私の生まれた理由   作:hi-nya

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病院編2日目……の前半。長くなり過ぎたので分けました。うだうだうっとーしくてすみません。

※今回、原作にはない敵モブキャラ出てきます。へちょい作者が考えただけあってお察しのへちょさです。注意!!




Don’t leave me

(……なんだろう? ……あたたかい、感覚……)

 

 

「う……」

 

 

(……。ああ、そうだった)

 

 目覚めとともに迫り来る闇。しかし、昨日よりはそれを落ち着いて迎え入れることができた。

 

「あ、起きた? おはよう」

 

 今朝もふりそそぐ、彼女のこえ。

 

「おはようございます」

「まだ6時だよ。もう少し寝ててもいいよ。先生来られたら、ちゃんと起こしてあげるから」

「……そうですか? では、お言葉に、甘えて……」

 

 今までの旅の疲れか、薬の副作用か、それとも……。

 

(……ああ、そうか。きっと、そうだ……)

 

 僕の意識はあっという間に、再び眠りの世界に吸い込まれていった。

 

 

 

*         *          *

 

 

 

 眠ったようだ。規則正しい寝息が聞こえてくる。

 

(よく、眠れるといいな。……さて)

 

 起こさないように細心の注意を払いつつ、先程と同じように手のひらを彼の眼の上にかざす私。

 

(……この『おまじない』、ただのおまじないじゃなかったんだなぁ)

 

 ご先祖様の言葉を思い出す。

 

 

――「そうそう、あなたの、あの『おまじない』なんだけど」

「え? おじいちゃんが教えてくれた『傷が痛いときには手をかざして深呼吸』って、あれですか? 」

「ええ。あれには治癒促進効果がちゃんとある。まぁ、微々たるものだけど。

 誰かが怪我をしたらやってみるといいわ。あ、ただ、神経系の損傷にはだめよ」

「そうなんですか!? いたいのいたいのとんでけ~~! 的なものかと思ってた……

 一体なんなんですか?これ」

「えーと、うん、まぁ、そのあたりの理由はそのうちわかるから。

 だまされたとおもってやってみなさいな。

 それにしても代々、なんて面食いなのかしら……まぁ、わたしもひとのことはいえないけれど」

「? 」

「気にしないで。こっちの話。

 ……ああそうね。

 困ったことに顔なんかだけじゃあなくて、心意気が格好いいのよね……」――

 

 

(こんなに早く、その機会が来るなんて……来てほしくなかったけど)

 

 彼が寝ているときなど、昨日から隙あらばやってみているが、効果はいかほどのものか。

 きっと彼女がそういうのなら、必ず意味があるのだろう。そっと祈る。

 

(……すこしでもいいから。……痛く、ないように。つらく、ないように……。

 早く治りますように……)

 

 

(……ハッ! )

 

 暫くの間それに集中しきっていたが、部屋に響くノックの音で気づく。

 

「やぁ、おはよう」

「あ、先生。おはようございます」

「おや? 旦那様は、今日はまだ眠っているようだね」

「はい。って、だ、だから! 私たちは夫婦じゃ……! 」

「ふふ、そうだったっけ? 忘れてしまったな」

「もう……! か、花京院くん、起きて。先生来られたよ」

「ん……あ、ああ。すみません。おはようございます」

「ああ、おはよう。よく眠れたかい? 」

「はい、今日はとても」

「それはよかった。では、傷を診せてもらうよ」

 

 

 

「……はい、終わり。順調だね。

 というか順調すぎるよ。君、回復力すごいな。何者だい? 」

「え? そうなんですか? そこはいたって普通の人間……のはずですが」

 

 診療を終えた先生の問いに、とっても真面目に答える彼。ちょっとおかしくなる。

 ほんとは『普通』ではない気がする。

 スタンド使いとかそういう意味じゃなくて。こういうところが。

 

 こっそりとにやにやしている私をよそに先生は続けた。

 

「まぁ、いいことだけどね。この調子なら、あと2、3日で包帯がとれるかもしれない」

 

「「ほんとうですか!? 」」

 

 声を揃える私たち。

 

(よかった! もしかして……ちょっとは、効いたのかな)

 

 自分の手のひらをそっとみる。

 

(ありがとう、……おじいちゃん)

 

 そんなことを思っていると、先生がまたとんでもないことを言い出した。

 

「いやー、すごいな! 若いからかな? それとも、彼女の愛情のこもった看護のおかげかな? 」

「う!? そ、そんなことっ! 」

 

 顔が熱くなる。そんな私をみて、なにかを彼に囁く先生。

 よく聞こえないが、熱を逃がすのに必死で、私はそれどころではなかった。

 

 

 

*         *          *

 

 

 

「……君のいいひとは、可愛いね。からかうと、反応が実におもしろい」

「でしょう? 」

 

 今もどんな様子なのか、目に浮かぶようだ。

 

「でもドクター? 」

「なんだい? 」

「……それは、僕の『特権』ですから」

 

