ハイスクールD×D 主人公に憑依してしまったドリルの男   作:パーシヴァルヴレイヴ

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生きなさいっ!

 

 

イッセーside

 

「さて、行きましょうか」

オカ研の部室に集まるグレモリー眷属の面々。

あの出来事から数日、ついに今日、三大勢力の会談が始まる。

 

会場は深夜の駒王学園の新校舎、その中にある職員会議室で行われる。もうすでに悪魔、天使、堕天使の各陣営のお偉い様方は別室で待機しているそうだ。

 

今現在、この学校全体に強力な結界が張られている。それは、外部から内部への侵入を許さず、内部から外部へ出ることも許さない。

 

そして、その結界の外には悪魔、天使、堕天使の大量の軍勢が学校を囲んでいて、どこも一発触発状態との事だ。まあこれは仕方が無い、今までいがみ合ってきたんだからな。

 

「ぶ、部長、皆さん! いってらっしゃいですぅぅぅぅっっ!!」

ギャスはまだまだ神器の制御は出来ない為、会談の時に暴走されたら面倒だから今回の所は部室にてお留守番となっている。

 

「ギャス、留守番頼むな」

 

「は、はい! 頑張ってきてください、お兄ちゃん!」

 

「何を頑張るか分からねぇが、一丁気合い入れて行ってくるぜ」

そう言って俺はリアス先輩たちと共に部室を出るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「失礼します」

 

リアス先輩は職員会議室の扉をノックすると、中へと入る。

 

室内には豪華なテーブルがあり、それを囲むように各勢力のトップ達が座っていた。

 

悪魔陣営はサーゼクス様とレヴィアタン様。給仕係としてグレイフィアさんが後ろで待機している。

 

天使陣営は先日のミカエルさんと見たことがない女性天使が1人。

 

堕天使陣営はアザゼルさんと白龍皇のヴァーリ。アザゼルさんに関しては今まで見てきたラフな格好ではなく、装飾の凝った黒いローブに身を包んでいた。

まあ、大事な会談だからな。それぐらいの常識はあったらしい。

 

「私の妹と、その眷属だ。先日のコカビエルの一件は彼女達の活躍で未然に防ぐ事が出来た」

サーゼクス様が俺達を紹介すると、リアス先輩が挨拶代わりに会釈をした。

 

「報告は受けています。改めてお礼の言葉を述べさせていただきます」

ミカエルさんがリアス先輩に礼を言った。

 

「あー、悪かったな。俺のところのバカが迷惑をかけた」

アザゼルさんからは悪びれた様子もない謝罪がなされた。

 

ミカエルさんには会釈を返し、アザゼルさんに対しては口元を引くつかせていたリアス先輩だった。

 

「君たちはその席に座りなさい」

俺達はサーゼクス様の指示で壁側に設置されている椅子に腰掛ける。すでにその席の近くにはソーナ会長が座っていた。

 

「全員が揃ったところで、会談の前提条件を一つ。ここにいる者達は、最重要禁則事項である『神の不在』を認知している」

 

それを聞いた驚いた様子は誰も見られない。ソーナ会長も事前に聞かされていたのだろう。

 

「では、それを踏まえて話を進める」

 

こうして会談は着々と進んでいくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、言うように、我々天使は…」

 

「そうだな。このままでは確実に三大勢力は共に滅びの一途を…」

 

ミカエルさんやサーゼクス様がそれぞれ発現をしていく中、

 

「ま、俺らは特にこだわる必要性を感じないがな」

 

時折口を開くアザゼルさんの一言で場が凍りつくこともある。言う本人を見れば、楽しそうに笑っているが…

 

そんなトップの人たちの話を聞いていると、隣に座っていたリアス先輩が俺の手を握ってくる。その手は微かに震えていた。

こんな会談なんだ。リアス先輩だって気丈に振舞っていても、緊張するだろう。

 

俺はリアス先輩の手を握り返した。『大丈夫です、心配ありません』そう想いを込めて…

 

すると、リアス先輩の手から伝わる震えが少しは止まった気がした。

 

 

 

そして会談は進んでいき、いよいよリアス先輩が先日のコカビエル襲撃の報告をする事になった。

 

「ではリアス。先日の事件についての説明をしてもらおうか」

 

「はい、ルシファー様」

リアス先輩がそう言うと、先日のコカビエルとの一戦の一部始終を淡々と話し始めた。

その報告を受けたトップたちの反応はそれぞれ異なるものであった。

 

「以上が、私、リアス・グレモリーと、その眷属悪魔が関与した事件の報告です」

 

リアス先輩は言い終わると、サーゼクス様の一言で着席する。

 

お疲れ様でした、先輩。

俺は心の中で最後までやりきった先輩を労った。

 

「ありがとう、リアスちゃん☆」

そんなリアス先輩にセラフォルー様はウインクを送っていた。

 

