ふふふ ミッションコンプリート! 精霊魔法を一切使わない治療に成功した!
背中の翼の付け根、起点と言う名の因子の逃げ道を付け、光魔法を常に発する拘束具を付け、背中の起点に追いやり、そこから6枚羽根の翼に展開出来るようにした。
あとは定期的に採血した血液を錬金術と黒魔法で翼の器を作っておけばいい。
さて、後は証拠を回収するべきだな。
十字教が台頭して、光属性の大精霊を神、他の精霊を悪魔として扱い、それを封印、使役するための弱点を研鑽研究し精霊のプライベートを自動書記する
精霊の因子を用いて作られた魔道書で本自体が契約者の役目を担いその魔道書は精霊の名前、特徴、弱み等が記載される。
光の大精霊の
そのナミの魔道書が王宮にあるのなら俺を指名したのにも裏づけが取れる。
ナミの霊破片を持っていた王家だ、魔道書を作っていないわけがない。 というかうちグリモアは何故か絵日記だが……認めたくないがアリシアが管理してる絵日記がグリモアなんだろう。
俺がナミに名前を与え、新たな契約者になったからグリモアの所有権も俺に移り、文字は俺にしか読めない様になっているが挿絵が問題だ……秘密裏に回収し、ダミーとすり替えるか。バレるようなら認識阻害や催眠術、幻術のスキルの重ねがけをする。 まぁ俺を敵に回そうとはあのオッサン(国王)もしないだろうけど。
王女の命の恩人に追求もそこまでしないだろうが、強行していくるならこの国を去るだけだ。
まぁ王さんの思惑に乗ることもない、姫ちゃんの治療は問題無い、後は家庭教師と護衛の任務をしながら、俺に害をなす宰相派をからかいながら、城内の図書館の閲覧なり、研究なりして過ごすとしよう。
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昨日与えられた研究室に向いながら俺は異世界に帰る手段と固有スキル【魔改造】の可能性を考えている。
人相の悪い俺が眉間に皺を寄せて考えてるもんだから、怖さに拍車がかかる。後ろにナミが付いていなかったら廊下ですれ違うたびにみんな怯えていただろうな。 グスン
閑話休題
帰還する鍵は魔法、スキル、古代文明だ。
古代魔法、固有スキル、古代文明の遺産に移動系のものを中心に探している。 ナミの神殿にあった転移装置、転移魔法、魔石、まだ全てを集めたわけではないが、これらを【魔改造】で性能を強化すればと考えている。
今現在入ったダンジョンは死都と黄泉の入口の二つしか行っていない
この国で有名なダンジョンは魔石坑、死都、魔の森、竜の墓場、王墓、黄泉の入口だ。
この中で古代遺産、スキルの秘伝書などを探す黄泉の入口は完全に調べ上げたので、残り五つのダンジョンの探索を行う。
この世界が地球に酷似しているから次元移動、時間移動、長距離瞬間移動、平行世界移動のどれかが必要になり、このいずれかを使えるとして、この世界の実態を知る必要がある……古代文明、過去を探すことで実態を調べることとする。
固有スキル【魔改造】人、物、魔法の性能を操作できる能力、極端な話、そこらの村人Aを勇者にでき、魔王をスライムに変えることができるチート能力だ。
只の掃除機が魔素を吸収する兵器【ばきゅ~む だいそ~ん】に改造された。
只の石に【魔改造】で硬度を極限まで下げるとスライムみたいに柔らかくなる。
またスキルを強化することもでき、【認識阻害】を魔改造することで、変身、透明化、ステータス隠蔽もでき、ギルドカードも俺のスキルを隠蔽、改竄することもできるため、俺の正確な能力を知る者はいない。
【魔改造】のスキルと偵察、斥候職と全魔法扱えれる手札の多さが俺の武器だ。
当面は探索とアイテム発明に努め、この国を探索し終えれば、諸外国の歴史探索、遺産と術の回収だな。
「……主様」
「ああ わかってる」
宰相の息子が前方からお供の兵士を二人連れて、俺に向かって歩いてくる。
初めてこの世界で出会ったチンピラ共を思い出すな。
……何故か彼らがカツアゲに成功するイメージが沸かなかったが。
さて彼らのこれから起きるであろう悲惨な未来を思って俺は彼らと対峙した。