尖閣諸島決戦 VS中国軍【空母いぶき】 作:カカシ
潜水艦「たつなみ」
深町「「遠征102号」は必ず動くはずだ!」
深町「気をつけろ、こっちの位置はすでに探知されているはずだ」
深町「耳がぶっ壊れるくらいよく聞け!」
南波「は!」
ソナー手「・・・・きました!方位2-8-0、距離10000!」
深町「来たか!一番二番、データ変更!前方の遠征102をインプットしろ!距離制限!寸前で自爆させろ!」
南波「魚雷発射音探知!4本発射されました!」
南波「そのうちの2本こちらに向かってきます!残りの2本はけんりゅうに向かっています!」
深町「やはりな・・・・・3番4番デコイ装填!」
魚雷員『デコイ装填完了!』
深町「発射!」
「たつなみ」からデコイが発射される
南波「けんりゅうも魚雷発射!恐らくデコイでしょう」
深町「だろうな・・・・滝の野郎がすぐにドンパチやるほどの力は出さねえからな」
ソナー手「敵魚雷、デコイに引っかかり爆発しました!」
深町「よし、1番2番魚雷発射!」
中国海軍潜水艦
「遠征102号」
ソナー手「「たつなみ」の魚雷、こちらに向かっています!」
副長「艦長!到達まで3分です!」
艦長「撃ってきたか・・・・機関始動!魚雷回避を取れ!」
深町「機関始動、取舵20度、全速!」
潜水艦「けんりゅう」
ソナー手「エンジン音探知!102号が動きます!」
滝「あの野郎、マジで魚雷を撃ち込むつもりか!?」
ソナー手「命中まで、10!9!8!7!」
ソナー手「6!5!4!3!・・・!?」
ソナー手「魚雷、命中寸前で自爆!!」
滝「・・・・・・さすがに深町も通信の内容は呼んでいたか」
「遠征102」
艦長「・・・・揺れは収まったようだな」
副長「各担当、状況を報告せよ!」
通信『魚雷発射管室、異常なし!』
通信『機関、損傷ありません!』
通信『全区画目立った損傷はありません!』
艦長「当たるか当たらないか寸前で魚雷を自爆させたか・・・」
対潜ヘリ<<こちら『ふゆづき』艦載ヘリ、どうやら「たつなみ」が放った魚雷は「遠征102」の手前で自爆した模様!>>
秋津『いぶきCICよりヘリ部隊へ』
秋津『この音で「遠征102」をロストするな!捕捉次第対潜弾を投下せよ!』
対潜ヘリ<<では撃沈ですか?>>
秋津『いや、敵潜水艦後方200メートル範囲にばら撒け、威嚇で良い!』
秋津『当分は我々をマークできないよう、当海域から追い払う!』
対潜ヘリ<<了解!>>
対潜ヘリ<<「遠征102号」後方200メートル範囲、全機対潜爆弾投下!>>
対潜ヘリ<<撃てっ!>>
潜水艦「遠征102号」
ソナー手「対潜弾来ます!」
ソナー手「艦後方200!」
一斉に爆発する対潜爆弾
魚雷員「うわっ!」ゴンッ
艦長「潜航深度、600につけ!」
副長「艦長!600は耐圧限界深度ギリギリです!」
艦長「構わん!」
潜水艦「たつなみ」
南波「洋上は対潜弾攻撃を!」
深町「起爆深度が浅い・・・威嚇のようだ」
深町「一発で沈めちまえば良いのにな・・・・その方がスッキリする」
速水「・・・・・」
南波「・・・・・・・!?」
南波「なんだこれは・・・・」
速水「なんですか?」
南波「原子力潜水艦らしきエンジン音探知!」
南波「しかもこいつは・・・・・聞き覚えがある音です!」
深町「今すぐ照合しろ!」
南波「・・・・・おいおい嘘だろ!」
深町「早く言え!」
南波「驚かないでくださいよ、艦長!」
南波「「シーバット」です!」
深町「なんだと!?」
速水「聞き間違いじゃないのか?」
南波「何回照合しても一致します!」
深町「あの野郎・・・・・・来やがったか」
速水「しかし何故ここまで気が付かれずに・・・」
深町「「やまと」は最大1250mも潜れるはずだ、海の奥で俺達の戦いでも観戦してたんじゃねえのか?」
速水「規格外ですね・・・・」
