破壊の悪魔は川神市に住まう(仮)   作:BATTU

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べ「早速ダメ主の代わりに俺が主役として小説の更新を行う。後に続けブロリー」

ブ「違う。俺が主役だぁ!」

?「父さん!闇雲に更新は危険です。もっとネタを見つけてからでも!」

ブ&べ「無視」

?「ハァ☆」




Episode5

「・・・」

 

 

ブロリーは外を歩いていた

 

魔理沙が自身の尾を見てから何やら難しい顔をしながらブツブツ唸っており、フランは小さな欠伸をしてそれに気付いたブロリーが畳んであった敷布団を広げフランを寝かせる

 

その後、ブロリーは一人川神院を出て外を散策し始めたのだ

 

最初は失った記憶を取り戻すためにというのもあるが、全く知らない場所で動かず把握出来ないのはやはり何かあった時には面倒なのでと軽く周りを見に行くつもりだった

 

 

 

ヒソヒソ・・・ボソボソ・・・

 

 

 

そんなブロリーを見ながら周りにいる人達はヒソヒソと何かを話していた

 

 

「おい、なんだあいつ?半裸だぞ?」

 

「どこかのキチガイ外国人か?」

 

「いくら川神市だからってないわ〜」

 

「でも、顔とかイケてない?」

 

「分かるー。あとあの鍛えられた肉体とかやばい!」

 

「あんなので迫られたら私、堕ちちゃうわ」

 

「筋肉最高、ハァハァ」

 

 

ブロリーの姿を見ておのおのが彼に対する話をする。まぁ、彼の姿を見たら誰もが最初目を疑うだろう

 

まずなにより上半身は裸、金色のベルトに赤い腰布を巻きつけ、白地のシャルワール風パンツという格好、まず日本でそんな格好をする人はだれもいない

 

しかし、ブロリーは自分が知らない珍しい物ばかりに気が行っていてそんな彼らの話など何も聞いていなかった

 

 

(見たことが無いものばかり・・・それは俺が記憶喪失ってやつだからか、それとも本当にただ、しらないだけなのか)

 

 

川神市をさ迷う事数時間が経過した

 

太陽もてっぺんから傾き、空もオレンジ色に色づきそうな頃ブロリーは「変態橋」という橋の上で景色をじっと見ていた

 

 

「・・・そろそろ、日が沈むな。川神院に帰らないと」

 

 

そう言って橋を後にしようと元来た道を戻ろうとした

 

 

「おい待ちな兄ちゃん」

 

「?」

 

 

そんなブロリーに複数人の柄の悪い男性達がブロリーを囲み出す

 

 

「へへっ、いい鬱憤晴らしがいやがったぜ」

 

「あのアマにやられたこの怒りを存分に解消しねぇとな」

 

「てなわけだ。ちょっくらサンドバックになってくれよ兄ちゃん」

 

 

完全に囲まれたブロリー

 

周りには下校中の生徒達が遠くからひそひそとその状況を見ていた

 

 

「だれだお前らは?」

 

「へっ、俺らを知らねぇとは随分な田舎モンだなおい」

 

「俺たちゃ、川神の武神を倒しに来た関東暴走紅蓮連合だよ」

 

「ボスには俺たちも合わせて50もの手練の部下がいるんだぜ〜?」

 

「ま、さっき武神に全員やられて半数は病院送りになりやしたけどね」

 

「余計な事言うな馬鹿が!」

 

「まぁ、そんな訳だ。テメーにはちょいと俺たちの鬱憤晴らしに付き合ってもらおうか」

 

 

ボスらしき厳つい男が言うと同時に囲んでいる手下たちもニヤニヤと笑い出す

 

 

「テメーらあまり初っ端からやりすぎんなよ。じっくりいたぶってやれ」

 

「じゃあ、早速・・・オラァ!」ブンッ

 

 

そう言って背後から身軽そうな奴が木製のバットをブロリーに向けて振るう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃

 

 

「はぁ、今日の挑戦者もてんで歯ごたえなかったな」

 

 

腕を組みながら帰路を歩いている百代

 

 

「あの何とか連合って奴らボスも手下も大したことないし、そういえば全然かかって来なかった一人は川神学園の生徒だよな?無理やり入れられたのか・・・まぁ、いいか。さぁこの疲れを魔理沙かフランちゃんに癒して貰うか、もしくはあのブロリーってやつと戦えればな〜」

 

 

今日の挑戦者よりも百代が自ら戦ってみたいと思う相手

 

ブロリーとの戦いを今百代はなにより望んでいるのだ

実際初めてあの森の中で見つけ、その時に見せた巨大な気に百代は少なからず圧倒された

 

彼ならばもしかしたら今までの戦いでは味わえないものを体験させてくれるはず、自分の中の乾きを潤してくれると

 

 

ざわざわ ざわざわ

 

 

「ん?なんか騒がしいがなにかあった・・・お、大和じゃないか」

 

「ん、あ。姉さん」

 

「おー!モモ先輩」

 

「なんだ岳人たちもいたのか。何かあったのか?」

 

「あー、実は・・・ッ」

 

 

バキッ!

 

 

「ぐへぇ!」

 

「うぉ!こっちまで飛んできやがった!?」

 

「うーむ、ここまで居るとなにも見えないぞ」

 

「こいつは・・・」バッ!

