努力家と天才の茨道〜歌姫を添えて   作:椿姫

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和都「今日は10月17日……っあ!!もしかして燐子さん誕生日じゃないですか!おめでとうございます!」
燐子「あ、ありがとうございます……また私がメインの話ですか…が、頑張ります…」





episode17 「Roseliaゲーム大会」

 

部屋で寛いでいると俺のスマホに1通の電話が掛かってきた。

 

「燐子さんからだ……意外だな」

 

俺はそう呟き電話に出る。

 

『あっ…も、もしもし…華宮くん?』

「そうですよ?どうしたんですか燐子さん?」

『あっあのっ、今日って練習ないじゃないですか……それで、その…今から私の家に来れたりしますか…話があるんです……』

「わかりました、行きますのでちょっと待っててください」

『あ、ありがとうございます…待ってます』

 

燐子さんはそう言って電話を切った。

 

「しかし燐子さんから電話してくるなんて珍しい事もあるもんだな…ま、行ってみないとわからないか…」

 

俺は出かける準備を整えて燐子さんの家に向かった。走る事数10分、燐子さんの家に着いてインターホンを鳴らすと燐子さんが出てきた。

 

「ま、待ってました…華宮くん…とりあえず家に入りましょう…立ち話もなんですし」

 

そう言われて燐子さんの家に上がる。あれ?玄関に靴がすごいあるんだけど…

 

「あ、あの…燐子さん?」

「はい?」

「俺以外にも人を呼んでるんですか…?」

 

俺がそう聞くと燐子さんは頷いた。リビングに連れてこられるとそこにはRoseliaメンバーが全員いた。

 

「友希那?それにリサに紗夜、あこまでいるのかよ?」

「和都も燐子に呼ばれてきたの?」

 

友希那に言われて俺は頷いた。

 

「白金さん、和都も呼んで私達に話したいこととは…?」

 

紗夜が燐子さんにそう言うと燐子さんはゆっくりと喋り出した。

 

「あ、あのっ!今日集まってもらったのはわ、訳があってですね…そ、そのっ…み、みんなでっ、げ、ゲーム大会をしたいなって思ったんです…」

「げ、ゲーム大会?」

 

紗夜が不思議そうに聞いている。あことリサは目を輝かせてるし友希那に至っては疑問符浮かべてるからな…

 

「ねーねー燐子、アタシとあこは勿論いいけどなんでゲーム大会?」

「大丈夫です…今井さん…今からその理由を話そうと思って…」

「あこも知りたーい!」

「あこ落ち着け、燐子さん話しずらくなっちまうだろ?」

「ご、ごめんりんりん…」

「大丈夫だよあこちゃん…なんでゲーム大会をしようって思ったのか…それは…Roseliaの結束力を高めたいってこともあるんです。この前あんな事もあったので…」

 

燐子さんがそう言うと俺も含めて目を逸らしてしまう。

 

「あ、あの…暗くならないでください!理由はもう一つあるんです!」

「もう一つ?」

 

友希那が訝しげに聞く。

 

「は、はい…みんな最近練習続きで身体の疲れが溜まっているんじゃないかって思ったんです…だから私なりに考えたんです…今日のオフの日を使って…みんなと楽しくゲームが出来ればなって……へ、変じゃないですか…?」

「そんな事ないよりんりん!あこ達の事考えてくれてたんだね!ありがとう!」

「折角燐子が考案してくれたんだしやらなきゃ損だよ!アタシも賛成!息抜きも必要だしね!ワトはどう?」

「俺も賛成だ」

 

俺がそう言うと紗夜と友希那は反対してきた。

 

「ちょっと待ってください!私はやりませんよ!?」

「私も自主練があるのよ…」

 

この2人は何がなんでもやらないっていう顔をしていた。俺はこの時、2人をゲーム大会に誘う魂胆を思いついた。

 

「…これだけは使いたくなかったけど」

「和都?」

「?」

 

首を傾げている友希那と紗夜を目尻に俺は携帯2つ取り出す。そしてそれぞれ動画を起動してふたりに見せる。

 

『そ、それはっ……!』

 

紗夜に見せたのは家で飼っている子犬がじゃれあっている動画。

 

「か、かわいい…」

 

そしてもう一方、友希那にはスコティッシュフォールドの動画を見せている。これも家で飼っている。

 

「に、にゃんちゃーん……」

 

2人はその動画をもっと観ようと携帯に手を伸ばすが俺は動画を停止しズボンにしまう。

 

