夏休み中の魔法を導く奇跡   作:名無しの権左衛門

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 僕は昨日夏休みを使って学校で、友人と一緒に魔法陣を作っていたら天使が現れた。

そしたら現実に漫画とかの原作や創作のキャラが、逃げているんだと。

それを退治したり、排除することで原作にキャラが戻るらしい。

 

 そんなわけで、僕はその天使から色々誘われて薬の袋を貰った。

頓服薬が入っている袋みたいだぁ。

 

変な物は入っていないことを祈りながら開けてみる。

 

 自室で机の上に大きな皿を用意して、それをひっくり返してこれの上にぶちまける。

 

 ザバーーーーーーカラカラカラカランッ

 

 なんか色とりどりたくさん出てきた。

いろんな形、いろんな色、いろんな模様の薬。推定500個以上。

最後に説明書が出てきたので、それを開いて確認する。

 

 

 

 

 説明:まず使用した原作や創作キャラがいるその時点で、今まで起こった全ての経験と知識が入っている。

 しかし年齢を取り能力が増えていくと、それが思考と理論と主義の固定化につながり、

今後予想される成長やこちらの世界に来てからの成長や行動が全てにおいて、仲間に引き入れるのが困難になる。

故に若く能力を手に入れた最初の頃か、物語の転換期位がちょうどいいだろう。

 

 最初に使い方。薬を二つ使う。基本的にその原作や創作のキャラの文字列や絵に薬を宛がう。

これにより薬が浸透する。次に現界は、それぞれの段階を踏む。

 

 現界方法。架空・ホログラムは、媒体となる機器に薬を浸透させる事。

これは別にどんな薬でもいい。ロボットは媒体となる人形や人間に浸透させ、憑依を行わせる。

本物だけは自分がのむことで、現実への存在を認可される。そして彼彼女は、飲んだ人間の目の前に出てくる。

 

 薬の種類。

 形状として色々あるが、丸い玉であるほど精神的に作用される。つまり心の設定追加だ。

 

 模様はたくさんある。剣だと近接、筋肉だと筋力等視覚情報で手っ取り早く、その薬剤情報が分かるようになっている。

 

 色はその薬剤の強さを示している。虹・白金・金・銀等特殊なもの程、効果が高い。

一番効果が低いのは黒である。これは補正+0と倍率*1、通常状態で現界させる。

 

 

 最後に、余った錠剤は健康食品として流用できるので、召喚後はそれを呑むのもあり。

レア度が高いほど、効果も高い。

 

 それと錠剤があるほど、キャラ召喚できるが現状把握と主人認定等がされにくくなるのでお勧めはしない。

逆に暴走する危険性が高まるので、止めておいた方が良い。

一人~六人までが許容範囲内だろう。

 

 

 

 と説明があった。

更に分厚い冊子のようなものが出てきた。

錠剤の効果説明の本だ。

 

「……すごいなぁ」

 

 

 あまりの情報量の多さに、びっくりしてしまう。

色々見てみると、異様に特殊な色彩と模様・形状のある錠剤がいっぱいあった。

なんだこれ。とにかく、こんなにたくさんの錠剤はいらないから、袋の中に入れ直した。

三分の一位どっさりと戻す。

 結構小さい袋のはずなのに、際限なくはいるのでちょっとした恐怖心が募る。

それでも片付けないと、お母さんに怒られちゃう。

あ、そうだ。

此れを片付けられない様に、友人からもらった大事なたからものとして名札を付けておこう。

 

お母さん、何でもかんでも捨てちゃうから……。

 

 

 僕は説明書を見るけど、やっぱり薬の使用方法や用途・説明しかなかった。

そこで思ったけど口頭で説明するには、僕の頭が足りていないんだよね。

だから家族全員に認可してもらう為に僕が最上位の薬を飲んで、その下の薬を粉々にして皆に飲食してもらった方が楽だと思う。

これで多分皆、その子の事を認める事になると思う。

 

 あーでも、皆っていっても僕とお母さんとお父さんの核家族なんだよね……。

 

 

 よし、今は誰を召喚したいかわからないから、錠剤の味を見て行こう!