 

「あ、姉さん!」

 

「お、お姉さま!」

 

「よし!俺たちもいくぞ大和!!」

 

「いや、この中を掻い潜るとかさすがにきついぞキャップ」

 

 

自分と大和達が立っていた所まで柄の悪い男が吹っ飛んできた

 

そして百代にはそいつに見覚えがあったのだ

数時間前くらいに百代に挑んだ不良の集団である事を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ば、馬鹿な・・・こんな、事が・・・こんな事があって、たまるかー?!!」

 

 

50人の手下を持つボスはそんな叫び声を上げる

 

目の前に立つ一人の半裸男の周りには自分の手下達が倒れていた

 

 

最初の出来事は誰もが唖然とした

 

 

「オラァ!」ブンッ

 

 

大きく振りかぶって放たれた木製のバットは的確にブロリーの背を捕らえていた

 

だが

 

 

バキッ!!

 

 

「・・・・・・・はっ?」

 

 

不良の木製バットはブロリーに傷を付けることも持ち手部分から折れたのだ

 

 

「・・・」クルッ

 

「あ・・・ああ・・・」

 

 

後に振り返るブロリー。その眼は見下すように不良を捉えていた

 

あまりの出来事に放心状態の不良の頭にブロリーは手を伸ばし頭を掴んで持ち上げ問いかけた

 

 

「なんなんだぁ今のは?」

 

「ひ、ひぃ!!」

 

「テメー!舐めんな!」

 

「・・・」ギロッ

 

 

左右から鉄パイプを手に襲いかかる不良をブロリーは捉える

 

掴んでいた不良を放し、両腕で左右からの鉄パイプを受け止める

 

 

「でやぁ!!」

 

「ぶっ!」「がっ?!」

 

 

受け止めた瞬間にその場からジャンプし両の足で蹴り飛ばす

 

 

「な、なんだこいつは!?」

 

「つ、強いぞこいつ・・・」

 

「馬鹿野郎!!数で押せばいいだろうが!」

 

 

ボスの指示に複数人で一気にたたみにくる

 

しかし、ブロリーは一人一人を的確に倒していく

時には殴り飛ばし、蹴り、背後から首を締めに来たやつの襟を掴んで遠くに飛ばしたりと

 

周りでひそひそと見ていた生徒達も「おぉー」と声を漏らしながらブロリーの戦いを観戦する

 

 

「くそ!おい、鎖使え!」

 

「おすボス!」

 

 

ボスの後に控えていた大男四人がそれぞれ重りを付けた鎖を持ってブロリーに投げつける

 

それは攻撃のための投擲ではない。それぞれの鎖はブロリーの両腕両脚に絡み捕らえた

 

 

「ははは!こいつらの力は俺の手下の中で一番だ、武神には捕まえることも出来なかったがこれでお前はおしまいだ。やっちまえ!」

 

「「「「おぉー!!!」」」」

 

 

ボスの言葉に残りの手下達が各々の獲物を手に鎖に繋がれたブロリーに襲い掛かる

 

 

「ハアァァァァァ!!!」ガシッ!!グググッ!

 

「お、おぉ?!」

 

「な、なんだと!!?」

 

 

ブロリーは両腕に絡んだ鎖を握りしめ、自分の方に引っ張りだす

 

両腕の鎖を持つ2人の大男達は引っ張られる感覚に困惑する中で何とか負けじと引っ張り返すが一向に止まる事はない

 

ブロリーの全身から気が漏れ出す。あまりの気の濃さで彼の黒髪が青く変色するように見えるほどに濃い気がブロリーの全身を纏う

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!フンッ!」

 

「「うぉ!?」」

 

「「「「「へ?ぎゃあああ!!!」」」」」

 

 

体を捩り腕を回す、両腕の鎖を持つ大男たちを回して全方位からやってきた不良たちを一気に片付けた

 

 

「・・・」スッ

 

「あ?」

 

 

両腕の手のひらを今度は脚を捕らえている大男たちに向ける

 

その瞬間、緑の玉が2人に向かって放たれ接触した瞬間小爆発が起きた

 

 

「「・・・ぐふっ」」ドサッ

 

 

大男2人はアフロヘアーと化して意識を手放した

 

 

「お、おい・・・嘘だろう」

 

「・・・」パキッ

 

 

両腕両脚に絡んだ鎖を引きちぎりながら解くブロリーを見てボスは後でずっと鼻ほじって見てた川神学園の制服を着た白髪の青年に向かって叫ぶ

 

 

「おいどうゆうことだ情報屋!?武神以外にこんな奴がいるなんて聞いてねぇぞ!!?」

 

「いや、武神以外にもつえー奴はゴロゴロいるけどさすがに俺もこれは情報にはなかったわ〜」

 

「ふざけんな!!こんな武神と同等のような"化け物"が噂にならずにいるわけないだろうが!!」

 

 

「・・・俺が"化け物"?」ニヤッ

 

 

「そうだ!テメーはあの武神と同じ化け物で!デタラメな奴だ!テメーは一体なんなんだ!!?」

 

 

化け物とゆう言葉にブロリーは笑みを零す

 

 

「違う・・・俺は、(ズキッ!)ぐっ!」ガシッ

 

 

次の言葉を喋ろうとした瞬間、激しい頭痛がブロリーを襲い頭を掴む

 

 

(なんだ・・・俺は今、何を口走ろうとした?)

 

 

最初の激痛から直ぐに痛みは引いていき、ブロリーは冷静を取り戻し漏れ出ていた気も徐々に落ち着いていった

 

 

「なんだよ?・・・俺は、なんだ?!」

 

「俺は・・・」スッ

 

 

不良のボスの方に視線を向けてブロリーは続きを口にする

 

 

 

「ブロリーです」




ブロリー・・・新しくなって映画に再登場するんやね

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