尖閣諸島決戦 VS中国軍【空母いぶき】   作:カカシ

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序章 忍び寄る魔の手

20XX年10月4日

北緯27度東経123度洋上

 

???「ハアハア・・・・」

 

???「もう少しだ!あと少しで!」

 

謎の男達は尖閣諸島南小島にたどり着く

 

その上空を飛ぶ海上保安庁所属ヘリコプター

 

海保機長「かんむりわし一号より石垣本部へ」

 

海保機長「台風の余波で海は時化てますが視界は良」

 

海保機長「上陸者を確認しました。やはり3人しか見当たりません!!」

 

海保機長「付近の海上に船舶は見当たりません。3人は遭難者と思われます」

 

海保機長「接近しても発砲しなさそうなので着陸します」

 

海保石垣本部<<石垣本部、了解>>

 

海保機長「特警隊の皆さん上陸準備よろしくお願いします!」

 

 

海保機長「中国人漁師だと思うが、工作員だと厄介だ」

 

海保機長「とにかく速やかに身柄確保だ、エンジンは切るな!」

 

海保副操縦士「ハッ!」

 

 

???「やはり来たか・・・予定通りにやるぞ」

 

???「了解」

 

 

 

東京 首相官邸 官邸地下危機管理センター

 

海保長官「第11管区からの報告では、尖閣南小島に上陸した3人は、中国国旗を示し」

 

海保長官「中国人であることを主張したそうです!」

 

一柳「五星紅旗を・・・」

 

一柳特生自衛隊幕僚長

怪獣戦において指揮を取る

 

 

石渡「やはりな」

 

海保長官「海保特警隊が救助を申し出たところ、自国の救助を待つと拒否したと」

 

石渡「怪しいな。遭難を擬装した工作員の可能性が大だな」

 

石渡「とにかくメディアに悟られぬよう、軍民双方の可能性を考えて速やかに対処すべきだ」

 

海保長官「はっ!」

 

石渡俊通

内閣官房長官

前政権時代は防衛大臣を担当

 

垂水「防衛大臣に海上自衛隊の護衛艦を調査目的で派遣し、警戒監視活動の強化を指示しろ」

 

石渡「はっ!」

 

垂水「流血騒ぎだけは起こさぬよう、慎重に説得に当たるよう海保に伝えてもらいたい」

 

垂水慶一郎

内閣総理大臣

前政権時代は内閣官房長官を担当

 

山地「しかし・・・怪獣がこないと思えばこれか・・・」

 

山地総幕僚長

対ビオランテ戦において指揮を取っていた

今回が二度目の担当

 

一柳「やはり・・・人間の敵は人間・・・か」

 

 

 

尖閣諸島 南小島

 

海保特警隊「我々はあなた方を救助しなければなりません!我々の指示に従ってください!」

 

中国人漁師?「救助は不要だと言っている!ここは我が国の領土!」

 

中国人漁師?「俺達は自国の救助を待つ!近寄るな!」

 

中国人漁師?「さもないとこれだ!」

 

ナイフを突き出す

 

海保特警隊(ナイフだと・・・!?)

 

 

尖閣諸島中国人上陸の第一報から一時間後

第11管区の各港から海上保安庁の巡視船が応援のために出航。

そして海上自衛隊からは

あたご型ミサイル護衛艦「あたご」(DDG-177)

むらさめ型汎用護衛艦「いかづち」(DD-107)

ゆきなみ型ヘリコプター搭載護衛艦「みらい」(DDH-147)

はるな型ヘリコプター搭載護衛艦「はるな」(DDH-141)

この四隻が調査目的で出航していた

 

涌井「遭難した中国漁師が自決覚悟で尖閣諸島の領有権を主張するはずはないな」

 

涌井「工作員で間違いないようだな・・」

 

梅津「確かにそのようだ」

 

沼田「うむ・・・」

 

阿久津「総員、警戒を怠るな」

 

 

沼田徳治

第2護衛隊群司令 階級は海将補

 

梅津三郎

護衛艦「みらい」艦長 階級は一等海佐

 

涌井継治

護衛艦「あたご」艦長 階級は一等海佐

 

阿久津徹男

護衛艦「いかづち」艦長 階級は二等海佐

 

航海長「司令、那覇の早期警戒機より報告です!」

 

航海長「本日0530、青島基地から出向した中国艦艇3隻が東シナ海琉球海域に接近中!」

 

沼田「何!?」

 

CIC員「現在北緯30度、東経123度の位置!」

 

CIC員「尖閣諸島の西北、約300キロを南下中!」

 

CIC員「あと数時間で我が国の排他的経済水域に入ります!」

 