「さて、アザゼル。この報告を聞いたうえで堕天使総督の意見を聞きたい」

サーゼクス様のその問いに不敵な笑みを浮かべて話し始めた。

 

「先日の事件は我が堕天使中枢組織『神の子を見張る者(グリゴリ)』の幹部、コカビエルが単独で起こしたものだ。奴は結局そこにいる赤龍帝がコカビエルを消し去ったのでどうしようもない。生きていれば、『地獄の最下層(コキュートス)』で永久冷凍の刑となる予定だった。その辺りの説明はこの間転送した資料にすべて書いてあっただろう? それが全部だ」

返ってきた答えにミカエルさんは嘆息しながら言う。

 

「説明としてはかなり最低の部類ですが、あなた個人が我々と大きく事を構えたくないという話は知っています。それに関しては真実なのでしょうか?」

 

「ああ、本当だ。俺は戦争に興味なんざない。コカビエルも俺のことをこきおろしていたとそちらの報告であっただろう」

ミカエルさんに続き、今度はサーゼクス様がアザゼルさんに問いかけた。

 

「アザゼル、どうしてここ数十年、神器の所有者をかき集めていた? 当初は戦力の増強と考えていたが、天界と我々、どちらにも戦争をしかけてくる気配はなかった」

 

「そうです。いつまで経ってもあなたは戦争を仕掛けることはなかった。白い龍(バニシング・ドラゴン)を陣営に引き込んだと聞いたときは強い警戒心を抱いたものです」

ミカエルさんもサーゼクス様と同じ意見のようだ。

 

「神器の研究のためだよ。何なら、その一部の研究資料を送ってやろうか? だがそれを戦争のため使おうなんて思っちゃいねぇよ。今更戦争になんか興味はないからな。その辺は部下にも徹底しているし、宗教に介入するつもりも悪魔業界に影響を及ぼすつもりもねぇ………ったく、俺の信用は三すくみの中で最低の域かよ」

 

「それはそうだ」

 

「そうですね」

 

「その通りね☆」

見事にサーゼクス様、ミカエルさん、セラフォルー様の意見が一致した。

その反応を見たアザゼルさんは面白くなさそうに顔を歪めていた。

 

「チッ。神や先代のルシファーよりもマシかと思ったが、お前らも大概面倒だな。ったく、これ以上こそこそと研究するのは無理だな。はぁ…わかったわかった… なら和平を結ぼうぜ。天使も悪魔も、もともとそのつもりだったんだろう?」

アザゼルさんの口から出た言葉にこの場にいる全員が驚愕した。

 

 

「…私もアザゼル同様、悪魔側と堕天使側に和平を持ちかける予定でした。これ以上三すくみの関係を続けていれば、私たちが今の世界の害となる。天使の長である私が言うのも何ですが…戦争の大元である神、悪魔は消滅したのですから」

アザゼルさんに続いて、ミカエルさんは自身の意見を言った。

そして、ミカエルさんの口にした言葉に声をあげて笑うアザゼルさん。

 

「ハッハッ!…あの堅物のミカエル様が言うようになったな。あれほど神に依存していたあのお前が」

 

 

「…失ったものは大きい、私も、あなた方も…けれど、いないものをいつまでも求めていても仕方がありません。我らの使命は人間を正しき道へと導くこと。これからも神の子らを見守り、そして先導していくのが一番大事なことだと私たち熾天使(セラフ)全員の意見も一致しています」

 

「おいおい、ミカエル…いまの発言は『堕ちる』ぜ?……って、そういや『システム』はおまえが受け継いだんだったな。いい世界になったもんだ。俺らが『堕ちた』頃とはまるで違う」

そう言ってアザゼルさんはまた笑った。

 

「我らも同じだ。魔王がいなくとも種を存続するため、悪魔も前に進まねばならない。戦争は我らとしても望むべきものではない……次の戦争をすれば、必ず悪魔は滅ぶ」

サーゼクス様はそう言うと、アザゼルはその言葉に頷いた。

 

「そう。次の戦争をすれば、三すくみは今度こそ共倒れだ。そして、人間界にも影響を大きく及ぼし、世界は終わる。俺らは戦争をもう起こせない」

ふざけた雰囲気が一転し、真剣な表情になるアザゼルさん。

 

「神がいない世界は間違いだと思うか? 神がいない世界は衰退するか? 残念ならがそれは間違っている。俺もおまえたちも今こうして生きている」

そして、腕を広げて言った。

 

 

 

「……神がいなくても世界は回るのさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の会談は今後の戦力、現在の兵力、各陣営との対応、これからの勢力図についての話に移っていった。

 

「……と、こんなところだろうか?」

 

サーゼクス様のその一言で、お偉い方は大きく息を吐いた。取り敢えずはこれで一段落ついたか。

 

