は執務机の引き出しから1枚の紙と写真を取り出す。紙は遠目で見たところ設計図のようだ。全員が机の上に置かれたそれに近づいてみて見ると、驚愕の声が上がる。

 

「なにこれ? って何これっ!?」

「アカン、疲れてんのやろかよく分からんもんが見えるでこの写真の奴...」

「あっ、あの提督、これは冗談ではない、のですね...」

「こっ、これが"奴"、ですか?」

「これが噂の... 実際に見てみると、何だろう、こう、畏怖って言うのかな? それを感じる...」

「ぽいっ!? すっごく大きい! 新造艦かしら?」

 

それぞれが、思い思いの感想を話す。やはりというかなんと言うか、動揺がある様だな... 1人を除いては。

 

「冗談でもなんでもなく、事実だ。形状、大きさ、艦上構造物、どれにしても人類が未だ見たことの無いものだ。艦橋やこのマーク... ドイツ艦とも見て取れるが、当然このような艦あるいは艦娘の存在は無い。完全な正体不明艦、だ。お前らには、この、男? 艦? とにかくその何でもいいから情報を手に入れてほしい。」

 

・・・言った手前、かなり危険だ。新種であれば、ある程度対策を立てられるんだが、今回に限っては前例がない。

彼女達も、無言のままだ。まあ、そうなるのも無理はない、分かっていたことだ。

 

「もちろん、無理に探りを入れる必要もない。今回はとにかく、不確定要素が多すぎる。場所も場所だ、危険に感じたら即撤退しろ。不安なら、編成を変えるが...」

「いや、そこまでしなくてもいいわよ... まあ、驚きはしたけど。でも、放っとく訳には行かないんでしょ?」

 

仮にも、軍人と同じような存在。動揺はあったがすぐに切り替える、さすがと言うべきか...

 

「ああ、すまない。だがこれだけは覚えていてくれ。決して一瞬たりとも気を抜くな、何が起こるか分からない。」

 

そんなことは分かっている、と旗艦の彼女は自信満々に言った。だが、それはひとえに気持ちの問題だけで言ったことではない。

 

推定50cm以上はある巨砲やVLSと思しきもの、機銃群、謎の艦上構造物、見て分かるものだけでも既にこちらの軍艦基準を遥かに超えている。

隠し玉を持っていてもおかしくない、という意味で言ったのだ。

 

もしかしたら、我々の知らない秘密があるのかもしれない、そう内心図らずも核心を突いていたことに彼は気づくことすらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わって、南極のテュランヌス基地、アレスが出撃の準備を進めている中、大鳳が兵装確認を終え近づいてきた。

 

「あの、ヘッド、本当に良かったんですか? 見られてしまっても...」

 

大鳳が言っているのは、先日の物資輸送の折、艦娘の偵察機に姿を見られてしまった事だ。

 

なぜなら、偵察機の存在自体は彼の方が姿を捉える前からレーダーで気づいていて、実質"気づかない振り"をしてワザと姿を晒したからだ。

本当なら、偵察機に見られる前にミサイルで打ち落とすことは容易、なのにそれをしなかったのに疑問を持ったのだ。

 

「確かに、それも可能だがいくらそうやって行くとしても俺の、超兵器という存在はいずればれる。だったら、まず奴らに対し力を見せて思い知らせる必要があるだろ。」

「と、いうと?」

 

アレスは自身の、超兵器という存在を隠しきるのは難しいと考えている。もちろん、やろうと思えばやれる、かもしれない。

 

だが、どうせ知れる可能性が高いならいっそその姿を晒して"力"を示し、手がつけられなくなるほどの恐怖を植えつけてやろうと考えた。

 

そのために、わざわざ偶に近くを飛んでいた偵察機を利用した。

 

「お前、艦娘は雰囲気的に艦の形を見て取れるって言ってたろ?」

「はい、だからこそ私もなんとなく分かったのですが。」

「姿を見た奴は大体の全形が分かるはず、それをどう伝えるか否かはさて置き存在を知った人類共はどう思う?」

「その、正体を知ろうとするはず...」

「そうだ、興味本位で好奇心に駆られて首を突っ込む、人間の悪い癖だ。で、俺等を探りにきた奴らに力を見せつけ、それが広まれば...」

「世界は恐れをなして余計な事はしなくなる、ですか。確かに、深海棲艦の脅威に晒されている今、それ以上の脅威に下手なことは出来ないと思いますが、協力を求められることもあると思いますが?」

「はっ、その時はバッサリ拒否して絶望させてやる。俺は人類側でも深海側でもないからなぁ。」

 

物凄いサディスト的表情で言ってのけた。これでも、元はかなり温厚だったと言うのだから驚きだ。今では、過去の自分を弱い奴と切り捨てている。

これほどに変わってしまうものなのか、そんなことを考えている内にアレスの出撃準備が完了し、僚艦となるレ級と()()1()()も揃った。

 

「まあ、今回は"アイツ"の運用実験が主目標だ。今後出てくる()()全てに関わる、しっかり役割を全うしろよ。」

「了解しました。新たな私の力を示します!」

「リョーカイ、さて暴れてやるかねぇ。」

「一応、もう一回言っとくが"アイツ"の運用がメインだからな?」

 

こいつの扱いを考えなきゃいけねぇな、そう考えながら2艦を連れ、後方から"巨大な戦艦"が追随して太平洋側へと向かっていく。

深い霧が立ち込める海域に、これ幸いと消えて行った...

 

 

 

 

 

「じゃあ、瑞鶴出撃するわよ!」

 

隈栢の偵察艦隊も、その太平洋沖へ出る所だった。旗艦を瑞鶴とし、目的海域に向かうことになっている。

 

『海域には、現在霧が発生しています。不意を突かれないよう注意してください。』

『霧は、じきに晴れるという話だ。が、十分注意して進め。』

「分かってるって、提督さん。」

 

本当なら、悪天候の状況下で出撃なんてしたくはないが、なぜかこれを早く何とかしなければと言う思いに駆られる。

念の為に女神達を持たせているし、万が一の状況になっても大丈夫だろう。

艦隊が遠くなっていくのを見送り、その奥、霧立ち込める海を見据える。

 

 

 

彼女達も、深い霧の中へ消えて行った。




ついに来た...(親父ィ)

最初の顔見せ、一体何が出るか?


しっかし、やむを得なかったとは言えシチュエーションが苦しすぎるかもなぁ。
悪天候は、絶好の機会だからね。しょうがないね...
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