鋼鉄の咆哮_WARSHIP RANGER   作:Bligh_Drunk

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超兵器共の見た目,性格像はほぼほぼ出来てるんですよね。分かりやすいところで言えばアルティメイトストーム,播磨あたりですかね。
ヴォルケン兄弟は戸愚呂兄弟みたいになっちまったかもしれんゾ...

(何気にここら辺の設定かなりのこだわり)


A-4.画策

南極大陸付近にある1つの島、そこにアレスはいた。

 

「ここが俺の拠点になる。まずは、その為の制圧作業だ。」

『了解。我々は何を致しましょうか?』

「まず島外に展開し、俺の索敵範囲を補助しろ。敵が来たら俺がやる。」

『了解...』

『了解。』

 

その近くには、3つの... いや3隻の"見慣れた"艦が共に行動していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大陸付近に着く前... 大規模戦闘海域_____

 

 

深海棲艦の大群を葬り、周囲を警戒していると...

 

「・・・敵の反応は無し... ん?」

 

ふと、レーダーに青で表示された存在がいることが示された。青の存在、すなわち友軍を指す反応だ。軍でもないのに友軍とは...

 

それはともかく、反応は近い。だが、姿はある筈の位置に全く見えない。何せ反応は駆逐艦なのだ、とすれば... 何が起こってもおかしくはない。

艦種偽装はありえないだろうし、出方を見てからでも十分対処できる、そう結論付け浮いてくるものを見た。

 

・・・思った通りに、「イ級型」・「ロ級型」・「ハ級型」が姿を現した。油断した隙でも狙おうとしたのかとも思ったが、予想していなかった結果が「奴ら」の方からきた。

 

『抵抗はしません。我々は、貴艦の傘下に入れて頂きたい。その旨を伝えに近づいた所存。』

「お前ら... 話できたのか?」

 

今のいままで、通信すら碌に通らず逆のことも無かった事から放って置いた件だったが"此処"にきて"初めて何か"と会話をした。その最初がこれとは...

 

『・・・正確には、違います。』

 

「イ級型」はそれを否定する。

 

『我等の様な種は、明確な意思と呼べるものは無い。命を遂行し戦えるだけの最低限の知能のみ。』

 

「ロ級型」がそれに続いた。

 

『我々は貴方の、いや貴方の中の強い思念に感化され、結果こうなったと言ったところです。』

 

「ハ級型」はそう俺に言う。

 

「強い意思......」

 

意思とは何か? 俺の中にある意思とは?

 

『貴方の中で、最も強い行動原理...』

 

最も強い、それは言うまでも無く... 「憎悪」、何よりも強く俺の奥底に根付いている。トラウマであり、後悔であり、存在理由の1つ。

 

『その意思が、我々を引き込んだ。如何なる結果であろうと、我等は貴方の命に従うまで...』

 

俺の"憎悪"が、こいつ等を変えたか? 普通ならこんな事、正気の沙汰とは思えない。だが...

 

「俺に従うってか? いいだろう、"人よりは"信頼できる。それに、お前らは"裏切らない"だろう。」

 

 

 

俺は、そいつ等を配下にして使うことにした。

 

しかし、使ってみると案外予想以上に役に立つ。あいつ等は、俺が拠点の設備を整えている間しっかりと哨戒役を果たした。

 

それで、拠点をどうやって作ったかと言うと「ドロイド」を使った。

「ドロイド」は、アームドロイド同様に人型兵器だが役割としては人力要因だ。単純AI故に、俺みたいなはっきりした知能は無い。

艦の応急修理要員、陸上戦闘要員と何かと使い勝手がいい。それを、1~10万程展開して作業させている。俺は、島内部基地施設を作るための岩盤採掘要員だ。

 

 

気がつけば、夜が明け朝日が上り始めていた。島に着いた夕方頃から夜中までぶっ続けでやっていたらしい。

見事に島の光景は変わり、基地施設が既にあらかた完成していた。哨戒から呼び戻し帰還した3隻を集め、アレスは語る...