「さて、話し合うことはだいたい終わったことだ。そろそろ俺達以外の、世界に影響を与えそうな奴等の意見を聞いていくか。まずヴァーリ、お前は世界をどうしたい?」

アザゼルさんの問いかけに、ヴァーリは獰猛な笑みを浮かべて答えた。

 

「世界なんてどうでもいい。俺はただ強い奴と戦えればいいさ」

こいつは筋金入りの戦闘狂だな。全く…

 

「お前は変わらねぇな、ったく。で、次に赤龍帝、お前はどうだ?」

そう言って今度は俺に目を向けるアザゼルさん。

 

「何があっても護り抜く…そう約束した人たちの為に俺はこの力を振るうだけです」

 

「ほう… だがいいのか? お前の力を使えば世界なんて容易く動くぞ?」

俺の答えを聞くが、再度アザゼルさんは笑みを浮かべて尋ねてきた。

 

「例えそうだとしても、俺はそんなことしませんよ。ただ…その人たちが元気に生きていてくれれば…」

 

それでいい…そう答えようとした時、体に悪寒が走る。

 

「リアス先輩! 何かがおかし…」

 

次の瞬間、俺に多少見に覚えのある感覚が襲ってきた。

 

これは…ギャスの神器…!何で発動したんだ!

 

そして…世界は時を停めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「赤龍帝、お前は無事だったか」

 

「はい、元々俺には効かないみたいで」

俺はアザゼルさんに返事を返すと、辺りを見渡した。

 

サーゼクス様、セラフォルー様、グレイフィアさん、ミカエルさん、アザゼルさんなどのトップの方々は全員大丈夫だったようだ。

 

「眷属で動けるのは私とイッセーと祐斗、ゼノヴィア、黒歌だけのようね」

他の眷属…白音とアーシア、朱乃先輩は停まってしまっていた。そしてソーナ会長も。

 

「イッセーは赤龍帝を宿す者、祐斗は禁手に至り、イレギュラーな聖魔剣を所持しているから無事なのかしら。ゼノヴィアは直前になってデュランダルを発動させた。黒歌もゼノヴィア同様、直前に結界か何かを貼ったのね」

リアス先輩が冷静に今の状況を整理していると、ゼノヴィアはデュランダルを異空間へと納めていた。

 

「特訓の際にギャスパーの神器を何度も味わったからね。時間停止の感覚はなんとなく体で覚えた。停止させられる寸前にデュランダルの力を盾に使えば防げると思ったけど、正解だったようだ」

 

「あたしもそんな感じにゃー」

 

二人とも普通はそんな事出来ないと思うぞ…

 

そう思っていた次の瞬間、俺たちを激しい振動が襲った。

 

 

「ちっ!…来やがったか」

そう言ってアザゼルさんは窓の外を見た。そこには黒いローブを身に纏った魔術師の軍勢がいた。そいつらは魔法陣を展開し、次々と魔力弾を形成していく。

 

 

「これは、テロですか」

そこまでしてこの和平を妨害したいのか?

 

「そうだ。いつの時代も勢力と勢力が和平を結ぼうとすると、嫌がって邪魔しようとする奴はいるもんだ」

 

「でも、ここまで強力な時間停止は何故起きたんです? ギャスにここまでの力はなかった筈…」

そうだ、あいつには学校全体を覆えるような力はない筈なんだよ。なのに何故…

 

「これは単なる俺の推測だが…奴らは力を譲渡できる神器、あるいは、魔術を用いてあのヴァンパイアの神器を強制的に力を底上げしたんだろう。一時的ではあるがな。それでも、この状況を引き起こしたあのヴァンパイアの小僧の潜在能力も大したもんだ。目に映った者だけではなく、内部にいる者も停止させたんだからな」

 

と言う事は、ギャスは何者かに連れ去られ、意のままに操られてるって訳か…

 

「ギャスパーは旧校舎でテロリストの武器にされている。どこで私の下僕の情報を手に入れたのかしら… しかも、大事な会談を付け狙う戦力にされるなんて……っ! 許せないわ、これ以上にない侮辱だわ!」

リアス先輩は全身から真紅のオーラが放ち、怒りを露わにしていた。

俺も同様に怒りを隠しきれていない。

可愛い弟分に手を出されたんだ…黙っちゃいられねぇな。

 

「それに加えて、校舎の外を取り囲んでいた三大勢力全ての軍勢が停止してるようだ。全く、リアス・グレモリーの眷属は末恐ろしい限りだな」

アザゼルさんは嘆息しながら手を窓に向けた。すると、外の空に無数の光の槍が現れ、アザゼルが手を下すと同時に光の槍が雨の如く魔術師たちに降り注いだ。

 

ズドォォォォォンッッ!!

