鋼鉄の咆哮_WARSHIP RANGER 作:Bligh_Drunk
マジ死にそう。やめたくなりますよ、人間~(超越者)
次が何時になるか分かりませんが、何とか頑張ります。
唯、それまで俺が生きているかどうか、コレガワカラナイ。
B-1.唐突な挨拶
『申し訳ありませんヘッド、"外殻"を失ってしまいました。我が不徳の致すところです...』
「仕方ない、今回は完全な想定外のケースだった、後方に下がり"狩り"と輸送に回れ。」
『了解... 通信終了。』
「・・・しかし、「ゼロ」か...」
基地司令部であれこれとやっていたアレスにきたドレッドノートの報告は、彼を幾らか驚愕させるだけのものだったに違いない。何せ、"あの世界"の存在が出てきたのだから。
しかし、むしろそれは彼にとっては面白い存在の出現だったかもしれない。これまでは、実質的に彼を脅かす存在はいなかったのだ。
それが、鋼鉄であれば尚更、ゲーム感覚で戦いをしてきたアレスにとっては興味深い展開だ。運命、因縁、そんなものを信じるつもりは無いが、それに似た様なものだと直感で分かった。
奴が、この世界で最大の「敵」となるか...
『ゼロ、まさか此処に存在するなんてな。2度と会いたくはなかったが...』
『"第2世代の英雄"だったか? その時代の我を倒したらしいな。』
『前世代とはいえ、1度死合ってみたいものだ。』
『英雄だろうと何だろうと! 新世代の艦の力の前には無力だ!』
『俺も奴にはやられた借りがある、忌々しいゼロ、人間共々荒らしてやりたい気分だ...』
『・・・ヘッドの命とあらば、何であろうと叩いて見せましょう...』
『無残に叩き落された、あの屈辱を許しはしないっ!』
あいつ等から一斉に通信が入ってくる。「お前ら同時に喋るんじゃない!」、と言いたくなる状況だが今の俺には簡単に処理できるし、"ロゼ"も同じように理解できていた。
さあ、面白くなってきやがった。ここ数週間で、テュランヌスもかなりの戦力になった。まさか、
現在、稼動している超兵器共と同じくテュランヌスの鋼鉄として戦う奴らの最終確認といくか。
「イオタ(ι)、」
『我が命は、ヘッドの為に...』
「ロゥ(ρ)、」
『目の前の敵、全てを潰してやるぜぇ!』
「ハウンド、」
『微力ながら、ヘッドの駒として尽くしましょう。』
「ニュー(ν)、」
『真の力を見せてやるっ!』
「ホウキ(伯耆)、」
『期待に答えて見せますよ。』
「ヘクト(h)、」
『露払いなら、俺に任せてください。』
「トレイル、」
『俺様の活躍、よく見とけ!』
「チクゼン(筑前)、」
「本当の強さを奴らに教えてやるわ...!」
「リーパー、」
「先鋒なら、私に任せてください。」
「ヌーク、」
『我が力を存分に見せてやりますさ...!』
「ルグス、」
「私の火力と装甲で、敵を圧倒して見せます。」
「ヲーヴァー、」
「生まれ変わった私の力でヘッドに勝利を...」
「ワカサ(若狭)、」
『大した事は出来ませんが、後方支援なら任せてください。』
「カーミラ、」
「簡単にはやられはしませんよ?」
「ヨクト(y)、」
「敵を翻弄し、仕留める...」
「タナトス、」
「巡洋戦艦としての意地を見せてやるわ!」
「レックス、」
「俺が全てぶっ殺してやる。」
「ソリスト、」
「・・・何も知ることなく、沈める。」
「ツイスト、」
『1000羽だろうと、残らず叩き落して見せますよ。』
「ネビュラ、」
「隠密作戦ならお任せを...」
「そして、"ロゼ"。」
「私は、恩人であるヘッドに報いるだけです。ですが、ヘッドが私を仲間として迎えてくれるのであれば... 元大日本帝国海軍の装甲空母「大鳳」改め、テュランヌス・0航空部隊「告死天使」の「ロゼ」、その力で持って返します!」
こいつ等に加え、基地防衛役の「ヘブン・アーチェ」がこの世界だけの特殊通常戦力だ。
・・・正直、こいつ等という存在はこの世界における戦術の幅をかなり広げてくれる。人類・深海陣営に潜り込ませて、色々と悪さが出来そうだ。
しかも、鋼鉄となったこいつ等は疲労を感じないし痛みを感じることも無い。ばれたとしても、多少の無理がきく。利用価値は中々高いし、信用も高い。
・・・初めて、"アイツ"以外に
「とにかく、これが今の通常主戦力だ。後続もすぐに戦線に入っていくことになるが、基本はお前らが戦線張り、工作、他色々とやってもらうことになる。俺が認めた鋼鉄達だ、死をも恐れぬ兵器となって戦場を駆け抜けろ。」
『「了解。」』
そう言って、次の標的となるハワイ、空母棲姫の泊地となっている拠点に目を向ける。ハワイに大風が吹く日は近い。
・・・さて、どうしたもんか...