 

「ここから全てが始まる。俺の、俺自身の戦いが...」

 

黒地に緑色のゼロの数字、それが描かれた旗を持ち、高らかに掲げた。

 

 

 

 

 

日が昇りきった浜際、アレスはガラクタ鉄屑と化した兵装の漂流物を回収していた。

 

この世界の情勢やら何やらに関しては、イ級らの知る範囲の情報と光学迷彩装置を搭載したハウニブー0で大体分かった。

やはり此処は"異世界"で、俺の知る世界じゃなかった。深海棲艦、それと艦娘... 人類は相当な危機に追いやられているらしい。実際、偵察した各国の様相はいずれも良くは無かった。

 

色々と思うところはあるが、今はとにかく"物資"が足りない!!!

兵装などの開発研究直前に分かった事なのだが、本来は資金と研究をあれこれしていたシステムがこの世界に来た影響なのかすっかり変わってしまっていた。

 

具体的には、燃料・鋼材・弾薬・ボーキサイトの4種の物資が必要になるらしい。そう、資金さえ出せばどうにかなっていた面倒な所を、丸ごと持って来られた感じだ。

現物さえあれば後はシステムが開発を行ってくれる、幸い現物があるであろう大陸が近いんで回収自体はそれ程困りはしない。

 

ただ今後の方針から考えると、輸送艦・一部補助艦以外の従属艦・完成艦がなぜか建造できないのはさておき、"あいつ等"を作るとなると圧倒的に物資が足りなさ過ぎる!

既に、輸送効率補助も兼ねて"アレ"を開発段階に入れているが、最下位級で10万弱か... 先はずいぶん長そうだ。

 

それで今は、イ級らに島にあった物資で急遽作った輸送艦3隻を向かわせつつ、俺は島で敵を警戒しながら物資にバラせそうな兵装・部品なんかを探していた。

 

「さて... ん?」

 

ふと目の前に現れたそれは明らかに人の形をしている、女...?と思しき奴が浜に打ち上げられていた。

あまり見ないボロボロの格好で、10代ぐらいか? 何よりそいつは、原型が分からないが奇妙な装備を纏っていた。

 

「艦娘...」

 

自然と答えが出てきた。イ級らから聞いた「艦の力を持つ少女」、こいつがその1人である可能性がある。こいつが... 艦娘... 見た目からは全く想像がつかない。だが事実なんだろう。

 

「さて、どうしたもんか。」

 

俺としては、こいつも物資の足しにしたい所なのだが、未だ試す余地の無かったある事を記憶から引き出し思案した。

 

「使えるかもしれないな。」

 

その後、戻ってきた即席輸送部隊の成果を確認しつつ、ひとまずその日は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――

――――――――――

―――――――――――――――

 

 

 

「・・・」

 

―――君・・役・・・・・・りだ、・・・・して・・く・・いい。さら・・、・・前・・替わり・・い・・・・でもい・・。―――

 

「あ... あぁ...」

 

 

―いくらでもいる―

 

―いくらデ も イル―

 

―イ ク ラ デ モ イ ル―

 

 

「た、助けて...」

「私は、ま、まだ、沈まっ...」

 

「・・・・・・・・・!」

 

「・・・・・・」

 

「・・・」

 

 

 

―――――――――――――――

――――――――――

―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・」

「・・・・・・う訳だ。」

「・・・・・・は、・・・・らで・・可・・な筈・・。」

「これが成功すれば、実質同じような改造を遂げたお前らにもできる可能性はかなり高い。」

 

 

・・・声がする。誰かの声が、聞いたことは無いけど、近くに誰かが...

少しずつではあるけど、意識がはっきりしてくる。けれどおかしい。私の記憶は、確かにあの場所で...

 

「・・・。」

「そういうことだ。媒体かAIデータがある限り、俺らは再起が可能になるってことだ。」

「・・・・・・。」

「最も、それもこの実験、いやこれも含めた実験次第の事だがな。」

 

光が眩しい。ゆっくりと目を開ける。天井が見える。鉄骨が組まれたそれが。声のする方向は...

この時、私は自分が何かの台の上にいることが分かった。起きた先、声の主がいるであろう所を見る。・・・一瞬どういうことか全く分からなくなった。自分の目の前にいるのは...

 

「・・・・・・!」

「ん? うおっ、こいつ起き上がりやがった... なら、成功ってことか?」

 

深海棲艦、正しく深海棲艦の駆逐艦型と()()と思しき男がいた。彼は何なのか? この深海棲艦との関係は? 此処はいったい? 私は...

