文がごちゃごちゃだったり、意味がわからないかもしれないんですけど、読んでいただけたら嬉しいです!
これから成長していく!(予定)なので、よろしくお願いします!
それではどうぞ!
白い靄がかかっていた視界がどんどんクリアになっていく。
あぁ、またか。
まだ小学生の俺が、見てるこっちが恥ずかしくなってしまうくらいに顔を赤くして女の子と向かい合っている。
俺はこの光景を知っている。
「お、俺…」
顔を赤くした自分は口ごもりながら喋り始める。
やめろ、それ以上何も言うな。なんて言葉は届くはずもなく、過去の自分がしっかりと目の前の彼女を見つめる。
「好きだ!俺と付き合ってください」
はっきり言って、めちゃめちゃだっさい告白。
まだ俺はこんな…
いや、あの頃に割り切ったはずなんだけどな。
この時の俺はそれなりに自信があったような気がする。
たしか、クラスの他の男子たちにこの子も俺のことが好きだと言われていたからだ。
それがきっかけで好きになったんだっけかな?
それに、クラスの中でもそれなりに目立つグループにいたからか余計に変な自信がついてしまっていたのだ。
もう顔もわからないし、どんな子だったのかも思い出せない彼女は、そんな俺をあざ笑うかのような声でこう告げるのだ。
「私、あなたのこと嫌いなの。だから無理」
その子の口調と声の冷たさに俺の恋心はあっさりと砕け散った。
嫌い、そこまで言われるのか。あぁ、俺はなんてバカだったんだろう。
それに告白するのって、好きになるのって、恋愛ってめちゃめちゃこわい。"好き"って、何がどうなったら"好き"になるんだろう?
俺の恋愛に対しての考えが180度変わった瞬間。
絶望的な顔をした過去の自分は、霧に包み込まれるように消えていった。
*
今日は高校初日だってのに、目覚めの悪い朝になってしまった。
「夢…だよな。ここまでくるとさすがにキモいわ」
たしか、小学校の卒業式の日のことだから三年前。相手のことすら覚えてないのに今でも夢になって出てくるとか、ほんと自分が嫌になってくる。
それに何より恥ずかしい!!!なんだあれ、自分で自分の恥ずかしい記憶見るとか地獄にもほどがあるわ!
そんな俺、
髪もボサボサで部屋着のままリビングへ行くと、朝ごはんの準備はできているようで食欲のそそられるいい匂いがした。
「あら、ちょうどぴったりね」
「ん、あぁ…おはよ」
「おはよう。早くご飯食べちゃいましょう」
母さんに急かされて席に着くと、母さんも向かいに座って二人一緒にいただきますをする。
ふぅ、毎度ながら味噌汁おいしいな。
母さんとはそこそこ仲がいいほうだが、今日はなぜかあまり会話がない。そればかりか、ご飯を食べては俺をちらりと見てため息をついている。
気になってしょうがないんだけど?
「どうかした?」
「いや、なんでもないわよ。食べ終わったなら着替えてきたら…?」
なんでもなくないでしょ!さっきから見られすぎて身体中穴だらけになっちゃいそうだわ!なんてことはさすがに親に言わない。
ここは素直にうなずくことにしよう。
「ん。そうするよ」
食べ終わった食器を流しに置いて、自分の部屋に戻ることにした。
いつもなら朝からハイテンションでうるさいくらいの母さんがここまで静かだとさすがに気になってしょうがない。
そんな母さんを不審に思いながらも、まだ一度も袖を通したことがない制服に着替え始めた。最後に青色のストライプ柄のネクタイをつける。なかなかセンスがいいネクタイだな…たしか学年ごとに色が違うんだったっけ?