沼田「・・・・尖閣周辺には中国の海警3隻が出張っているはず・・・なぜ空母を?」

 

梅津「中国の意図が掴めんな・・・」

 

10月5日 13:50

首相官邸

 

一柳「中国政府は何を考えているのか・・・」

 

垂水「中国大使館の返答は変わらぬのか?」

 

外務副大臣「はっ。中国政府は自国領土に漂着した自国民を救助する意向である」

 

外務副大臣「尖閣は、歴史的に見ても我が領土であると繰り返すばかりで・・・」

 

垂水「外務大臣、米政府の反応はどうか?」

 

外務大臣「米第7艦隊は現在インド洋に展開中であり、極東の領土問題に関しては積極的介入はせずといういこうであると!」

 

一柳「第7艦隊は動かぬ・・・か」

 

石渡「やはりアメリカは中国と事を構えない放心だ。あてにはできまい」

 

垂水「とにかく中国政府に対し、我が領海に侵入することは日本政府は絶対に認めないと通告し続けてくれ」

 

垂水「現場には不測の事態を招かぬよう、くれぐれも慎重な行動の指示を!」

 

沖「はっ!」

 

 

翌10月6日

南小島での上陸者と海保特警隊のにらみ合いが続く中、14時30分

 

南小島沖五海里にまで接近してきた中国海警局艦船に対し、海保巡視船がこれを阻止しようと接近

 

衝突という事態が発生した

 

これを受け、中国海軍北海艦隊所属航空母艦「遼寧」から艦載機「殲15」が発艦した

 

青梅「艦長、レーダーに機影3、接近中」

 

青梅「中国海軍北海艦隊所属空母「遼寧」の艦載機」

 

青梅「おそらく、殲15の模様です!」

 

青梅「あと3分で我が艦隊上空!」

 

梅津「来たか・・・」

 

CIC員「機影3!方位3-2-0、さらに接近!」

 

航海長「警告を発し、威嚇射撃を行いますか!?」

 

沼田「向こうの出方を見てからだ、おそらくは挑発のはずだ」

 

観測員「2時の方向、機影3視認!」

 

観測員「高度を下げ、突入してきます!」

 

通り過ぎる殲15

 

CIC員「くそ!ここは自国の領空といいたいのか!」

 

沼田「・・・・」

 

観測員「殲15、反転!」

 

その時

 

CIC員「!?敵機からのレーダー照射ロックオン確認!」

 

涌井「なに!?」

 

CIC員「敵機3、対艦ミサイル発射!全部で6!」

 

涌井「撃ってきただと・・・」

 

 

沼田「これより超法規的措置を発動する!全艦、対空戦闘開始!」

 

梅津「撃て!」

 

菊池「対空戦闘、シースパロー発射初め!サルボー!」

 

みらい、あたご、むらさめ、ESSMを発射する

 

 

菊池(・・・・)

 

角松(当たってくれ!・・・)

 

CIC員「マークインターセプト!」

 

 

 

 

 

 

CIC員「目標、消滅を確認!」

 

沼田「第二波は?」

 

CIC員「予兆はありません!」

 

通信員「こちら通信、航空自衛隊機、到着しました!」

 

CIC員「殲15、撤退する模様!」

 

沼田「そのまま逃がせ、あと東京に報告を・・・」

 

水測員「こちら、ソーナー!中国潜水艦を確認!」

 

涌井「なに!?」

 

水惻員「形式は元級潜水艦の模様!」

 

涌井「我々を生きて返さないとでも言うのか・・・」

 

 

石渡「対艦ミサイルに加え、中国潜水艦が!?」

 

赤垣「元級潜水艦は、攻撃もせずその海域にとどまっている模様です」

 

石渡「総理!今すぐ反撃を・・・」

 

垂水「・・・・大使館を通じ中国政府に打信を」

 

垂水「遭難した中国漁師3人を引き渡す・・・と」

 

石渡「待ってください!総理!」

 

石渡「対艦ミサイルと潜水艦で日本政府が屈服したと全世界にぶちまけることになりますぞ!」

 

石渡「我が政権のダメージも計り知れないものに!」

 

垂水「政権のダメージはいくらでも取り戻せるが・・・ここで戦闘となると」

 

垂水「日本が受けるダメージは回復不能だろう・・・・」

 

石渡「・・・・・・・」

 

 

10月6日夜、日本政府の申し出を中国政府は受け入れ

尖閣諸島南小島に上陸した三名の身柄は中国海警局び艦船に引き渡された

これにより空母「遼寧」は青島基地に帰投

その後の政府発表によりマスメディアは、現政府の危機管理の甘さを付く声と

領土問題を巡る、日中両国の関係を懸念する声であふれ

国民世論は「中国に屈しても平和を保つべき」と「中国に屈しず、尖閣諸島を完全に支配内に置くべき」と真っ二つに割れた

 