 そういって笑ってみせる。

 

「ふふ、そうか。そうだね。それは悪かった。」

「フッ……」

「じゃあ、蹴られないうちにわたしは退散するとしよう。

 順調だからといって、油断してはいけないよ。引き続き安静にね! 」

「はい。ありがとうございました」

「あ、ありがとうございました!」

 

 

 

*         *          *

 

 

 

「ごちそうさまでした」

 

 今日も壊れそうな心臓をかかえ、なんとか彼の朝食を終えた私。

 彼がお茶を飲み終えたところで立ち上がる。

 

「さて、じゃあ私も自分のごはん買ってくる。あと、洗濯機回してくるね」

「わかりました」

「洗濯物、これ? 」

「え?! い、いや、いいですよ」

「え? なんで? ついでだし」

「だ、大丈夫ですって! 」

「……嫌? 」

「い、いえ。あ、あなたこそ! 嫌ではないんですか!? お、男物をとか!」

「え? べつに。だって、うち父も兄いるし。そりゃ、もちろん知らない人のは嫌だけど……」

「そ、そんなもんですか」

「そんなもんです。だから気にしないで。じゃあ、いってきます」

「はぁ……」

「……あ、でも……! 」

「わぁっ! 」

「嫌だったり、余計だったら、言ってね。あ、あと逆も……。

 私、ほんとうに、気が利かないから……ごめんね」

「……わかりました。そういうときはちゃんと言います」

「うん……」

「……洗濯、助かります。よろしくお願いします。」

「うん! 」

 

 

 

「ただいまー」

「おかえりなさい。って、なんか台車みたいな音がしましたが……」

「ふふふ、届いたよー! 」

 

 ランドリーに洗濯物を入れ、売店でパンを買い、戻ってくる途中で看護師さんから呼び止められた。何かと思えば財団にお願いしておいた物資が届いたとのことなので、一緒に持ってきたのだ。

 

「なにがですか? 」

「じゃーん! 財団から。まずは、コーヒーメーカーと豆! 早速淹れるね」

「ほぅ、それはそれは……お手並み拝見といきましょうか」

「ぷ、プレッシャーかけないでよ、もう! まったく、これだから通のひとは……! 」

「ふふ……」

 

 説明書のレシピ通りにセッティングする。ほどなくして、珈琲のいい香りが漂いはじめた。

 

「あとね、ラジカセ! これでラジオも聴けるんだって。かけておく? 」

「おお! お願いします」

「はーい。ぽちっとな、っと」

 

 スイッチを入れると、ラジオから声が聞こえてくる。

 どうやらこの辺りであった、ニュースを報じているようだ。

 

『続いては先日発生したバス事故についての続報です』

 

「あ、これ、おとといの……。ここに来る途中に横を通ったよ。

 トラックとバスがぶつかっていて、大変な事故だったみたい」

「そうなんですね……」

 

 車の事故といえば、思い出す、スタンド、『運命の車輪』……。

 

「「皆は大丈夫」」かな……」だろうか……」

 

「……かぶっちゃったね」

「かぶりましたね」

 

 ふたりして笑う。

 

「今頃皆はどの辺かな? 」

「ナイル川を北に登り、コム・オンボ経由でエドフに向かうといっていましたから……

 今頃は船の中でしょうか」

「手強い相手に出会っていないといいけど」

「『エジプトの神々』ですか」

「うん……」

「またポルナレフあたりが、ひとりでふらふらしているところを襲われていたりして……」

「なんかそれ、あたってそう、すごく……」

「で、結局承太郎が撃退する、と」

 

「オラオラオラオラオラオラァ! ……やれやれだぜ。……ってね! 」

 

「ええ。……どうでもいいけれど、なんて迫力の無いオラオラだ……」

 

 

 

*         *          *

 

 

 

「ふえっくしょいっ! うー、誰か噂してやがるぜ……。

 さては、さっきすれ違ったキュートなお嬢さんか!?

 あの異国の方、素敵! なんちゃってー! ……ん? てめえは……」

 

 

 

*         *          *

 

 

 

 ……あとで聞いた所によると、彼の予想は本当にずばり的中していた……らしい。

 

 

 

*         *          *

 

 

 

「ごちそうさまでした」

 

 私も朝食を終える。

 ちなみに、私の淹れた珈琲の総評は、

 

「まぁ、なかなかですね。いい豆だ」

「……豆、ね」

「……いやぁ、素晴らしい腕前だ! さすがだなー! 」

「わかるよ! ぜんっぜん、心がこもってない! まったく、これだから通の……以下略!