「ちょっと和都!?何をするんですかいい所だったのに!」

「なんのマネかしら?」

 

良し!掛かった。

 

「2人とも…この動画の続きが観たくないか?」

『観たいです(観たいわ)!!』

「だよなぁ?紗夜は犬が好きだって言ってたし友希那は大の猫好きだからなぁ。そりゃあ観たいよな?な?」

「わ、分かってるなら早く続きを…」

 

友希那がそう言って携帯を出すように促してくる。

 

「さっきの続きが見たいなら…俺達とゲーム大会に参加してもらう!参加すれば勿論あの動画を2人のLIN●に送ることを約束しよう!」

「ぐっ…なんて過酷な試練なんですか!」

「えぇ…これは悩みどころね…」

 

悩む2人に俺は止めの一撃を与えることにした。

 

「でも残念だなぁ…」

『?』

「だって友希那と紗夜…やるって言ってないからゲーム大会不参加なんだよなぁ…あーあー、この動画が無くなるのは俺もちょっとなー。折角綺麗撮れたのになー、残念だー(棒)」

 

俺はそう言って動画の削除ボタンを押す手前で指を止める。

 

「ちょ、ちょっと待ってください和都!それは理にかなってない横暴ですっ!」

「わ、和都!お願いだからそのにゃんにゃん動画は消さないで!?」

「じゃ、どーする?」

「ゲーム大会に私は参加します!湊さんは?」

「紗夜…聞くまでもないわ…やるに決まってるわよ…」

 

見事2人は乗っかってきた。

 

(勝った!!……………計画通り!!!!)

 

夜神●顔負けのゲス顔をした所でRoselia全員が参加することが決まった。

 

「よかったです…皆さんが参加してくれて」

 

燐子さんが喜んでくれている。それを見てると紗夜が耳打ちしてきた。

 

「(後でちゃんとあの子犬の動画を送ってくださいよ!?)」

「(わーってるよ、それについては心配すんなって)」

「2人とも何してんのー?早く始めるよ〜?」

 

リサに言われて俺と紗夜は燐子さんに駆け寄る。

 

「燐子さん、最初は何するんですか?」

「これです」

 

そう言って取り出したのはスマブ●だった。しかもW●iUのやつで他にもコントローラーが何台か用意されていた。それ以外にも3DSやらなんやらいっぱいあった。

 

「す、すごいですね…燐子さんネトゲ以外にもこんなにあるとは…」

「"●マブラ"って何かしら?」

「"スマ●ラ"……分からないです」

 

紗夜と友希那には俺から軽く説明をした。いざやって見ると操作のなれない友希那達は訳も分からず崖に落ちて即効で脱落した。結局最後は燐子さんが勝ってしまう結果となった。もう少し簡単なのはないのかと友希那と紗夜が言うと燐子さんは今度は違うものを出してきた。

 

「白金さん、それは?」

「これは『信長のゲボエ』です」

「げ、ゲボエ?」

「このゲームは画面上の織田信長が様々な形をしたゲボエを出してくるんです……一列で揃えると消えていってスコアも貰えます…最終的に画面上までゲボエが到達したら負けです」

「いやそれただの最低なテトリスだろーが!!燐子さん!何野望シリーズっぽく言ってるんですか!!」

「華宮くん…対戦しましょう…?」

 

まぁうだうだ言っても仕方が無い。やるか…。まず俺と燐子さんで対戦することにした。いざ始めると、

 

『〒°*¥¥3*=14☆☆☆♪♪…:*|〒=!?』

 

信長が『ゲボエ』を吐いてきたのもそうなんだが…

 

「ぎゃあああ!?何これめっちゃ汚ぇ!!?完全に悪ふざけで作ったろこれ!?ってしかも俺の方の信長だけめっちゃ酔ってるんだけどぉ!?」

「多分本能寺の変で明智光秀に裏切られたから深酒したのかと……」

「説明ありがとうございます燐子さん!でもこの信長昔の事引き摺ってんじゃねーよ!」

 

そう言いながら燐子さんの方を見てみると燐子さんの信長は全然違った。

 

「あれ?なんかこっちと違うような気がするんですが…」

「多分私の方は桶狭間の戦いで勝ったから気持ち良く飲んだんじゃないかと…」

「どっちにしても吐くまで飲んでんじゃねーか!ふざけんなよ信長ァ!」

 

