ハイスクールD×D 主人公に憑依してしまったドリルの男   作:パーシヴァルヴレイヴ

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久しぶりの投稿となって申し訳ありませんでした!

前回も最後に出ましたが、今回から一人、オリキャラを勢いとノリで出しました!
グレンラガンに馴染みの深い重要キャラです。

ではどうぞ!


蒼い龍

良かった、ギャスは無事だったか。

 

ギャスが先輩たちといる事に安心した俺は上空に佇む三人に目を向けるのであった。

先輩たちも同じように見上げていたその時、

 

 

「お前が反旗か、ヴァーリ」

魔術師を殲滅してきたであろうアザゼルさんがこの場にやって来た。

 

「ああ…そのとおりだ、アザゼル」

ヴァーリがカテレアと共に舞い降りてきた。

 

「和平締結と同時に拉致したハーフヴァンパイアの神器を暴走させ、テロを開始にする手筈でした。頃合いを見て、私と白龍皇が暴れる。三大勢力のトップを1人でも討てればそれで良し。会談を壊せればそれで構わなかったのです」

カテレアはその後、俺を睨めつけるように見つめた。

 

「最後には三対一になったのにも関わらず、未だに倒れないとは…今代の赤龍帝は厄介ですね」

 

「計画は失敗したが、俺としては嬉しい限りだ。兵藤一誠、君の力を肌で感じることが出来てね」

そう言ってヴァーリは獰猛な笑みを浮かべていた。

 

「で…いつからだ? いつから、そう言う事になっていた?」

アザゼルさんが笑っているヴァーリに問いかけた。

 

「コカビエルの一件の時にオファーを受けたんだ。悪いなアザゼル、俺としてはこちらのほうが魅力的なんでね」

 

「ヴァーリ…『白い龍(バニシング・ドラゴン)』がオーフィスに降るのか?」

 

「いや、あくまで協力するだけさ。それに魅力的なオファーをされた……『アースガルズと戦ってみないか?』―――そんな魅力的な条件を突きつけられたら、俺は断れない。その事はアザゼル、あなたが一番知っている筈だが?」

 

「…俺はお前に『強くなれ』と言ったが、『世界を滅ぼす要因だけは作るな」とも言ったはずだ」

 

「関係ないな…俺は永遠に戦えればそれでいい」

それを聞いたアザゼルさんはすごい寂しげな表情を浮かべた。

 

「……そうか。いや、俺は心のどこかでおまえが手元から離れていくのを予想していたのかもしれない……おまえは俺と出会ったときから今日まで、強い者との戦いを求めていたからな。そうなるのが必然か…」

 

 

「今回の件に関しては、我らが旧魔王派の一人であるヴァ―リが情報提供をしてくれたおかげで、ここまで事が進みました。あなたには感謝してますよ、アザゼル。同時に、軽率な行動を取ったあなたを愚かであるとも思いますが」

 

「はっ…そうだな」

カテレアの厳しい言葉に、アザゼルさんは苦笑した。

 

俺はアザゼルさんの表情以上に気になったことがあった。

 

それは…ヴァーリが旧魔王一派に所属していることだった。

 

その次の瞬間にはヴァーリが己の胸に手を当て、口を開いていた。

 

「そう言えば、アザゼル以外の君たちには俺の本名を名乗っていなかったね。俺の名はヴァーリ、ヴァーリ・ルシファーだ」

 

『⁉』

 

「ルシファーですって⁉」

アザゼルさん、カテレア以外の全員が驚きを隠せずにいた。

 

あいつがルシファー?でも、今はサーゼクス様が名乗るべき魔王としての名の筈…

 

 

 

「俺は死んだ先代の魔王、ルシファーの血を引く者だ。しかし、旧魔王の孫である父と人間である母との間で生まれた混血児。『白い龍』の神器は半分人間だから手に入れたもの、当然偶然ではあるが。しかし、ルシファーの真の血縁者でもあり、『白い龍』でもある俺が誕生した。これは運命、奇跡と言っても過言ではない…まあ、この場にはその規格外が二人もいるわけだが…」

そう言うと、ヴァーリの背中から光の翼と同時に悪魔の翼が現れた。

 

「う、嘘よ…そんなの…!」

背中に生える翼を見たリアス先輩は真実であることを悟った。それでもなお、驚きに顔を歪ませている。

 

「あいつの言っている事は全て事実だ。ヴァーリは、俺が知ってる中でも過去、現在、そして未来永劫においても最強の白龍皇になるだろう」

アザゼルさんに『最強』…そう言わたヴァーリは、上空に佇む蒼い全身鎧を装着する者を見た。

 

「君もそろそろ降りてきたらどうだ?」

 

「そうですね、分かりました」

この声…女か?