 もういい! もう淹れない! 」

「ぷっ、冗談ですよ。拗ねないでください。ほんとに、美味しいですって」

「……ほんと? じゃあまた淹れたら、……飲んでくれる? 」

「ええ。もちろん」

「でも、私はやっぱり花京院くんの淹れたもののほうが好きだなぁ……。くやしいけど」

「そ、そうですか? 」

「うん! ブラックで飲んで美味しいと思ったの初めてかも……。また今度飲みたいなぁ」

「し、しょうがないな! 特別ですよ! 」

「うん! 」

 

(はっ! 洗濯物、忘れるところだった! )

 

 話やらなんやらに夢中で意外と時間が過ぎてしまっていた。このままではシャツがしわだらけになってしまう。

 

「じゃあ私、洗濯物干してくるね」

「はい」

「あ、そうだ。音楽ね、前に好きって言ってたシンガーさんのものをいくつか持ってきてもらったんだけど、どれか聞く? 」

「本当ですか! お願いします。どれでもかまわないので」

「了解。じゃあ入れときます。そうだ、再生ボタンがこれね、で、これが……」

 

 操作ボタンを簡単に一通り説明する。

 

「はい。わかりました」

「じゃあまた、いってきまーす」

 

 

 

 

 

 洗い上がった洗濯物を回収し、私は屋上にやってきた。

 

「いい天気だなぁ」

 

 見上げると真っ青な空。日本と同じだ。

 一瞬自分がエジプトに居ることを忘れてしまいそうになる。

 

「空は、つながっているんだもんなぁ……」

 

 なんだかそんなことを急に実感する。それにしても綺麗な青空だ。

 

(早く見られるようになるといいのにな……)

 

 そんなことを想いながら洗濯物を干す。

 

(うッ!? ……気にしない、そうはいったけれど……)

 

 違った。やはり父や兄のとは違う。私はわかっていなかった。

 

 異国の晴天の空の下、ひとり赤面しながら、すきなひとのトランクスを干す。

 

 ……いったいなんなのか、この状況。

 

(1か月前の自分に言っても、とても信じられないだろうなぁ)

 

 そうなのだ。まだ彼と出逢って1か月少しなのだ。

 

(それなのに、こんなに……)

 

 世の中の恋とはどれもそういうものなのか、それとも……。

 

 そんなことを考えていたら、ふいに声をかけられた。

 

「あら! こんにちは。貴女、あの、眼を怪我されてる方の奥様ですよね? 」

「こ、こんにちは! お、奥様ではないですがっ! 」

「じゃあ、恋人……」

「でもないですっ!! と、友だち……友人です」

 

 看護師さんだった。自分でもいい加減慣れろとは思うが、やはり照れてしまう。

 

「あら、そうなんですか? てっきり……ごめんなさいね」

「い、いえ……」

「じゃあなおさら、いろいろあなたに、お任せしてしまってすみません」

「え? いえ! それはまったく」

 

(私はそのためにここにいるんだし。……むしろ、うれしい、し)

 

「バスの事故、知ってます? 」

「あ、はい」

「ここにも大勢搬入されて。

 そのうえ、別の爆発事件もあって、二人……ご兄弟で入院しているんです」

「爆発事件……ですか」

「そう。それで、もうぜんっぜん、人手が足らなくて。正直本当に助かっているんですよ」

「そうなんですか……大変ですね。私たちは大丈夫ですよ」

「ありがとうございます。でも困ったことがあったらいつでも言ってくださいね」

「はい、ありがとうございます」

 

 優しく微笑みながらそういうと、看護師さんは去っていった。

 

(バスの事故に、爆発事件か……。なんか物騒だな)

 

 ふつふつと嫌な予感が胸中に湧いてくる。早く干して戻ろうと思った、その瞬間だった。

 

――(「やめろと、言っているだろう! 」)――

 

「!?」

 

 頭の中に声が響く。

 彼のもとに置いているセシリアが異常を知らせてくれたのだ。

 

 掴んでいた洗濯物を放り投げ、慌てて駆け出す。

 

(しまった! は、離れるんじゃなかった! お願い、無事で……! )

 

 

 

「花京院くん!! 」

 

 息せききって病室の扉を開ける。すると衝撃的な映像が私の目に飛び込んで来た。

 

「……ッ!! 」

 

 見たことのない看護師さんにぴったりと寄り添われている、彼の姿が。

 

 

 

*         *          *

 

 

 

「じゃあまた、いってきまーす」

「いってらっしゃい」

 

 今度は洗濯物を干してくる、と彼女が出ていき、ドアが閉まる。

 

「……セシリア、おいで」

 

 そう僕が呼ぶと、しばらくして肩にふわりとなにかがのる感触。

 

「まったく、君の御主人さまは心配性なんだから」

 

 ここを離れる間はいつも置いていってくれている。気づかれていないと思っているようだが。

 

(そっちになにかあったらどうするんだよ……)

 

 そう思い、実はハイエロファントの触手をこっそり彼女のそばに伸ばしている僕も大概か。

 もちろん僕の眼が見えないので、ハイエロファントの眼も見えない。

 だが彼女の危機を察知したら、すぐに攻撃に移れるようにしてある。護身用にはなるだろう。

 

(なんだか本末転倒な気もするが、彼女の好意を無下するのもなんだしな……)

 

「のんびりしてていいよ」

 

