このメンバーで俺はセブンスドラゴン2020‐Ⅱクリアしました。
「スカイタワー程じゃないけど凄く、大きいね……。」
壁の付近に近づき、チームリーダーのサムライ。「イノ」は壁を見てそう呟いた。
「何処までも続いている、一体どれだけの時間を掛けてこんなものを作ったんだろう?」
援護役のチームメイト。アイドルの「なのは」は遠くのほうまで続く壁を見てそう呟く。
「壁に近づくにつれて魔物の数も増えているし、肝心の壁には既に穴があいて中に魔物がドンドン入っている。私たちも中に入っていくべきだと思うけど……。」
チームの突撃役、デストロイヤーの「フェイト」は穴に向かっていく巨人を見て意見を述べる。
カン!!カン!!カン!!カン!!カン!!
つい先ほどから中で鳴り響く鐘の音、そして巨大な足跡と壁の破片が、自分達が来る直前に何があったかを語っている。
壁が破壊された。
「フェイトちゃんの意見に賛成、もしかしたら中に居る人たちが皆魔物に襲われているかもしれないもん。」
なのはがそう言うとチームリーダーのイノは立ち上がり。
「決まりだね、壁の中に突入するけど問題は穴に群がる魔物をどうするかだね。何か手は有る?」
イノが二人に意見を求めると二人は一緒に。
「「天地断ちで魔物の足をぶった切って転倒させる。」」
◇◇◇
作戦内容はこうだ。
イノとなのはが巨人達を誘導後、フェイトが穴の中に突入、付近の巨人を一掃する。
その後なのはがイノに「ATK☆フォーム」で攻撃力を上げる。
イノ自身は「赤火の呼気」と「不動居」で攻撃力上昇し。
サムライの秘奥義「天地断ち」を巨人達の足に向かって放つ。
その後はなのはのSPD☆フォームで穴まで一直線に走り抜ける。
だ。
◇◇◇
「せーの、とっておきだよ!!」
空高く飛び上がり、アイドル最強クラスのスキル「アンゼリカⅤ」で穴に群がる巨人を一斉に攻撃する。
背の低い巨人3m級は強力な衝撃波で押しつぶされ、付近に居たほかの巨人達も少なからずダメージを負う。
「鬼さんこちら、手の鳴る方へ~。」
巨人を足場にし、地面に降りたなのはは人外といえる脚力でその場から離脱する。
時速にしておよそ6~50km、途中巨人が自分を追いかけているか確認しながらイノの待つ場所に巨人を誘導していく。
「予習、復習はしっかりと……。」
「不動居」の構えから、「天地断ち」の構えに移る。一連の流れるような動きには一切の無駄は無い。
「リーダー!いっくよー!!チートモード、オンッ!!」
なのはの「ATK☆フォーム」で更に威力が上がり。最高の一撃を放つ準備は整った。
引付けていた巨人全てが射程内に入った瞬間、なのはが空に飛び上がり、それを合図にサムライの秘奥義が放たれる。
「メェェェェェェンッ!!!」
体内で練りに練り続けた必殺の一撃は、なのはの引付けていた10m以上の巨人二十体の足を吹き飛ばし、それ以下の巨人の首や胴体を真っ二つに切り裂く。
「……ね?簡単でしょ♪」
「絶刀泉美」を鞘に戻し、巨人を避けながら、二人は走り出す。
伸ばす手を斬り、巨人を飛び越え。二人は穴を目指す。
穴を通り、壁の中に入った二人は目の前の光景を見て絶句する。
「酷い、ね。」
穴の付近には巨人と戦ったと思われる兵士の死体が散乱し、一帯は血の匂いで溢れかえっている。
直ぐ近くにはフェイトが倒したと思われる巨人の屍骸もあるが、肝心の本人の姿は見つからない。
「……まさか、食べられちゃった?」
「リーダー、フェイトちゃんに限ってそれは絶対に無いと思うよ?」
そうなのはが言った次の瞬間、町のほうで中を舞う巨人の姿を見つける。
「あっちだね。」
「すっごくわかり易いね。」
そう言って巨人の打ち上げられた場所に向かって移動を開始する二人であった。