ニュース『軍事衝突への危機をはらんだ今回の事件は日中両国に大きな問題を残したものと言えるでしょう』

 

ニュース『緊張が高まる中、両国政府の対応が注目され』プチッ

 

深町「たく、対艦ミサイルで攻撃されながら屈したとは・・・」

 

深町「日本はいつから腰抜けになったんだ?」

 

速水「仕方がないですよ、日本も必死なんですから」

 

深町「そしてアメリカも極東の領土問題には積極的に関わらないとはな」

 

深町「たく、アメリカはいつの時代も変わらないな・・」

 

 

 

垂水「東京の夜景は美しい・・・今日ほど美しいと思える夜はない・・な」

 

石渡「総理、ペガソス計画完成は再来年の春としていたが、それでは間に合わない」

 

石渡「関係各方面の尻を叩いて、来年の秋には就役を!」

 

垂水「・・・・・」

 

石渡「我々にとって、奇貨とすべきは向こうが動いてくれたことだ」

 

石渡「中国は我々に牙を向いた!国民もこのままでは今までの平和を維持できないと考えるだろう!」

 

石渡「私が防衛大臣、あんたが官房長官の時立ち上げた夢が実現するんだ」

 

垂水「・・・・・ペガソスが真に極東海域の抑止力となるか・・・それとも軍事衝突の引き金となるのか・・」

 

垂水「今回の事件で分からなくなった・・・」

 

石渡「どうした垂水さん、あんたらしくない!」

 

石渡「極東アジアの海の安全はアメリカにはもう頼れぬ!日本が空母を持ち米海軍の役を担わねば!」

 

石渡「そう言ってたのはあんたではないか!」

 

垂水「石渡くん、官房長官と首相とでは」

 

垂水「見える景色が違うんだ」

 

石渡「それでも計画を白紙に・・・」

 

垂水「いや、「ペガソス」は来年の秋だ」

 

横須賀基地

 

赤垣「梅津君、今回の任務ご苦労だった」

 

梅津「ありがとうございます、で今回の要件はなんでしょうか?」

 

赤垣「まずこれを見てほしい」

 

赤垣は持っていたノートパソコンを梅津に見せる

 

梅津「これは艦の・・・・」

 

赤垣「ああ、艦の構造図だ」

 

梅津「見たところいずも型護衛艦のようだが?」

 

赤垣「よくみてくれ、スキージャンプ台がついている」

 

梅津「スキージャンプ台・・・・・まさか」

 

赤垣「そうだ、海上自衛隊初の航空母艦、コードネーム「ペガソス」だ」

 

梅津「・・・・このようなものを極秘に?」

 

赤垣「そうだ、首相と官房長官のご意向でな」

 

赤垣「ノウハウはアメリカ海軍から学び。パイロット、機器操作員もあちらで学んでいるところだ」

 

梅津「ほう・・・・で赤垣幕僚長、これを見せたかっただけでしょうか?」

 

赤垣「いや、君には重大なことを頼みたい」

 

梅津「なんでしょうか?」

 

赤垣「来年のペガソスの就役に関して、第5護衛隊群を編成することとなった」

 

赤垣「そのための護衛艦達を選べと上から言われたのだが・・・」

 

赤垣「その護衛艦を君の「みらい」に頼みたいのだ」

 

赤垣「君の艦は優秀だ、先日のリムバックでも良い成績を残してくれた」

 

赤垣「そのことを買っているのだ」

 

梅津「・・・・わかりました」

 

梅津「ちなみに第5護衛隊群司令は誰に?」

 

赤垣「群司令は護衛艦「あたご」の艦長の涌井啓治君が内定した」

 

梅津「ほう・・・涌井君か・・・」

 

 

 

 

角松「聞いたか菊池、「みらい」が来年の秋に編成される第5護衛隊群に入るらしいぞ」

 

菊池「そうらしいな」

 

角松「まさか海上自衛隊初の空母・・・その護衛にみらいがつくとはな・・・」

 

菊池「ああ・・・・」

 

角松(しかし先日の対艦ミサイル攻撃は中国側いわく「現場が勝手にやったことである」と言ってたが・・)

 

角松(現場が勝手になんでもやるほど規律は低いものなのか・・・・?)

 

角松は中国の思惑を薄々感づいていた

 

角松(あの行動は全面戦争の始まりなのではないか・・・?)

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

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