 セシリアに声をかけ、自分も音楽でも聴こうと手探りでラジカセのスイッチを入れる。

 イントロだけでそうとわかる、日本で何度も繰り返し聞いた、耳慣れたバラードがゆったりと部屋を包んでいく。彼女の煎れてくれた珈琲とともにそれをのんびりと味わう。

 

 そんな至福の時を満喫していたときだった。

 それを妨げるかのように、ドアを叩く無機質な音が響く。

 

 

「おひるごはんの時間ですよ」

「あ、はい。ありがとうございます。置いておいてください」

 

 ノックの主は昼食を持ってきた看護師のようだ。が、返事をしつつも、ふと頭に浮かぶ違和感。

 

(ん? ……やけに早いな。気のせいか? )

 

「いいえ。待たせてしまうので、と仁美さんにそこで頼まれたんです。

 なので今回はアタシが食べさせてあげますわ」

 

(そうなのだろうか……。いや……)

 

 何かをお願いしたときの彼女の弾んだ声を思い出す。

 

(……ないな)

 

 同時に入室してきた女に対する疑惑と不審の念は確信に変わる。

 

(しかも、彼女の名前をなぜ知っている? あやしい……。明らかに……)

 

「では、お口を開けて下さるかしら? ……うふふ 」

 

 しかし、僕に疑われているとは夢にも思っていないのだろう。女は近寄ってきた。

 

「いえ、必要ありません。御退出頂いて結構です」

「そんなこといわないで。アタシ、怒られちゃう……」

 

 身を寄せてくる女。きつい香水の匂いが鼻をつく。

 

「……やめろと、言っているだろう! 」

 

「え? いいじゃない。ね……?」

 

 そして、何か……まあ、おそらく胸……が腕に当てられる。

 この僕がこんな手にひっかかるとでも思っているのか。ポルナレフじゃああるまいし。虫酸が走る。

 

「無駄だ。離れろと……」

 

 跳ねのけようとした瞬間だった。

 

「花京院くん!!」

 

 扉が開く音と同時に彼女の声がした。

 

「仁美さん! 」

「あら、もう戻ってきちゃったの? いいところだったのに。ねぇ? ……ほら」

 

 さらに強く胸を押しつけられる。

 

「ッ!? 」

「お、おい! 離れろ!」

「彼のお世話はアタシがするから、お嬢ちゃんはどこかにいってていいのよ」

 

「……。……おじゃま、しました」

 

「あっ!ちょっ、ちょっと!」

 

 呟かれたそれとともに、勢いよくドアが閉まる音が室内に無情に轟く。

 

「そんな! 違うッ! 違うんだ! 戻ってきてください! 仁美さんーッ! 」

 

 懸命に叫ぶ僕に敵の女は言う。

 

「いいじゃない。あんな貧相なちんちくりんより、アタシの方がいいでしょ? 」

「うるさい! 黙れ! 完全に誤解されたじゃあないか! どうしてくれる! 」

「えぇ? ふふ、本当は嬉しいくせに」

「そんな脂肪の塊を押しつけられても全く嬉しくないわ! この年増! 」

 

 見えないが、おそらく。敵とはいえ女性にこんな暴言を吐くのは主義ではないが、それどころではなかった。

 

「な、なんだと!? ふ、ふん! まぁいい、これで邪魔者は消えた。

 ……ふたりきりよ。く、くくく……」

「!? 貴様、やはり! 」

 

「アタシのスタンドの暗示は夜を司る『ネフティス女神』。

 花京院、さぁ、『アタシのしもべとなりなさい』……そして、おとなしく死ねッ! 」

 

 むせかえりそうな甘ったるい香り、および邪気かつ殺気を感じた。そのときだった。

 

「なにぃッ!? 」

 

 キィンッという金属音とともに、敵の女の驚きの声が聞こえた。

 

「……ですよねー。……そうだよね」

 

 加えて再びドアが開く音。

 

「明らかに怪しいもんね……わかってた。わかっては、いたんだよ……? 」

 

 同時に、耳慣れた声がした。

 

「ちっ! あと少しだったのに」

「仁美さん! 」

 

 すると今度は横から驚きの声が上がる。

 

「え!? か、花京院!? アンタなんで正気なの?! 」

「は? ……なにがだ? 」

 

 ヒステリックに喚かれるその言葉の意味が理解できず問い返す。

 

「なにィ!? アタシの『誘惑(テンプテーション)』が効かない男なんて……。どうして……!? 」

 

 どうやらいつのまにか僕は『何か』をされていたらしい。しかし、まったくもって僕は正常だった。

 すると考えあぐねた女はとんでもない結論を投げる。

 

「……わかった! アンタ、ゲイね?! 」

「はぁ!? 」

 

 その言葉を受け、味方のはずのこのひとからも聞き捨てならない一言が零される。

 

「……え!? そ、そうなの?! やっぱり……」

 

