【凍結】麻賀禮(まがれ)   作:あらやだ

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八捻り

   

 岩肌が剥き出しの斜面を延々と登っていく。山脈を煌々と照らす太陽は容赦というものを知らず衣服が汗で肌に張り付く中、美沙夜ははぐれサーヴァントを捜索に来ていた。

 

 共にいるのは重華のみで藤乃とメーガナーダは工房で待機している。解毒して治癒魔術を付与したものの未だ眠ったままの藤乃。メーガナーダはマスターである藤乃の身の安全を確保するべく工房に残っていた。遠見と念話の魔術により美沙夜たちの様子は掌握されている。

 

 出発前に願掛けとしていきなり踊り始めた魔術師の姿にインド人はみんな踊り出すという誤った認識を持ちそうになるが違うのだろう。たぶん。きっと。

 

「本当にこちらにはぐれサーヴァントがいるのでしょうか……」

 

「無数の使い魔による魔力探知……。私が感じた魔力反応の位置と合致しますし山脈全体に頒布(はんぷ)させたとのことなので可能性は高いかと。仮に敵サーヴァントだとしてもキャスターからの支援がありますので遅れを取ることはありません」

 

「わらわらと蛇が出てきたときは思わず叫んでしまいましたが魔術というのは何でもありなのね。あの方が凄いのか魔術が凄いのか門外漢の私には理解しかねますが」

 

「……マスターは魔術に興味が有るのですか?」

 

「興味、ね。どちらかというと関心かしら。私にも魔術が使えたら浅神さんのことを助けられたのではないか、なんて。たらればを言えば切りがないのですけど」

 

「……………………………………………………」

 

「それに私に魔術の才があるのかも分かりませんし。この件に関しては無事に生き延びてから解決します」

 

「───もしもマスターが」

 

 重華が歩みを止めて小さな声で言った。美沙夜も立ち止まった重華に対面するように言葉を待つ。

 

「自分の身に余るとてつもない力をある日突然手に入れたらどうしますか?」

 

「……それは自分で手に入れたものではなく誰かから与えられたという解釈でいいのかしら。そうね。私がそのような力を欲していたというのなら───私は私を軽蔑します。何故ならばそのような思考にたどり着いた時点で私は()()()()()()のですから」

 

()()()()()()、ですか?」

 

「正確には()()()()()()()()()かしら。自分の力で手に入れるのではなく他人から与えられるものというのは最初こそは便利でしょうけどその先は行き止まりです。甘い汁を吸ってしまった以上、挫折を這い上がることは出来ずまた力を授けてもらおうと寄り掛かってしまいます。そんなものに未来はないでしょう」

 

 ……ことわざで『魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ』というものがある。飢えに苦しんでいる人に魚を与えるのは簡単なことだ。だが与えられたものだけで生きていくにはまた魚をもらわないとその人は生きていけない。依存してしまいその人は自立することができないのだ。

 

 ならばどうすればいいのか。答えはこうだ。

 

「自学研鑽あるのみね。目先の得ではなく一生の得と考えるのならたとえ進捗が悪くても自らで手に入れた力の方が遥かに貴重です。たしかにすぐに満足する成果が現れるわけではないでしょうが方法を識っているというのはかなり大きいもの。───根本的に自分を変えることができるのは自分だけなのですから」

 

「────────────────────」

 

 重華は口を(つぐ)んで黙ってしまった。質問に対しての答えが間違っていたのだろうか。美沙夜は心配になり声を掛けようとしたが突然メーガナーダの使い魔が足下で鳴き声をあげた。ナーガは器用に体をばねのようにして跳ねると美沙夜の肩に飛び乗った。

 

「きゃっ! 何事ですか!?」

 

「……どうやらサーヴァントを発見したみたいですね。私たちも急ぎましょう」

 

「え、ええ」

 

