乗り鉄探偵南 達仁   俺たちの夏休み鉄道旅行   作:新庄雄太郎

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達仁とにこのあぶない北海道青春旅行

にこの母は、たいてい、気難しく、説教好きになる。

今の若者の贅沢志向が、気に食わない。

夏休みに、達仁といっしょに北海道一周の計画を立てたときにも、母は、千歳まで、飛行機で行くということに反対した。

「飛行機でなんかで行ってしまったら、本当の旅の楽しさが味わえないわよ。列車に乘り次いで言ってこそ、東京から、はるばる北海道へ行ったという実感がわくよ。それに、学生時代だからこそ、時間をかけた旅ができるんでしょ。社会人や大学生になっても出来るような飛行機旅行はやめたほうがいいよ」

そんな母の言葉に、納得したのかどうか、にこは、飛行機を使わず、夜行列車で青森まで行き、青函連絡船で北海道にわたることにしたといってきた。

出発は、7月31日というので、母は、上野駅まで、にこを送りに行った。19時50分発の常磐線周りの上野発青森行きの「ゆうづる1号」に乗るというので、にこの母が19時17分に着いてみると、にこは、1人の高校生と一緒だった。

「こちら、達仁君」と、にこが、紹介すると、達仁は、ニッコリ笑って、

「南 達仁です」

といい、生徒手帳を見せた。

穂乃果とことりのクラスと名前の肩書のついた手帳だった。

にこの母は「ちょっと」と、にこを、引っ張って、

「どういうことなのこれは」

「何が?」

「女の旅だけとは、聞いてないけど」

「彼、高校生なのよ」

「そうなの」

「はい、穂乃果とことりは同じ小学と中学でいっしょだったので」

「はぁっ、それで」

にこは、手を合わせる真似をしていた。

にこの母も、ここでね反対するわけにもいかず、

「いい、あまり馬鹿な真似はしないでよ」

と、いっただけだった。

そこへ、列車の案内放送が流れた

「まもなく17番乗り場に寝台特急・ゆうづる1号常磐線経由青森行きが発車します

ドアが閉まります、お見送りの方は白線に下がってお見送り下さい」

やがて発車のベルが鳴り、にこ達が乗った「ゆうづる1号」がホームを離れていった。

すでに、周囲は、暗くなっている。その中に、「達仁君か」と呟いた

(あの高校生、どこかで見たような。〉

 

「ゆうづる1号」は、寝台特急である。

3段式のB寝台車で穂乃果とことり達は寝る支度をしていた、

そこへ車掌さんがやって来た

「恐れ入ります、特急券と寝台券を拝見させていただきます」

達仁は、車掌に特急券と寝台券を見せた。

「青森着は午前5時03分です」

「そうですか、どうもありがとうございました」

私は検札の後、上段のベットで寝る支度した、

達仁は「じゃあ、にこおやすみ」とベットへもぐり込んだ

「おやすみ。」

カーテンを閉めて、横になり、目を閉じると、今まで聞こえなかった単調な車輪の音が、急に、聞こえ出した。

正確に言えば、車輪が、レールの継ぎ目を拾う音である。

「ゆうづる1号」は、常磐線周りで、平に、22時23分に停車してからは、仙台まで停車しない。

ゆうづるは、60キロ台のスピードで走り続けている。

仙台に停車した。

枕元の明かりをつけて、腕時計を見ると、午前0時35分である。

ここからは、終着の青森まで停車しない。

そして 八戸で朝を迎えた、浅虫海岸が見えればもうすぐ青森だ

「お早う」と、達仁が言う。

窓の外が、明るかった。穂乃果とことりとにこは、目をこすりながら、

「今、何時頃?ですか」とことりが言った。

「4時30分だよ。青森に着くのが、5時03分だから、そろそろ、支度したほうがいいよ」と、達仁が言う。

にこは荷物をまとめて、ベットをおりた。

定刻の5時03分に、「ゆうづる1号」は、青森駅に着いた。

「あおもりー、あおもりー、青森です、お疲れ様でした、終点青森です」

と放送が流れた、上野から夜行に乗ってはるばるとやって来たんだな

「うわーっ!ついに来たんだね、そこからいよいよ北海道へ渡って行くんだ」  

「これで北海道へ行くの?」

「そうだよ、連絡船に乗って行くんだ、いざ北海道へ、行くゾ~」

こうして俺たちは、北海道一周の旅が始まった、しかしその旅行が事件に遭遇することは誰も予想はしなかった、

達仁とにこは青函連絡船に乗るために、長いホームを小走りに、歩いていく。

跨線橋に上がると、窓から、連絡船の特徴のある煙突が見えた。それが、手に取る近さに見えて、にこは、思わず、

「船だわ」と、叫んでいた。

青森は、北海道への通過点といわれている。とすれば、北海道への旅は、青函連絡船に乗ることから始まるといってもいいかもしれない。

ドラが鳴って、五三七六トンの大雪丸は、青森の桟橋を離れた。

 

