ハイスクールコブラ 作:えすとっく
「はい、ギリアン君、おめでとう!」
「ありがとうございます。」
どうも、攘・ギリアン16歳高校一年生、普通二輪の免許取得の為に試験受けて合格しました。
いやぁ、やっぱりコブラにはバイクじゃ無いとね! 18になったら真っ先に大特取ってアメリカンバイク乗るんだ!
そしてロビーの椅子に腰掛けていた黒歌に、普通二輪の免許を見せる。
あ、服は普通にTシャツとジーパンな? 流石にあんなはだけた着物で外に出すわけにはいかない! 俺的には嬉しいけど。
「おー、おめでとう、ジョー!」
「おうよ! よし、このままバイク店よってくぞ!」
駒王学園は家から微妙に遠く、更にバイク通学OKなのでバイクがあると便利だろう。 バイトの通勤もあるしな。
え? どこにそんな金があるのかって? そりゃお前、両親と婆ちゃんの遺産が結構余ってたからな、さっき言った通りにアルバイトもしてるから金に問題は無い。
まあ一応中古で買うが。
「それで、バイクは何を買うにゃん?」
「もう決まってるぜ。 スズキのCOBRA250だ。」
「…名前だけで選んだでしょ。」
「御名答。」
運命感じたからね、仕方が無い。
♢
「おお、凄い! 今度後ろに乗っけてよ!」
「残念ながら、免許取得して1年経たないと公道の2人乗りはいけないらしいぜ。 是非とも二人乗りはしたいが、いや本当に残念だ。」
男女で
後ろ側に柔らかすぎるエアーバッグが常時発動して…
「痛っ!?」
後頭部を襲った痛みは黒歌のチョップだった。
「黒歌、いま仙術使って殴ったろ? 痛えのなんのって。」
「エッチなこと考えてるからにゃん。」
「お前さんと居て、それを考えないなんざ無理な話だろ? 痛っ!」
「だったら貰ってくれればいいのに…」
それはつまり、え? 黒歌さんそれはつまりそう言うことで?
「何!? ちょっとコンビニ寄るぞ!」
「ゴムか!? 冗談、冗談にゃん! まだ心の準備が出来てないの!」
「ならまた今度か。 ここまでやってお預けなんて…」
ちょっとしょぼんとしながらバイクを押して家へ向かう。
…取り敢えずバイクは手に入れたから葉巻買おうかな? いや、でも法律は…
♢
「それはぁ〜、紛れもなくぅ〜、やぁぁつさぁぁ〜。」
どうも、バイクに跨って上機嫌で登校する攘です。(駄洒落じゃないよ?)
朝の空気の中でバイクを乗り回すのは楽しいなぁ… あ、勿論ヘルメットはきちんと被ってるぞ。
「あ、攘くんだ! おはよ〜!」
「おう、おはよう! 今日も綺麗だねぇ!」
「止してってば、褒めても何にも出ないよ?」
「そのお顔が見れれば満足なのよ。」
バイクで登校するのと、ハーフっていう物珍しさから女子からは結構人気がある。
まあハーフっつーと俺よりも人気が高い方が居るんだが…
「あ、あれグレモリーさんじゃない。」
そうら、おいでなすった。
俺の視線の先にいるのは、赤の長髪でスタイルが抜群の少女、リアス・グレモリーさんだ。
隣にいるのは姫島朱乃さん、同じくスタイル抜群で美少女。
「おー、おはようグレモリーさん、姫島さん!」
「あら、おはよう攘くん。 今日もバイクが似合ってるわね。」
「だろ? COBRAっつってな、免許取った日からずっと乗ってんのよ。」
「コブラ、コブラ… ねぇ…」
「コブラがどうかしたかい?」
「いえ、何でもないわ。」
彼女ら二人はオカルト研究部の部長と副部長で、悪魔だ。
悪魔の匂いがするし、黒歌に確認を取ったところかなりお偉いさんらしい。 うひゃー、怖いもんだぜ。
え? 彼女らには攻撃はしないぞ。 向こうからしてきたなら話は別だが、そうじゃない場合こんなとびきりの美人さんたちに攻撃する理由がないからな。
「攘くん、サイコガン、と言うものをご存知ですか?」
問いかけてきたのは黒髪ポニーテール、純大和撫子美少女の姫島さんだ。
「サイコガン? 全く見当もつかないね、何だいそれ?」
「いえ、何でもありませんわ。 急に変なことを聞いてごめんなさい、コブラくん。」
「別に気にするほどじゃ… コブラってのはバイクのことかい? 確かにこのバイクは気に入っているがバイクの名前で呼ばれるのは困るなぁ。」
「いえ、何でもありませんわ。 ごめんなさいね?」
あっぶねぇ!
コブラの名がバレるところだった… この二人は俺のことをコブラなんじゃないかと疑っている節がある… 人相書きでも出回ってんのかぁ?
「あはは、気にしないでくれや。 にしてもコブラ、オカルト研究部に何か関係あるのかい? 動物の方だったら他の部の分野じゃないの?」
「いえ、蛇のコブラではないわ。 ただ、そう言う… そうね、都市伝説があるだけよ。」
「へえ、そいつは興味深い… おっと、俺は教室に行ってるぜ。」
グレモリーさんや姫島さんと駄弁っていると、周りからの視線が痛くなるのが問題だ。
どちらも人気だからな、特に男子からのヘイトが溜まりやすい。
「あら、エスコートはしてくれないの?」
「美人さんのお誘いを断る訳には行かねぇな。 良し、じゃあ行きましょうか
「ええ、そうね。」
もうこの際ヘイト何て気にするか!
恋人には黒歌がいる? コブラだからな!
「にしてもお二人がオカルト研究部ってのは意外だなぁ。」
「そう? 結構好きなのよ、神秘的な物事とか。」
「私もですわ。」
「へぇ… 二人は、悪魔ってのは居ると思ってるかい?」
「…さあ、ね。 会ったことがないからなんとも言えないわ。 でもまあ、居るんじゃないかしら?」
「私も同じく、ですね。」
まあそりゃあ本当に居る、なんて勢いよく言いだせやしないだろうな。 なんてったって、本物なんだもん。
「そりゃあ怖いこった。 悪魔ってのは契約した人間の命を刈り取っちまうもんなんだろ?」
「いえ、一概にそうでもないわよ? 金品と交換、っていうのも結構あるパターンよ。」
「なぁるほど。 悪魔さんも色々やってんだなぁ…」
魂捧げてまで契約、ってのは現代には合わないんだろうな。
勿論そう言うのもやってるところもあるんだろうが。
「全くもって、恐ろしいこって…」