私の生まれた理由   作:hi-nya

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 更新が遅くなり申し訳ございません。
 『審判』戦、前編です。
 やたらと前置きが長くなってしまいましたので、前後編分けてお送りします……どうしてこうなった……。


 そして、ななな、なんとッ! この小説の絵を描いて頂いてしまいました!! 12話のあのシーンが漫画にッ!!


【挿絵表示】


 私一人で楽しむには勿体なさすぎるので、御許可を頂き掲載させていただくことにしました(12話のあとがきにも挿絵挿入しています)。御本人様より、「やっちゃんの髪型が違うことにあとで気づきました……すみません」とのことでしたが……んな、こまけーこといいんだよぉぉぉーッ!! 最高です!! アヴさんポルさんの背中が特にだいすきです。 家宝にさせていただきます!! 本当にありがとうございましたーッッ!!



ねがい(前)

 海辺の街にてクルーザーを手に入れた僕達一行は、エジプトに向けて紅海を渡っていた。

 

 紅海は透明度が高く、とても綺麗な海だった。

 最近ずっと、見渡す限り砂、砂、砂……という、緑のない砂漠を旅してきたからだろうか。

 急に出てきた一面の青。

 そのコントラストからか、より一層、僕の眼には美しく映った。

 

 海上を進む中、コンパスと地図を眺めていた承太郎が何かに気付いたのか、舵輪を握る祖父に言う。

 

「おい、じじい……方角がちがうんじゃねーか? まっすぐ西……エジプトに向かうんじゃねーのか? 」

 

 その問いに対しジョースターさんは普段と明らかに異なる、重々しい口調で答える。

 

「……少し、寄り道をする。今回の旅に重要な関わりを持つ男に会うためにな……」

「重要な関わり……? 誰ですか? 」

「ああ。花京院、そうじゃな……」

 僕がそう尋ねると前方に見える島を指した。

「あの小島に住んでおる……と、わしはインドで、彼に聞いた」

「なになに? インドでカレー? 」

「インドで!? まさか! 」

 

 ポルナレフの寒いギャグをかわしながらも、インドと聞いて、僕の脳裏にはある人物が浮かんでいた。

 

 

 

「ここじゃ」

 

 降り立った島はさほどの大きさではなく、一時間も歩けば簡単に一周できそうなほどであった。めぼしい建物も見えず、あまり人が住んでいるようには思えなかった。

 

「ここは……無人島に見えますが」

 

 ジョースターさんの先導で島の奥へと進んで行くと、一軒の小屋が見えた。

 

「煩わしいことに巻き込まれるのを嫌い、一人でここに住んでいるそうだ。

 来るかどうか迷ったんじゃが……」

 

 小屋の前では一人の男性が鶏の世話をしていた。

 

「あの、後ろ姿は!! 」

 

 見覚えのあるそれに、つい声をあげてしまう僕を制止し、ジョースターさんが言う。

 

「わしが、話をする。彼の死を……伝えないわけにはいかん」

「!」

 

 全員、『なにか』を察し、神妙な面持ちで男性に近づいていくジョースターさんを固唾を飲んで見守る。

 

「突然の訪問、失礼する。わしはジョセフ・ジョースターと申します」

「……帰ってくれ!

 この島に誰かが来るときは、決まって……悪い知らせを運んでくるときじゃ! 」

 

 しかし、声を荒げそう言い放つと、男性は勢いよく扉を開け小屋に帰っていってしまった。

 その姿はまさに、あの、『彼』そっくりだった。

 

「し、師匠!? 」

「……の、父親、じゃ。息子の死を伝えることは、つらいことだ……

 しかし、言わぬわけにはいかんしな……」

 

「……アヴドゥル……」

 

 それを聞いたポルナレフが悲痛な面持ちで目を閉じる。

 

「……彼の死は君のせいではない…ポルナレフ。」

「いいや、その責任……。それを、オレは背負っているんだ……」

 

「わしに任せてくれ。もう一度話をしてみる」

 

 そう言ってジョースターさんは、小屋に入っていった。

 

「……すこし、ひとりで考えたい。あっちの浜辺にいるから、また、呼んでくれ……」

 

 そして、ポルナレフはそう言い残し、行ってしまった。

 

 

 

「ポルナレフさん……。ねぇ、まだ黙っていなきゃいけないの? 」

 

 と、彼女。優しさからか、はたまた黙っているのに限界を感じたのか……砂浜の方へと消えて行く男の背中を見やりつつ、僕らに問う。何をかって、無論、アヴドゥルさんに関する真実を、であろう。

 

 ポルナレフといえば、あの例の……オアシスの一件から、彼女は奴にほんの少しだけ、冷たくなった気がする。いや、辛辣というほどではないけれど、遠慮がなくなったというかなんというか。