 

テロリスト達は必死で防御障壁を展開するが、それをなんなく貫き、テロリスト達を駆逐していった。

 

「倒しても倒してもドンドン出てきやがる。それにしてもタイミングといい、テロの方法といい、手際が良すぎるな。案外、ここに裏切り者がいるのかもな」

アザゼルさんはこちらを向きながら息を吐いた。

 

「それは置いておきましょう。取り敢えず、今はこの状況をどう打破するかです」

 

「そうだな。まず、学園全体を囲う結界を解かないと俺たちは外へ出られない。だが、結界を解いたら外に被害が出るかもしれないねぇ… なら、しばらく篭城して相手が痺れを切らせて顔を出すのを待つか」

 

「で、その間にギャスを救い出すってのはどうでしょうか?」

俺がそう言うと、サーゼクス様は一度頷いた。

 

 

「現状ではそれが一番のようだ。では、策も決まった所で救出のメンバーを決めよう。我々首脳陣はここから動く事が出来ないからこのメンバーからは外れる。となると…」

 

「お兄様、私に行かせてください。ギャスパーは私の大切な下僕です。私が責任を持って奪い返してきます」

その瞳に強さを宿したリアス先輩がサーゼクス様に進言する。すると、サーゼクス様は笑みを浮かべた。

 

「そう言うと思っていたよ。我が妹の性格は把握しているからね。では、次に旧校舎までの侵入方法だが、新校舎の外は魔術師だらけの上、通常の転移も魔法で阻まれるぞ」

 

「なら俺がリアス先輩を転移させます」

 

「何か方法があるのかい?」

 

「はい、とっておきのが…」

俺が真剣な表情で答えた。

 

(イッセー、アレを使うのか?)

 

(あぁ。今の状況ではアレしか方法がない)

 

(しかしあれは…)

 

(大丈夫だ。何回か試して成功してる)

 

(成功するのは分かりきっている! 問題はお前だ! アレ…認識転移を使う時の螺旋力の消費量は半端ではないのだぞ)

 

(大丈夫大丈夫。その後も問題なくやってみせるさ)

俺がドライグと相談していると、サーゼクス様が笑みを浮かべ、口を開いていた。

 

 

「ならそうしよう。しかし、リアス一人では危険だ。イッセーくん、後何人転移出来る?」

 

俺が螺旋力全開で認識転移をやれば…

 

「…後二人、いや三人は転移出来ると思います」

それなら祐斗にゼノヴィア、黒歌達も転移出来るしな…やってやるぜ!

 

「ならお願いするわね、イッセー」

 

「数は多ければ多い方がいいからね、私に異論はないよ」

 

「イッセー様、私も微力ながらお手伝いさせてもらいます」

 

「よろしくお願いします、グレイフィアさん」

グレイフィアさんが手伝ってくれるなら、少しは螺旋力の消費を抑えれるはずだ。

 

俺はグレイフィアさんにそう言うと、祐斗達の方を向いた。

 

「祐斗、ゼノヴィア、黒歌…ギャスを…頼むっ!」

 

「任せて。必ず連れて帰るよ」

 

「ギャスパーは必ず助けてみせる」

 

「あたし達を信じて待っててにゃ、イッセー」

それを聞いた俺は安心し、倍加の準備、及び認識転移の準備、グレイフィアさんは魔法陣の準備に取り掛かった。

 

突入するリアス先輩達には、アザゼルさんからギャスの神器を制御する腕輪が預けられていた。

 

アザゼルさんはそれを渡すと、今度はヴァーリ、そして準備中の俺に話しかけていた。

 

「ヴァーリ、赤龍帝」

 

「何だ(ですか)?」

 

「赤龍帝には転移の後に連続で悪いが、お前らは外に出て敵の目を引いてくれ。赤龍帝と白龍皇が前に出てくれば、奴らの作戦も多少は乱せるだろうさ。それに、何かが動くかもしれない」

 

「分かりました。転移後に直ぐさま向かいます」

俺はすぐに返事を返したが、

 

「俺がここにいることはあっちも承知のことだろう?」

ヴァーリは納得していないようだ。

 

「だとしても、認識転移で魔王の妹が中央に転移してくるとまでは想定していないだろう。多少なりとも陽動の効果はあるだろうさ」

 

「だが、問題のハーフヴァンパイアを旧校舎にいるテロリストごと吹き飛ばす方が早いんじゃないのか?」

ヴァーリが自然にそう言った瞬間、

 

 

 

「次そんな事言ってみろ…先にテメェをぶち殺すぞ…!」

 

俺がそんなヴァーリに向けて、殺気を飛ばす。すると、それを感じたヴァーリは嬉しそうに笑みを浮かべていた。

 

「やめろ、赤龍帝。ともかく、それは最悪の場合だ。魔王の身内を助けられるなら助けた方がこれからのためになる。つうか、和平を結ぼうって時にそれはやめろ」

 

「…了解」

ヴァーリはアザゼルさんの意見に同意し、自身の神器を展開した。

 

そして…

 

 

 

「禁手化(バランス・ブレイク)」

 

『Vanishing Dragon Balance

Breaker!!!!!!』

 

キュィィィィィンッ!