ソナー手「間違いありません!識別信号からみてシーバット・・・「やまと」です!」
秋津「そのまま様子を見守れ」
ソナー手「は!」
涌井「・・・・こんな時に来るとな・・・」
シーバット級原子力潜水艦「シーバット」
現 独立国家「やまと」
山中「前方の潜水艦はどうやら元級のようです」
海江田「そのようだな・・・・「たつなみ」「けんりゅう」そして洋上の護衛艦とヘリ」
海江田「よくやってくれた、元自衛官として誇りに思う」
海江田「そして、ここからは我々の仕事だ。」
海江田「1番、2番発射用意!」
山中「1番、2番発射用意!」
海江田「発射!」
「遠征102」
ソナー手「魚雷発射確認!」
艦長「デコイ発射用意!」
ソナー手「駄目です!近すぎます!」
副長「マスカー用意!」
通信『マスカー用意!』
溝口「敵はマスカーを使用した模様です!ソナーからロスト!」
海江田「・・・・・」
ソナー手「魚雷こちらに接近中!」
副長「マスカーがある以上こちらに命中はしないだろう」
艦長「ああ」
ソナー手「!?魚雷コース変わらず!こちらに突っ込んできます!」
副長「なに!?」
艦長「まさか・・・」
副長「回避せよ!」
ソナー手「駄目です、間に合いません!」
溝口「・・・・艦体亀裂音確認、エンジン音損失確認」
溝口「撃沈です」
海江田「針路変更、3-9-0へ」
内海「了解」
南波「遠征102の撃沈を確認!」
速水「何故マスカーを使ったのに魚雷は・・・」
深町「マスカーは艦から出る音をシャットアウトするものだ」
深町「それでも魚雷が突っ込んできたのはそいつが無誘導魚雷だったってことさ」
速水「なるほど・・・」
深町「しかしまあ、俺達が沈めたなら一部マスコミ達は首相達を一斉に叩くが」
深町「この場合はどうなるんだか・・・・」
アメリカ・ニューヨーク
ACN本社
デミル「はいこちらACN社長のデミルですが・・・・・・ってマッケイじゃないか!」
デミル「どうだ、従軍記者は!いい絵が取れたのか?・・・・なに、違う話?」
デミル「なんだ?・・・・・・・なに!「やまと」との中継を!?」
デミル「もちろんだ!ACN全能力を使ってても隅から隅まで中継してみせる!」
デミル「ああ!わかった!」
ガチャ
秘書「しゃ、社長!?」
デミル「今すぐ全世界のネット局に伝えてろ!日本時間の明日の午前8時から中継を行うと!」
デミル「「やまと」からだ!」
デミル「ネット通信の用意もしてくれ!」
日本・東京
HNK
室岡「おい!大変だ!」
編成局長「なんですか室岡さん!」
室岡「ACNが午前8時から緊急中継を行うとのことです!」
編成局長「いつもの放送なら衛星放送のほうでやっているだろう?」
室岡「それが・・・・「やまと」関連の情報の模様で・・・」
編成局長「なに!?・・・・・俺が責任を取る!編成差し替えだ!」
編成員「は!?」
4月27日
19時30分
総理官邸
垂水「・・・・・・海江田か・・・・」
沖「「やまと」は遠征102を撃沈後、姿をくらましました」
石渡「今更何をしようとしているんだ?」
垂水「わからんな・・・・」
部下「た、大変です!」
石渡「何事かね!?」
部下「明日の8時よりACNが「やまと」から中継する模様です!」
石渡「なに!?」
部下「HNKもネット受けし、動画サイトも配信するとのことです!」
垂水「・・・・・」
一の瀬「おいおい、「魔王」がこんな時に復活するとはな・・・・」
一の瀬「こりゃ明日は波乱になるな・・・・・」
アナウンサー『先程、海上自衛隊第5護衛隊群と中国側潜水艦が交戦寸前に追い込まれた模様ですが』
アナウンサー『突如現れた「やまと」により中国側の潜水艦が撃沈された模様です』
アナウンサー『やお「やまと」は護衛艦の探知を潜り抜け姿を消しました』
男「「やまと」?・・・・嘘だろ」
4月27日
午後8時30分
横須賀
自衛艦隊司令部
部下「水谷司令官、入ります!」