 なぜか僕にはお咎めはなく(物凄い剣幕で、「可及的速やかに! 迅速に! 記憶から抹消して!! 」とだけ言われたが……そんなことできるわけない。やる気もない)変わらぬ態度で接してくれている。……おそらく。そう願いたい。

 結果的に共犯……では決してないが、類い稀なる幸運がふりかかってきた僕にとっては、ほんの少し罪悪感を覚えるような……いや、そもそもの発端がヤツの下心にあるのは違いない。やはり自業自得だと、思い直す。

 

「まぁ、それは彼らに聞くとしましょう」

 

 そんなことをこっそり考えつつも、目の前の建物を指さし、彼女の問いに返答する。

 

「行くぞ」

 

 承太郎がノックをして、小屋に入る。それに僕らも続く。

 すると小さめのドアをくぐりぬけようと少しかがんだところで背中からこんな泣き言が聞こえてきた。

 

「……あぶなかった。ポロっと言っちゃうとこだった。もう限界だよ……」

 

(やっぱり……)

 

先程の僕の推測の正解はどうやら後者の方らしい。一応つっこんでおく

 

「……というか、普通にあなた、言っちゃってましたけどね。『師匠』って……」

「うっ……」

 

 

 

*         *          *

 

 

 

 扉の向こうには懐かしい顔があった。

 

「師匠!! ……のお父さん! は、はじめましてっ! 」

 

 またもつい感激からぽろっと出てしまった一言を慌てて取り繕う私に対し、やっぱりこのひとからあきれた声でつっこみが入る

 

「……今はいいんですよ、保乃宮さん……」

「だ、だって、一応……」

「にしたってバレバレすぎません? 」

 

 そんな私と花京院くんを見て、我が心の師匠、アヴドゥルさんは微笑む。

 

「ふふ、君ら相変わらずのようだな」

「師匠ー!! お久しぶりです!! 」

 

 それを皮切りに次々と皆再会の挨拶を交わす。

 

「約2週間ぶりか……もっと長く感じるな」

「承太郎も変わらんな。その学ラン、暑くないのか? 」

「アヴドゥルさん! 傷はもう大丈夫なんですか? 」

「ああ。少しつっぱるがな。大丈夫だ。ありがとう、花京院」

 

 それがひとしきり終わったのち、ジョースターさんが私達に問う。

 

「ポルナレフのやつは、どうしとる? 」

「一人で考えごとをしたいと、海岸に……」

 

 窓の向こうにかすかに見える青色の方向を指さしながら花京院くんが答える。

 私もここぞとばかりに、ずっと悩まされてきた、そろそろ放棄してしまいたい問題を相談することにする。

 

「あの、もうポルナレフさんにも言っちゃあ駄目ですか? 師匠のこと……」

「そうじゃなあ……」

 

 ジョースターさんは少し考えて、こういった。

 

「せっかくじゃ! あとで潜水艦と一緒に盛大にバラそう!

 と、いうことで、まだ黙っといてくれ。今日はまだもう少し準備がある。

 ここに一泊して、明朝出発じゃ」

「わ、わかりました」

 

 どうやらもう少し抱えておかねばならないようだ。なんとも、楽しいことが好きなこの方らしいが。

 

「さて、積もる話もある。昼飯でも食べながら話そうか」

 

 時計を見ると、確かに、もうとうにお昼時は過ぎた頃だった。急に空腹を覚える。

 

「そうですね。なにか作りますか?

 食材は財団経由でけっこう揃っているんですよ。この通り」

 

 キッチンの冷蔵庫を開けて見せる師匠。確かに、そこにはぎゅうぎゅうとなにやら入っているようだった。

 

「本当だ。ではそうするか」

 

 頷くジョースターさん。そこで何かを思いついたように師匠が言う。

 

「そうだ!保乃、せっかくだから君に何か作ってほしいな。最近、日本料理に飢えていてね」

「わ、私がですか!?」

 

 急に降ってきた白羽の矢……御指名に戸惑う私。

 

「そうしろ。おれも久しぶりに味噌汁が飲みてえ」

「確かに……和食が恋しいですね。カレー率高すぎて。美味しいんですが、さすがに飽きてきましたし」

 

 しかし、高校生男子たちからも同調の意を示されてしまう。私も本来和食大好き派なので、その点は同感ではあるが。

 

「おまえさん、料理はだいじょうぶなんじゃろう? 」

「え!? そ、それなり、でしょうか……?