 

 

その言葉と同時にヴァーリの体から白のオーラが溢れ、体全体を包みこんだ。そして光が止むと、そこにはコカビエルの時に目にした白い全身鎧(プレート・アーマー)に身を包んだヴァーリが佇んでいた。

 

神器の展開が完了すると、直ぐさま会議室から飛び出して魔術師達を蹂躙し始めた。

 

俺も早くみんなを転移させて向かわないとな。その前に下準備下準備…

 

「転移するみんなは互いに手を握っていてくれ。リアス先輩は大体のオカ研の部室を頭の中で思い浮かべておいてください」

 

『分かった(わ)(よ)(にゃ)』

俺が指示を出すと、みんなは互いに手を繋ぎ、リアス先輩は少しの間目をつぶっていた。

 

 

「アザゼル、先ほどの話しの続きだ」

そんな中、サーゼクス様はアザゼルさんに何かを尋ねようとしていた。

 

「あぁ?何だよ」

少し面倒くさそうな表情を浮かべるアザゼルさん。

 

「神器を集めてきた目的は何だ? それに加え、神滅具の所有者も何名か集めていたそうだな…いったい何のためだったんだ?」

 

「備えていたのさ。とは言っても、お前達相手にじゃない、自衛のための物だ」

 

「それは…」

 

「禍の団(カオス・ブリゲード)」

 

「カオス・ブリゲード?」

サーゼクス様にもその単語に聞き覚えがないらしく、眉を寄せていた。

 

「そいつらは三大勢力の危険分子を集めているそうだ。中には禁手に至った神器持ちの人間、それに『神滅具(ロンギヌス)』持ちも数人確認されている」

 

「その者達の目的は?」

ミカエルさんがそう尋ねた。

 

「至ってシンプル…破壊と混乱だ。世界の平和が気に入らないのさ。最大級に性質が悪いテロリストだ。今回の騒動もそいつらの仕業だと俺は思ってる」

 

そいつらがギャスを…! 許せねぇ

 

「そして、組織の頭は二天龍の同等に強大で凶悪なドラゴン、無限の龍神(ウルボロス・ドラゴン)オーフィスだ」

 

『⁉』

オーフィスだとっ⁉

 

その言葉を聞いたその場の全員は驚愕し、言葉を失った。

 

確かにあいつは俺の家に来る前に組織いたとか何とか言ってたが…それがその禍の団だとはな…

 

でも、今のオーフィスはそこから離れ、俺の家で今ごろぐっすり寝ているだろうし、ここには来ていない…筈だ。

 

俺はそんな事を考えながら、直ぐさまリアス先輩に話しかける。

 

「先輩、今はオーフィスが俺の家にいる事、教えない方がいいですよね」

 

「そうね…今伝えると、余計に混乱を招くだけだわ。取り敢えずはこの事態を終息させてから伝えましょ」

 

「分かりました」

俺とリアス先輩が二人で話し合っていると、あちらではサーゼクス様が口を開いていた。

 

「彼が動いたか。神が恐れたドラゴン…この世界が構築された時から最強の座に君臨し続けている者…」

そう言って顔を曇らせるサーゼクス様。

 

その時、

 

『そう…オーフィスが禍の団(カオス・ブリゲード)の頂点なのです」

聞き慣れない声が俺の耳に入ってきたと同時に、会議室の床には魔方陣が浮かび上がっていた。

 

「イッセーくん!リアス達を急いで飛ばすんだ!」

 

「了解っ!」

 

俺は溜めていた倍加の力を解放した。その瞬間、俺の螺旋力、魔力が共に跳ね上がり、リアス先輩達を囲うほどの大きさの魔法陣が輝きを放ち出す。

リアス先輩達、及び俺は状況を理解出来ないでいたが、

 

「先輩、いきますよ! 思い浮かべてくださいっ!」

 

「わ、分かったわ!」

リアス先輩はそう言うと、目を瞑って頭の中にイメージを纏め始めた。

 

「いざという時にはこれを使え、祐斗!」

そう言って俺は小さな小瓶を投げ渡した。

 

「え…これは?」

 

「話してる時間はねぇ! あっちで見ろ! それじゃあいってこいっ!」

俺はそう言って螺旋力の全てを魔法陣に注ぎ込んだ。

 

「少し説明するぐらい…」

 

「もう転移するに…」

 

「取り敢えず、ギャスパーくんは僕たちにまか…」

 

キュィィィィィンッッ!!