入学式だし、しっかり上まであげたほうがいいんだろうか?いや、きっちり着ることにしよう。第一印象って大切だからね。
そのまま洗面所に移動して、今度は鏡で確認してしっかりと髪も整える。はぁ…この赤みがかった茶色の髪のせいか、俺は随分と軽い人間に見えるらしい。ま、今さら気にしないけど。
不良に思われるよりはましだが、女子や男子から恋愛が多い男に見られるのはすこしも嬉しくない。あまり大きな声では言えないが、実は彼女いない歴=年齢だったりするのだ。
これ、自分で言っててめっちゃ悲しいじゃん。
はぁ…恋愛は少しこわいけど憧れはあるってところが厄介なんだよなぁ。
今日から新しい生活が始まるってのに嫌なことばっかりだな。気持ちが沈んでいくのをなんとか持ちあげようと試みる。
大丈夫、あの頃決めただろ?あんな思いもうしないようにすればいいって。女の子だろうが男どもと同じで普通に友達。
ドヤ顔で鏡の自分を見る。すると、ふと後ろにあった時計が目に入った。
うわ、そろそろ家を出たほうがいい時間だ。慣れない道を通るわけだし早めに出るに越したことはない。
少し焦り気味に洗面所を出ると、玄関のところで母さんが俺を待ち構えていた。言葉で言えばドーン!って感じ。
…なんだこのラスボス感。
「制服なかなか似合うじゃない。背も高いし、顔も母さん的にはお父さんに似てかっこいいと思うのに、どうして彼女の一人も連れてこないのかしらねぇ…この子は…」
今この人さらっと息子のことよいしょして投げ捨てたわ。
やっぱ行く邪魔するんじゃねぇか。今日はなんなの?やけに嫌なとこついてくるじゃん。彼女いたことありませんってそんなに何度も言うことじゃないでしょ。
人の傷口をえぐるのはやめてほしい…ほんとに…
「…俺は彼女なんていらないの。そろそろ家出るわ」
いらないなんて、きっと嘘だ。
母さんを避けて通ろうとしたら笑顔で邪魔された。
「まぁ、そのうちこの人だ!って運命の人が現れるわよね…」
俺の言葉を無視して勝手にそっちの方向に話を進めてやがる。
まさか、さっきまでのテンションの低さはこのことを考えていたからとか…?なんだよ、心配して損したわ!つか、本当にそろそろ家でないとやばいんだけど。
「そういうこと。まだ俺には運命の人ってのが現れないんだよねー」
これはほんと。
運命の人ってのがいるなら早く現れてほしいものだね。多分俺なんかじゃ無理だけど。
なんだかんだ言ってちゃんと返事している俺優しい。
「そうねぇ…高校生になったら彼女くらいできるわよね!母さん楽しみにしてるわ!」
俺の返事聞いてないなこれ。
つか、楽しみにされても困るんだけど…
だって、恋愛って難しいものなんだよ。
だから、今のところ青春なんて平和で楽しければ満足っつーか、ね?
「んじゃ、そろそろ行くわ」
いい加減一人できゃっきゃ騒いでる母さんを放置して靴を履き始める。
突然静かになったと思ったら、やわらかいあたたかい声が背後から。
「いってらっしゃい。ほんとは私も行きたかったんだけど…」
ちらりと見た母さんの顔は笑っていたが悲しそうだった。
そんなこと、気にしなくていいのに。
「仕事なんだから無理しなくていいよ。その…仕事がんばって」
父さんが亡くなって以来、女手一つで俺のことを育ててくれた母さんは俺に不自由させないよう、いまだに懸命に働いている。
こういう時じゃないと言う機会なんてないし、しっかりと顔を見て言うことはできなかったが伝えられてよかった。
反応が何もなかったので玄関を出てからちらりと母のほうを向いたらいきなり抱きつかれた。
「もう大翔はいつまでたってもかわいいわね!」
そんなことを言いながらさらに力を込めてくっついてくる。
っておい!
「だぁぁあああ!もう、わかったから抱きつくなよ!!!」
さすがにこの歳にって、ましてや外で母親に抱きつかれたら恥ずかしいに決まってる。
朝から勘弁してくれよ…
「ふふっごめんなさい。大翔、入学おめでとう」
「…ありがとう。行ってくる!」
学校の近くまで来ると、俺と同じように真新しい制服を着た生徒がちらほら。なんだか変に緊張してきたな。
それに、やたら女子が多いっていうのも緊張の原因の一つだろう。
校門の前で立ち止まると温かい風に吹かれ桜が舞い散った。桜吹雪の後ろには立派な校舎が。なんともその二つが幻想的な雰囲気を醸し出していて、思わず見惚れてしまう。
つい最近共学化したばかりの国立音ノ木坂学院。ここが俺がこれから三年間通う学校だ。元は女子校だったため男子は少ないらしいが、俺は俺なりに楽しく学校生活を送ることができるだろう。
なんでここを選んだのかはそのうち説明することにして…
とにかく今日から俺はここの生徒だ!
制服をピシッと直し、ネクタイも真っ直ぐに整える。
「よっしゃ。行くぜ!」
これから始まる学校生活への期待を胸に、俺は大きく一歩を踏み出した。
おれかの第1話、読んでいただきありがとうございましたー!
うわぁぁああ!ついに投稿してしまった!
…すみません。
今回はμ'sメンバー出なかったけど、次回からはちゃんと出ます。
感想、評価お待ちしてます。