 一応一人暮らしで自炊はしていますが……人様に食べていただいたことなんてないので、なんとも。

 ですので、過剰な期待を寄せられると、困りますが……」

「じゃあ決まりだ! 」

 

 と、いうことで、なぜか私がキッチンに立つことになったのでした。

 

 

 

「わぁ、調味料とか、道具もかなり揃っているんですね! 」

 

 まずは……と、戸棚を検分したところ、その充実っぷりに驚く私。師匠が応える。

 

「わたしが日本料理好きだと言ったら送られてきてね。使い方がわからんものも多くてな。

 せっかくなのであとで教えておくれ」

「はい。了解です。じゃあ適当に、何か作りますね。

 取り敢えずお米炊こ……わぁ! 炊飯器も最新式! これ欲しかったやつですよ! すごーい! 」

 

 

 なんでもいい、と実は最も困ることを言われてしまったため、あまり時間をかけずに作れるもの…と、いうか、単に私が食べたかったので、はて、和食……? とか思いつつも、チキン南蛮、豚汁、豆腐サラダ…を作ってみた。

 鍋の容量的にいっきに全員分仕上げるのは無理だったので、まずは、食べ盛りのふたりと、用事があるというジョースターさんの分から。

 

「はええな……」

「急いだもん」

 

 一秒間に数百発のパンチを放てる(スタープラチナが……いや、もしかしたら本人もその気になれば可能かもしれない)人が何を……と思いながらその呟きに応える。

 

「あと茶碗蒸しがもうすぐできます……ので、よ、よろしければ、先に食べていてくださいませ」

 

 そして、タイミングよく炊き上がったほかほかと湯気の立つ御飯をこんもりとよそった茶碗を各々の前に震える手で置きつつ言う。

 

「おお。いただきます。」

「……いただきます。」

「いただきます。」

 

「……」

 

 蒸し器の中身を確認しつつ、意気揚々と箸をつける彼らの様子をハラハラと見守る。

 

(だ、大丈夫かな? そこまで壊滅的ではないと思うけど……どうだろ……?

 味見しすぎてもうよくわかんなくなっちゃったし……)

 

「……」

 

 ひたすら場に流れる沈黙。碗や箸がぶつかる音、汁をすする音だけがやけに響く。

 

(み、みんな無言だし! ああああああ! しまったー、やっちゃったよ! ごめんなさいーッ!! )

 

「す、すみません! お口に合わなかったら、無理しないで……」

 

 しかし、脳内で叫びつつ、慌てて頭を下げた私にポツリと聞こえてくる声。

 

「……うまい」

 

(へ……? )

 

 それに続く、陽気な声。

 

「うん、こりゃうまい! 日本食が嫌いなわしでもこれはイケる!!」

 

 目を瞬かせつつ、問い返す。

 

「ほ、ほんとうですか? も、黙々と食べてるから不味いのかと……」

「すまんすまん。つい、夢中で食べてしまっててのー! 」

 

 にしし、といつものように朗らかに笑うその顔を見て、ようやく少しだけほっとする。とりあえず、食べられるものは作れたようだ。

 胸を撫で下ろしつつ、先程よりも幾分かは軽くなった心で出来上がった茶碗蒸しを出していると、まるで苦行にひたすら耐える修行僧のような……このひとには珍しい、まさに『仏頂面』で、ずっと押し黙ったままの(……それがまた私の心をずっしりと重くしていたわけだけれども……)彼の肩を叩きつつ、軽ーいノリでジョースターさんが問う。

 

「なぁ、うまいよなぁ? 花京院」

 

(ひぃッ! や、やめてーッ! 薮を蛇でつつかないでーッ!! 沈黙は金なりーッ!! )

 

 明かな誤用にも気づかない程、錯乱する私。おもわず耳を塞ぎたくなるが、にげちゃダメだ、にげちゃだめだ……忌憚なき意見を頂き、次回に生かさなければ。どうにか己を奮い立たせる。

 

「……」

 

 すると、私にとっては時が止まったかのような錯覚を覚えるほどの沈黙ののち、彼はひとことだけ、こういった。

 

「……はい、……とても」

 

 にっこりとほほえんで、かみしめる様に。

 

「えッ! あ、……あの、……あ、ありがとう……」

 

 その表情に、瞬時に顔が熱くなる。

 

「もう、いつでもお嫁にいけるのぉー。ししし!」

「や、やめてくださいよ!

 えっと、ちょっとポルナレフさんにご飯どうするか聞いてきます! 」

 

 そうしてなんだか居たたまれなくなった私はその場から逃げるように外へ出たのだった。

 

 

 

*         *          *

 

 

 

「いやー。食った食った。うまかったなー! 」

「わたしも食べるのが楽しみだよ」

「ああ。……期待していい」

 

 彼女が勢いよく飛び出ていったのち、口々に料理に対する感想を述べる男たち。

 そんな中、なおもひとり言葉を発せずにいた僕は承太郎からこんな疑問をぶつけられる。

 

「それにしても……花京院、おまえ、やけに静かじゃあねぇか。

 この展開……もっとうるさいだろうとふんでいたんだが。

 おまえ的にはいまひとつだったのか? 」

「……ふ、そんなわけないじゃあないか。

 おいしかった。……ものすごくおいしかったよ。

 とても僕好みの味で、びっくりした……」

 

 まだ余韻の残る、舌のとろけるような幸福な感覚をおもい返しつつ、正直な感想を述べる。

 すると、矢継ぎ早に呆れたような声が飛んでくる。

 