 

リアス先輩達四人は転送の光が包まれ、飛ばされた。

 

「くっ⁉…はぁ…はぁ…」

俺は四人が転移した直後、膝を床についた。

 

『イッセー(くん)(様)(赤龍帝)っ⁉』

やっぱりキツイな、認識転移で四人も飛ばすのは…

 

 

 

サーゼクス様方が俺の心配して駆け寄った次の瞬間、会議室の床に見たことない紋章の魔法陣が展開されていた。

それを見たサーゼクス様方は驚愕し、

 

「…レヴィアタンの魔法陣」

小さくそう呟いた。

 

 

そして、魔方陣から一つの人影が現れた。

 

「ご機嫌よう、魔王サーゼクス・ルシファー、セラフォルー・レヴィアタン。そして初めまして、勢力のトップのお二方」

 

そこには、胸元を大きく開き、深いスリットが入った艶やかなドレスに身を包んだ女性が立っていた。

 

「先代レヴィアタンの血縁者、カテレア・レヴィアタン。どういうつもりだ?」

サーゼクスさんが目を細めながらカテレア・レヴィアタンに言った。

 

先代って事は、リアス先輩から聞いた旧魔王の血族…確か旧魔王派の人間って訳か。

 

「見た通りです、サーゼクス。私たち旧魔王派のほとんどが禍の団に協力する事を決めました。それの報告です」

少し笑みを浮かべながらカテレア・レヴィアタンは答えを返した。

 

「カテレア、その言葉に嘘偽りはないのか?」

 

「ええ。禍の団からの要請で、今回の攻撃も我々が受け持っております」

これは、旧魔王派のクーデターって事か。にしてもタイミングが良すぎる…アザゼルさんが言った通り、こちらに内通者がいるのか?

 

「カテレア、何故君が…」

 

「それは簡単な事です。ただ私たちとあなた達の意見が食い違っただけ。そして、私たちはあなたたちを魔王と認めはしない。私たちは、神も先代の魔王様方もいないこの世界に変革をもたらすべきだとと言う考えに至りました。その為にはあなた達が邪魔なのです」

 

「オーフィスの奴はそこまで考えて行動を起こしているのか?俺としてはそう考えにくいんだがな…」

それは俺も同感だ。オーフィスがそんな物に手を貸す訳がない… あいつはただ自分の居場所に帰りたかっただけだ。

 

アザゼルさんが疑問をぶつけると、カテレア・レヴィアタンはそんなアザゼルさんを見て息を吐いた。

 

「オーフィスは力の象徴…力を集結させるだけです、本当の真意を知りません。私たちはオーフィスの力を借り、この『終わった』世界を滅ぼし、有るべき世界へと再構築します。そして、私たちはその世界の王となり、導くのです」

 

「カテレアちゃん、どうしてこんな…! こんな事をするの!」

セラフォルー様の悲痛な叫びを遮るようにカテレア・レヴィアタンは憎悪の視線を向けて口を開いた。

 

「セラフォルー、私からレヴィアタンの座を奪っておいて、よくもぬけぬけとそんな事を言えたものですね…!本当ならば、あなたではなく、正統なるレヴィアタンの血縁者である私が魔王に成るべきだった言うのに…」

 

「っ⁉」

それを聞いたセラフォルー様は苦い顔をして顔を背けた。

 

セラフォルー様、カテレア・レヴィアタン…この二人に一体何が…?

 

「それも今日でお終いです。セラフォルー、あなたをこの場で殺し、私がレヴィアタンの座を頂きます。そして、世界をもう一度始めるとしましょう。さぁ、サーゼクス、ミカエル、アザゼル、セラフォルー…ここであなたたちは幕引きです、新たな力を得た私の前で消えなさい」

カテレア・レヴィアタンの放った言葉にここにいる全ての者が表情を曇らせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!そんな理由で、この世界を消されてたまるかよ…!」

床に膝をつくのを止め、俺は立ち上がる。

 

「そんな…理由ですって…?」

前を見てみると、カテレア・レヴィアタンが青筋を立てて俺をにらめつけていた。

俺はそんなカテレア・レヴィアタンを無視し、アザゼルさんに話しかけた。

 

「すいません、アザゼルさん。世界なんて関係ない…その言葉、今だけ撤回します」

 

「ほう…何でだ?」

 

「大切な人たちがいるこの世界を消されるわけにはいきませんから…今だけはこの世界の為に力を振るおうと思います」

そう言って俺は左腕に赤龍帝の螺旋手を展開した。

 

 

「はっはっはっ!…それは同感だ。俺もこの世界にはまだまだ未練タラタラなんでな。今だけは世界の為に戦うとしますか」

俺の言葉を聞くと、アザゼルさんは豪快に笑い、笑みを浮かべていた。

 

「アザゼル、あなたまで私たちの理想を…」

カテレア・レヴィアタンがそう呟いた瞬間、サーゼクス様が口を開いた。

 