遊歩降板に出て、にこと達仁の肩を並べ、ゆっくりと遠ざかって行く青森の街を眺めていると、改めて、旅に出たという気分になってくる。飛行機を使わず、列車と、青函連絡船にしてよかったと、にこは、思った。

津軽海峡は、おだやかだった。

陽が、次第に高くなっていったが、東京のような暑さではなかった。

にこたちと同じような旅行高校生が、甲板で写真を撮っている。

津軽海峡は、おだやかだった。

陽が、次第に高くなっていったが、東京のような暑さではなかった。

にこたちと同じような旅行高校生が、甲板で写真を撮っている。

達仁とにこは、船員に頼んで、カメラのシャッターを押してもらったりした。

青森から函館まで、4時間足らずの航海である。その間に、食堂で北海定食やイカづくし定食を食べたり、「海峡」というサロンでお茶を飲んだりして、過ごした。

やがて、前方に、函館の港が見えてきた。

「この先、ちょっと強行軍になるんだが、我慢してくれよ」

と、達仁は、甲板で、近づいてくる函館の町を見ながら、穂乃果たちに行った。

「大丈夫だよ。昨日はゆっくり眠れたんだから」とことりが言った

にこは笑ったが、寝台特急「ゆうづる」の中で、ゆっくり眠れたので 今日は元気いっぱいです。

「函館から、釧路行きの特急に乗るんだが、2人だから、グリーン車にしたから、車内で

色々話をしたり、お菓子や駅弁を食べたりしようか、」

と、達仁は、いってくれた。

大雪丸が速度を落として、函館港に入って行くと、タグボートが近づいてきた。

大雪丸は、そのタグボートに、横腹を押されて、ゆっくりと、岸壁に接岸する。

ブリッジを渡って、函館駅のホームに入ると、ブリッジを渡って、函館駅のホームに入ると、達仁とにこが乗る釧路行きの「おおぞら3号」は、すでに、入線していた。

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

発車のベルが鳴った。

「さぁ、出るよ」

と、にこに、いった。

釧路行きの「おおぞら3号」は、午前9時40分に出発した。

おおぞら3号は時刻は

函館     8:40 発

 

長万部   11:12

 

洞爺    11:42

 

東室蘭   12:13

 

登別    12:27

 

苫小牧   12:56

 

千歳空港 13:16

 

札幌    13:56

 

千歳空港 14:30

 

追分    14:48

 

新夕張   15:12

 

占冠    15:40

 

石勝高原 16:00

 

新得    16:28

 

帯広    17:07

 

池田    17:29

 

釧路    19:15 着

で10両編成である おおぞらは、北海道の特急では初めての列車です、ヘッドマークには「おおぞら」の文字と、北海道のシンボルである丹頂鶴が、2羽描かれたヘッドマークがついていた、新しい車両なので、車内は、きれいだし、普通車と1両だけあるグリーン車は、座席が、フルリクライニングになっている。