「じゃあなんだってんだよ。その苦虫を嚙み潰したような顔は……」

「美味かったなら、もっとそういって褒めてやればいいのに」

「まったくだ。乙女心のわからんやっちゃのう……」

 

 それに対し、どうにかゆっくりと釈明をする。

 

「そう、したかった……しかし、下手に、口をひらくと……」

「ひらくと? 」

 

「……おもわず、プロポーズしてしまいそうな自分を抑えるのに必死だったんだ! 」

 

「「…」」

 

 無言で視線を逸らすジョースター家のふたり。

 それを意に介すことなく、先程までの反動も相まって感情を爆発させる僕。

 

「あのひと料理も上手いのかよ!? 反則だろ!

 仕事から疲れて帰ってきたら、このおいしいごはんと……

 そして、なによりあのひとが家でまってるわけでしょ!?

 おかえりなさい、あなた(はぁと)……とかいわれちゃうんだぞッ!

 相手うらやましすぎだろッ! くそッッ!! 」

 

「はいはい。そーだな」

「……」

 

 嘆く僕を承太郎があっさりと流す。慣れたものだ。もう少し聞いてくれてもいいのに。

 

「おやっ! 君ら、やっぱりくっついたのか?! よかったなー! 」

 

 一方、アヴドゥルさんからはにこにこと新鮮な反応が返ってくる。

 

「……いえ、ちがいますよ。僕のしがない、片想いってやつです」

 

 そんな彼に、ほろ苦いきもちで事実を告げる。

 

「え!?そうなのか? 」

「はい」

 

 そうだ。前に互いに宣言済みだ。

 

 僕たちは仲間。ただの……友人、なのだから。

 

 

「ひそ……そうなんですか? ジョースターさん? 」

「ひそ……こやつはそう言っとる。

 ……あやつもそう思っとる、おそらく。ま、そーゆーかんじじゃ」

「なるほど……」

 

 

 

*         *          *

 

 

 

 あまり誉められるのも居心地が悪いものだ。

 

 逃げるように小屋を出た私は海岸沿いに出ると、すぐにひとり物思いにふけるポルナレフさんを発見した。

 

「ポルナレフさーん! 」

「おお、保乃か。……アヴドゥルの親父さん、どうだ? 」

 

(あ、そうか、まだ黙ってないと駄目なんだった……えーと、とりあえず……)

 

「……今夜は、お宅に泊めていただけることになりました。

 で、キッチンをお借りしてお昼ご飯を作ったんですが、ポルナレフさんもそろそろ食べませんか? 」

「そうか……。

 ああ、オレはまだいいよ。もう少し考えたいんだ」

 

「っ……そ、そうですか。

 ……じ、じゃあ、すぐ食べられるようにしておきますから、また戻ってきてくださいね」

「ああ、ありがとうな。」

 

 なんだかそびえ立つ髪の毛がいつもより二割くらいへこんで見えた。

 そんな姿に、いい加減、喉元までせり上がってきて飛び出かかった『それ』を必死に呑み込み、サクサクと砂を踏みしめながら元来た道を引き返す。

 

 

「戻りました」

「おお。ポルナレフ、……どうだった? 」

 

 小屋に戻ると開口一番。なんだかんだ、やはり師匠はポルナレフさんのことが気にかかるようだ。

 

「まだいいそうです。もう少し考えたいって」

「そうか……」

 

 そして、影が一人分減っていることに気づき、問う。

 

「あれ? ジョースターさんは? 」

「潜水艦のところに行ったよ。懐かしい知人が来ているらしい。

 ごちそうさま、うまかったぞい! ……とのことだ」

 

 見ると、みんなのお皿は空になっていた。

 

「ごちそうさまでした」

「ごちそうさん。……アヴドゥル、この島、釣りとかできんのか? 」

 

 部屋の隅に置いてある釣りグッズを吟味しながら、承太郎君がいう。

 

「ああ。そのへんの釣竿、使っていいぞ」

「……行ってくる。ヤス、夕飯はブリの照り焼きな」

「あ! ず、ずるいぞ、承太郎!! 」

「……お前も付き合え。行くぞ」

 

 承太郎君にひきずられる最中、花京院くんが叫ぶ。

 

「保乃宮さん! 僕はッ、あなたとけっこ……!

