鋼鉄の咆哮_WARSHIP RANGER 作:Bligh_Drunk
見切り発車でついにやってしまいましたが、楽しんでもらえれば幸いです。
なんか思うところもあると思いますが、
よろしくお願いします。
Z-0.目覚めの時
......♪~~~~♪・♪・♪~~~~...... ♪C1.ヴォルケンクラッツァー
耳に響くBGMを聞きながら、大きな紙を広げる。それは設計図だ。決して世に出ることはありえない。だが、希望を抱かずにはいられない。そんな、妄想が作り出した物だ。
揺れ動くたった1人の機内で、俺はふと周りを見る。普段なら、ほとんど席が埋まる旅客機がこれ程ガラリとしているのは珍しい光景だった。
俺はたいして特別な存在でもない、普通の人間だ。今年で、もう22歳になる。俺の人生は・・・・・・、いったい何の為に在るのか...
今は、仕事で「ある島」に向かっている。人の行き来が少ないのか、今は俺以外に誰も乗っていない。
仕事といっても、俺の仕事は何でもやる所謂"便利屋"。全国どこへでも、依頼のあった場所へ行き仕事をこなす。
毎日が活動拠点で待機か各地へ行ったり来たりの繰り返し、報酬は微妙と言うんだからベストな職場とは言えない。
それでも、今の俺には此処しか無い。・・・俺は人と関わり合いになりたくない。だからこそ、無礼講で通る此処を選んだんだろう。
何度目かの雲の上を窓から見て、自ら描いた設計図に目をやる。見慣れた「艦」の全体図だ。現実ではありえない"艦そのものを連結した"3胴艦、今でも夢に見る超巨大航空戦艦。
求め続けていた・・・・・・ 力を・・・・・・ 何よりも強く確固たる力を...!
・・・だが...
機体が大きく揺れ始めた。何かが起きている... 本能的に感じ取る。煙が吹き出している... 落ちて行く... 乗務員がコックピットに掛け合うが何の反応も無い。
・・・・・・どうやら本格的にやばいらしい... 全て悟った... 不思議と焦ってはいなかった。恐怖も感じなかった。これから来るであろう痛みを前に、唯々手に持つ「アレ」を見続ける......
瞬間、強い衝撃が来たと同時に意識が吹っ飛ぶ、・・・・・・つまらない生き様だったな...... ......
...................
・・・・・・ぼやけた空間の先に光が差している ・・・? 誰かいるのか?
「―――、・・・―― ― ―――・・・・・・。」
お前...... そうか... そうだな......
「・・・・・・―――― ―、― ― ―。」
ああ... 今行くぜ... "相棒"......
・・・もやがかかったように薄い視界の中で、手を伸ばす「あの姿の俺」がいた.........
『・・・? ぐっ!? うおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁ....................』
突然、引きずり込まれるように・・・・・・落ちていった...
そこで、俺の記憶は"また"途絶えた。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・system check . . . over===>all green;
---droid unit = OK;
---weapons control system = OK;
---H.L.G system ver0.0.0 link = OK;
---“C.S REACTOR” = 55.2%;
---main system . . . . . reboot . . reboot complete;
―――日の光が見える。
どこかで仰向けになっているようだ。体を起こして周りを見やる。何もない浜だけの小島らしい。
夢でも見ているのかと考えた。だがすぐ違和感に気がついた。死ぬまでの記憶がある、モウロウとした光景も覚えている、そして、"記憶に無かった事も覚えている"。
どう言う意味か分からないかもしれないが、事実そうだとしか言いようが無い。これはそう、俺の"鋼鉄"としての記憶だ。
何がどうなっているのか、だがすぐに俺は理解した。俺の"AI"が示してくれた。そうか、そういう事か。それなら既に俺は"力"を手にした事になる。自分自身を見て改めて確信した。
もう"酒井 源氏"は死んだ―――
そうだ、俺は・・・
「俺は...アレス、だ」
ともなれば俺は次の行動に出ていた。だが...
ここがどこだか分からない。まったくもって手がかりの一つも無い。
「俺の考えが正しければ......」
記憶通りならば... 思考を巡らせる。本来なら、そんなことは"絶対有り得ない"事だ。だが既に"それ"が起こっている以上、結論はやはり1つしかない。
「ここは"地球"か、はたまた異界の地か...」
とにかく情報が足りない、動き出そうとしたその時、俺の"レーダー"が近くで反応を捉えた。
「・・・? 潜水艦か?」
だが違う。"レーダー"にははっきりと「DD」、と示されていた。
徐々に、浮かんでくる黒い物体を"8倍スコープ"で捉えていた。
「・・・なんだ、あれは...?」
それは、反応上分かっていた「駆逐艦」とはまるで言いがたい程かけ離れた"怪物"とでも呼ぶべきものの姿がそこにあった。
「・・・・・・イ級?」
データベースに存在しない謎の名称が示されたが、そもそもあの2隻...2つの存在は艦なのか? 新手の偽装兵器か? だが奴等の口から放たれた物が近くに落ちてきて分かった。
「これは、・・・間違いなく...」
10cm砲だ。あいつ等は、「艦砲」を撃ってきた。いまだ緑色に示されていた"レーダー"上の反応が、赤に変わった。
「目の前の敵は、全て叩く。」
まるで"知っていた"かのように動きだす。未だ碌に当たりもしない距離から砲を撃ちつつ接近してくるイ級に、どこからともなく出した"バズーカ"を持ち狙いを定める。
感覚を取り戻すように、セオリーを思い出すように、そして...
「― - ― ― ――― ・・・・・・」
バズーカとは思えない程の重厚な音を立てて放たれた無誘導物体は、大きな弧を描くとただ直進してくる2体の内1体に直撃し大爆発を起こした。
直後にもう1体にも同じように、それが直撃、そこには何も残っていなかった。文字通りに"消し飛んだ"。なんともあっけなく決着はついた。いや、初めからこうなることは分かっていた。
俺の"力"。
そうだこれが、これが俺の"力"!
ようやくたどり着いた、手にした、もう今までとは違う。
その頭脳はすでに次の行動を決めていた。
「地形情報からすると・・・南太平洋か? 南米とニュージーランドが一致するな...」
既存の地形情報と照らし合わせ、地球圏である可能性が極めて高いと結論が出た。ならば...
「いくか、あそこへ...」
島を出て、文字通りに"海を走りだし"、移動を開始する。
どうせ行く当てもない、ならば向かう場所は1つしかない。
これからの方向性を考える上で重要になってくる拠点を作るため、40tk以上の速さで南下を始めた。
それは"鋼鉄"という存在が変えた、新たな歴史の幕開けでもあった。
いやぁ、小説投稿って思ってた以上に難しいっすね...
こりゃ色々大変になりそう。(KONAMI)
最初ということもあって説明不足の部分が多いですが、順次解説や設定集を入れて補足していきたいと思います。