 

ヴァーリにそう言われると、その者はゆっくりと下へ降りてきた。

 

そして、顔のマスクの部分を取り外した。

 

 

 

「っ⁉」

な、なんでお前が…ここに…⁉

その瞬間、俺は驚愕し、言葉を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリーム色の髪に何ヶ所かに水色のメッシュが入った長髪、薄くではあるが、瞳孔にクローバーの紋章が浮かび上がっている瞳、どれも俺には見覚えがあった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の名はニア・A(アンチ)・ギルガメッシュ…世界最古の王、英雄王の末裔です。そして、蒼い龍(フリージング・ドラゴン)が宿りし蒼龍騎でもあります」

 

その女…ギルガメッシュは蒼い覇気を全身に纏わせ、高らかに言い放った。

 

 

(蒼い龍だとっ⁉)

 

(知ってるのか、ドライグ?)

 

(ああ。昔、私やアルビオンと共に戦場を暴れまわったドラゴンであり、あいつは二天龍に対して双地龍と呼ばれていた。しかし、その強力な力故に歴史から消され、私の知る限りでは封印されていた筈だったのだが…)

 

『お久しぶりですね、ドライグ』

俺たちが二人で念波で話し合っていると、突然ギルガメッシュの胸の位置についている宝玉が光を放ち、そこから声が聞こえてきた。

 

『⁉…久しぶりだな、アンネ。まさかお前があの封印から解かれていたとは」

 

『封印も時が経てば廃たるものです。まさかこんなに早く解き放たれるとは思いもしませんでしたが…』

 

「アンネ、私たちは話をするためにここに来たわけではないのですよ?」

ドライグとアンネの話を終わらせるため、蒼龍騎が横槍を入れてきた。

 

『分かっています、ニア姫様』

ギルガメッシュがそう言うと、宝玉は輝きを失い、アンネは黙り込んでしまった。

 

「で…お前もテロの仲間って訳か、英雄王?」

そう言いながらアザゼルさんは俺の隣に立つ。

 

「私は白龍皇に連れられて来ただけでしたが、あなたを見て気が変わりました。赤龍帝」

ギルガメッシュはアザゼルさんに向けていた瞳を俺に向けてきた。

 

「お、俺?」

いきなり話を振られた俺はわけも分からずに自分を指差した。

 

 

「ええ、あなたです。その闘志あふれる瞳、私たちを同時に相手をしても地に伏せない意地、対等に戦う事が出来る程の強さ、あなたの身体から溢れ出すオーラの質、覇気。……私の求めていたものがここにあったようです」

クローバーの紋章が入った瞳が俺を見つめる。

そして、ゆっくりと次の言葉を口にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「赤龍帝、あなたは私の男になりなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はっ?』

 

その言葉にみんなはキョトンと顔を固めていた。仲間であるヴァーリやカテレアまでもが。

 

 

「な、何言ってんだ、お前? お前はヴァーリたちの仲間なんだろ?何を宣言して…」

俺も同様に驚きを隠せずにいた。

 

 

「先ほど言ったではありませんか、気が変わったと。私の今まで探していた、求めていた男が今ここにいるのです。戦いなんて二の次に決まってるではありませんか!」

徐々に言葉に力が入っていくギルガメッシュ。

 

「あなたの全てを、必ず私が貰い受けます。私にはあなたが必要なのです」

そう言って俺に笑みを浮かべ、手を差し出すギルガメッシュ。

その笑顔は優しさで満ち溢れていた。

 

 

 

 

 

それを聞いた数人は黙ってられず…

 

「英雄王…あなた少し黙りなさい」

 

「いきなり出てきた新キャラが何をしゃしゃり出てきてるのにゃっ!」

 

「お、お兄ちゃんは渡しません!」

 

「デュランダルの錆にしてくれようか、蒼龍騎」

 

「安心して。イッセーくんは僕が守るよ」

リアス先輩達は俺を守るようにギルガメッシュに立ちはだかった。

 

先輩たちも怖いが、笑みをこっちに向けるな、祐斗。

うおっ…なんか寒気がしてきた。

 

「私は赤龍帝…いえ、イッセーと話しているのです、外野は黙っていてくれませんか。さあイッセー、私と一緒に運命を共にしましょう。私にはあなた以外に考えられません」

 

『だ・か・ら・!』

 

ニアとリアス先輩達の間に火花が散る中、俺はニアに話しかけた。

 

「あのさ、ギルガメッシュ…」

 

「ニアとお呼びください、イッセー」

 

「じゃあそうさせてもらう。ニア、そうやって勝手に想いを語るのは結構だけどよ、ここは戦場なんだ。そんなに俺が欲しいなら、俺をねじ伏せろ。お前の力を俺に見せつけろ…そうすりゃあ、惚れるかもしれないぜ?」

こうしていると、俺もあいつらの事を戦闘狂とは言ってられないな。

 

「そうですか、ならそうしましょう」

そう言ってニアは再度展開したフェイスマスクで顔を覆うと、魔力を高めていき、纏っていたオーラの質が変わっていく。優しさが禍々しさに変わる様に…

 

