努力家と天才の茨道〜歌姫を添えて   作:椿姫

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今回は後編になります!さぁ張り切って紗夜をデレさせていきましょ……う?

紗夜「今井さん!だから私はツンデレじゃないですから!」

リサ「んもぉ〜照れないでってば紗夜〜顔赤いよ?」ニヤニヤ

紗夜「照れてません!!」

あの2人まだ言い合いしてたんですね…それではepisode10、始まります…



episode10「紗夜と和都のデート?」後編

和都side

 

 

紗夜と一緒に入った洋服店は男性向けと女性向けの服が沢山彩られていて目移りしてしまう。流石都内のショッピングモールは違うなぁ…ここらの従業員はみんな流行を取り入れるのが早いフレンズって聞くけどそれをこんなに揃えるなんてな…

 

「凄い量の洋服ですね…」

 

紗夜s…紗夜も服の量を見て唖然としている。俺も「そうだな」と言って返事を返す。ってか呼び捨てとタメ口は慣れないなぁ…そう思ってると

 

「この服、和都に似合うと思うんですけどどうでしょう?」

 

と言って紗夜が持ってきたのは明るめの緑色の上着だ。折角持ってきてくれたんだから試着しない訳にはいかない、俺は「そこの試着室で着るから待ってて」と紗夜に言い着替える。着替え終わってカーテンを開ける。紗夜に

 

「ど、どうかな?」

 

と聞くと紗夜はすっごく似合ってます!と褒めてくれた。正直褒められて恥ずかしくなった。その後は上着を買って紗夜の服も選ぶ事にした。紗夜は「私はいいですよ」と遠慮しがちだったが俺だけ選んもらうのは平等ではないからって事で紗夜に似合う服を選び買った。勿論俺が払いました。

 

洋服店を出てからは、紗夜はまた俺の腕に自分の腕を絡めてきた。紗夜ってこんなにも積極的だったっけ?思わず頭がどうにかなりそうだ。そんなことを考えてると

 

「次はどこにいきますか?和都」

 

紗夜が上目遣いで俺に聞いてくる。おいいぃ!腕を絡めながらの上目遣いとか反則だろぉ!思わずノックアウトされそうになったわ!ととと取り敢えず次考えないと、えっと……

 

キュルルルル……

 

その時紗夜のお腹が鳴った。え?何で分かったかのかって?だってこんな近くにいるんだし紗夜が顔赤くしてるんだもん。分からないはずないよ。

 

「そろそろ昼飯の時間だな…」

 

スマホを見て確認する。どこで食べたいとか要望はある?と聞くと紗夜は小声で何か呟く。

 

「……が……です」

「え?なんて?もう一回言って紗夜」

 

そう聞くと「カフェがいいです!」と大きな声で答える。

 

「こ、声が大きいよ紗夜!」

 

俺が注意すると紗夜は、ハッとして周りを見る。すると周りの人は俺達を見て暖かい目で見てたりカップルがクスクス笑ってたりしていた。紗夜は恥ずかしくなって俺の後ろに隠れる。思わず俺も恥ずかしくなり、隠れてる紗夜の手を掴んでその場を離れる。

 

「私とした事が…すいません…」

「気にしなくていいよ。大丈夫」

 

俺達は早足でカフェに向かった。

 

 

リサside

 

 

「ぶふーー!」

 

アタシは思わず吹き出した。

カズトと紗夜が走り去るのを確認したアタシはさっきまで笑いを堪えながらさっきの情景を見てたけどもう限界!

 

「り、リサちー、わ、笑いすぎだよ……フフッ」

「ヒナだって笑ってんじゃ〜ん」

「だ、だって、あんなおねーちゃん見たの初めてだから…ププ」

「だ、だよね〜フフッ、っあ!2人の後追いかけなきゃ!ヒナ!どこ行ったか分かる?」

「確かカフェに行くって言ってたよ!」

「いよ〜し、後を追うよヒナ!」

「おー!」

 

アタシとヒナは2人の向かったカフェにこっそりと後ろから後をつけた。

 

 

紗夜side

 

 

〜カフェ〜

 

私とした事が…あんな醜態を晒してしまうなんて…そう思いながら和都に連れられカフェに行き席に座る。メニューを開き目をやるとフライドポテトやフレンチトーストもあればローズティーやダージリンと言ったものも多数見かけられてる。

 

「俺は頼むもの決まったけど紗夜はどうする?」

 

和都が私に聞いてきたので私も決まってますと言って店員を呼ぶ。

 

「いらっしゃいませ、ご注文をお聞き致します」

「俺は旨辛フイッシュバーガーとミルクティー、ラズベリーのセミフレッド」

「私はフライドポテトとハニートースト、紅茶をお願いします」

 

注文を終えると店員は「かしこまりました」と言ってその場を去る。そして数十分後、

 

「お待たせ致しました」

 

店員が私と和都の注文したものを持って来て、ごゆっくりどうぞと言って戻った。

 

