努力家と天才の茨道〜歌姫を添えて   作:椿姫

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久々の番外編ですが編集がんばるぞい!

リサ「ぶふーっ!ぞ、ぞいって……ププ」





氷川紗夜番外編②「恋心とフライドポテトはベストマッチ!!」

ピンポーン

 

家のチャイムがなったので行ってみるとそこにはショルダーバッグを肩に下げて秋らしい服装の紗夜がいた。

 

「どったの紗夜?」

 

俺がそう聞くと紗夜は笑いながら俺の方を見る。

 

「えっと、紗夜さん?何だか顔が怖いんだけど…?」

「………たのですか?」

「ふぇ?」

 

あまり上手く聞き取れなかった。すると紗夜は大声を挙げた。

 

「忘れたとは言わせませんよ和都!!あなたは以前に私のむ、胸を触ったじゃないですか!忘れてませんよね!?も、もし忘れてたなんて言うなら…月に代わっておしおきしますよ!?」

「いやそれなんてセー●ームーン!?」

 

紗夜が何言っているかわからない人はepisode13をチェックしてくれ!そこで俺が何をしたのかが分かるはずだ!んまぁ説明しなくても今紗夜が言ったように俺は以前に紗夜の胸を触ってしまったのだ!……一応言っておくが不可抗力だからな!?そこんとこ覚えとくよーに!!

 

「覚えてるよ。フライドポテト奢るって約束だもんね?いいよ?どこに行く?王道のマ●ドナルドいでも行く?」

「あ、その事なんですけど…」

 

紗夜がモジモジしながら目をそらした。

 

「マク●ナルドと思ったんですけど…どうせならと思って……」

「?」

「わ、和都の作ったフライドポテトが食べてみたいなと思って……ダメですか?」

 

上目遣いでこちらを見てくる。普段こういう事しない紗夜がするととんでもないほどのギャップがあるな。………これが世にいう"ギャップ萌え"って奴なのか!

 

「全然構わないけど…いいのか?」

「寧ろそうじゃないと割に合わないです!……もしダメだったら…」

「だったら?」

 

紗夜は少しばかり頬を膨らませながら喋り出した。

 

「…胸を触った事を湊さん達にバラします」

「エグいなぁおい!!フライドポテト作るから言わないで!言いふらさないで!!」

「ふふ……分かってますよ?私が和都にそんなことをするような人じゃないですよ?」

「携帯持ちながら言っても説得力ないから!!とにかく作るから家入って!!」

 

俺は慌てながら紗夜を家に入れて、「部屋に持ってくるから暫く俺の部屋で寛ぐなり何なりしといて!!」と言って厨房に行った。厨房に行くとシェフ達が少し驚いていた。

 

「和都様、どうなさったんですか?」

「急を要して申し訳ない!フライドポテトを作ることになった!」

「そうなんですか…皆さん聞きましたか!和都様のためにt」

 

シェフが他の厨房にいたメンバーに呼びかけるが俺はそれを止める。

 

「いや、今回は俺が作るからみんなは何もしないでくれ!!」

「わ、和都様が直々に…?皆さん聞きましたか!?和都様の調理が生で見れるなんて…」

「ま、まぁそんな訳だ!厨房を借りる!」

 

俺はヘアゴムで長い髪を後ろに纏めて厨房に入って料理を始めた。

 

 

紗夜side

 

 

和都に言われて部屋で待っててと言われたから待ってるけど……何かドキドキしますね。以前はRoseliaのみんなと一緒に居たからだけど今は1人しか居なくて尚且つ男子の部屋なんて…

 

「……少し部屋の中の物を見たりして怒られませんよね…?」

 

私は和都の部屋を見渡す。一人部屋だけどとても広く飾られてる額縁にはコンクールや大会等で取った賞が飾られていた。ピアノコンクールにヴァイオリンなど沢山だ。

 