隊員「敬、礼!」
水谷「「いぶき」第5護衛隊群の目標海域到達により、我々の作戦決行も秒読みにはいった!」
水谷「これより各部隊作戦の最終確認を行う!」
水谷敬吾
自衛隊艦隊司令官
階級 海将
JTF(陸海空統合任務部隊)の司令官を担当する
水谷「占領されている多良間、与那国両島の中国軍排除及び奪還、そして尖閣諸島の中国軍も排除し原状回復というのが作戦目的であるが」
水谷「日中の全面対決、すなわち・・・戦争状態に突入することだけは回避しなければならない・・・」
水谷「これが自衛隊最高司令官である垂水総理からの指示である」
水谷「しかし統合任務部隊としては、あらゆる可能性を考慮しながら」
水谷「先島諸島の武力奪還を前提に作戦を構築する!」
「ハッ!」
沖村「まず現在の状況を確認を」
防衛省情報本部情報官
沖村聡志
階級 二佐
沖村「中国側の妨害を突破した第5護衛隊群は目標海域に達し、今後航空優勢確保が期待できます」
沖村「一方で中国軍は現在、尖閣諸島南小島にヘリポートを建設し、魚釣島、与那国島、多良間島には対空ミサイルや空挺戦車が搬入されており、一刻を争う緊急対応が必要となっています」
水谷「作戦第一段階、第5護衛隊群とそれを支援する第2護衛隊群、第4護衛隊群の連携が重要となるな」
沼田「はい、すでに我が第2護衛隊群は佐世保を出航し、現在那覇に向かっています」
沼田徳治
第2護衛隊群司令
階級 海将補
沼田「私もこの会議が終わり次第那覇に向かいます」
第4護衛隊群司令「我が第4護衛隊群も呉を出航し、那覇に向かっています」
第4護衛隊群司令「そして第2護衛隊群との調整も含む最終調整を行い、海上優勢確保に備えます」
水陸機動団団長「続いて第二段階ですが同時進行ながら別個の独立作戦となります!」
水陸機動団団長「まず多良間島攻略ですが、多良間島は海岸の大半が砂浜であるため」
水陸機動団団長「わが水陸機動団は2個連隊を投入、上陸の際には同時に海自の揚陸艦、護衛艦のサポートが不可欠です」
特殊作戦群群長「次に断崖絶壁に囲まれた与那国島の攻略は、我が特殊作戦群2個中隊が先陣としてパラシュートで投下」
特殊作戦群群長「橋頭堡を築いた後、主力の第1空挺団の降下を待って、領土解放作戦に移ります」
水谷「両島攻略は戦闘が予想されているが、隊員の損耗率は?」
特殊作戦群群長「作戦の難度から考えて5%ほどかと見積もっています」
南西航空方面隊司令「那覇の第9航空団は主力を下地島空港に前線配備し作戦に備えます」
南西航空方面隊司令「なお西部航空方面隊の第8航空団一部と中部航空方面隊の第7航空団の一部も応援としてこちらに配備されます」
水谷「明日の北京交渉の結果次第で、直ちに作戦発動される可能性もある」
水谷「諸君らも全力をあげ作戦計画を、万全なものとすることをお願いする」
水谷「今後予想される中国軍の増援増派にも我々は対応せねばならない」
水谷「いまだにこの侵攻作戦の中国側の真意は掴めてはおらん」
水谷「だが我々が日本を守るそのことに変わりはない!たとえ中国がどう出てこようとだ!」
護衛艦「いぶき」
通信員「涌井群司令、横須賀より入電です」
涌井「・・・・・艦隊は宮古との距離200キロを維持せよ・・・だ」
秋津「明日の北京交渉の結果が出るまで、島に近づくなということですね」
涌井「うむ・・・まあこの海域を遊弋して中国軍にプレッシャーをかけろということだ」
秋津「・・・・群司令、収容している中国人パイロットは近日中に那覇に移送することになるでしょう」
秋津「その前に個人的に接見しておきたいのですが」
涌井「尋問ではなく、個人的にか?」
秋津「はい、中国人パイロットの生の声を聞いてみたいのです」
涌井「良かろう、許可する」
秋津「了解です・・・あともう一つお願いですが・・・」
涌井「何かね?」
秋津「ラリーフォルク・・・・彼の同行もお願いできますかね?」