場所は変わって呉、草加がいる鎮守府第15隔領域。かなりの人数が集まっている。俺の所の艦娘が大半だったが、何人かのお偉いさんも俺の艦が収容されたドックにまで詰め掛けていた。
事態は、そこに居合わせていた重元帥によって一時収拾はついたが、ただでさえテュランヌスの事で対応が急がれる時でもあるのにそれに関連する情報がいくつも出てきている。
これらの情報を整理し把握する為の協議を、なぜか俺の分府会議室で行うことになった。
会議室には、協議を提案した元帥を始め、数名の大将・中将が並ぶそうそうたる面子が一介の少佐の敷地に集まる異様の光景が広がっていた。
その場には、隈栢准将と同期4人も元帥の指示で同席している。いよいよ、ごたごたになっている多くの謎に切り込む。
「異世界?」
「信じられないのも無理は無いです。ただ、これだけは念頭に置いて欲しい、私は、そして奴らは、"この世界に生まれた存在では無い"のです。」
異世界、という突拍子も無いワード。この世界では艦娘や妖精などという例外がいるが、全く異なる世界の存在ともなるとスケールがデカ過ぎる話だ。
「貴様、適当なことを言うんじゃないぞ!」
「そうだ! 偶々奴らを退けられたような奴が調子に...」
「やめないか、とにかく続けてくれ。」
これ以上の混乱は避けようと、まず元帥はことのあらましを聞いて判断するように促した。
「私は、この世界にいる前は奴らの様な強大な戦力を持つ敵から世界を解放するために戦っていたのですが、元々そこに至る前は違う世界にいました。」
「なっ、じゃあお前は元々の世界からお前が戦っていたという世界に飛んで、そこから今度はこの世界に来たって事か?」
「そういうことだ。」
「うわー、面倒臭ぇなぁそれ。お前どんだけ世界を跨いでるんだよ...」
そりゃな、そういう反応にもなるよな。俺もそう思う。しかし、他に言いようが無いだろう、本当のことなんだから。てか、あっさり信じてないかお前?
「まあ、私がこの世界にいるのもある意味「転移」したようなものだと考えています。おそらく、奴らも同じくこの世界に転移してきたんでしょう。」
「"転移"?」
「あっちじゃかなり起こっていた、異世界へと飛ぶ現象、俺もそれであの世界を知り、その世界で戦う者となった。俺と同じように転移してくる奴も見てきた。主に「転移艦」として艦艇と共にやってくるのがほとんどだったな。」
全ての原因、その戦いを始めるきっかけとなった最大の岐点。ある種の因縁、『呪い』とも言える関係である超兵器が引き起こしていた超常現象だ。
恐らく、奴らも俺も、それによってこの世界へとやって来たのではないか、と草加は推測した。
「・・・まあ何にせよ、今言えることは、現状では奴らに対抗できる戦力が"絶望的"だということです。」
「その根拠は?」
「それは...」
それから、草加は前世というべき『ゼロ』の時代の自分達、世界の歩み、超兵器、知りえる全てを語った。
途中までは騒ぎ立てていた連中も、話が進むにしたがって段々口数が少なくなり、終盤にはとうとう誰も言葉を発することさえ無かった。
「……ふーむ、それが事実であれば敵は我々の人知も及ばぬ力を持つ、さてどうしたものか...」
今まで口を閉ざし耳を傾けていた元帥が静かに口を開く。他の奴らはといえば、隈栢准将以外は呆気にとられたような有様だ。
ヴォルケンクラッツァーとの戦い辺りからだ、大方
俺自身、あの戦いは今でも鮮明に憶えている。実質「究極超兵器」と言われる存在を2隻も同時に相手にしていた訳だからな...
「・・・はっ!? んんっ!! ともかく! 奴らを野放しにはしておけない! 危険な存在であると言うのであれば尚更だ!」
「そうだ! 一刻も早く敵の本拠地に攻め込むことを具申します!」
これには、さしもの元帥と言えども呆れた様子で無能大将達を見るしかなかった。
「あのなぁ... 今はそれ以外に問題が山積みなんだぞ? 第一、それができないから今こうして考えてるんだろうが!!!」
「!!!!!」
「!?」
凄まじい草加の怒りが木霊する。あまりの威圧感だったがゆえに、それ以降は彼らも黙る他なかったという...
しかし、議論は全く進まず、一向に解決策は出ない。当然だ、だから何ができるのかという状態であるのに、どうして判断できようか。
この中で、奴らを知っているのは「ゼロ」、もとい草加ただ1人であり、対抗できる力と可能性を持つのも、草加ただ1人だなのだから...
「ふむ... 草加、しばらくこの件、一任してもいいか?」
「・・・よろしいので?」
「構わんさ。上を説得する必要はあるだろうが、現状で我々にできることはないしな。それにお前が奴らに詳しいなら、先行して奴らの情報収集、或いは戦力の撃破を優先してもらった方がいいだろう。後のことは、何とかする。」
結論としては、現状の戦力を考えても対応策はないので、全て草加に任せるとの本来ならば異例中の異例の判断に至った。
もちろん、それは草加のやれる範囲での事であり強制はしない。いくら強いとはいえ、みすみす失ってはその時こそ人類の最後と言ってもいい。
「・・・分かりました。御国の、引いては世界の危機、やれるだけのことはやります。命にかえても...」
「無駄に血を流すなよ? ここじゃお前は、『草加』なんだ。」
「・・・はっ。」
しっかりと釘を刺されてしまった。・・・正直に言って、草加自身もそれほど自信がある訳ではなかった。
彼が「あの世界」で活躍できたのは、守備対象の少なさ、行動に自由が利いていたからだ。それが世界全土、並びに数十億に及ぶ人命を負うとなれば話は変わる。
行動範囲が狭く、相手の規模も未知数であるのに、その全てを救うのは伝説の鋼鉄であったとしても難しい。
「さて...」
未だその全貌を明かすことのない「暴虐の王」達の動き、その目的。
事態は、更に両者を引き合わせるかのように近づいていく...
自分でも書いてて、これ伝わるの?、ていう文章が出てくるんですけどその辺大丈夫ですかね?
「大丈夫か? 大丈夫だろ? もう行こうぜ?(神の判決)」て最終的になっちゃってるけど...
まぁ、この小説自体自己満みたいなもんやし?
何か来たらほならね理論で返せばいいでしょ。(謎根拠)