「お前、さっきまで力抜いてやがったな…」

 

「そんなわけではない、ただ愛の力で更なる進化を遂げたのだ。さぁ、貴様に我(オレ)の力を魅せつけてやろう…っ⁉ すいません。感情が高ぶってしまうと、口調が変わってしまうのです」

 

「いいぜ。そうなるって事はお前も本気なんだろ?」

俺は獰猛な笑みを浮かべ、拳を構えた。

 

「蒼龍騎、赤龍帝、俺も仲間にいれくれないか?さっきから君たちの気を感じて抑えられない」

白い神々しい覇気を放っているヴァーリが俺たちの間に入ってきた。

 

「いいぜ、お前も相手になってやるよ。いいよな、ニア?」

 

「ええ。あなたとも一度戦ってみたかったのです、白龍皇」

 

「ありがとう。こんなに感情が高ぶるのは久しぶりだっ!」

白き流星となって上空に飛び立つヴァーリ。あいつももう準備万端らしいな…よしっ!

 

「先輩達は直ぐにここから離れてください。ここら一体は危険ですから」

 

キュィィィィィンッッ!

 

俺の感情の高ぶりに呼応するように螺旋力も高まっていく。

 

 

 

「ぜっっったいに嫌よ! あなたをここで待ってるわ」

高まった螺旋力の圧など諸共せずに言い放つリアス先輩。他のみんなも同様にうんうんと首を縦に振っていた。

 

 

「…はぁ、結界張って後ろに下がってて下さい」

こうなったリアス先輩は折れないだろうし、黒歌と白音の結界なら攻撃の余波がきても耐えきれるだろう。

 

 

「なら私の相手は誰がしてくれるのかしら?」

リアス先輩同様、螺旋力など諸共せずに口を開いたカテレア。

 

「おっ…だったら俺と戦ってくれよ、カテレア。ちょうど雑魚倒すのに暇しててな」

アザゼルさんは俺の肩に手を置くと、視線をカテレアに向けた。

そのカテレアはニヤリと笑みを浮かべると、いきなり魔力が膨れ上がった。

 

「ほう…噂のオーフィスの蛇って奴か。流石は無限龍の力なだけはある」

 

「よくご存知で。この私に勝てると思うのなら、挑んできなさい、アザゼル」

強い口調で言葉を放つカテレア。

 

「へぇ…いいぜ。お前相手にだったら使う気はなかったが、今のお前には俺の『最高傑作』を見せてやってもいいだろう」

それを見たアザゼルさんは愉快に笑い、懐から一本の短剣らしきものを取り出した。

 

 

次の瞬間、アザゼルさんは俺の聞き覚えのある言葉を口にした。

 

 

 

 

「禁手化(バランス・ブレイク)ッ!」

 

 

 

 

 

その言葉と同時にその短剣が形を変え始め、眩いほどの閃光が辺りを包み込む。そして光が止むと、そこには黄金の全身鎧(プレートアーマー)を身に着けたアザゼルさんの姿が見えた。

 

「白い龍と他のドラゴン系の神器を研究して作りだした、傑作の人口神器…『堕天龍の閃光槍(ダウン・フォール・ドラゴン・スピア)』、そして、この擬似的な禁手状態…『堕天龍の鎧(ダウン・フォール・ドラゴン・アナザー・アーマー)』だ」

アザゼルさんがそう言うと、黄金の鎧の背中に漆黒の十二枚の翼が展開した。

 

「ハハハ!さすがだな、アザゼルは!やはりすごい!」

 

ああ、確かにすごいな、アザゼルさんは。あんな神器を作り出すなんてさ。

俺は心の中でヴァーリに同意するのであった。

 

「その神器、力を有したドラゴンをベースにしましたね?」

 

「ご名答。こいつは黄金龍君(ギガンティス・ドラゴン)のファーブニルをこの人工神器に封じてな。この鎧は二天龍の神器模したものさ。今のところは成功ってところだな。まあ、こんな話はどうでもいい。いい加減始めようぜ?」

アザゼルさんは少年のような笑顔を浮かべて説明する。

 

「私は偉大なる真のレヴィアタンの血を引く者、カテレア・レヴィアタン!あなたごとき忌々しい堕天使に負けはしない!」

 

「さっさと来い、潰してやるから」

両者が同時に飛び出し、交錯した。二人の戦いは今、幕を開けたのだった。

 

 

その光景を見ていた俺は目線を変え…

 

 

「こっちも第2ラウンドといこうぜ?」

俺はウィングを展開し、スラスターに螺旋力を溜めていく。

 

「この瞬間を待っていたよ」

 

「貴様は必ず…」

 

 

 

 

そして…

 

 

 

 

 

 

 

「いくぞぉっ!」

 

「愉しませてくれ、赤龍帝っ!」

 

「我の物になれ、イッセーッ!」

 

ぶつかり合う衝撃と共に、龍が宿りし俺たち三人の戦いが、今始まった。

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