疑問が尽きない私の事など知る由も無いといった風な男、だが次の瞬間に彼と深海棲艦達が一斉に慌ただしく動き出した。

 

「ん? 接近する部隊の反応! 航空機を出している...敵か!」

「・・・!」

「・・・。」

「ああ! すぐに出る、行くぞ!」

「えっ!? あっああ! ちょっと!」

 

訳が分からずに全くついていけない私のことを尻目に、巨大な扉を抜けて外で出て行ってしまった。

よく見ると、自分の体は完全に"修復"されている。若干の違和感はあるが、"生きている"。艤装は無いが、彼らの正体を知るため、何より私がどうなってどこにいるのか知るために後を追った。

 

 

 

『・・・! ・・・・・・・・・!!!』

『"ヘッド"、どうやら相手は巡洋艦・戦艦・潜水艦の混成部隊の様です』

「ん? それなら、航空巡洋艦か航空戦艦がいるのか?」

『いえ、我々にそういったものは上位種にも今の所、確認されていません。』

「は? どういう... まさか...」

『恐らく、通常戦力の中でもトップクラスの性能の「レ級型」だと思われます。』

「航空母艦並みの航空戦力に、魚雷搭載の戦艦、だったか? ほんとにそいつは深海棲艦側なのか? ()()()()に思えるが...」

『れっきとした我々側の存在です。同時に、その中でもイカレた知能で戦闘以外には全く役に立たず、艦隊の邪魔にもなる為に特定領域の守備として置いているのが殆どです。』

「それが何故かここにいるのか。」

『しかも、あれは強化固体。いくらヘッドと言えど、油断はなさらぬ様...』

「いや...」

 

冷静にもたらされた情報に対し、おかしなことを返す。

 

「それが面白い。」

 

向かってくる2万km先の艦隊を見やる。部隊はホ級、ヘ級、リ級、カ級、レ級、そしてどこからかやってきて合流したらしいニ級。強化固体のレ級は、その中でも特に異彩を放っていた。

雰囲気なら、あの「シュバルツ・ゾンダーク」並みの威圧感だ。

 

「! Fahahahahahahaッ! Hyahahahahahahaッ!!!」

 

大量の航空機を飛ばしながら、真っ直ぐ接近してくる。それに続き、他の艦も単縦陣で続く。

 

『火力突破で来るようです。』

「清々しいまでの...だな。なら、紡錘陣展開だ!」

 

旗艦であるアレスを先頭に、他3隻が後方に横菱で並ぶ。共に、火力陣形で頭から突っ込んでいく。最初に動いたのは、航空機とアレスだ。

部隊の頭であるにもかかわらず、僚艦が攻撃を庇えない陣形で来る()()()を集中して攻撃しようとする。

 

「始めるか...」

 

だが、いくら性能が高い航空機と言えど所詮は"この世界"における基準である。アレスから見れば、旧式機に毛が生えた程度にしか見えなかった。

航空機と言う概念が一切見当たらない球状の敵機に、61cm砲バズーカを直撃させるとαレーザー、ミサイル、バルカン砲を一斉に撃ちだす。

 

 

 

信じられない光景を見ている、そんな風に思えた、「艦娘」の私が...

彼らの後を追い、海域に出てきた彼女はそれまで見たことも無い"圧倒的な力"を目にした。

たった1()()で、群を成す航空機を叩き落とし、敵の攻撃を物ともせず突っ込み、次々と撃沈していく様はそう思わせるに十分だった。

あっという間に僚艦を失い、戦闘は旗艦同士の戦いになる。

 

「Gwuuuooooooaaa!!!」

 

不利など物ともしない、と言ったかのように全ての兵装をフル回転しアレスに叩きつける。既に航空機は1機も残っていない。

 

「Guoooooo!?」

 

だがそれも及ばない。推定50ktの速さで突っ込んできたアレスが激突、艤装部と思われる尾が一撃で切れた。

 

「Guooo... Guoaaa...」

 

未だ戦闘意思を捨てない怪物に砲を向ける。

 

『素晴らしい... やはりヘッドこそ...』

「ふんっ、俺を殺せるのは... 同じ「鋼鉄」だけだ。」

 

最後の砲声と共にこの戦いは終わった。

 

 

 

 

 

「彼は、彼らは一体...」

「おい、お前。」

「は、はい!?」

 

唐突だった。完全に釘付けだった私に、向かってきた彼が話しかけていた。

 

「お前だ、お前。何やってんだ?」

「あっ、いやっ、その......」

 

正直こちらが聞きたい位の事なのだが、相手の実力を見てしまっている為か尻込みしてしまう。

 

『ヘッド、奴は今の状況が分からないのでは?』

「んぁ? ああ、そういうことか。いきなり叩き起こされた様なもんだからそうなるのは自明の理か... 面倒臭ぇな...」

 

何か言ったのか分からないが、深海棲艦と会話?している... 本当に何者なの?

