ハイスクールコブラ   作:えすとっく

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結構時間が吹き飛びます。
え? 打ち切り漫画みたい?




いや待て… あの孤独なsilhouetteは…


孤独なsilhouette

「ベルばらじゃねーか!」

 

 なんか変な電波を受信した気がする…

 あ、どうも。 攘・ギリアンです。

 現在、堕天使に両親を殺された後に祖母に引き取られて7年、中学1生です。

 俺を引き取った婆ちゃんも寿命でポックリ逝ってしまわれたので、現在一人暮らしです。 両親と婆ちゃんの遺産とを切り詰めて生きています。

 え? 家事? 問題ないよ? 単独世帯の家事能力舐めんな、仕事の後に全部一人でやるんやぞ。

 因みに今は深夜に悪魔の気配を察知したので、悪魔狩りに来てるところです。 小5辺りから修行の為に、と始めた習慣で、コブラと名乗っていたらサイコガンとセットで有名になってしまった。

 どうやらこの山の中みたいだな。

 ところでドラえもんの裏山みたいなところって本当にあるんだな。 俺の育った地域には無かったからてっきり無いのかと思ってたよ。

 

「お、猫じゃねえか。 ニャーニャー、ってな。」

 

 黒い毛並みに金色の目の猫を木陰に見つけて、そちらの方に寄っていく。

 猫って、いいよね。

 

「…って、お前、悪魔じゃねえか。 あぁ、逃げんな逃げんな。 取って食いやしねえから。」

 

 成る程、悪魔の気配はこいつだったか。

 まあ別に良いか、猫だし。

 と、無心で猫を撫で回している時に後ろに気配を感じた。

 

「…人間、そこを退け。 その猫をこちらによこせ!」

 

 剣を構えた男… いや、悪魔がそこにはいた。

 その悪魔に次ぎ、四人の悪魔が魔法陣から現れた。

 

「…ペットの捜索… って訳じゃあなさそうだな。 お宅ら、この猫になんの用で? デートのお誘いでもしに来たのか?」

 

 手元にいる猫は絶えず悪魔共に威嚇をしているので、少なくとも友好的な関係ではなさそうだ。

 

「…まあ良いだろう。 人間、そいつはSS級はぐれ悪魔… と言っても分からんか。 まあ取り敢えず大罪を犯した者だ。」

 

「おい! 何で人間に…!」

 

「構わん、どうせ殺すか記憶を消すんだ。」

 

 ニヤリと下卑た笑みを浮かべた悪魔が距離を詰めてくる。

 ヤるか。

 

「そうかそうか、んじゃ悪魔さん。」

 

「何だ?」

 

「ここで伸びてろ!」

 

 左腕を取り払い、気絶する程度まで抑えた威力のサイコガンを先頭の男に撃つ。 完璧な不意打ちに反応できなかった男はサイコエネルギーに吹き飛ばされた。

 

「そのサイコガン! 貴様、コブラか!」

 

「その通り! 俺がコブラさ!」

 

 悪魔達が一斉に襲い掛かってくる。

 剣持が一体、素手が一体、残った二体は魔力要員、一人はおねんねか。

 

「残念ながらこの猫とのデートは俺が1番に取り付けたんでね!」

 

 剣を持った悪魔を左手で殴り飛ばし、次に襲い掛かってくるガタイの良い素手の悪魔の顔面に蹴りを叩き込む。

 そして怯んだところを左手のアッパーを鳩尾に入れ、一体は片付いた。

 

「くそッ! アンドルフ!」

 

 剣持の悪魔が起き上がり、剣を振りかぶって距離を詰めてくる。

 同時に、俺の退路を断つように大量の炎が発生した。 魔力要員の二人が魔法陣を発生させて居る。

 前方から切り掛かってくる悪魔を、炎の壁の中で向かい打つ。

 

「ゼヤァ!」

 

 上段から振り下ろされる剣を左手で受け止め、右のフックを顔面に叩き込む。 そのまま突き放し、回し蹴りで意識を刈り取った。

 

「残りは二人か!」

 

 炎の壁から飛び出ると同時に左腕を取り外し、魔力を発動している悪魔二体を撃つ。

 

「グッ!」

 

「アッーー!」

 

 サイコエネルギーに吹き飛ばされ、木にぶつかった二体は伸びてしまう。

 

「…あーりゃりゃ、頼みもしないのに風通し良くしてくれちゃってまあ…」

 

 剣を受け止めた時の穴が空いてしまった左腕を取り付ける。 まあちょっと経てば治るが。

 

「…あ、あなたは何者?」

 

 その声に振り返ると、後ろには極上の美人がいた。

 金の目に綺麗な黒髪、着崩した黒い着物がエロい。

 

「俺はコブラ、精神銃(サイコガン)を左腕に持つ不死身の英雄さ。」

 

 名乗りを上げて、その美人さんに近寄る。

 

「麗しいお嬢さん、あなたのお名前は?」

 

「私は…黒歌にゃん。」

 

 少し迷った様な素振りの後、名を名乗る黒歌…さんでいいかな?

 

「はぐれ悪魔でここまで追われるってーと、主殺しかい? あー、そう身構えんでくれ、取って食いやしないっての。」

 

「本当に?」

 

「本当、本当。 このコブラはこれまで、美人さんと結んだ約束を破ったことは無いぜ?」

 

「…変わってる人にゃん。」

 

「そう言うあんたは人ですら無いじゃ無いか。」

 

 不安げな表情の黒歌さん、よし、ここはひとつ…

 

「さて、後1時間程で夜が明けるな。」

 

「夜が明けるとどうなるにゃん?」

 

「知らんのか。」

 

 空に目を向けながら言う。

 

「日が昇る。」

 

 俺の渾身のコブラジョークに、黒歌さんは一瞬ポカンとした後、笑い出す。

 

「あはは! そのジョーク、最高!」

 

「あんたも最高だ。 やっぱり美人さんってのは笑ってんのが1番だな。」

 

「美人さんじゃなくて黒歌でいいわよ、コブラ。」

 

 まだ可笑しそうに笑う黒歌。 おいおい、可愛すぎんだろ。

 

 ♢

 

「ジョー、起きて、遅刻するよ?」

 

「…うお! もうこんな時間か!」

 

 黒歌の声で目を覚ました俺は、飛び起きる。

 リビングに出たを俺を待っていたのは、裸エプロンの黒歌だった。

 

「おはよう、ジョー♪」

 

「ああ、おはよう…って、全然遅刻する様な時間じゃ無いぞ。」

 

「あれ? 裸エプロンにはノータッチ?」

 

「最高に似合ってるぞ。 これが朝○ちなのかどうかがわからんぐらいにな。」

 

「…もう!」

 

 プイ、と顔を背けてしまう黒歌。

 食卓にはベーコンとスクランブルエッグの乗った皿が二つ。

 あの日、悪魔を退けた後黒歌を家に招き、今は同居を始めて2年、俺受験生、志望校は… 駒王学園。

 

「いやぁ、毎日家事してくれて本当助かってるぜ?」

 

「構わないにゃん。 住み家もくれて守ってくれてるんだしね。」

 

 笑う黒歌の頭を撫でて、食卓につく。

 

「いただきます!」

 

「どーぞ!」




因みに主人公はコブラっぽくしようとしてるところと、似せようとしてないところがあります。
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