結果は聞くまでもないだろ…燐子さんの勝ちですはい。だってゲボエが予想以上に気持ち悪くて…ゲームする気にはとてもなれない。この後はスタンダードにマリ●パーティーやシャド●バース、ポ●モン等をやってみんなで楽しくゲームをすることが出来た。

 

ゲーム大会が終わってみんなで片付けをしていると家のチャイムがなった。

 

『白金さーん、お届けものでーす』

 

 

燐子side

 

 

あれ?なにか注文してたっけ?私は気になってゲームの片付けをしていたその場を後にして玄関にむかう。そして玄関の扉を開ける。

 

「はい…ど、どちら様ですか…?」

 

すると宅配便の人が花束を持って立っていた。

 

「白金燐子さんですね?誕生日おめでとうございます!Roseliaメンバーと華宮様からです!」

「え?え?」

 

突然の事で私は頭がおかしくなりそうだった。確かに私の誕生日ですけど…そう思ってると花束を渡された。そして後ろから誰かが抱きついてきた。

 

「ひゃっ!?あ、あこちゃん?」

「えへへーりんりんびっくりしたー?」

「う、うん…」

「実はこれだけじゃないんだよー?」

 

そう言ってあこちゃんは私の腕を引っ張っていく。そしてさっきゲームを片付けしていたリビングまで連れていかれる。そして私が入ると同時にクラッカーがなる。

 

「燐子誕生日おめでとー!」

「白金さん、た、誕生日おめでとうございます…」

「燐子、おめでとう」

「りんりん誕生日おめでとー!」

「燐子さん、誕生日おめでとうございます」

 

みんながプレゼントを持って祝ってくれた。

 

「これは……どういう?」

 

私がそう言うと華宮くんが説明を始めた。

 

「実は、まあ見てわかるとおりのサプライズで、これ考えたのがあこなんですよ?俺達はそのプラン通りにしたんですよ。あの花束はみんなで金を出し合って買ったんです」

 

それを聞いて私は嬉しくて涙が出そうになる。

 

「りんりんどうしたの?」

「あこちゃん…ありがとう!」

 

私はあこちゃんを思いっきり抱きしめる。

 

「り、りんりん、嬉しいけど苦しいよぉ…」

「あ!ご、ごめんあこちゃん…」

 

それからメンバーのみんなからプレゼントを貰っい最後に華宮くんが渡しにきた。

 

「開けてみてください」

「い、いいんですか…?」

「どうぞ?」

 

私は華宮くんから貰ったものを開けると冬用のニット帽、マフラーに手袋、コートが入っていた。

 

「今の時期は肌寒い季節ですからね…オーダーメイドで作ってもらいました。サイズがあえばいいですけど…」

「あ、ありがとうございます…来てみてもいいですか…?」

「構いませんよ?」

 

私はコートを着る。ふかふかで暖かい。サイズはピッタリで驚いたし何よりこのコートに使われている生地って…

 

「……これってカシミヤですか?」

「そうですよ?」

「た、高かったんじゃないですか…?」

「そんなに高くなかったですよ…ほんの40万程度ですから安心してください…ってどうしたんですか?」

 

お金の単位を聞いてみんな驚いている。

 

「よ、40万円……」

「わ、和都のプレゼントのレベルが次元の超越をしてるわ…」

「ワト…スゴいね……」

「忘れてました…和都が財閥の一人息子だった事を…」

 

私は華宮くんの前に出てお礼を言う。

 

「華宮くん…私の為にこんな良いもの…ありがとうございます…大切にしますね。それと…」

 

今度はあこちゃん達の方を見る。

 

「これからもRoseliaとして精一杯頑張ります…よろしくお願いします」

 

今までにないような最高の笑顔で私はみんなにお礼を言った。

 

私はみんなが帰った後、部屋にいってみんなのプレゼントを開けてみた。友希那さんからは薔薇をモチーフにしたネックレス、氷川さんからは楽器に使うスプレー、今井さんからはヘアゴムや髪留めといったアクセサリー、あこちゃんからはギリシャ神話の本と栞、そしてバースデーカードがあった。開けてみると

 

『りんりん誕生日おめでとう!これからもずーっと一緒にいよーね!大好きだよ!!』

 

私は今日という日を一生忘れない事を心に誓った。

 






今日は白金燐子の誕生日です!おめでとうございます!
数字合わせの投稿はかなりタイミングを試さないとと思いましたね…

次回の話は今やってる秋時雨イベントを考えてます。

ではまた次回〜
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