努力家と天才の茨道〜歌姫を添えて   作:椿姫

33 / 34
彩「久々に会いたいなぁ…和都くんに」

千聖「その人ってどんな人なの?」

彩「小学校の時に知り合ったんだけどカッコよくて優しかったよ!」

千聖「へぇ〜(興味あるわね…)」

和都「へっくし!…風邪かな?」



丸山彩番外編「久々に会うと変わるもんだな」

和都side

 

「ふぅ……これでラストっと」

 

今俺は自分の部屋の掃除をしている。なんか最近汚くなってきてる気がしたからルンバを3台ほど使って掃除しようと思ったんだがタイミング悪く全てエネルギー不足の為、掃除機を使わざるを得なかった。掃除を初めて1時間…ようやく終わった…

 

「あ!これって…」

 

俺が見つけたのは小学校の時のアルバムだ。見ていくと小学校時代のリサと友希那のクラスがあった。俺は歳が1つ下だからまだ5年生だったかな?目を通していくと見覚えのある名前があった。

 

「……丸山 彩……彩ちゃんか…懐かしいな」

 

彩ちゃんとはリサと友希那と一緒に遊んでた時に知り合ったんだよな…確か「アイドルになって和都くんやリサちゃん達をライブにお誘いするんだ!」なんて遊んでる時よく言ってたっけ…中学は別になってそれっきり会ってないからな…

 

「今頃何してんだろうな彩ちゃん、ホントにアイドルになってたりしてな……」

 

まさかな。そう思い俺はアルバムをしまった。今日はRoseliaのメンバーは自主練だし演劇部もないしどっか出掛けるかな?

 

俺は普段着に着替え必要最低限のものを持って出掛けた。行先?そんなの後で考えればいいじゃねーか。ってか暑!?帽子かぶってこ…

 

 

彩side

 

 

〜アイドル事務所、練習部屋〜

 

「ん〜っ。練習終わったぁ〜」

「彩ちゃんお疲れ様。はい」

「ありがと千聖ちゃ〜ん」

 

私は千聖ちゃんから冷たいお水の入ったペットボトルを貰って一気に飲み干す。

 

「みんなお疲れ様。今日のレッスンは午前中で終わりだから」

 

マネージャーが来てそう伝えるとみんなは「はーい」と口を揃えて言った。みんなこの後どうするのか聞くとイヴちゃんは

 

「アリサさん家の質屋にいって兜や刀を見たいです!」

 

って言ってすぐ行っちゃうし麻弥ちゃんは

 

「新しい機材……フへへ」

 

って言いながらヤマ●電機に行ったし日菜ちゃんはと言うと

 

「うーん、予定とかは特にないけどるんっ♪てするの探すー」

 

って言ってどこか行っちゃうし…私は残った千聖ちゃんと2人で今はカフェテリアのスペースで休憩してる。ここのケーキ美味しいんだよね〜

 

「ねぇ彩ちゃん」

「どうしたの千聖ちゃん?」

「以前練習終わりに聞いた華宮和都って人について聞きたいのだけどいいかしら?」

「和都くんについて?いいけどどうして?」

「どんな人か興味を持っただけよ。大丈夫、変なことは考えてないわ」

「えっとね…」

 

私は和都くんに付いて簡単に説明した。

 

「緑色の髪で後ろを結んでいてカッコイイ人、ねぇ…丁度あんな人かしら?」

 

そう言って千聖ちゃんは自分から見て左の席に座っている男子の方に指を指す。

 

「そうそう千聖ちゃん、あんな感じの人……ってえぇ!?」

 

私は驚いてその人のところに行った。そして

 

「ね、ねぇ君…もしかして華宮和都くん?」

 

その人に聞いてみた。

 

 

和都side

 

 

「ね、ねぇ君…もしかして華宮和都くん?」

 

俺はカフェで休憩してると突然声を掛けられて後ろを向く。声を掛けてきたのはピンク色の髪を下ろしている女の子。前屈みになっているせいなのか服の隙間から胸が見えそうになっていた。目がいきそうになるけどなんとか耐えた。ん?この髪を下ろした女の子どこかで、さっき家で俺が見ていた卒業アルバムにいた様な……それで俺は確信を持って聞いてみる。

 

「……もしかして彩ちゃん?」

 

そう言うと彩ちゃんはやっぱり和都くんだ!と言って俺の手を握ってぶんぶん振った。

 

