紗夜「日菜、今回私達が前書きの担当してるんだから真面目にやって?」
日菜「むぅ。episode5、始まりま〜す♪」
今俺は氷川家の門の前にいる。
(お、落ち着け華宮和都!!お、女の子の家に上がるなんて友希那とリサで慣れている筈だ!それなのに、何故だ!何故こんなにも緊張してしまっているんだァ!?)
どうしてこんなことになったかと言うと事はちょっと遡る…
ー華宮邸、和都の自室ー
今日はRoseliaの皆は自主練という形になった。因みに演劇部の方も各自練習してくれ!ってワケ。オフということなので俺は自室で曲を聞きながら勉強をしている。午前中からクーラーの効いた部屋で何かをする。これが最高にhighになるんだよなぁ〜さて勉強するかと意気込んでいたらスマホが鳴る。
「ん?紗夜さんからだ?」
メールの内容を確認すると『今日暇ですか?あの、その、もし暇であれば家に来て欲しいのですが…宜しいですか?』と送られてきた。何だろ?ギターのアドバイスとかかな?ってか紗夜さんの家に行くのは、初めてだな…そんなことを思っていると紗夜さんが家のマップを送ってきた。送られてきたマップを見て見る。えーと、ここが紗夜さん家でここが俺ん家だから…意外!!それは近所!!
「マジかよ…こんな近いの?」
俺は上着を羽織り出かける準備をする。その時部屋の外から声がする。多分執事か爺だろう。
「坊っちゃま、何やらドタドタと音がしましたが何かありましたでしょうか?」
声の主は執事だった。
「大丈夫。何でもないよ。出かける準備をしているだけだ」
「そうですか。かしこまりました。行ってらっしゃいませ」
執事はそう言って部屋の前から立ち去る。俺も必要最低限の道具を持って紗夜さん家に向かって行った…
そして10分掛かるかかからないかの時間で紗夜さん家に着き現在に至るというわけだ…
…と、とりあえずチャイムを鳴らすかな?そう思いながら紗夜さん家のチャイムを押そうとする。その時、家のドアが開いた。
「あ、あら和都君。来ていたんですか?」
紗夜さんが出てきた。
「あ、今来たばかりなんですよ俺」
「そうですか。まぁ上がってください」
紗夜さんの家に上がる。靴を脱ぎテーブルまで歩いていき荷物を置き、座る。紗夜さんは向かいの方に座る。
「それで紗夜さん話って何ですか?」
早速本題に入り紗夜さんに問いただす。
「じ、じつは、以前和都君がレモンの蜂蜜漬けを持ってきたことあるじゃないですか?それで、その、わ、私に作り方を教えて欲しいんです…」
紗夜さんは顔を赤くして答える。俺は「全然構いませんよ?」と言った。紗夜さんは「ありがとうございます!」と言って頭を下げるが、勢い余ってテーブルに頭をぶつけてしまう。ゴチンという音が鳴り紗夜さんはその場で悶えてしまった。しかも涙目になってる。
「だ、大丈夫ですか?涙目になってますけど…」
そう聞くと紗夜さんは何事も無かったかのように振る舞う。
「大丈夫です。涙目になってません。頭なんか打ってません。良いですね?」
よっぽど恥ずかしかったんだろう。俺は「は、はい…」と言っておいた。それと気になったことがある。
「それにしても紗夜さんが俺に作り方を教えて欲しいって言うなんて珍しいっていうかなんて言うか…作り方とかならリサ先輩とかに言えばいいんじゃないんですか?」
そう聞くと紗夜さんは顔を赤くしてしまう。ん?俺何か変な事言った?