「そんなわけあるか! おい、そこ! やっぱりってなんですか! ちょっと! 」

「え? だって承太郎君とすごく仲良しだし。ポルナレフさんとも」

「どっちもないわ! 」

 

 そして、なんかしらんが本気で相手を考え始めた彼女。

 

「……じゃあ、師匠……? はっ、もしや、ジョースターさん? 年上が、好みなの……? 」

「……そろそろ、本気で怒りましょうかね?」

 

 

 

*         *          *

 

 

 

「ちくしょう! アタシを無視すんな! 」

 

 すっかりその存在を忘れられていた敵が私たちに向け叫び、狐に似たそのスタンドが鋭い鞭のような九つの尾をふりまわす。

 

「無駄です」

 

 それをまたもやセシリアで跳ね返す。

 

「くそっ! こうなったら一時撤退だ! 今の貴様らにはアタシを攻撃することはできまい! 」

 

 窓へと逃走を図る敵。ここは! と、思った瞬間、彼が私にいう。

 

「ふっ、それは、どうかな? 行きますよ、仁美さん! 」

「……うん! 」

 

「……エメラルド、スプラーッシュ! 」

 

 敵の声の方向に、ハイエロファントが攻撃をはなつ。

 

「ふん、目の見えないアンタの攻撃なんて簡単にかわせるわ!

 ん……? な、なにィ!? ぐはぁ! 」

 

 舐めきった発言の直後、うって変わるその声音。

 かわされたかにみえた無数の碧色の宝石達は、戻ってきて敵の後頭部に命中した。

 

「……リフレクション」

 

 昨日考えて、練習した『協力技』のひとつだった。

 

「かわされるのは計算のうちさ」

「な、女のスタンドで跳ね返した……!? だと……! 」

「ふふ、跳弾攻撃……跳ね返されたものって、軌道が読みにくて避けにくいでしょう? 残念でした」

「くッ、ちくしょう……」

 

 

 

「よいしょっと」

 

 さしあたりセシリアをロープ状にし、倒れた敵の女を拘束する。

 

「さぁ、いろいろ話してもらいましょうか」

「ふん! だれがお前なんかに」

 

「……あら、いいんですか? 」

 

「は……? ひ、ヒィッ! ひぇ……ひゃーっはっは! し、死ぬ! 」

 

 これで口を割らない人間なんて存在しないと思う……と、経験者(私)が語る……そんな誰かさんに教えていただいた、くすぐり地獄の刑を執行する。

 

「ひ、仁美さん、あの、その位で……ぶ、武士の情けというやつを……」

 

 狂気じみた笑い声がこだまする中、見かねたように(見えないのに)彼がこわごわ進言する。

 

「……なにかな? 」

「いえ、なんでもございません。すみません」

 

 それを一蹴しつつ御仕置きを慣行していると、ようやく観念したのか敵は言う。

 

「わ、わかった。わかったわよ! 」

「はい、じゃあまず、貴女の能力は? 『誘惑』ってことは相手の心を奪ったりするんですか? 」

「そ、そうよ! この『ネフティス女神』は嗅いだ男の心を操る霧を出す……はずだったのに! 」

「……なるほど。では他の仲間は? 何人? どんなスタンドですか? 」

「し、しらないわよ!

 『九栄神』といって幹部が九人いるけど、隠れた実力者がまだほかにもいるって話だし。

 能力なんてみんな隠してるからわかんないわよ!

 アタシはDIOさまに惚れて忠誠を誓っただけだもの。

 あーあ、これが終わったら抱いていただけるはずだったのに、あんたらのせいで台無しよ! 」

「抱っ……! 」

 

 おもわず赤面する私に一層の暴言を喚き散らす女。

 

「なにさ! カマトトぶんじゃないわよ! あんただって、この男に抱……」

「わぁー! ストーップ!! 」

「むぐ! 」

 

 どうにか阻止すべく、あわてて敵の口を塞ぐ。

 

「?」

 

 間一髪。どうやら彼はわかっていないようだ。胸をなでおろしつつ、誤魔化すように訊ねる。

 

「し、知らないなら、しょうがないよね! 花京院くん、あと何か聞きたいことはある? 」

「うーん。ジョースターさんがいませんから……。嘘を吹きこまれても真偽の判断ができない。

 もういいんじゃあないですかね」

「はい! じゃあ、あとは財団の方々にお任せするということで! 」

 

 何かを聞き出すどころか、余計なことを言われてはたまらない。

 そのへんにあったシーツで縛り直して、連行することにする。台車があってよかった。

 

 

 

 市場に向け、子牛をのせた荷馬車がゆれる……ではないが、院内の電話ボックスコーナーに向け敵の女性をのせた台車を押す。財団に連絡を取り、引き渡し場所の裏口に向かう(ちなみに途中看護師さんに見つかったが、不審者が出て捕まえた。このまま警察に突き出す方が安全だから、といって半ば強引に押し切って逃げた)。

 

「ふん、とどめをささないのかい? 甘ちゃんだねぇ……」

 

 真っ白い廊下をがらごろと輸送されていく道中、すまきのまま憎々し気な表情で吐き捨てる女性に返す。

 

「貴女の能力や弱点は把握したので問題ないです。お迎えも女性をお願いしておきましたし。

 一応言っときますけど、私たちの前にもう一度でも、同じように敵として姿を現そうものなら……そのときはどうなるか、わかりますよね……? 」

「ふ、ふん! 」

「もう悪だくみなんてせず、おとなしくしておいた方がいいですよ。

 財団の皆さんいい人達ですから、悪いようにはされないと思いますし。

 そもそも任務に失敗しちゃったからDIOから逃げないといけないんでしょう?