 駆け出した重華の後を追従する美沙夜。背後から重華の表情を伺うことはできないがその背中は心()しか小さく見えた。先ほどの質問の意図を考えると───もしかしたら重華は()()()()()()()()()()()()()()()()()()なのではないかと推理する。もしもそうなら両者の間に亀裂をいれる発言だったのでは、と後悔した。

 

 合間をみて聞いてみましょう、と決意したところ重華が速度を落とした。どうやら目的地が近いようだ。頂上付近に着くと辺り一面の景色がはっきりと見渡せた。強風に煽られて髪がなびく。ナーガも飛ばされまいと襟の内側に潜り込んで事なきを得たようだ。鬱陶しくなびく髪を押さえながら見渡してみると左前方に周囲の山より抜きん出て大きい山を見つけた。かなり遠くにある山だが何故か目を離せなかった。あれは───

 

「気味が悪いわね……。キャスター、聞こえるかしら?」

 

 映像と音声を確認しているだろうメーガナーダに話しかける。魔術師である彼ならこの違和感の正体が分かるかもしれない。

 

『ああ、聞こえているし視えている。ふむ。その方角ならダマーヴァンド山だな。イランの最高峰にして数々の伝説と神話に登場する聖地だ。……なるほど。隠れる必要など端からないというわけか。腹立たしいな邪王め』

 

「邪王? あれが奴らの拠点なの?」

 

『恐らくはな。来るなら来いと言わんばかりの魔力の濃さ。あれは逃げも隠れもしないという意思表示か? くっ。虚仮にして……。だが準備が調っていないこの状況で向かっても返り討ちにあうだけだ。おまえたちは引き続きナーガが見つけた魔力反応を追ってくれ』

 

 ナーガは襟から顔だけをにゅっと出てくると右方の砂漠を指し示した。どうやら向こうにサーヴァントがいるらしい。今度は下山なのかと辟易した。すると重華が美沙夜のことを横抱きにした。

 

「女の子にあまり無理をさせるのは如何なものかと思いまして。少し急ぎますのでマスターはしっかりと掴まっていてください」

 

「あ、ありがとう。でも安全運転でええええええええええ!?」

 

 知ってか知らずか弾丸の如く走り出す重華。美沙夜の耳を(つんざ)くような悲鳴は山彦となって響き渡った。それは淑女らしからぬ絶叫でメーガナーダが思わず念話を切ってしまうほどだったという。

 

 

         ☆         

 

 

「……ところでさっきイランとか言ってなかったかしら?」

 

「はい。言ってましたね」

 

「……それってイラン・イスラム共和国のことよね?」

 

「はい。間違いないかと」

 

「……私。先日まで日本にいたのですけれど?」

 

「はい。聞いています」

 

「……日本からイランまで7500キロメートル以上もあるのですが?」

 

「はい。不思議なことがあるものですね」

 

「……どうやって帰ればいいのでしょうか?」

 

「はい。密航するしかないのでは」

 

「……ちょっと殴ってもよろしいかしら?」

 

「いいえ。それはだめです」

 

「───ねえ、重華」

 

「あ。そろそろ砂漠に到着しますよ。何でしょう?」

 

「───なんでもありません」

 

 

         ☆         

 

 

 砂漠に到着した二人は周囲を警戒しながらサーヴァントを探していた。高さ数十メートルの砂丘があちらこちらにあるため姿は確認できない。砂礫を踏みつけて砂丘をひとつひとつ調べていく。砂嵐に視界を奪われながらそして気温に水分を奪われながら歩いていく。

 

 ほとほと疲れて休憩をしようとした矢先、奴らが現れた。それも九匹。

 

「giagiagiagiagiagiagiagiagiagia!」

 

「あーもう! 狙ってきているのではなくて!?」

 

「それはどうですかね。ただ単に間が悪いだけかもしれません───よ!」

 