涌井「まあよかろう、許可する」
秋津「は!・・・「ふゆづき」に連絡、ヘリを用意!」
護衛艦「ふゆづき」
フォルク「ヘリコプターは慣れないな・・・・」
フォルク「秋津一佐、なぜ俺まで同行しなければならないんだ?」
秋津「君も中国人パイロットに興味があると思ってね」
フォルク「確かに俺もロシア人やドイツ人、フランス人のパイロットとはよく知り合ったが中国人だけは知らなかったな・・・」
瀬戸「ご苦労さんです、秋津一佐、フォルク一尉」
秋津「出迎え感謝する」
瀬戸「いやあ、捕虜はなかなかジェントルな好青年です」
瀬戸「フォルク一尉ほどではないですが・・・」
フォルク「さっさと案内してくれ」
瀬戸「は、はい」
隊員「・・・・・ジュネーブ第3条約第17条第1項において、捕虜は氏名、階級、年齢、連隊番号、個人番号は答えねばならないが、それ以外のことは答える義務はない・・・と」
秋津「いいだろう、「いぶき」艦長秋津一佐だ」
フォルク「第9航空団ガルム小隊所属、ラリー・フォルク一尉だ」
姜「
姜「
秋津「中国語以外で喋れるかな?」
秋津「私はロシア語ならできるのだが」
フォルク「俺もロシア語ならできる・・・どうだ?」
姜「・・・・」
姜「私の父は長くロシアに留学していました」
秋津「ほう・・・」
フォルク「そのロシア語はお前の父からなのか?」
姜「はい」
秋津「・・・・姜さん、あなたのように空母艦載機の搭乗員となれば中国軍パイロットの中でも」
秋津「飛行時間1000時間を超えたエリート中のエリートのはずだが・・・我が隊との空戦ではとてもそうは思えなかった」
フォルク「ああ、ひよっこの中のひよっこ・・・だな」
姜「厳しい発言ですね、流石戦場を渡り歩いてきた「円卓の鬼神」の相棒「片羽の妖精」です」
フォルク「有名だな・・・俺と相棒は」
姜「ええ、パイロットとして教育される時、「円卓の鬼神」「片羽の妖精」「リボン付きの悪魔」「ラーズグリーズの悪魔」「神鳥ガルーダ」「死神」としてその知識を教え込まれましたから」
姜「知識を教え込まれても・・・対応できませんでしたが」
フォルク「当たり前だ、知識だけで対応できるわけがない」
フォルク「結局は腕だ」
姜「・・・・・」
秋津「ああ、搭乗機の性能差があったとは言え数的優勢を生かせなかった」
秋津「私は中国空軍のパイロットを知っているが、彼と比べたら残念ながら海軍パイロットは未熟と言わざるを得ない」
姜「だが・・・空軍のパイロットは空母に着艦も発艦もできません」
姜「これからの中国軍主力は陸軍でも空軍でもありません」
姜「これまで陸空から下と見られきたわが海軍がリードしなければ中国の躍進は望めません」
姜「そのために海軍航空隊はその使命に応えられる気力も技量も備えています」
フォルク「結局は陸空軍を下にしたいという欲望じゃねえのか?」
姜「そう言ってくれても構いません、いずれそうなるんですから」
秋津「なるほど・・・・こうして話が出来てよかった。私は忘れないよ姜少佐」
フォルク「やはり空を飛ぶやつらはどこも変わらないようだな・・・」
姜「日本空軍きってエースパイロット、そして空軍出身の空母艦長の秋津大佐」
姜「そして円卓の鬼神の相棒「片羽の妖精」のガルム2、ラリーフォルク大尉」
姜「お目にかかれて光栄でした」
姜「救助していただいたことを感謝します」
姜「ですが、私も忘れません。僚機が7機撃墜されたことも」
姜「あなた方のパイロットのことも!」
秋津「・・・・」
横須賀
自衛艦隊司令部
沖村(喜界島からの報告・・・これはやはり!)
沖村(内容は分からないが・・・)
沖村(元麻布の中国大使館と空母「広東」「天津」の交信・・・)
沖村(北京を経由しない直接交信をしかも何回も・・・)
沖村(こんなことは今までなかった!)
沖村(中国海軍に・・・何か起こっている!)
続く