 大変な職場ですね。転職をおすすめします」

「おまえが言うなッ! ……おまえなんかにアタシの気持ちがわかってたまるか! 」

「そうですね。でもまぁ……理解したくもないけれど、ほんのすこーしだけ、わからなくもないところがあるかもしれないですけどね」

「は? 」

「いえ。なんでも。……それより、貴女、こんなに綺麗なのにもったいないですよ。

 利用しようとする人より、愛してくれる人をちゃんと探してください。

 貴女なら、簡単に見つかるでしょう? 」

「……ちっ

 ……余計な、お世話だ。このお人好しめ……」

 

 目的地に到着。やってきた財団職員女性に引き渡しておいた。

 

「ではよろしくお願いします」

 

 その背中を見やりながら、おもう。

 

(……。すきな人のためなら、なんでもしたい……そのきもちだけは、わかる……かな……)

 

 

 

 こうして一件落着……なはずなのだが、私の心は重苦しく、ひっかかる『なにか』の存在を感じていた。

 その正体はよくわからないまま、溜息をつきつつ、部屋に戻る。

 

「おかえりなさい。大丈夫でしたか? 」

「うん……」

「はぁ、しかし、まいりましたね。」

「……」

 

 自分でも驚いた。彼の言葉を受けて、次の瞬間、思ってもいないことが口をついて出てしまう。

 

「ま、まいってたの? ほんとは……その、う、うれしかったんじゃないの? 」

「はぁ? 」

 

 どろどろと濁流のように決壊し、勝手にあふれでてくるそれらを止める術はなかった。

 

「そ、そうだよね。だってすごく美人さんだったし、その……ナイスバディで……む、胸、大きかったし! セクシーで女の人ーって感じでさ。男の人はみーんな、あんな女性が好きだもんね! よかったね! 」

「……」

 

(ち、ちがう! こんなこと、言いたいわけじゃないのに……でも……)

 

 つい、思い出してしまう。じぶんとはちがう、大人で、美人で……

 女の自分からみても魅力的な身体……豊満な胸を押しつけられている先ほどの映像が浮かぶ。

 

(思い出すと余計に……わかってる。わかってるけどッ……! )

 

「……」

 

(なんか心なしか、うれしそうだった気もしてきたし……。否定、してくれないし……。)

 

 じわじわと広がっていく、醜い靄が心の中を占めていく。

 こんな感情、はじめてだった。

 

 戸惑っていると、ようやく彼が口を開いた。

 

「……もしかして、怒ってるんですか? 」

「お、怒ってなんか……ないもん!! 」

「やっぱり怒ってるじゃあないですか……」

「そ、そんなことないっていってるじゃない! ……もういい! 」

 

 己の制御不能な言動に困惑する。恥ずかしさと情けなさと申し訳なさ……分類不能のそれらがぐちゃぐちゃに入り混じっていてもうわけがわからない。

 

「あっ! 待って! 」

 

 頭を冷やしに行こうとドアノブに手をかけた。そこで止められる。

 

「……待ってください。ちょっと、ここ、座ってください。ここ。」

 

 そういってベッドサイドを指される。

 

「? ……ここ? 」

「そう。ここ」

 

 釈然としない思いを抱えつつも、いわれたとおり腰掛ける。

 

「……座ったよ。なに? 」

「……」

「ひゃっ! 」

 

 瞬間、背中になにかが触れる感触。

 

 彼の、あたまだった。そして、うでをそっと回される。

 

「か、花京院くん……!? 」

「……なにか、しゃべって」

「は、はい?! 」

「……いいから」

「そ、そんなこと急に言われても……! 」

 

(ど、どきどきしてそれどころじゃあ……! )

 

「しかたないな……。じゃあ……仁美さん? 」

「え、な、なんで? いまさら……? 」

「……返事は? 」

「は、はい?! 」

「仁美さんですよね? 」

「そ、そうだよ! そうに決まってるじゃない! 」

「……ですよね。よかった」

「?」

「……あー、落ち着く。安心する」

「え? な、なっ! わ、わわ……! 」

 

(わ、私はちっとも落ち着かないですーッ! )

 

 

 

*         *          *

 

 

 

「ま、まいってたの? ほんとは……その、う、うれしかったんじゃあないの? 」

「はぁ? 」

 