 砂丘を突き破って現れた大蛇の首を刎ねると地中から出てきた大蛇の脳天をかち割る。そして砂丘の裏から襲いくる大蛇を口元から尾の先まで切り裂き待ち構えていた大蛇が毒の塊を吐き出したのを見つけるとその毒を一刀両断して回避し片方の剣を眼球に投擲して殺害。残り五匹の気配を探ろうとするが───

 

「離れすぎたかっ。マスター、走って!」

 

「っ!」

 

 その気配は後方にいる美沙夜へ向かっていた。重華は剣を回収することなく全速力で駆けた。砂漠が隆起したことに危機を感じてすぐに走った。しかし地面が柔らかい砂のため足を取られて思うように走れないでいる。砂丘の隙間を走り抜ける手前で体勢を崩して転んでしまった。立ち上がろうと腕に力を入れた瞬間、大蛇たちが最悪のタイミングで地上に飛び出した。このままでは間に合わない。

 

「メーガナーダ! 魔術で援護を!」

 

『その必要はない』

 

「はあ!? 何を言って───!」

 

 疾。

 

 風切り音が聞こえると三匹の大蛇がずずんと音を立てて伏せてしまった。いや。その三匹の眉間には穴が空いていて何かが高速で貫いたのだ。美沙夜は急に倒れた大蛇に困惑していたが重華にはその正体が見えていた。

 

「あれは──────────矢か」

 

『それも神々から賜ったものだな。忌々しい……』

 

 銃弾ではなく弓矢。それも正確無比に三匹の眉間を貫いたその腕前は熟練した達人のもの。即ちサーヴァントのもの。

 

 

「はははははは! 大百足を退治したことはあるが大蛇を仕留めるのは初めてだな。的としては上々。では残りも食らうとするか!」

 

 

 随分と豪快な発言。美沙夜の前に現れたサーヴァントは爽快に笑うと美沙夜と大蛇の間に立ち塞がった。左肩がはだけた朱の着物を纏い見るからに巨大な米俵を軽々と担ぐ精悍な偉丈夫。その手には強弓が握られていて先ほどの攻撃は彼のものだと分かった。

 

 どしん。米俵を地面に下ろすと矢筒から矢を取り出し弓の弦に矢をあてがった。弓道には射法八節という足踏み、胴造り、弓構え、打起し、引分け、会、離れ、残心の八つの動作があるというが彼の型は素人目から見ても美しかった。

 

 疾。さっきと同じく風切り音が鳴ると残りの二匹も同様に眉間を撃ち抜かれて倒れた。一度に二本の矢をつがえたのだ。その技術と膂力は他の追随を許さないだろう。見事な射手だ。となるとクラスは弓兵(アーチャー)で間違いないだろう。美沙夜は立ち上がって砂を払うとアーチャーに近づいた。

 

「助けていただきありがとうございます」

 

「おう。お嬢ちゃんの方は怪我はないか?」

 

「ええ。おかげさまで───」

 

 くきゅるるる。

 

 話の途中で可愛らしい音が鳴り響いた。美沙夜の腹の音である。それもそのはず。ここ数日間水だけで碌に食べ物を口にしていなかったから仕方のないことだ。淑女として年頃の娘として大変恥ずかしいことではあるが。

 

「はははははは! なんだ腹が減ったのか?」

 

「こ、これは……その……」

 

「うむ。戦いの後は腹が減るものよ!」

 

「あう……」

 

「何はともあれ腹ごしらえだ。そら、食え食え!」

 

「、ありがとう、、ございます」

 

 竹皮の包みを懐から取り出して美沙夜に手渡すアーチャー。本人は全く悪気はないのだが少し女性に対してデリカシーに欠ける振る舞いだ。美沙夜は顔を真っ赤にして包みを開いておにぎりに齧りついた。羞恥心に襲われながらもその味は美味であった。

 

 ……………………………………………………。

 

「───ごちそうさまでした」

 

「おお。お粗末さん。美味かったか?」

 

「はい。とても美味しかったです」

 