 じゃあなくて、あ、あなたの結構な腕前が作り出す、肉じゃがが食べたいですーッ! 」

「……! うん、わかった。いってらっしゃい! 」

 

 紅海で、はたしてブリが釣れるのか……それはさておき。

 

(……ふふ、がんばろーっと! )

 

 すっかりやる気がでてしまったようだ。われながら現金なものである。

 

「じゃあ、今度は師匠と私の分を作りますね! お待たせしてすみません」

「ああ、たのむよ」

 

 

 

 下味をつけた鶏もも肉を衣にくぐらせ、ほどよく熱した黄金色の油の中にゆっくりと沈めていく。シュワシュワと特有の音を立て、次々と表面に細かな泡が浮かぶ。

 それを見届け、浮き上がってくるのを待つ間に、青々と瑞々しいキャベツの葉っぱを数枚むしってざばざばと洗い、まな板の上に重ねてリズミカルに刻む。

 

(チャリオーッツ! なーんてね。……うーん、大丈夫かなぁ、ポルナレフさん……)

 

 そのスタンドよろしくふわふわと次々に千切りの山を築いていると、同時に本人の先程の思い詰めた様子が浮かぶ。うっすらと嫌な予感が頭をよぎったところで、後ろから声をかけられる。

 

「いやぁ、しかし本当にいい手際だな。何か料理の学校とかに行っていたのかい? 」

 

 手を動かしつつも、あわてて否定する。

 

「い、いえ! 自己流で適当なだけですよ!

 すべて母の真似でそんな大層なことは……」

「へえ。逆にすごいな。どれ、わたしも手伝おうか? 」

「だめです。師匠はのんびりしていてください。まだ病み上がりなんですから」

 

 私のその断固たる丁重なお断りを受け、ポリポリと頬をかき困ったように微笑みながらいう。

 

「もう大丈夫だよ。君たちのおかげでな。そうだ。まだきちんと言ってなかったな……。

 おかげで命拾いしたよ。本当に、ありがとう」

「そ、そんな……私はなにも。

 むしろ私がもう少ししっかりしていれば師匠に怪我をさせることもなかったのに……」

「ふふふ。やっぱり、変わっていないな。君のその向上心は。

 そんなことはないよ。ありがとう」

「い、いえ、本当に! 私なんかより二人の方が」

 

 いいつつ、鍋の様子を確認する。こんがりときつね色に揚がったそれを取り出し、一口大に切っていく。いい具合に仕上がったようだ。サクッサクッという感覚が心地よい。

 

「ポルナレフさん、あれから見事に仇討ちを果たしたんですよ。

 花京院くんはそれを普通じゃあとても思いつかないような機転でばっちりサポートして…… 」

 

 そうなのだ。先日、自分で旅の振り返りを口に出して改めて感じたことなのだが、彼の戦果は実は相当なものだ。縁の下だったり、矢面だったり、その種類は様々だが。

 飛行機でも、崖でも、街でも、砂漠でも、脳の中でも……そして、あの、夢の中でも。

 

「そうか、そうだな。ポルナレフのやつはまぁともかく、花京院にも礼をせねばな」

「はい……」

 

(あ、そうか。ちがった。……あれは、夢、だった……)

 

 そして、また、ついおもいだしてしまう。あの、しあわせなときを……

 

「……ふむ」

 

 すると、なにかに納得したかのように頷く師匠。こんなことを言いだす。

 

「……で、だ。例の答えは出たのかな? 」

 

「へぇっ!? 」

 

 そのぶっとんだ質問により、おもわず、タルタルソースになりつつあった……刻みきゅうりとゆで卵を酢やマヨネーズで和えていたボウルがすっぽぬけてぶっとんでいってしまった。

 

「わ、わわわ! 」

「おいおい。気をつけなさい」

「し、師匠が急に変なこというからじゃあないですか! 」

「ははは。すまんすまん。

 で、どうだい? わたしの予言は。当たっただろう? 」

「……」

 

ふっとんだそれを片付けつつ……ためらいつつ、でも正直に、答える。

 

「はい。……当たりました。

 師匠、すごいですね」

 

「そ、そうか! そうか!! めでたいなー! 」

「い、いえ、めでたくは、まったくないですよ!

 その、す、……すきだなぁ……って気づいただけですし」

「で、花京院のどんなところがすきなんだ? まぁ、いいやつだからな! わかるけどな!

 なんで、いつ、どうやって気づいたんだ? 師匠に言ってみなさい。さぁ! さぁッ!! 」

 

 それにしても、この師匠、ノリノリである。

 勢いに押されつつも、重要なことを聞き流さなかった自分を褒めたい。

 

「な!? あれ? 私、相手の名前言いましたっけ……? 」

 

 不思議に思い訊ねると、苦笑いでこう返される。

 

「そりゃあ、なぁ……」

「えぇ!? そ、そんなにわかりやすいのかな……

 そういえばいつのまにかみんなにもばれてたし…。

 はっ! まさか本人にも!? 」

「いや、それは大丈夫だと思うが……気持ちを伝えたりはしないのかい? 」

「そ、そんな大それたこと!? お、おそれ多い! 」

 

 おもわずブンブンと、それこそふっとんでしまいそうになるくらい首を振る。

 

「……そんなことはないと思うがなぁ。あいつも……おっと。

 ええと、やつは君のことをいつもあんなに気にかけているじゃあないか。

 十二分に、いわゆる、『脈アリ』というやつだと思うが? 」

 