「久しぶりだね彩ちゃん!小学校以来だよね?」

「うん!まさかこんな形で和都くんと再開できるなんて思ってもなかったよ!」

 

俺と彩ちゃんが再開を喜ぶ。しかし随分と大人になってるな。それはもう色々と。そんなことゎ考えてると彩ちゃんの席に座っていた女の子が来た。

 

「彩ちゃん再開出来て良かったわね、そしてあなたが華宮和都くんでいいのかしら?」

「そうですけどあなたは?」

「ごめんなさい。名前を名乗ってなかったわね。私は白鷺千聖、よろしくね華宮くん」

「白鷺千聖…もしかして子役で有名だったあの!?」

「あら、知ってる人がいると嬉しいものね、今は女優兼アイドルバンドをしてるわ」

「す、すごいですね千聖さん…ってかアイドルバンド?あ、たまにCMで見かけますね、pastel paletteでしたっけ?」

「そこまで知っててもらえるなんて嬉しいわ、ね?彩ちゃん」

「そうだね千聖ちゃん!!」

 

彩ちゃんも喜んでいる………え?今なんて言った?『そうだね千聖ちゃん!!』っていったよな?え?まさか…

 

「彩ちゃん…ホントにアイドルに、なったの?しかも、え?バンド?」

 

俺がそう聞くと彩ちゃんは頷く。マジか…マジもんで夢叶えやがった…………だと………?

 

「彩ちゃんスゴイね…ホントにアイドルになっちゃうなんて…しかもあの時よりもすごく可愛くなってるし…久々に会うとやっぱ変わるもんだな」

「あ、ありがとう…そういう和都くんもかっこよくなってるよ…」

 

彩ちゃんは顔を赤くしてそっぽを向いた。

 

「どうしたの彩ちゃん?急に顔赤くしちゃってさ?熱でもあるの?」

 

俺は自分の手を彩ちゃんのおでこにあてる。良かった熱はないみたいだ。あれ?彩ちゃんまた赤くなったぞ?そう思ってると千聖さんが俺の方に来て耳打ちしてきた。

 

「(華宮くんって無意識に女性を惚れさせちゃうのね?ある意味すごいわそれ、演技してるみたい)」

「(いや演技じゃないですよ?俺は思ったことをそのまま言っただけですからね?)」

「(それでも効果覿面みたいよ?彩ちゃんのこと見てみなさい?すっごくあかーくなってるわよ?)」

 

千聖さんに言われて見てみると、彩ちゃんは顔を赤くしてこっちを見ると慌てて目をそらしたりしていた。

 

「(だから紗夜ちゃんもあなたに惚れてるのね…納得いくわ)」

「(ちょいまて千聖さん!?何で紗夜の話が出てくるんだよ!?)」

「(以前に学校で話したのよ。同じ学校だからね)」

「(………もしかして千聖さん、俺が彩ちゃんと再開したらこうなること分かってたんですか!?)」

 

俺がそう言うと千聖さんは「さて、どうかしらね?」といって彩ちゃんの方に行った。あの人…絶対わかってただろ!むしろアレ確信犯!!そう思ってると彩ちゃんと千聖さんは荷物を片付けていた。

 

「じゃ、じゃあ和都くん、またね」

「華宮くん、機会があればまたあえるかもね?」

 

そう言って2人は会計をしてカフェを出ていった。今日は彩ちゃんと偶然に会えて嬉しかったな。千聖さんには少し振り回されたけどね…

 

「頑張ってね…彩ちゃん…」

 

俺はそう呟きカフェのレジで会計を済ませて家に帰ることにした。

 

帰ってきたら何故か爺が青ざめていてどうしたのか聞くと俺の部屋で客人が待ってるとのこと。行ってみるとそこには携帯を持っている紗夜がいた。あれ?なんかムスッとしてないですか?

 

「和都、どういう事なんですか?」

「へ?」

「へ?じゃないです!さっき日菜から画像が送られてきて……」

 

そう言って紗夜は携帯の画像を見せる。それには俺が彩ちゃんのおでこに手を当てている所だったり楽しく喋っている所だった。

 

「へぇっ!?い、いや、これは、その……」

「説明、してくれます、よね?」

「ふぁい……」

 

この後紗夜から「許します」との声が聞けたのは3時間後の事だった。





※番外編アンケートで一番多かったのが丸山彩でビックリしました。
※現在番外編アンケート2を行っています。もし宜しければ投票宜しくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。