 

「結論から言うと、お前は死んでた...のか? 死んでいた。」

「・・・!」

 

死、やはりそうだ。記憶違いじゃなかった... 確かに私は、あの日敵の攻撃で"轟沈"したんだ。ではなぜ?

 

「だが、こうして「鋼鉄(クロガネ)」として再び目覚めた... 実験の結果と言うとこだな。」

「クロ、ガネ?」

 

彼は言う... 鋼鉄は戦いに優れた唯一無二の存在だと、自分はその力を自らの為だけに使い戦っているのだと。

 

「・・・。」

「俺は目的を果たす。その為の障害となるものは、人類だろうが怪物だろうが敵となるもの全て潰す。ま、手を出さないなら何もしねぇし、来る奴は、まあそれほど拒みはしねぇが。」

 

最後の方が随分と曖昧だったが、これでようやく大体のことがはっきりとした。

彼は、今までに無い存在、聞き覚えもない、前例のない者だと...

 

「お前はどうする?」

 

問いが飛んでくる。どうするのか、それはこれから私が何をするかと言うことだろう。

 

「知ったことじゃないが、お国の方が大事だからと言っても特に何も言わねぇよ。気が変わらないうちに消えればいい。お前には、"鋼鉄"としての力があるからな。」

 

言っていることは確かに一理ある。この強力な"力"があれば、人類は今の状況をひっくり返し、戦線を開放することが出来るだろう。

それは人類のみならず、私達艦娘も同じ思いを持っている。私も、そうだった。けど...

 

「・・・・・・。」

「さぁ、どうする? 一応お前にも権利はある。その力があればお前は人間共の英雄に...」

「・・・もう、戻れる場所は無いんです...」

 

 

「もう... 帰るべき場所も、国も、何も無いんです...」

「・・・・・・・・・。」

 

言ってしまおう、全てを、そして。

 

「ただ戦い続けて、裏切られ、見捨てられ、絶望して。」

「・・・あなたも、そうだと、言いましたよね?」

「ああ。」

「私は間違ってなんかいませんよね?」

「ああ...」

 

決意した。決めた。誰が何と言おうと、絶対に変えたくないと人生で初めてそう思った。

 

「あなたの艦隊に、私も... ! 私も入れてください!」

 

「・・・。」

 

 

 

 

 

「ふっ、好きにすればいい。そうするならそれでいい。だが覚えておけ、俺の部隊は艦隊なんぞとは違う「組織」だ。」

「で、では一体...?」

 

島へ歩き出す、アレスに問いかけた。

 

「その内分かる、だが今は"その時"じゃない。」

 

それだけ言って、未だ会話内容が分からないイ級達を引きつれ言う。

 

 

「改めて名乗るとするか。俺は... アレス。鋼鉄にして、超巨大航空戦艦「ムスペルヘイム」の力を持つアームドロイド...」

 

「わ、私は、元大日本帝国軍所属、装甲空母の1番艦、大鳳です!」

 

「よし、なら早速始めるとするか...」

「えっ!? なっ何をですか?」

 

自己紹介をしたと思ったら、いきなり訳の分からないことを言い出したアレスに大鳳は問う。

 

「計画... 「不敗」の為の策だ。」

 

 

 

艦娘、深海棲艦、鋼鉄... 3つの存在はこの世界で交わり、新たな戦火の歴史を作り出そうとしていた。




やべぇよ...やべぇよ... なんか字数6000超えちゃってるよ...


なんか大鳳てさ、あれだよ、しっくりくるっていうかさ、イラストアドがあると思う。
やっぱ露出の多い奴ダメだな。やっぱこう「クールでナイス」じゃないと。自分はそう思います!!!(ABRR君)

しかし、この文改めて見ると死ぬほどクソハズカシィィィイイイー!(KBC)
ラノベ展開とか苦手なんだよなぁ...
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