努力家と天才の茨道〜歌姫を添えて   作:椿姫

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久しぶりのストーリーです。
夏の暑さは異常過ぎてやばいです…



episode13「ハプニングと歌姫の苦悩」

 

和都side

 

 

夏フェスまで残りの練習も少なくなってきている。今日もRoseliaの面々は暑い中集まって練習中だ。無論俺もいる。そんな中演奏が終わり友希那が俺に意見を求めてくる。

 

「和都、どうだったかしら?」

「みんな最初の頃よりも確実にレベルアップしてますね。この調子なら夏フェスもいけるかもです。もしかしたらFWFも夢じゃないかもしませんよ?」

 

俺がそう言うと友希那はまだまだと言わんばかりの表情だった。FWFはFuture World Fesと呼ばれる音楽の祭典だ。かつて友希那のお父さんも出演した事があるほどだ。そこで一躍有名になればRoseliaはもう文句無しの最高のバンドになることだろう。

 

「FWF…私たちの目指す場所…その為にも頑張らないといけませんね」

 

紗夜がそう言うとみんな頷く。そしてその後はみんなで時間があり限りぶっ通しでやっていた。練習が終わってからは各自自主練ってことで解散となった。友希那やリサ達が帰って行く。きっと友希那はずっと自主練だろうしリサは…まぁ練習するだろう。あこと燐子さんはゲームの話をしていた。じゃ、俺も荷物を纏めて帰るかなっと……

 

「さて、俺も帰るかな…」

「和都、少しいいですか?」

 

帰ろすとすると紗夜に引き止められた。今ここには俺と紗夜だけしかいない。つまり2人きりなのだ。なんかドキドキするな……

 

「どうした?」

「………あの、その…」

 

紗夜は1拍置いて喋り出した。

 

「付き合ってもらえませんか?」

「は?」

 

俺は言っている意味がわからなかった。え?付き合うってあれだよな?カップルってことだよな?リア充的なアレだよな!?ちょっとまてちょっとまて落ち着け華宮和都!とりまもう1回聞こう!うん、そうしよう!

 

「つ、付き合う?」

「あ、言葉が抜けてました!スイマセン!?自主練に付き合ってもらえませんか?」

 

紛らわしい!!めっちゃビックリしたじゃねーか!!

 

「付き合うって言うからてっきりそっち方面かと思ったぞ俺は…」

 

俺がそう言うと紗夜は自分の言ったセリフを思い出したのか顔を赤くして否定してきた。

 

「ち、違いますよ!!全く…」

「だったら良いんだけど…」

 

そんな訳で俺と紗夜は自主練を始めた。途中で腹減ったからバッグからカロ●ーメイトを取り出しで食べてると紗夜が物欲しそうな目で見ていたから「食べる?」と言うと顔を赤らめて「いただきます」と言ったから俺は紗夜に残ってたカロリー●イトを全部あげた。全部といっても1箱だけだが。

 

「ここのテンポはこんな感じで…」

「流石和都ですね、ありがとうございます」

 

練習を始めて何時間経ったのだろうか…お互いに息が切れてきた。

 

「そろそろ時間だよ紗夜?」

「もうこんな時間ですか…時間が経つのはあっという間ですね…今日は無理に引き止めたのに付き合ってくれてありがとうございます和都」

「紗夜の役に立てたならそれでいいよ」

 

俺がそう言って笑うと紗夜は顔を赤くしてそっぽを向いた。

 

「は、早く帰って、れ、練習しないと…」

「ちょ、紗夜?そんなに慌てると…」

 

俺がそういうのも束の間、紗夜は纏めようとしていたアンプのコードに足を引っ掛けてしまう。そして…

 

『うわあぁっ!?』

 

俺は紗夜に巻き込まれる感じで転んでしまった。

 

「痛たた…紗夜大丈」

 

むにゅ

 

紗夜の安否を確認しようとした瞬間、左手にとても好ましい感触があった。とてつもなくやわらかい。……ん?ちょっと待て。今この場には俺と紗夜しかいなくてしかもこの場面でやわらかいモノ?ま、まさか……うん。現実を受け入れよう。

 

「………………」

「ーーーーーーっ!?」

 

何ということでしょう。俺の左手が紗夜の胸を掴んでいた。紗夜は涙目になりながら顔を真っ赤にしてぷるぷる震えている。俺はとんでも無いことをしてしまったようだ。掴んでいた手を離して怒らせないように慎重に冷静に言葉を考える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「紗夜…………スゴイな……」

 

思わず本音が出てしまった。その後紗夜の"イン●ァイト"を何連発もくらいながらなんとか謝り倒したがその後の記憶が全くない。

 

 

目を覚ますとSPACEではなく、近くの公園のベンチに俺はいた。

 

「あ、和都。目が覚めましたか?」

「ここは…SPACEじゃないよね?」

「近くの公園ですよ」

「ギターもあるのにどうやって運んだの?」

「気絶させちゃった後、和都の携帯をつかってお爺様を呼んだんです。すみません勝手に使ってしまって」

「介抱してくれただけでも助かるよ…その、不可抗力とはいえ…さっきはごめんな?」

「怒ってますけど私も和都のこと気絶するまでやっちゃってすいません…胸の件はフライドポテトで許してあげます」

「いくらでも奢ります(焦)」

「ふふっ。冗談ですよ…半分」

「半分!?いや、奢るから!ポテト奢るから!?」

 

話してて気づくのが遅かったが俺は紗夜に膝枕されていたようだ。

 

「じ、じゃあそろそろ俺帰りますね!今日はもう、すいませんでした!」

 

思わず敬語になりながら俺はそう言ってその場を後にした。

 

 

紗夜side

 

 

「恥ずかしい…」

 

和都が帰ってから私はその場で両手で顔を抑えている。お、起きるまで膝枕するなんて…でもフライドポテト奢ってもらう約束してもらったから問題ないはずよね?

 

「冗談で言ったのにまさか奢ってもらえるとは…今度予定空けておきましょう」

 

そう言い私は荷物を持って家に帰った。

 

 

友希那side

 

 

〜湊家、友希那の部屋〜

 

 

今日の練習帰りにまさかFWFの実行委員会の人と会うなんて思ってなかったわ。まさかあんなことを言われるなんて………

 

『湊友希那さん。我々が用意した最高のバンドメンバーがいます。もし宜しければ…………

 

 

 

 

その方達とバンドを組んでFWFに出場して欲しいのです。無論我々が推薦をして出場券は確保してあります。後は貴女の返答しだいです』

 

あの時言われた言葉が頭から離れない。FWFに出るのは私の為でもあってお父さんの為でもある。でも私にはRoseliaがある。あのメンバーとFWFに出て演奏がしたい。

 

「私は……どうしたらいいの?」

 




紗夜のラッキースケベ(?)に挑戦しました。後悔も反省もしていない。むしろ清々し気分だ!
次回から「シリアス」タグを追加すると思います。もしそれでも宜しければ次回も見て言ってもらえると幸いです。

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