「改めて見てみると和都って凄いですね………まぁその凄い人を好きになってしまった私も私ですが…」

 

私は今まで恋愛などは小説やドラマぐらいでしか観たことがなくて縁のないものだと思ってました。けど和都と知り合ってRoseliaにいる中、一緒に楽器を引いたり2人で出掛けたりもしましたね。私は見渡したあと最初に座ってた和都のべっどに座りそのまま寝転がる。そして近くにあった和都の枕に顔を填めてしまう。

 

「……この気持ちは……いつかは伝えないといけませんよね…和都、あなたは私の事どう思ってるんでしょうか?……私は……和都のことが好」

 

その時ドアをノックする音がしたので慌てて起き上がる。

 

「紗夜?フライドポテト持ってきたよ。入るね?」

 

そう言って和都はドアを開ける。もう片方の手にはフライドポテトが盛られていて、それと別に赤と緑の2色のソースがあった。和都はそれをテーブルに置いて私を見て「召し上がれ」と言った。

 

「このソースみたいなものは何ですか?」

「それはつけてからのお楽しみだよ♪冷めない内に食べてみて」

 

そ、そうですか…じゃあこの緑色のソースから。私はフォークを手に取りフライドポテトを指してそのソースをつけて食べる。その瞬間口に揚げたてのポテトの旨みと爽やかな香りが口いっぱいに広がった。

 

「……美味しい…」

 

私がそう言うと和都は安堵の息を漏らしていた。

 

「このソースは何ですか?」

「それはパクチーと少量のマヨネーズで作ったんだよ。こっちの赤いのがレッドペッパーと七味唐辛子を少し加えたもの。ちょっとピリ辛だけどね?」

 

そう言われて次は赤い方につけて食べてみる。こちらも凄くフライドポテトとあっていて食べ飽きない味だった。私はあまりにも美味しくて食べるのに夢中になってしまった。

 

 

和都side

 

 

紗夜が美味しそうに食べてくれて良かったよ。しっかし紗夜ってホントにフライドポテト好きだな。そんなことを考えてるとふと頭の中に浮かんだ事があった。

 

(紗夜+フライドポテト=ベストマッチ!!)

 

ってなんだこの謎の方式は?某科学者ライダーがうかぶわ。思わず紗夜が変身するところまで考えちゃったよ……まぁ、ベストマッチ!!してるからいいか。そんな事考えてるといつの間にか紗夜は食べ終わっていた。

 

「紗夜、どうだった?」

「凄く…美味しかったです」

「良かった。ありがと、作った甲斐があるってもんだよ」

 

そう言うと紗夜は顔を赤くして目をそらした。あれ?紗夜またソースが口についてる。…しょうがないな…俺は紗夜の口元からソースを指で取って自分の口に含む。

 

「また、ソース付いてたよ?」

 

そう言うと紗夜は恥ずかしそうに俯いた。ホント何なんだよこの可愛い生き物は。

 

「そうだ、そろそろ昼食の時間なんだけどさ。良かったら食べてく?」

「し、仕方ないですね……食べていってあげまひゅ!」

 

あ、舌噛んだよこの人。恥ずかしさのあまりに噛んじゃったよ。

 

その後は昼食を食べて紗夜は家に帰った。かなり満足そうな顔をしていたのは言うまでもないだろう。

 

 

紗夜side

 

 

〜氷川家 紗夜の部屋〜

 

 

戻ってきてからは私は恥ずかしさと嬉しさが頭の中で混ざりあってベッドで布団に蹲っていた。

 

(和都が作ったものを食べれたのは嬉しいけどソースが口についてて、し、しかも『また』だったなんて……は、恥ずかしい………/////)

 

で、でも…

 

「そんなあなたの事が…好きになってしまったんですよ…われながら変な話ですよね…」

 

いつかは伝えないといけない事は分かっている。……そして後に和都が苦労することになるのはこの時の私も和都もまだ知らない。

 





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