 にやにやとそんなことをいう。

 一体どこでおぼえたのだろう? 日本人以上に日本語が達者なこのひとはやっぱり不思議なひとだ。

 それはさておき、またも必死に否定する。

 

「な、ないですよ! 彼は、やさしいから。

 私……迷惑ばっかりで、なにも、返せていないし……」

「……」

 

「いいんです。そばにいられるだけで。

 すきなひとといっしょにいるってこんなにうれしいんだって、初めて知って……びっくりです。

 そんなことよりも、共に闘えて、その背中を護ることができたら……

 それで、充分すぎますよ」

 

「……そうか」

「……はい! 」

 

 おおきく、うなずく。

 やっぱり不思議なひとだ。このひとを前にすると、ついぽろぽろと素直な気持ちを吐露してしまう。それを伝えたら、また、「本職だからな」なんていわれてしまいそうだけど。

 

そんなことを考えていると、ふいに師匠がふっと笑う。

 

「……いやはや、変わっていないと言ったが、そんなことはなかったな」

「え?」

 

「……綺麗になったね。恋の力! ……やはりすばらしい! 」

 

「うッ! は、はい! で、できましたから!

 この話はここまででっ! さっ、食べましょうっ! 」

 

 

 

*         *          *

 

 

 

 僕たちは岬で腰をおろし、海に向けて釣り糸を垂らしていた。

 眼下にはゆったりと寄せては返す白波。晴れ渡る青い空を見上げると、上昇気流に乗ってトンビたちもその翼を広げて気持ちよさそうに滑空を楽しんでいた。

 ブリが釣れるかはともかく、久しぶりにこうしてのんびりする時間はなかなか悪くないものだ。

 

「おい、花京院」

 

 そんなふうに汐風を楽しんでいると、隣の承太郎から声をかけられた。

 

「なんだい? 」

 

「……悪かったな。あのとき、すぐ、信じてやれねーで」

 

「え!? あ、ああ。いや、いいんだ。……仕方のないことだよ。

 僕が逆の立場でも、正直信じることができたかどうかわからないさ」

 

 夢の世界を支配する…死神13(デスサーティーン)

 出会ったことすら忘れてしまう、変わったスタンド。手ごわい相手だった。

 

(気にしていてくれたのか……)

 

 承太郎はさらに問う。

 

「お前がなんとかしたんだろう? 結局」

「……どうだろうね? ま、想像におまかせするよ」

「ちっ、カッコつけやがって……」

「ふっ……そんなことはないさ」

 

 敢えて言う必要もない。僕が覚えていれば、それでいいことだ。

 すると、こんなことをいいだす。

 

「……ま、お前が一番わかってほしいやつはちゃんとわかってるぜ。よかったな」

「え?! 」

 

 頭に浮かぶのは彼女のこと。と、あの夢での出来事を思い返すとどうしても浮かんでしまう、あの……。

 

(ま、まさか記憶が!? )

 

 驚き、不安、期待……心臓の高鳴りとともに噴出する様々な感情を入り混じらせながら、承太郎の言葉を待つ。

 

「よくわかんないけど、きっと、なんとかしてくれたんだろうね。……だそうだ。」

「あ、ああ。そういうことか……」

 

(覚えているわけでは……ないんだな……)

 

じわり広がる落胆。マーブル模様な僕の心の内訳は、思っていたよりも期待の占める割合が大きかったらしい。自分でも初めて気づく。

 

「いつもと違ってたな。あのとき。あいつ」

「ああ」

「普段あんまり強く意見を言うやつじゃねーからな」

「ちょっとびっくりしたよ。あんな一面もあるんだなって……」

 

「……惚れ直したか? 」

「ふっ、そうだな。……そうなんだろうなぁ」

「ちっ、惚気てんじゃねーよ。

 ……もう、さっさとてめぇの女にしちまえよ。まどろっこしい……」

「そうしたいのは、やまやまだけど……

 やるべきことを、果たしてでないと、ね」

「ちっ、やれやれだぜ。めんどくせーやつらだ……おっ! かかった! 」

「おお! やった! がんばれ! 承太郎!! 」

 

 

 

*         *          *

 

 

 

「ごちそうさま。評判に違わず、だな。本当にうまかったよ。晩飯にも期待だな! 」

「ありがとうございます! ご期待にそえるよう頑張らせていただきます」

 

 かなり遅い昼食を終えた師匠と私だったが、それでもまだポルナレフさんは帰ってこない。

 どうやら師匠も同感だったらしい。

 

「しかし、遅いな……ポルナレフのやつ」

「はい……私、もう一回様子みてきます」

 

 立ち上がる私に声をかける師匠。

 

「ああ、わたしも行くよ。食後の散歩もかねて。

 ジョースターさんはああ言っていたが、もういいだろう。驚かせてやるとしよう」

「ふふ、そうですね。じゃあ、いきましょう」

 