「それはよかった。腹が減っては戦ができぬといういい言葉もある。食は大切だからな!」

 

 にかっと笑うアーチャー。弓の名手、米俵、大百足。関連するワードからして平安時代の武家の棟梁、藤原秀郷(ふじわらのひでさと)ではないだろうか。それなら豪放磊落な態度にも頷ける。平安の神秘殺しとはとても心強い。

 

「ごほん。紹介が遅れました。私は黄路美沙夜。彼のマスターをしています。お見知りおきを」

 

「マスターを助けていただきありがとうございます。私は重華。召喚の不具合で名前以外覚えていませんが、どうかよろしくお願いします」

 

「なんと! 自分のクラスさえも分からないとは多難な。さぞかし憂惧であろう。(おれ)はサーヴァント、アーチャー。俵藤太だ。こちらこそよろしく頼む!」

 

「やはり藤原秀郷様でいらっしゃいますのね! 日本史の教範で何度か調べたことがありますの。東国における武芸の祖として崇められた史実伝承はまさに益荒男(ますらお)です!」

 

「ふははははは! よせよせ誉めても飯くらいしか出せんぞ。しかしこうも真正面から称賛されると少し照れるな」

 

 頬をかりかりと掻いて気恥ずかしがる藤太。もっと食うか、と米俵を叩いて聞かれるが断りをいれる美沙夜。あまり長居をし過ぎてしまうと大蛇たちがまた現れるかもしれない。一刻も早くここから移動しなくては。

 

「なるほど……。ではこの砂漠を抜けた先に塩湖があるんだがそこに行こう。()()()()()()()

 

『連れだと? お前は他のサーヴァントと行動を共にしているのか?』

 

「ん? 脳内に直接語りかけるとは面妖な。こやつもお主たちの仲間なのか?」

 

「はい。同盟を組んでいるキャスターのサーヴァントです。彼は工房で待機していまして。こちらには来ていません」

 

「なるほど……。妖術の類いであるか。共に戦うのであれば信頼が大事だからな。後で腹を割って話すとしよう!」

 

『おい、アーチャー。質問の回答がまだだ。その連れとやらはサーヴァントなのか?』

 

 

「おう、そうだったな! 連れは騎乗兵(ライダー)のサーヴァント。()退()()()()()()()()()()()()()だ!」

 

 

 ───こうして新たにアーチャーのサーヴァント、俵藤太を迎え邪王との戦いの準備を進める美沙夜たち。藤太の仲間であるライダーのサーヴァントに会いに行くことになるが邪王がこの状況を見逃すはずはなかった。

 

 放たれる刺客は歴史から葬り去られた血塗られた覇道を歩んだ英霊。人身供養として自らの民たちを神に捧げた狂信の王。血みどろの剣は刀身が大きく湾曲しておりそれはまるで赤い三日月のようであった……。

 

 

         ☆         

 

 

─────お──く───藤─────

 

 ……誰かが呼んでる気がする。

 

─────わた─で───ナで──────

 

 ……この声を知っている気がする。

 

─────誇り──森の───す─────

 

 ……何度も聞いた気がする。

 

─────最───える─環──────

 

 ……何度も何度も聞いた気がする。

 

─────不完─なる──の触覚─────

 

 ……このいけしゃあしゃあと喋る誰かを知っている。

 

 

─────ラトナ・ヒュペルボレアスですよ!─────

 

 

「遅いんですよこの駄犬っ!!」

 

「きゃうん!?」

 

 耳元できゃんきゃんと喧しい人狼を鷲掴んでそのままオーバースローで投げ飛ばす。ラトナは子犬形態だったという事もあり百メートルは上昇してそのままぼふんと弾んで転がっていった。

 

 藤乃は主人の窮地にも参じなかった従者へきついお仕置きをするつもりだったが状況が状況なので後回しにすることにする。後回しにすることにする。大事なことだから二回言った。

 