「と、とにかく!作り方を教えてください!」
「あ、はい……」
そんなわけで蜂蜜漬けの作り方を教えることとなった。
それからというもの生真面目な紗夜さんだったからなのか飲み込みも早かった。ま、まぁ洗ったレモンを輪切りにして容器にレモンと蜂蜜を交互に入れていくだけなんだけどさ。その後に翌日レモンからでた水分を抜いて完成する…はず。作り方間違ってはないはずだ。そう考えてるうちに紗夜さんはレモンの入った容器を冷蔵庫に入れた。
「紗夜さんお疲れ様です。後は明日の朝に水分を抜けば完成です」
「ありがとうございます」
「そう言えば教えてる時気になったんですが他の人達は?」
「父さんと母さんは仕事です。日菜はバンドの方に顔を出してますので家には私1人です」
「そうなんですか。1人だと寂しかったりとかはならないんですか?」
「自主練でギターを練習する時は一人の方が落ち着くんですよ……今は和都君もいるので落ち着きます(小声)」
「?紗夜さん最後の方なんて言ったんですか?」
最後の方が聞き取れなかった。紗夜さんは「な、何でもないです!」と言ってそっぽを向いた。当初の目的も果たしたわけだし帰ろうとする。が、
「和都君っ!待ってください!」
紗夜さんが引き止める。するとあらかじめに用意してあったのかマカロンの入った小さめの袋を取り出した。
「今日手伝ってくれたお、お礼に、ま、マカロンをあ、あげますので」
紗夜さんが今日何回目か分からないが顔を赤くしていた。
「ありがとうございます。これってもしかして、手作りですか?」
俺がそう聞くと紗夜さんは頷く。そして
「あ、あの、もし良かったらここで食べて感想を貰えると、う、嬉しいんですけど……良いですか?」
紗夜さんが聞いてきたので俺は素直に応じた。そして袋の中から青色のマカロンを取り出し口に含む。サクサクした食感がなんとも言えない。
「……ど、どうですか?」
俺はとても美味しいですよと言った。紗夜さんは嬉しかったのか小さくガッツポーズをしようとしていたが俺がいたからなのかやらなかった。
「美味しいマカロンありがとうございます。まさか、紗夜さんもしかして今日来る俺の為に作ってくれたんですか?」
紗夜さんは顔を真っ赤にして
「か、勘違いしないで下さい!日菜がどうしても食べたい食べたいって言うから作ったんです!作りすぎちゃったんです!」
と叫んだ。
「そういうことにしておきますよ」
紗夜さんは叫んだり顔を赤くしたりして疲れたらしい。疲れた紗夜さんは初めて見るなぁ…紗夜さんは飲み物取ってきますと言って冷蔵庫に向かう。すると紗夜さん、足を滑らせて俺の方に寄りかかる。そしてそのまま、
『うわあああっ!?』
倒れ込んでしまった。
日菜side
「ただいまーおねーちゃん♪」
あたしは家に入る。あれ?靴がある。おねーちゃん誰か家に入れたのかなぁ?そう思いテーブルの方に向かったら、
「いたた…」
「紗夜さん、大丈夫ですか?」
そこであたしが見たのはおねーちゃんが男の人を押し倒していたとこだった。(えっ!?な、何これどんな状況!?)
あたしは脳をフル回転させる。そしてでた答えはーー
「……おねーちゃん、邪魔してゴメンね…あたしは部屋に戻ってるから…」
そう言い残しあたしは部屋に戻った。
紗夜side
痛たた…まさか私が足を滑らせて和都君ごと巻き込んでしまうとは…
「さ、紗夜さん…早いとこ避けてほしいんですけども…」
すいませんと言おうとする。すると和都君と顔が近い。しかも今の状況、私が和都君を押し倒している感じになってしまってました。
「す、スイマセン!!直ぐに退きますので…!」
そう言ってると玄関から妹、日菜の声がした。
「ただいまーおねーちゃん♪」
急いで離れようとするがそれも遅く日菜に見られてしまう。そして
「……おねーちゃん、邪魔してゴメンね…あたしは部屋に戻ってるから…」
と言って日菜は部屋に行ってしまった。
…………
『日菜(妹さん)!!!?ちょっと待ってーーーー!?』
この後誤解を解くのに私と和都君はかなりの時間を掛けました……
和都side
「んもー、おねーちゃんってばそういう事ははやく言ってよぉ、もぅ〜」
「日菜、あなたが早とちりするからでしょ!?」
「ごめんってばぁ〜」
今は俺の前では姉妹喧嘩?が起こっていた。誤解を解いた後は妹が自己紹介してきた。
「あ、あたしは氷川日菜だよ〜pastel*palettesってバンドをしててギターやってるんだ♪」
「よろしくお願いしますね日菜さん」
「日菜って呼び捨てでいーよー♪同じ学校に通ってるんだから、ね?」
「そう言うわけにはいきませんよ?」
「むぅ。じゃあさん付けじゃなくて先輩って付けてね?和都♪」
そう言って日菜先輩はわざとらしくウィンクをする。素直に可愛いと思ってしまった…
その後俺は家に帰っていった。マカロンも貰ったしな。紗夜さんも喜んでいたからな。帰るとき日菜先輩は、「じゃーねー和都!!また学校でねー!!」と言って手を振っていたので軽く手を振り返した。
風邪を引いて熱を出した椿姫です…
お気に入り登録をしてくれた方々ありがとうございます。すっごい頭痛いです…
次回更新は風邪が治ってからになります。
※「夕焼けに誓う幼馴染達」も同じですのでご了承ください
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