 またなにを言い出すのか、このひとは。そんなわけないだろうに。彼女は続けた。

 

「そ、そうだよね。だってすごく美人さんだったし、その……ナイスバディで……む、胸、大きかったし!セクシーで女の人ーって感じでさ。男の人はみーんな、あんな女性が好きだもんね! ……よかったね! 」

「……」

 

(あれ? ……これ、……もしかして……。もしかすると……! )

 

 彼女のこの様子。明らかに、これは……

 

(……妬いて、いるのか? あの、女のせいで? )

 

「……」

 

 嫉妬。そんなもの、うっとおしいだけだろう。とか、想像していた……が、ちがった。全くちがった。すきな女性が自分に向ける……そんなやきもちは、かくもうれしいものだとは。

 

 おもわず僕は訊ねていた。

 

「……もしかして、怒ってるんですか? 」

「お、怒ってなんか……ないもん!! 」

「やっぱり怒ってるじゃあないですか……」

 

(どうしよう……! ……か、可愛い……! )

 

 つい、にやにやとしてしまい、口元をおさえる。彼女のかおがみえないのが残念すぎる。

 

「そ、そんなことないっていってるじゃない! ……もういい! 」

「あっ! 待って! 」

 

(いかん、にやけている場合じゃあなかった)

 

 僕がそんな風に想っている間に、彼女の誤解はますます深まっているようだった。そこはなんとかせねば。

 出て行こうとする彼女を制止する。

 

「……待ってください。ちょっと、ここ、座ってください。ここ」

 

 そういってベッドサイドを指さす。

 

「? ……ここ? 」

「そう。ここ」

 

 憮然とした様子ではあるが、どうやら、いうとおりにしてくれるようだ。

 

「……座ったよ。なに? 」

「……」

「ひゃっ! 」

 

 彼女の背中にあたまをもたげ、そっとうしろからうでをまわす。

 

「か、花京院くん……!? 」

 

 彼女の困惑の声。そして、心臓の鼓動が伝わる。速い。

 

(……すごく、どきどきしている。……いや、させている、のか。……僕が)

 

 なんともいえないよろこびが心にじわりと広がる。

 それをかみしめつつ、呼びかける。

 

「か、花京院くん……!? 」

「……なにか、しゃべって」

「は、はい?! 」

「……いいから」

「そ、そんなこと急に言われても……! 」

「しかたないな……。じゃあ……仁美さん? 」

「え、な、なんで? いまさら……? 」

「……返事は? 」

「は、はい?! 」

「仁美さんですよね? 」

「そ、そうだよ! 決まってるじゃあない……! 」

「ですよね」

「? 」

「……あー、落ち着く……安心する」

「え? な、なっ! わ、わわ……! 」

 

 どうやら、ちっとも意図が伝わっていないようなので説明する。

 

「……今、お願いして、あなたに、ここに座ってもらいました。で、僕は、こうしています」

「だ、だから?! 」

「一方、あの女は勝手に近づいてきて、僕は無理矢理、胸を押しつけられていたわけですよ」

「う、うん……」

「さて、どちらが、僕の望む状況でしょうか? 」

 

 問題になっていない、クイズを出す。

 

「う!? 」

「まったく……。僕、今、目が見えないんですよ?

 あんな不審で、怪しい、見知らぬ女の胸になんて興味ないですって。

 ああ、たとえ見えていようが、興味ないのは同じか……。

 まぁ、いずれにせよ、あんなことをされて僕が嬉しいはずがない。

 むしろ不快感と嫌悪感でいっぱいですよ。わかってるでしょう? 」

「……うん。……わかっては、いる……けど、その……つい……」

 

 ぽつりと呟く彼女。愛しさが膨らむ。

 

「……あなたが出ていったとき……ほんとに、どうしようかと思った」

「……ごめん……」

 

「もう、あんなふうに……どこかにいったり、しないでほしい」

 

「……う、ん」

 

「……」

「……」

 

「あ、あの、もう、わかったから。怒ってない……から。その……」

「……だめです。もうちょっとだけ。不安にさせた罰です」

「そ、そんなぁ……! 」

「ふっ……! 」

 

 ふいに、どうしても、もう少しからかいたくなってきた。のと、伝えておきたくなった。

 

「そうそう。さっき、興味ないって言いましたけど……」

「ん……? 」

 

 耳元でそっと囁く。

 

「……すきなひとの胸にだけは、もちろんとっても興味ありますよ、ちゃんと。……すごく」

 

「!? え! な!? あっ!! か、花京院くんの……えっち!! 」

 

 あわてて離れる彼女。

 

「えー? だってそうじゃなきゃ、あいつのいったとおりになっちゃうじゃあないですか。

 僕が健全な証拠ですよ」

「う……! そ、そっか……それもそうか……。うーん……」

 

 真面目に考えこむ彼女。思わずふきだしそうになる。

 

(……やめられないな。ほんとうに。僕だけのこの、『特権』は……)

 

 

 