 

 

 というわけで、余った一日を錠剤と水だけで過ごした。

味はそれほどっていうのが、黒や灰色等の黒系。でも味が徐々にさわやかだったり甘かったり辛かったり、

色んな味を試すことができた。

 

 でも非常に不可解なのが、特殊な色を持つ錠剤達だった。

味がわからないっていうのかな?

この味を説明できないのか、今まで味わった事がないのか。

はたまた、味をどのようにして理解すればいいのか。

 

 このお試し期間中、僕はパソコンでいい感じの補正がないか探してみた。

 そうしたら、『灼眼のシャナ』に登場する、『零時迷子』が良い感じの能力だった。

無限に力を生み出して、それを内包する人物に不死と同じ位の再生能力を付与する。

 常に死の危険性がある現実が、非現実の介入によって更に死にやすくなった。

だからこの能力は非常にありがたい。

 

 実を云うと僕は、結構変わった趣味をしているんだ。

それは漫画や小説如何を問わず、一巻だけ購入するという癖だ。

一巻というのは、その世界の世界観を説明または読者にのめり込ませるその第一歩だ。

しかも開始三分で読者個人に面白いと思わせなければ、その連載は無意味となってしまう。

 

「たーしか。あったあった」

 

 だから僕は第一巻の収集に凝っているんだ。

面白ければ、そのあとの連載も購入しているよ、本屋で。

 

 僕はそのアイテムがある”アニメ漫画”の第一巻を手に取る。

そして最初の説明がある、何もわかっていないながら基本がわかる場所。

『零時迷子』の項目を見た。

 

 僕は錠剤を昔祖父に貰った『機械腕時計』に使う。

この錠剤は使った者が主人で、使われたモノが依代になる架空状態にするための布石だ。

そして錠剤は現界するまえでないと、効果の変更ができない。

だからここで行う。

 

 灰色で六角形の比較模様の錠剤で、主導権の分別を行う。

 半透明で四角のマス模様の錠剤を使い、依代になるモノに対して錠剤効果スロットを取り付ける。

 白色で球状で無地の錠剤を使い、元来の効果を取り戻させる。

だが半透明で四角のマス模様の錠剤を使った後だと、その錠剤効果スロットに入れられる。

更に非破壊・強奪不可・効果の分配(基本仲間だけ)を付与する。

 

 そして、零時迷子の絵に、五角形錠剤の自動防御と丸型錠剤の存在する者を感知するレーダーを入れる。

最後に黒と白のカプセル錠剤を入れることで、最終決定を行う。

此れを行えば、後は指を離すだけ。

 

 

 その瞬間、今僕の左腕に巻かれている『機械腕時計』が、白銀の覇気を周囲に放出した。

使っている力が物理世界に影響しないのか、全く部屋の中に影響は及ぼしていない。

それでも遠くに見える山々から、色とりどりの鳥たちが飛び立っている事で、

命の危機レベルで感知できてると思っている。

 

 アニメ漫画内の『零時迷子』の絵は、そのままぽっかりなくなってしまった。

背景のみ。すると、小説やWEBの全ての『零時迷子』に関するその文字列だけがなくなってしまった。

新たに打ち込むことは可能だ。

しかし、先ほどの消滅は、『零時迷子』としての歴史が無くなってしまったという事に他ならない。

 

 

 とにかく、今は最低限の護身が手に入った。

それと針合わせが不要とネジを巻かなくてもよくなった腕時計があるんだ。

結構楽だべ、これから。

 

 

 

―――名前:零時迷子 分類:架空 

使用錠剤:78個(特殊錠剤内包:透明1/虹1/白金1/金1/銀2)

効能:破壊不可、強奪不可。主人と仲間のあらゆる力の器が満たされない限り、その力を無尽蔵に生み出す。

 

 

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