「それじゃ紗夜、食べよっか?食べてから午後の予定立てることになるけど…」

「和都がそうしたいのであれば構いませんよ?」

 

話し終わり私達は昼食を食べ始めた。さっきからどこからか見られてる気がするのだけど、まぁ、気のせいよね……

 

 

日菜side

 

あたしは今リサちーと離れておねーちゃん達を偵察なう。なんで離れたのかと言うと一緒にいたらおねーちゃんに感づかれそうだからってことで二手に分かれてま〜す。ジュースを飲みながらサングラスの下から2人を覗かせてるとリサちーから着信が来た。

 

「もしもしリサちー?今どこから見てる?」

『アタシはカフェの2階から見てるよ〜♪ヒナの方はどう〜?』

「あたしはおねーちゃんたちの近くだけどバレてないよ〜このまま続けるね〜」

『了解♪進展あれば互いに報告だよ〜?じゃ、一旦切るね〜』

 

そう言うとリサちーは電話を切った。あたしは再びおねーちゃんたちの方を見る。

 

「おおっ!?なかなかいい感じになってる〜これはリサちーに報告ですなぁ〜」

 

あたしはリサちーにLIN●をいれた。リサちーは『了解♪』と返事をしてきた。さぁ〜てどうなるかなぁ〜

 

 

和都side

 

 

俺はそろそろハンバーガーを食べ終える頃だ。しかしこれスッゲー美味いな…あっという間になくなっちゃった…

 

「ふぅ、ごちそうさま」

 

俺はそう言ってデザートのケーキに手を伸ばす。が、紗夜に腕を掴まれてしまう。

 

「待ってください和都」

「どうしたの?俺のケーキ食べたいの?」

「確かに美味しそうで食べてみた…ってそうじゃなくて!口にハンバーガーのソースが付いてます」

「えっ?マジで?」

「マジです。拭いてあげるからそのままにしててください」

 

そう言って紗夜はショルダーバッグの中からハンカチを取り出し俺の口元を拭く。

 

「全く、和都って食いしん坊なんですか?行儀よく食べてくださいよ?」

 

フフと言って紗夜は笑う。…とてつもなく恥ずかしい…目を逸らそうとすると紗夜の口元にハニートーストのハチミツが少し付いてる。

 

「紗夜」

「どうしました和都?」

 

訝しげに聞く紗夜の口元に指をあててハチミツをとる。そして自分の口に含む。

 

「ふぇっ!?か、和都!?」

「お返し。紗夜も口元にハチミツ付いてたよ♪」

 

俺のした事に紗夜は赤くなる。

 

「全く、紗夜って食いしん坊なんですか?行儀よく食べてくださいよ?(棒)」

「さっきの私のセリフを繰り返さないでください!しかも棒読みになってます!」

 

紗夜は顔を赤くして反論してくる。

 

「そ、それより和都、そのデザート食べなくて良いんですか?」

「あっ!そーだった!」

 

紗夜に言われて思い出した。そうだよデザート食べようとしてたんだ。付いてきたフォークをとり一口大に切って食べる。あぁ、美味くて体も心もぴょんぴょんしそうだ。

 

「ところでそれってなんです?」

「これはセミフレッドって言って半解凍状態のデザートで、大抵はアイスクリームケーキ、カスタード、フルーツタルトを半解凍させた菓子でイタリアが発祥地なんだよ」

「そうなんですか…話聞いてたら食べたくなっちゃいました…私も頼みましょうかね?」

 

紗夜はそう言ってボタンを押そうとするが俺は待ってと言い一口大にして紗夜に差し出した。

 

「食べたいんだったら一口あげるよ?」

 

 

紗夜side

 

差し出されたフォークを見て私はとあることに気がついた。

 

(ひ、ひ、一口貰えるのはありがたいんですけど、そ、そ、それって1回和都が口つけてますよね!?こ、これじゃ間接キスみたいな感じになっちゃいますよぉぉ!?)

 

思わず目を逸らしオドオドしてると和都が

 

「口開けて。こっち向いて」

 

と言ってきたので和都の方を向くと

 

「むぐっ!?」

 

フォークに刺したセミフレッドを私の口に押し込んできた。モゴモゴしながらそれを飲み込む。和都は美味いか?と聞いて来たので美味しいですと答えた。和都は良かったと言って

 

「じゃあ、食べ終わったことだしそろそろ会計に行こっか?」

 

と言って促してくる。私は、「そ、そうですね…」

と言って和都と一緒に会計に行った。

 

 

リサside

 

2人がカフェで会計を終えて出てくと同時にアタシはヒナに電話する。

 

「ヒナ、そっちからは見てた?」

『大丈夫、問題ないよリサちー。バレないように

しっっかりと録画してあるよ?』

「ナイス!後でアタシのLI●Eに送っといてね?」

『おっけー♪いやぁ、るらるんってしたね〜♪』

「るらるん?ま、まぁ、そうなんじゃない?」

『やった〜、ところでこの後っておねーちゃんたちどこ行くんだろうね?』

「そうだった!ヒナ、急いで会計して追うよ!」

『おー!』

 

