超重要なことなのですが、剪定事象だということを念頭に置いてください。
――
それは、未だ龍が支配者たる時代の物語。
苦難もあった。喜びもあった。
色褪せることのないあの旅は、あの善き仲間と、善き龍王と共にあったことは、黄金の輝きとなって今もこの胸にある。
――
それは、永きに渡る闘争の続き。
砕け得ぬはずの【魔剣】が砕け、【災厄】が産み落とされた。
【魔王】を超えし【魔王】によって絶望に苛まれながらも――それでも、この輝きは消えることはない。
残された時間は少ない。
いつ、この薄氷の上にあるかのような均衡が崩れるともしれないのだから。
紡がれる詩篇は、『人』の時代だけではなく、『星』すらも終わりかねない、刹那に呑まれた泡沫の夢。
――それでも。
それでも私は、未来を
『星の王の手記』
虹色に煌く空。
果てすら見えぬ、色とりどりの花が咲き乱れる庭園。
そんな庭園の中央にそびえ立つ『塔』の下で、『彼女』は詩篇を詠んでいた。
『彼女』の周囲に浮かぶのは、様々な詩篇。
それは、数奇な運命を辿る錬金術師の詩篇。
それは、流星を追い求めた者の詩篇。
それは、彼の地に住まう人々の、『あり得たかもしれない可能性』を綴った詩篇。
それら一つ一つを、『彼女』は丹念に詠み解いていく。
《――無駄だ。いくら詠みふけろうと、それらの詩篇は
ふと、『彼女』の魂にそんな『言葉』が響き渡る。『彼女』が天を見上げると、そこには雄々しき
「確かに、その通りかもしれません。ですが私は、まだ諦めたくないのです。
《――好きにするといい。今はまだ、この地も
そう言い残し、巨神は霞へと姿を変えながら消えてゆく。その様子を見送った『彼女』は白い
――【人類悪】と称される【魔王】が『星』の魂を己が手中に収めたあの日。『星』の寿命が定まったあの日。この地は生み出された。
それは、人に例えるならば悲鳴のようなものだった。【箱庭】たる『星』が、自らの終焉を否定する為に生み出した、
彼の地に紡がれし理を束ね、生み出されたのは【魔王】を討滅せんとする、3つの終焉。
終焉の壱、邪龍を食らう【星の獣】を無限に生み出す【星獣の王】。
終焉の弐、邪龍に蝕まれし大地を焼き尽くす、【星の巨神】。
終焉の参、囚われし全ての魂を解き放ち、新たな輪廻へと導く、【星の槍】。
その担い手として、『龍の時代』を終わらせた『彼女』は選ばれた。自らが切り開いた『未来』を終わらせる為に。
だが、『彼女』の目には、その魂に宿る黄金の輝きは、未だ燻らない。
例え絶望という闇に飲まれようと、希望の光は残っているのだと、信じたいから。
『塔』から視線を戻すと、『彼女』は一つの詩篇を手に取る。
――それは、とある少年の物語。
魔剣を生み出した古龍によって彼の地に招かれ、魔剣を手に取らなかった少年の物語。
かつて魔王だった者と、英雄に近き少女と、古龍と、共に歩まんとする、物語。
その瞳に、浮かぶのはいかなる想いなのか。それを推し量ることはできない。
だが、『彼女』は。だから、『彼女』は。
詩篇を詠みながら、こう口ずさむのだった。
「願わくば、あなたが【魔剣】の物語を終わらせる、『勇者』とならんことを。」
――最果ての地で、【星王】は願い続ける。かつての
魔剣物語における聖王様ネタを書きたいと思った→
大魔王様の『星の自転を止める』というパワーワードがひっかかってた→
これ人類だけの問題じゃなくなるよね?とネタが浮かぶ→
別の二次創作様のネタを見て『そ の はっ そ う は な か っ た』となる(宇宙とか自転止めるってまさか?とか)→
結果こうなった。
まぁ流れには乗っけてないのですが、今回の登場人物達が仮に魔剣物語の世界に出現する=魔王様が自転を止めようとしている=怪 獣 大 決 戦です。
どっちが勝っても人類の時代は終わる。