 

「カテレア、今なら罪は浅い…降るつもりはないのか?」

サーゼクス様の最終勧告にカテレア・レヴィアタンは首を横に振った。

 

「言ったはずです。あなたたちはここで消し去ると…」

そう言って、カテレア・レヴィアタンは全身に魔力のオーラを纏った。

 

「さてと…サーゼクス、ミカエル、お前たちは手を出す…」

それを聞いた瞬間、アザゼルさんが行動に移そうとしたが、俺はそれを制した。

 

「何だ、赤龍帝?」

 

「こいつの相手は俺がします。あなたに万が一の事があっては大変ですから」

アザゼルさんとカテレア・レヴィアタンを戦わせてはいけない…嫌な予感がする。

 

「なっ⁉…今のお前の方が戦った方が危険だろうが! ここは俺にやらせるところ…」

 

 

「ふぅ……最初から本気でいくぜっ!」

 

(おう、イッセーッ!)

俺の高ぶりと共に赤龍帝の螺旋手は輝きを増していき…

 

『Welsh Dragon Balance Breaker !!!!!! 』

 

俺は禁手化した瞬間に窓際の壁を破壊し、ウィングを展開した。

 

「さっさと始めるぞ…カテレア・レヴィアタンッ!」

 

「赤龍帝ですか…相手に不足はありません!」

そう言って俺とカテレア・レヴィアタンは飛び去った。

 

 

 

 

 

 

「あーあ、行っちまった」

 

「仕方が無い。アザゼル、お前は白龍皇と共に外の魔術師の殲滅を。私とミカエルで結界の強化を施す」

 

「分かったよ。ったく、せっかくいい感じにテンション上がってたってのに…」

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアスside

 

光が止むと、私たちはオカ研の部室にいた。

どうやら転移は成功したようね。

でも…

 

「リアス・グレモリー⁉ ここに直接転移してきたのか!」

 

「くっ⁉」

 

部室は魔術師達が占拠されており、

 

「部長、みなさん…ごめんなさいぃ…」

縄で縛りつけられ、椅子に座らされているギャスパーの姿があった。

 

「無事で良かったわ、ギャスパー…」

私たちはギャスパーが無事であったことにホッと胸を撫で下ろした。

 

「ぶちょう…みなさぁん…」

私たちがホッとしていると、ギャスパーが自身の瞳から涙をポロポロと流し始めた。

 

「またこの目のせいで…僕はみなさんに迷惑を…! 部長、僕はもう…」

 

「そんな事を言わないで。私たちはあなたを助けに来たのだから。それに…あなたは自分自身が満足する生き方をまだ見つけていない。だから、諦めるのはまだ早い、早すぎるわよ」

ギャスパーが次の言葉を言い切る前に私は笑みを浮かべてギャスパーに語りかけた。しかし、ギャスパーはそんな私を見て首を横に振った。

 

「ダメなんです、僕には…自分の道を見つけるなんて… いっそここで死んだ方が…」

 

全てを諦めかけているギャスパーに私は声を張り上げた。

 

「バカを言わないでっ!」

そんな私を見てギャスパーは驚いているが、そんな事お構い無しに口を開く。

 

「死ぬなんて言葉、今のあなたにとって只の逃げよ!そうやって全てを諦めて、自分にはダメだって勝手に決めつけて…! あなたは生きている、生きているのよ、ギャスパー! 生きていれば何度でもやり直せるの!だから、そんな簡単に死ぬなんて…」

私が声をあげてギャスパーに話しかけていたその時、

 

「ぐちゃぐちゃと煩いんだよ!」

 

ボンッ!

 

魔術師の一人が私に向けて魔力弾を放ってきた。

しかし私はそれを避けようともしない。何故なら私には…

 

キィンッ…!

 

「部長の邪魔はさせない」

 

「水を刺さないでもらえるかにゃ?」

 

「部長はそのままギャスパーくんを」

頼もしい下僕がいるから。

 

「グレモリー一族は皆頭が悪いようね。こんなヴァンパイアなんてさっさと洗脳すれば、道具としての価値ぐらいはあるでしょうに。下僕に一定以上の感情を持つなんて哀れにも程が…」

 

「黙れ。それ以上我らの王を侮辱するのなら、今すぐ殺す…」

 

「黙っておいた方がいいと思うよ? あなたたちなんていつでも殺せるんだから」

ゼノヴィアと祐斗の殺気にあてられ、魔術師達は黙り込んだ。

 

 

「ギャスパー、一人で抱え込まずに私を…仲間をもっと頼りなさい!迷惑をかけなさい! 決して私は…私たちはあなたを見捨てたりしない…だから、生きなさいっ!」

 

「そうだ、ギャスパー。君はあの部屋にいたから、学校の事を詳しく知らないだろう?この戦いが終わったら私が案内してやろう。だから逃げるな…生きる事が戦いだ」

 

