この神のいる世界で生き残る   作:禍焔 煉

3 / 4




第三話 仲間になりたい

   第三話 仲間になりたい

 

「あのさ…」

 

「はい?」

正直このままでは、地球に帰れないといつか死ぬだろう。

食料も自分で創造したもので何とかこの一ヵ月を生き延びたけど、そろそろまずい。

「明日も、仕事ある?」

「えぇ…まぁ…」

この状況を乗り越えられるのは、この手しかない。

 

「俺を…  しばらく仕事を手伝わせてください!」

 

「…え?」

そんな反応が返ってくると思った。急にぶつかって少し話したからって仕事を手伝わせる奴なんて…

「人間さん…  ってわけでもなさそうですね。」

「え?」

聞き取れなかった。なんて言ったんだろう。

「いいですよ!やるからにはしっかり手伝ってもらいますからね!」

よかった。この人がいい人で。ここで許可もらえなかったら死んでと思う。

 

 

 

 

とりあえず、近くのベンチで夜中、二人で少し話した。

「そういや、名前。聞いてませんでしたね。」

あぁ…すっかり忘れてた。生きるのに必死だったから聞いてなかった。

「あぁごめん。忘れてた。俺は『神夜(かみや) 創一(そういち)』。中二病とか言われるけど、俺はちがうと思う人です。」

「チュウニビョウ?何ですか?それ(笑)。」

あああメッチャ恥ずかしい!自分で言っときながらすごく恥ずかしい!

「わ、笑うなー!恥ずかしい!」

「なるほど。チュウニビョウは恥ずかしいのですか。」

と真面目に聞いている彼女はまだ勉強中なのかな?

「コホン。それで?君の名前は?」

「あぁ、そうでした。私の名前は…」

 

 

 

「『カマエル』です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局あのホテルみたいなところで寝て、次の日を迎えた。

そこから出ると、『カマエル』がいた。

「ふあぁ~  おはよう」

まだ眠たい。ちょっと早すぎじゃありませんかね。

「眠そうですね、大丈夫ですか?」

全然ダイジョブじゃない。けど…

「あぁ、問題ないよ。」

問題だよ。普通に。

「そーですか。なら良いんですけど」

 

 

 

 

そうして仕事をこなしていき、『三ヵ月』が過ぎたころ…

「だいぶ使いこなせるようになったね!創一!」

彼女に「創造の力」については説明してあり、それを何とも思わず、『力を持った人間』ってだけじゃないの?と答えた。

 

火や水、雷といったゲームの魔法使いが使いそうなものはだいたい操れるようになり、刀、剣なども、少しずつ形になってきた。

「今日は神様の護衛だったけ?」

「えぇ。時間を操る神様だって。遊んでたら時間止められてやられても知らないよ?(笑)」

そんなことされたら俺だって耐えられないよ。

 

 

そんなこんなで時の神様が来た。

依頼は、「地球に魔界の生物とは違うものがいるので調べるのを手伝ってほしい。」とのこと。

時間を操れても、危険を察知できなければやられるということだろう。

でも、魔界の生物でもないって何だろう?

関係あるかはわからないけど、町の人気のないところに血や、食べ残されたかのような人の体の一部があるそうで、そんな依頼は初めて受けることになる。

 

「危険しかないだろうが、よろしく頼む。」と神様。

「こちらこそお願いします。」

「えと…神夜くんっだっけか。君は人間なのに天使と依頼を受けているとよく聞くが、なぜだ?」

あ…そこ聞くのね…

「地球に帰れなくて、生き延びるには仕事しかないかと…」

「ふむ…このまま地球に帰ってはどうかな?」

確かにそれもできる。けど…

「帰るまでが依頼ですから」

すると神様は笑った。何も言わないでおこう。

カマエル…ごめんよ、会話に入れさせてあげられなくて…

 

 

 

 

久しぶりの地球。でも、俺が感じた時間と地球の時間の変化に違いがありそうな…

「相手は人を喰らう謎の生物だ。気を抜くなよ。」

 

 

この時の俺はこの依頼が俺に関わってくることを知らなかった。

この広大な世界。どこにいるかもわからない相手を一日で見つけるというのは不可能。

二ヵ月にわたり、探し回ったが結局見つからずに終わった。

 

残り 999年8ヵ月

 




おかしな点、誤字脱字などありましたら指摘お願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。