函館発の列車は、南の室蘭本線経由と、北の小樽を通る函館本線経由に分かれている。

達仁とにこが乗った「おおぞら3号」は、室蘭本線経由して、釧路までである。

そこへ、車掌がやって来た。

「乗車券を拝見させていただきます」

達仁とにこは、特急券と乗車券を拝見した。

函館を出てからは、長万部、当夜、東室蘭、登別と、停車していく。

空は、よく晴れていて、函館を出て間もなく、山頂のとがった駒ケ岳が見え、大沼公園の横を通り、そこを抜けると、右手に、内浦湾が見えてくる。

長万部着が、11時10分。「おおぞら3号」には、食堂車がついていない。

その代わり、ジュースやお菓子や駅弁の車内販売があり、快適な旅が楽しめます。

達仁とにこは、車窓の景色を楽しみながら、駅弁を食べた。

列車は、内浦湾のほとりを走り続けている。

「釧路へ着くのは、夕方の7時過ぎだから、長旅になるぞ」

と、いってくれた。

「今、どの辺?」

にこは、窓の外を見た。

「石勝線を走っているところだよ。昭和56年に開通した新線だよ。この線が出来たおかげで、釧路までが、近くなった」

と、達仁が、いう。

千歳空港駅と、根室本線の新得駅の間、132・4キロを結ぶのが、石勝線である。

列車は、新狩勝峠トンネルに入った。抜けると、根室本線である。

広大な十勝平野を走り、帯広に着いたのは、17時05分だった。

ここで、かなりの乗客が降りた。

2分停車で、「おおぞら3号」は、帯広を発車した。

地北線と分岐点、池田に停車した後、列車は、南下して、太平洋に出た。

青い海が、窓の外に広がり、それが、終着、釧路に近づくにつれて、夕闇の中に、

沈んでいく。

終着の釧路に着いたのは、19時15分だった。

ホームにおりると、夏の盛りだというのに、風が、頬に冷たかった。

 

ほぼ同じ時刻。

千歳空港と、札幌を結ぶバイパスの途中にあるモーテルの一室で、ルーム係の女が、男性の客の絞殺死体を発見

して、悲鳴を上げていた。

25.6分して、札幌から、道警本部捜査一課の刑事たちが到着した。

道警捜査一課の橘警部は、ベットの上に、仰向けに横たわっている死体を、仔細に見つめた。

年齢は30歳前後、身長178センチぐらいだろう。のどには、絞めたときの指の痕が、はっきりとついている。

部下の津上刑事は、「被害者の免許証です」

〈東京都中野区―番地 小林淳一〉

「東京在住か、飛行機で来たのかな。」

「可能性がありますね。」

と滝刑事は、先輩の津上刑事と紅林警部補は千歳空港へ聞き込みへ向かった

会田刑事とと橘警部は目撃者を捜しに行った

「あっ、ご覧になられたのですか。」

「ええ、顔ははっきり見なかったけど、確か白とベージュのクーペで走って行ったんですけど。」

「どんな、車か覚えていますか。」

「白とベージュのトヨタ・ソアラのGTでしたよ。」

「ナンバーは?。」

「確か、函館ナンバーでつの58-63でした。」

果たして犯人は誰なのか。

 

一方、穂乃果と海未は。

「何っ、にこちゃんは部活を休んだ。」

「にこっちは、達仁と一緒に北海道へ行ったわよ。」

と希が言う。

「にこは達仁と旅行してるのかな。」

「達仁は、サロマ湖へ行くんだって。」

「サロマ湖。」

 

サロマ湖

達仁とにこは、網走から湧網線に乗り、サロマ湖へ行くため芭露駅で下車した

「にこ、サロマ湖初めてにこ。」

「そうか、にこを誘ったのはこの事さ。」

「私の誕生日プレゼントは、北海道旅行だったのね。」

「うん、ただ物をあげるだけでは物足りないかなって。」

「うれしいにこ。」

達仁とにこは、宗谷岬を見に、稚内へ向かった ところが達仁とにこは思いもならない、事件が起きようとしていた

 

稚内

達仁は、宗谷岬を見に行くため、ここで下車

「達仁、ここから宗谷岬へ行くのね。」

「そうなんだ。」

「ねぇねぇ、稚内港北防波堤に行こうよ。」

「そうだな。」

「イタッ。」

にこは男の人にぶつかった。

「ごめんなさい。」

「名ニッ、ごめんで済めば警察はいらねぇんだよ。」

「えっ、ひも。」

「このままでは生かせておけねぇな。」

「助けてー、達仁。」

「にこ、そいつかに逃げるんだ。」

「まてっ、女の子をいじめるな。」

「誰だ、誰だてめぇーは。」

「南 達仁、探偵だ。」

「探偵。」

男は、ソアラで逃げたのだが、にこが男を倒した。

「うがっ。」

「にこ、大丈夫か。」

「うん、大丈夫。」

犯人の名前は長谷川武、2年前に交通事故のよるトラブルの恨んでの犯行だった 長谷川は道警に逮捕された

 

 

 

 

 

 




宗谷岬
「にこ、広いな北海道は。」
「本当、広いにこ。達仁は私と青春旅行を楽しんでるんだ。」
「そうさ、お前は愛しの恋人さ。」
「うん。」
「北海道はでっかいどーう。」
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