「ギャスパーが死んだら、私もリアスも朱乃も祐斗も白音もゼノヴィアも…そしてイッセーもみーんなっ悲しむにゃ! 特にイッセーなんてずっと自分を責め続けるよ?あの時俺が…!ってね。ギャスパーはそんなの見たくたいでしょう? だからギャスパーには、これからもずっとあたし達と一緒にいて欲しいにゃ。大切な仲間だから…」

 

「イッセーくんに代わって言わせてもらうよ。『いつまでもビービー泣いてないで前を向け、ギャス! お前はもう引きこもっていたあの頃のお前じゃねぇんだ! 俺が信じるお前を信じろ! お前ならやれる筈だ。この程度の壁、漢なら超えてみせろっ!』」

 

私たち四人はありったけの想いをギャスパーにぶつけた。

 

 

 

 

「部長…ゼノヴィア先輩…黒歌先輩…祐斗先輩…僕は…!ぼくはまえにずずびばずっ!」

私たちの想いを聞き、ギャスパーの瞳から更に涙が溢れている。しかし、ギャスパーはそんな事など気にせずに思いの丈を叫んだ。

 

 

「前に進もうとする君にイッセーくんからの素敵なプレゼントだよ!」

そう言って祐斗はイッセーから受け取った小瓶を開け、中身をギャスパー目掛けて飛ばした。

 

「あれは…血⁉」

 

「はい。瓶と共に渡された紙にはイッセーくんの…赤龍帝の血だと書かれていました」

イッセーはあの期間にそんな事まで…

 

その血は見事にギャスパーの口に向かっていき、ギャスパーは口を大きく開き、血を飲み込んだ。

 

その瞬間、ギャスパーの雰囲気が様変わりし、何かの鳴き声が聞こえ始めた。

 

キキキキーッ!

 

「な、なんだ⁉」

 

またもやそんな鳴き声が聞こえてくると、その途端に無数のコウモリが部室中を飛び交った。そして、そのコウモリは魔術師達を襲い始めていた。

 

「まさか…ギャスパーなの!」

私がギャスパーが座らされていた椅子を見ると、そこには誰もいなかった。

 

『僕がこの人たちを停めます!部長たちはその隙に!」

 

「助かるよ、ギャスパーくん!」

 

「さっさと終わらせるにゃー!」

 

「頼りなる後輩だ!」

ギャスパーの声が聞こえてくると同時に、無数のコウモリの瞳が赤く光り、魔術師たちの時を停めた。

その隙に祐斗達は魔術師達を一人残さず倒していた。

 

「あれがギャスパーの力…血を飲んで吸血鬼本来の力も一気に解放されたみたいだわ」

これでも全体のほんの一部分なんだら、将来が楽しみね。

 

多数のコウモリが祐斗たちと共に魔術師たちに攻撃を加えているのを見て、私は笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

あの後、地面に転がっている魔術師どもを全員転移させ、私たちはお兄様たちの元へと向かっている。

 

ギャスパーもコウモリの姿から元に戻っており、腕にはアザゼルから貰った腕輪がつけられている。それによって神器の暴走はなくなるそうだけど、本当に大丈夫かしら?

 

そんな事を思いながらも足を進め、旧校舎の玄関前にたどり着いていた。

 

「もう少し急ぐわよ…っ⁉」

私がそう言って飛び出した瞬間、上空より何かが勢いよくこちらへ落下してきた。

 

「くっ⁉」

私たちは咄嗟にその場から飛び、なんとか避ける事に成功した。

 

ドゴォォォォォンッ!

 

何かが落下してきた所には大きなクレーターが出来ており、そこには…

 

 

「チッ…テメェは最初からそっちだったって訳か、ヴァーリ!」

鎧の所々が割れ、傷だらけのイッセーがそこに立っていた。

 

「イッセーッ!」

私が大声でイッセーに呼びかけると、イッセーはそれに気づき、

 

「リアス先輩…! ギャスを救出出来たんですね、良かったです」

こちらを向いて笑みを浮かべた。

 

しかし、次の瞬間にはイッセーの顔から笑顔が消え、睨めつけるように上空を見つめていた。

 

私もその目線を追うと、そこには三人の人影が見えた。

 

 

一つは全身鎧を装着し、まばゆい輝きを放つヴァーリ、もう一つは、その傍に立つ肌の露出が激しいスリットの深く入ったドレスに身を包んだ女。

 

「カ、カテレア・レヴィアタン⁉」

何故旧魔王派の彼女がどうしてここに…!

 

 

 

 

そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼い全身鎧に身を包んだ者が佇んでいた。




ようやくオリキャラを一人登場させる事が出来ました。
これからも少しずつですが、オリキャラを出していきたいと思いますので、よろしくお願いします!
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