鋼鉄の咆哮_WARSHIP RANGER   作:Bligh_Drunk

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無駄に妄想が肥大化した結果、かなりの話数となる構成に...

これマジ? 完結できるかどうか想像もつかねぇや。

まぁ、今月いっぱいに超兵器戦までは上げようと思います。


A-2.希望の戦士達

歴史を語るのは昔話のようなものだ。だが、そんじょそこらの穏やかで生温いものじゃない。むしろ童話の原作のような恐ろしさだ。

 

 

 

事の発端は、戦後数十年が経った平成の時代。世界は、一応"平和"という概念を築いて日々が過ぎていった。

 

それは、何の前触れも無く突如として海の底から現れた。

 

深海棲艦... 後に人型も確認された正体不明の化け物。外洋を航行する貨物船などが度々行方不明になる事態が発生し、その調査で発覚した。

 

初めは、それがどこかの国が開発した色物兵器の様な認識だったが、世界各地に次々と出没し無差別攻撃をする様を目の当たりにし、ようやく全世界共通の敵であると認識した。

 

このとき、既に外洋の30%近くが奴らに占領されていたというのだから笑えない。各国も負けじと反撃に出るが、どういう訳か攻撃が通じない。

正確には効果が薄いだけで撃沈例もあるが、ミサイルさえも同様の有り様で、何より攻撃する以上に敵が増大し防衛だけで手一杯だった。

 

 

かくして人類は地球上に存在する海域の80%以上を支配下に置かれ、外交手段を断たれた。これに最早成す術無しとさえ思われた。

 

彼女達が現れるまでは...

 

 

 

 

 

それは偶然か必然か、日本海を巡航していた数少ない護衛艦が遭遇した。

日本本国から派遣された偵察目的の艦は、突如やって来たイ級型と言われた固体に襲われ、あわやここまでかと思われた時にそれを見事に討ち倒し姿を見せた。

 

 

艦娘... 日本で初めて確認され、その後各国でも続々と存在が確認された"人の体を得た過去の軍艦"だ。今では、すっかりその認識が定着している。

 

彼女達は人類に味方し、この前代未聞の人類の危機に立ち向かってきた。彼女達は奴らに対する唯一の対抗手段とも言われた。

人類から選出された指揮官の下、彼女らは奴らと死闘を繰り広げ、ようやく一矢報いる戦果をあげられた。

 

だが、戦いが終わった訳ではない。深海棲艦も、鬼や姫といった上位固体が姿を現し、いよいよ持って戦線は膠着状態に入った。

最前線である日本の海軍が先行し、このいつ終わるとも分からない泥沼の戦いを日々続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「撃ち方始めっ、いっけぇー!」

 

今も。まさにこの瞬間、戦いは続いている。戦いのその先に、水平線の果てにある"真の勝利"を掴む為に。

 

「吹雪!右よ! ああもう邪魔よっ!消えろ!」

 

いつ何時も、油断はできない。

 

「くっ! わ、私が、皆をっ!」

 

片時も、結束を忘れてはならない。

 

「私が引導を渡してやるよ、ぽいっ!」

「ああまったく... よし、最後の攻撃いくよ?」

「よーし! 私もやってやる! 攻撃いざ参りますよー!」

「油断はしないようにね? ふふ。さて、私も止めといきましょうか?」

 

何よりも。

 

「当たってぇー!」

 

生きて帰る為に。

 

「敵艦隊沈黙... やりました!」

 

それが、明日につながると信じて......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「艦隊、帰投しました。」

 

日ノ本の要衝の一角「呉」、強力な戦力を持つ鎮守府がある。

 

「お疲れ。いやぁー、今回も無事で何よりだ。なぁ?」

「そうだな... 現状を打破する突破口でも見つかればいいが。」

 

2人の男、彼らもまた呉に所属する「指揮官」で、出撃した艦隊を出迎えていた。

 

1人は「赤座 徹」中尉... 同期の中では技量自体は平均的だが、独自の情報網を持ち、何より場を和ませるムードメーカー的存在である。

もう1人は「草加 真」少佐... 赤座とは同期だが、他人も目を見張る才能を持って功績をあげている。

 

「ともあれ、大事が無くてよかった。ゆっくり休めよ。」

「はいっ! 司令官! 失礼いたします!」

 

帰還した艦隊の後を追うように、残った2人の"提督"も建物の中に移動していった。

 

彼らは、鎮守府や泊地といった拠点となる場所を中心にし戦力をまとめられ、更にそこから1人ひとりに戦力分布がなされている。

基本は、その鎮守府・泊地をまとめ指揮する大本営からの指示をそこが受け、そこから鎮守府・泊地に所属する提督たちに任務・作戦として伝えられ、それをこなしつつ海域開放を目指す。

 

そういった「システム」になっている。言いえて妙だ。

他にも色々あるが、詳しいことは後々に。

 

「相変わらず元気だなぁ...」

「普通だと思うが?」

「お前のとこはいいよ... こちとら毎日がうるさくて仕方ないんだぜぇ?」

「お前がそうだからだろ......」

 

いつもの様に、馬鹿を言う同期に呆れ顔をする。陰で動き出した新たな歴史の主要存在であることを、まだ知りもしないで...

 

「よう! お2人さん。」

「応。」

「出迎え、といった所か?」

 

提督達の情報共有、といった意味合いで建てられた大型連絡棟にて2人の男とあった。彼らもまた、同期の提督である。

 

「高津傘 吉時」少佐... 優秀な戦術・戦略指揮能力を見込まれた、若きエリートで彼らのサポートブレインともなる。

「尼崎 劉二朗」大尉... 元軍隊所属という特殊な事情を持つ、堅物だが面倒見のいい頼りになる存在。

 

「まあ、そんなところだ。今は、前とは違っていつ何が起きてもおかしくない状況だからな...」

「確かに... 統計的に見ても、奴らが反抗の兆しを見せずに大人しくしている道理はないからな。」

 

過去に、何度かあった大規模な作戦はいずれも功績を残したものの、奴らに対する決定的な決め手にはならなかった。それと同じく敵の反抗も起こる為、差が埋まらずにいた。

 

「どうしたものか......」

「あんた等、またお堅い話でもしてんの?」

 

唐突に話しに割って入ってきた存在が1人...

 

「京香、お前いきなり入ってくんなよぉ... お前が声を張るだけで死にそうになるわ...」

「あんたに言われたくないわよ、年中騒いでるア・ン・タに!」

 

「尾野 京香」大尉... 女性の提督は珍しい訳ではないが、彼女は男女問わずとにかく厚い信頼を置かれている。姉御肌。ついでに言うと、彼女も彼らの同期である。

 

「辛気臭いわねぇ... 私達が落ち込んでてどうするのよ? 艦隊にも影響したら堪ったもんじゃないわ。しっかりしなさい!」

「俺は別に落ち込んではいないが?」

「あんたはそうでしょうけど... 別に口に出さなくても分かってるわよ草加...」

 

 

疑問を浮かべる草加に対し、でかい溜め息を漏らした。

 

 

 

 

 

後に、"あいつ"との世界を賭けた戦いをする事になるのだが、彼らが、いや人類がそれを知るのはまだ先だ。




次は、いきなりクライマックス!(※プレイヤー無双)

摩天楼サバイバルからも分かるように、超兵器がこちら側になったらどうなるか...
やりたい放題の戦闘に期待してください。



あまり期待するなよ...(超矛盾)
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