アタシは会計を済ませヒナと合流して後を追った。

 

 

和都side

 

 

それからと言うと紗夜が楽器店に行きたいと言ってたから楽器店に向かった。そこでアンプとピックの補充をかなり買って嬉しそうだった。俺はギターとかを見ていた時に紗夜に「買わないんですか?」と言われたがまだ使ってるやつあるから買わないよと言っておいた。実際俺の部屋に数10本程ギターがあるからな。これ以上買うと何か大変になりそうだし。

 

次にゲームセンターに行ってぬいぐるみなどを沢山取った。俺が欲しかった訳では無いのだが、紗夜が取ってくださいって目をキラキラさせて来たからな。取らないわけには行かないって言う謎の使命感でやった。ごち●さの●ィッピィーとかギターのキーホルダーとかまぁ色々取った。他にもフィギュアだったり諸々。その際店員に

 

「そんなに取らないでくださいお客様!!もう店長のライフがとっくに0ですよ!?」

 

と泣きながら言われてビックリした。確かに取りすぎたかもしれん。荷物が多くなったから爺に頼んで執事達を呼んで荷物を運ばせたりもした。今度店員に謝りに行こうかな…

 

他にもペットショップに行って犬や猫と戯れてる紗夜があまりにも可愛くて写真撮ったら紗夜に消して欲しいって縋るような感じで迫られた時はビックリした…

 

そんな訳で今は外のベンチに座ってる。歩き回ったからすごく疲れたよ…

 

「今日も暑かったですね和都…」

「夏だからなぁ〜あ、そうだ」

「どうしました?」

「今日お互いに呼び捨てで通してみたけどどうだったかな〜って」

「私は今まで「和都君」って、君付けでしたけど今日一緒にいて呼び捨てでも悪くないかもなぁって思いましたよ?そちらの方はどうでしたか?私の事をいつもと違う呼び方で呼んでみて。もし良かったら今後も」

 

そこで紗夜は言葉を区切って俺の耳元で

 

ーーー呼び捨てで構いませんよ、和都?

 

と囁く。突然耳元で囁くからビックリした。紗夜も赤くしてそっぽを向く。俺は紗夜の肩を掴む。そして身体を俺の方に向けて紗夜の耳元で

「じゃあよろしく、紗夜」

 

と囁いた。紗夜は嬉しかったのか口元を手で抑えて目を少しウルウルさせている。俺はベンチから立ち上がり紗夜の頭を撫でながら、

 

「泣き顔は紗夜に似合わない。Roseliaにいる時見たくクールで誰よりも熱心で音楽が好きな氷川紗夜でいて欲しい」

 

と言う。紗夜はわかったと言わんばかりに頷いた。

 

「よし、じゃあ帰ろっか?」

 

そして紗夜と2人で歩き出した。

 

 

〜自宅〜

 

 

「ただいまー」

「お帰りなさいませお坊ちゃま。夕飯はどうなされますか?」

「何でもいいよ。俺は部屋にいるから」

 

そう言って俺は自分の部屋に向かった。

 

部屋に入って今日の事を振り返る。恥ずかしいこともあったし何より紗夜といてあんなに楽しいと思ったことは早々ない。また2人で行きたいとも思ってしまう。

 

(あれ?これってもしかして俺……紗夜の事が気になってる……?)

 

 

 

紗夜side

 

 

〜氷川家〜

 

「ただいま」

「おかえりーおねーちゃん!」

 

私が玄関を開けると同時に日菜がドタドタと走ってくる。

 

「日菜、父さんと母さんは?」

「今日も帰りちょっと遅くなるって〜」

「そう。と言うかあなた、かなり汗かいてるけどどこか行ってたの?」

「えっ!?う、うん、まぁ、ね」

 

何だかぎこちない返事だった。

 

「まぁいいわ。私は部屋でギターの練習するから入ってこないでね?ご飯は後で食べるから」

 

日菜にそう言い私は部屋に行く。部屋に入りドアをし閉める。そしてベッドに横たわり今日の事を思い出す。和都と一緒にいた時間、恥ずかしい思いをしたこともあれば嬉しいこともあった。2人でまたどこかに行けたらなぁと思ってしまう。

 

「これじゃ私…ますます和都の事、好きになっちゃいますよ…」

 

そう呟き私は日課となっているギター練習を始めた。Roseliaの為、自分の為、そして

 

 

愛する人、華宮和都の為に…

 

 






紗夜のデレが難しいです!でもこれからも頑張ります(白目)
そして9月6日にAfter glowのCDが発売になりました!!もう買うしかないでしょう(圧倒的使命感)、そろそろ向こうも更新しないとですね…

感想や評価、いつでも待ってます!気軽にどうぞ!

次回、「リサだけがいない練習日!」デュエルスタンバイ!(割とガチかもです)

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