「でも、どうして、あの人の能力が花京院くんには効かなかったのかな? 」

「そうですね……逆に目がみえなかったのが幸いしたのかもしれません」

「……なるほど。あの人も自分で気づいていなかった、心を操る条件として、目を合わせる……とか、そういうのも、実は必要だった、ってことかな? 」

「はい。それが一番考えられるかと。もしくは……」

「もしくは? 」

「……いえ。なんでも」

 

(……僕の心は、もうすでに、誰かさんに囚われているから……だったりして、ね)

 

「へっ? なんで笑ってるの? 」

「さぁ? なんででしょうね」

「? おかしな花京院くん。まぁでも、操られたりしなくてよかった……」

「ほんとうですね」

 

「……あっ!! 」

「な、なんですか?! どうしたんですか!? 」

「……洗濯物……忘れてた!まだ干すの途中だった! もうぜったいしわしわだよ……洗い直してきます! 」

「ああ……なんだ。了解しました」

 

 そこへドアを開ける音。そこへ本物の看護師が昼食を持ってきてくれたようだ。

 

「お昼です……あら、どこかへ行かれるんですか? わたしがお食事の介助、しましょうか? 」

「……いえ! すぐ戻ってきます! 置いておいてくださーい!

ごめんね、花京院くん! ちょっとだけ待ってて! 」

 

 そういって駆けていく彼女。

 

「いいですよ、ゆっくりで! 病院で走っちゃだめですよ! ……って、もういないか」

 

 

「……元気ですね。彼女」

 

 それを見やり、くすくす笑いながら、看護師がトレーを置いてくれる。

 

「ええ。あ、どうもありがとうございます」

「あの……不審者が出たそうですね。おふたりに怪我がなくてよかったです。

 すみません、病院の警備が不十分で……」

「いえ……」

 

(どっちかというと僕らが呼び寄せているんだしな…。)

 

 逆に申し訳なくなる。

 

「他の方に被害はなかったですか? 」

「ええ。今のところそんな報告はありません」

「ならばいいんです」

 

 ほっと胸をなでおろす。

 

「優しい方ですね。貴方も、彼女さんも……。あ、さっき少し屋上で話したんですけど」

「いえ、そんなことは……」

「おふたりとも自分より他人のこと。いまどき珍しいですよ。やっぱりお似合いですね」

「そ、そうですか……? 」

「本当に恋人同士じゃあないんですか? ナースたちの間で噂になっていますよ」

「ええ、残念ながら……」

「……ふふ、『残念』なんですね」

「ふっ、ええ。……『残念』ながら」

 

 そんなことを話していると、パタパタと駆けてくる音が戻ってきた。

 

「ただいまっ! ごめんね、お待たせしました」

「おかえりなさい。あんなに急いで……転びませんでしたか? 」

「え? だいじょうぶだよ! もう! 」

 

「ふふ、じゃあ、わたしはこれで……」

「はい。ありがとうございました」

 

 退出する看護師に礼を言う。と同時に訊ねられる。

 

「なに話してたの? 」

「ああ、……不審者のこと、すみませんって。でもやつらの狙いは僕らだから……」

「ああ、私もさっき謝られたけど、逆に申し訳ないよね……。

 あ! 結局他の人とか大丈夫だったのかな……? 」

「ふっ。……大丈夫みたいですよ」

「? また、なんで笑ってるの? 」

 

 思考回路がまったく同じだ。おかしくなってしまう。

 

「いえ。僕も看護師さんにおんなじこと聞いたので。つい」

「あ、ああ。そうなんだ。よかった。他の人が怪我とかしなくて」

「そうですね」

 

 確かに……僕らは、似ているのかもしれない。

 あのとき(・・・・)も、思ったけれど。

 

「じゃあ、食べよっか」

「ええ……」

 

 僕は自分の中に、あるひとつの感情が渦巻いてくるのを自覚していた。

 

 

 

 

 

 




拝啓ポルナレフ様。
ちょいちょいディスってすみません。これも花京院たちの愛です。……愛ぃぃ!?

あと勝手にトランクス派にしてすみません……はい、どうでもいいですね。

ちなみに、さらにどうでもいいトリビアですが、今回出てきた敵の偽看護師のおねーさまのお名前は「リンゴ・シーナ」といいます……はい、ファンの方、物を投げないでください。私もファンです。

☆そしてそして、これはどうでもよくないッ! 
 第五部アニメ化決定、おめでとうございますッ!!
 いやはや、生きる理由ができました。たのしみですね!!

もうすぐこのお話も完結です……が、性懲りもなく次回作も本作品にちなんだものにする可能性が高いです。どんなのだったら、また読んでやってもいいぜ? と思って頂けるでしょうか?

  • そのまま4部にクルセイダース達突入
  • 花京院と彼女のその後の日常ラブコメ
  • 花京院の息子と娘が三部にトリップする話
  • 花京院が他作品の世界へ。クロスオーバー。
  • 読んでほしいなら死ぬ気で全部書きやがれ!
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