 そうして、先程会話を交わしたあの場所に師匠とやってきた。

 しかし探しびとの特徴的なシルエットはどこにも見当たらなかった。

 

「……あれ? どこへ…? 」

「手分けしてぐるっと探すとしようか。その方が効率的だろう」

「はい」

 

 というわけで海岸沿いを師匠と分かれ、反対回りで探すことにする。

 

「あ、そんなことしなくてもいいんだった……」

 

 歩き始めて数分後、ようやく気づく。

 

「……セシリア! ポルナレフさんのところに! 」

 

 いつも閃きが遅い自分を情けなく感じつつ、相棒を呼び、頼む。

 

「いた! 」

 

 すると、海岸から少し入り組んだ場所ですぐに目的の人物をみつけることができた。

 しかし声をかけようとしたところで、そのひとが草陰でしゃがみ込んでなにかしているのに気づく。

 

(ハッ! しまった! 御手洗い中!? )

 

 ポルナレフさんといえば……と、つい連想してしまった。

 

「し、失礼しました! ご、ごめんなさ……って、あれ? 」

「や、保乃か!? い、いいところに! 」

 

 が、どうやらそれは杞憂であったようだ。

 よく考えたら、トイレにうるさいこのひとが野で……というのはありえない。逆に。

 ……と、妙な納得をしつつも、訊ねる。

 

「どうしたんですか? 」

「こ、これをみてくれ! 」

 

 慌てふためいた様子で指し示されたその場所はキラキラと黄金色に輝いていた。

 まさに、宝箱に入った金銀財宝…そこから放たれる光で。

 

「な、なんですか? これ? ほ、本物!? 」

「これなんてナポレオン時代の金貨だ! 相当のお宝だぜ……」

「す、すごいじゃあないですか! ……なんで?

 どうやってこんなのみつけたんです? 」

「い、いや、ちがうんだ! へんなランプみたいなのを拾ってよ……

 こすってみたら、こうボヨヨヨヨヨーンって……

 これまたへんなのがでてきて……」

「はぁ? そんな、アラジンの魔法のランプじゃああるまいし……」

「いや、まさに、そうなんだって! そんで、そのでてきたやつがよ……! 」

 

『娘よ! おまえの願いもかなえてやろう!

 3つ! 3つだッ! 願い事をいえ!! 』

 

「へぇっ!?」

 

 その瞬間、頭上……遥か上から機械的な声が降ってくる。

 驚きとともに見上げると、ヤシの木の上に、なるほどたしかに『へんなの』がいた。

 

「あ、あれスタンドですよね? 敵じゃあ……? 」

「ああ、オレもそう思った……

 で、チャリオッツで攻撃してみた。なかなかにすごいパワーのスタンドだった……

 しかし、攻撃し返してくるでもなく、やっぱりおかしなやつなんだ。ただひたすら……」

 

『おれの名はカメオ。ランプから出してくれた礼をしたい。

 願い事を言えといっているのだ! 』

 

「ほ、ほら! こうなんだよ。

 で、そんなのできっこないって思って、『今すぐオレをお金持ちにしてみろ!』って言ってみたんだ。そしたら、あの財宝が……!! 」

「ええーッ!! 」

 

『どちらからでもよいぞ! さぁ、願いをいえ! 叶えてやろう』

 

「きっ、きさま何のたくらみがあって……!? 敵なら敵らしくオレと闘えッ!

 ……本当にこのお宝もらっちまうぞ! 」

「そうですよ! やるなら正々堂々、真っ向勝負です!

 ……落とし物って半年経ったら見つけた人のものですよね? 」

 

 残念ながら、この場にはツッコミ不在を嘆く人間すらいないようだ。

 そして謎のスタンドからはさらにとぼけた発言が出てくる。

 

『……闘いたい? そんなものが貴様らの願いか?

 べつにこちらは構わんが。せっかくなんでも叶うのだぞ? 』

 

 その言葉にいよいよしびれを切らす、ポルナレフさん。

 

「こ、この野郎ー! よ、よぉーし、そんなら……」

「ぽ、ポルナレフさん! い、いったいなにを!? 」

 

 息を吞む。するとその口からとびでてきたのは……

 

「……このオレを、マンガ家にしてみろッ!

 子供の頃からなりたかったんだ!

 ディ○ニーより有名なやつだ! みじめなヤツはヤだぞッ!

 『ポルナレフランド』をおっ立てるんだ! 」

 

「ぽ、ポルナレフランド……。ちょっと行ってみたいですけど……」

 

 例のテーマパークのエレクトリカルなあのテーマが頭を駆け巡ってしまう。

 

「いや、ちょっと待て! ちょっと待て! 」

 

 しかし、直後そういって悩めるポーズをとるポルナレフさん。

 そして、お次は案の定の台詞。

 

「……やっぱりガールフレンドがいいなァーッ!! 」

 

「……」

(やっぱり……)

 

「富や名声より愛だぜッ(力説)!