 ぼろぼろになった毛玉もといラトナはよたよたと藤乃に歩み寄ると腹を見せて降伏の構えを取る。おい。それでいいのか誇り高き森の人よ。

 

「その節はすみません……日向ぼっこしていました……」

 

「───帰ったら新技の実験に付き合ってもらいますからね?」

 

 だろうとは思ったがまったくこの駄犬は。藤乃は大きくため息を吐くとラトナを抱き抱えてその頭を撫でる。本当は毛玉の妖精なのではないだろうか。

 

 ここで初めて周囲を見渡す。辺り一面は空白の大地。空も白い絵の具で塗り潰したかのように純白だ。白紙(ブランク)の世界。

 

「ここは、どこですか……?」

 

「ここは私の造り出した精神世界です。どうやら藤乃さんは睡眠中のようで精神だけ此方に引っ張ってきました。一体何が起こったと言うんですか?」

 

「ええっと……旧校舎でプロイと戦って……炉心の暴走に巻き込まれて……どこかの聖杯戦争に巻き込まれて……!」

 

「えっ。なんですかそのとんでも展開のオンパレードは……。よく生き残れましたね。実は魔法使いだったりとかしわふっ」

 

 ラトナの鼻をぺしりと叩いて黙らせる。

 

 

 美沙夜さん。英霊召喚に成功して安堵した藤乃はそのまま気を失ってしまったのでその後美沙夜がどうなったかを知らない。無事でいるのだろうか。他のサーヴァントと戦闘になってはいないだろうか。不安は募るばかりだ。

 

 ここでじっとはしていられない。一刻も早く目を覚まし美沙夜のことを守らなければならない。藤乃は現実世界に還すようラトナにお願いをするのだが───

 

「うーん。それは難しいですねー」

 

「どうしてですか?」

 

「この世界に藤乃さんの精神を手繰り寄せる時に存在が希薄という衰弱していたんですよ。肉体の方が瀕死あるいは損壊しているのならそちらを何とかしないと精神を戻しても目覚めることはないでしょう」

 

「そんな……ならどうすれば目を覚ますことができますか?」

 

「すいません。残念ながらそれは私には処置の仕様がないです。それに───()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「この時間軸? どういうことですか?」

 

「藤乃さんの匂いが辿れないんです。私は魔力の匂いを嗅ぎ分けることができるのですが旧校舎から匂いが途切れてて見つけることができないんです」

 

「そ、それは海外にいるからでは?」

 

「いいえ、それはありません。現に私は荒耶のことをスウェーデンから匂いを頼りに日本までやってきましたから」

 

「……仮にわたしが過去か未来にいるとして、どうしたら帰ってくることができますか?」

 

「聖杯戦争に優勝して聖杯に願う他ないでしょう。時間移動となると魔法の領域なので私にはどうすることもできません」

 

「……………………………………………………」

 

 最悪ならぬ最厄(さいやく)。こうしてる間にも美沙夜は生き残るために必死に頑張っているだろう。巻き込んでしまったばかりに友人にも迷惑をかけてしまっている。藤乃は苦虫を噛み潰したような険しい表情で沈黙した。

 

「───藤乃さん。ぼさっとしている場合ではありませんよ。確かに現実世界に戻す方法はありませんがこの時間を無為に使うのは看過できません」

 

「えっ」

 

「藤乃さんが遅れを取ったのは不用意に近づきすぎて毒を浴びてしまったからと聞きました。ならば遠距離攻撃を編み出して弱点を克服するしかありません!」

 

「もしかしてそれって……」

 

 

「そうです。───特訓です!」

 

 

 精神世界に招かれた藤乃。今後の課題となる新技を前倒しで作ることになった。殴る蹴るの近接戦闘を得意としていた武闘派魔術師である藤乃は見事に必殺技を手に入れることができるのか? ラトナという素晴らしい助手(サンドバッグ)を相手に藤乃は切磋琢磨する───

   




 
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