 すげーカワイくって、こう小指と小指が赤い糸で結ばれてる…

 って感じで、フィーリングぴったしの女の子に出逢いたいな! 」

 

「……いや、まぁ、(力説)のところは同感ですけれども……」

 

 そんなあきれ半分の私の呟きを受け、じろりとこちらに視線をむけるポルナレフさん。

 

「ああ? なんだよ。じぶんはもう出逢っちゃってるからって……」

「は? 」

 

 そして、首を傾げる私を見て思いついたかのようにいう。

 

「あ、そうじゃん! おまえこそ、かなえてもらえよ。

 わかってんだぜぇ! おまえのねがいなんて! 」

「な、なんのことですか? わ、私の、ねがい……?」

 

 にやにやととんでもないことを言い出す

 

「いえばいーじゃねーか。

 あいつのカノジョになりたいっ! って、しょーじきによぉー! 」

 

「はぁーッ!?

 な、ななななな……!

 そ、そんな大それたこと、おもってないっていってるでしょぉおー! 」

 

 全身全霊の、我が魂のおたけびがこだまする。

 それを耳ざとく聞きつけ、すかさず『へんなの』は言う。

 

『なんだ? 娘よ、それがおまえの望みか? ポルナレフ、あいつとは? 』

「決まってんじゃねーか。かきょー……」

「……わぁーっ! わぁあー!! 」

 

 必死にかき消そうとわめくも無駄だった。

 

「……ああ、そうなのか。では叶えてやろう。少し待て。……呼んでやる」

「ちょ、ちょっとぉーッ!? 」

「へへ、よかったな。」

「よくないー!! 撤回! 撤回しますッ!! 」

「もう遅い。呼んだ」

「ええぇ!? 」

 

 頭を抱え、うちひしがれる私をよそに、魔人は続けてポルナレフさんにむけていう。

 

「さ、その間に……おまえは女の子でいいんだな? 」

 

「い、いや、待て……やっぱりちょっと待て……」

 

「……」

 

 ながれる沈黙。

 

「……ポルナレフさん……? 」

 

 生温かい風が吹く。

 

 太陽はとっくに沈み、辺りが暗くなってきていることに……今さら、気づく。

 

 そして、ようやく零された、うってかわって深刻な声……。

 

「……死んだ人間を、生き返らすことは、できるのか? 」

 

「!? ま、まさか!? 」

 

 私の予感は的中してしまったようだ。悲痛な慟哭に似た叫びがあたりに響く。

 

「おれの、殺された妹を生き返らせてみろッ!

 友人のアヴドゥルを生き返らせてみやがれッ! 」

 

「ぽ、ポルナレフさん! そ、それはッ!! 」

 

 発された禁忌の言葉をあわてて止めようとした。

 

 瞬間、私の背中にそっと囁かれる声。

 

「……おまたせしました」

 

「きゃー!? 」

「呼ばれたので。来ました」

 

 振り返ると、そこには『彼の姿』。

 

「で、でた!? でちゃった!! 」

 

 腰が抜けそうになるのを必死に堪える。

 

「……ちょっと。人を呼んでおいてそんなお化けみたいに……。失敬な」

 

「……か、花京院くん……? 」

 

 あまりに『それ』らしい、『それ』に、つい戸惑ってしまう。

 

(え? ほ、ほんもの? ……な、わけないでしょ!?

 でも、ほんものも神出鬼没だしなぁ……)

 

 急に出てきてくれる。いつも。くしゃみなんてしなくても。

 ぼよよよよーんと。……ではないけれど。

 

「で、……なんですか? あらたまって、お話とは」

「ふぇっ!?あ、あの……」

 

 確信に迫るそれに戸惑う私。

 それをみて、ふっと微笑む。

 

「……なーんて、わかってますよ。そんなの」

 

「え!? あ……」

「……すみません、いじわる、いいました」

 

「にゃっ!?」

 

 

「……さぁ、夢の続きを……」

 

 

「……にぎぃゃぁーーー!? 」

 

 

 

 

 




 あれあれー、このお兄ちゃん、偽者かなー? それとも本物かなー? (©眼鏡の坊主)

 ……というわけで、やっちゃん大ピンチ(いろんな意味で)のまま、後半へ、続く!!

もうすぐこのお話も完結です……が、性懲りもなく次回作も本作品にちなんだものにする可能性が高いです。どんなのだったら、また読んでやってもいいぜ? と思って頂けるでしょうか?

  • そのまま4部にクルセイダース達突入
  • 花京院と彼女のその後の日常ラブコメ
  • 花京院の息子と娘が三部にトリップする話
  • 花京院が他作品の世界へ。クロスオーバー。
  • 読んでほしいなら死ぬ気で全部書きやがれ!
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