「ん~・・・お?・・・」
青年が目を覚ますと先程の場所から変わらず辺りを見渡せば先程のグレンという男性を見つけ立ち上がろうとするが椅子にロープで固定されており動けずにいた。
「お、やっと目を覚ましたか・・・」
目の前にいるグレンは寝ていてたらしく、椅子のガタガタとした音に気付き目を覚ました。
「やっと目を覚ましたって、あなたが突然殴ったんでしょうに・・・」
「いやあ悪い悪い、どう考えてもお前怪しいんだもん。ま・・・うちの可愛い可愛い大天使ルミア様が話だけでも聞いてあげたらって言ってるもんだからこうして起きるまで待ってあげたんだから、感謝しろよ?不審者A君?」
「いやだから不審者じゃないって・・・」
グレンの発言にジト目で眺めるも、このままじゃいつまでたってもらちが明かないと思い、そしていつまでも不審者扱いされると、こちらとしても良い気がしないので名前を言おうとするが、どうしても名前が思い出せず、悩んでいると先にグレンの方から話を切り出して来た。
「んじゃ単刀直入に聞くぞ、お前は誰だ?」
「魔術師です」
「そんなもんここじゃいっぱいいるわ、お前の名前は?所属は?」
「一切合切思い出せません、記憶喪失ですばい」
「・・・・・」
「・・・・・」
2人の間に何とも言えない間が出来上がる。
「年齢は?」
「永遠の17歳」
「趣味は?」
「今は無いけどクソ師匠を蹴り飛ばしてました」
「特技は?」
「魔術を生み出す事」
「好きなタイプは?」
「突然暴力ふるうようなキレたら手の付けられないじゃじゃ馬騎士じゃなくておしとやかで優しい子」
「名前は?」
「いや知らんがな」
等と・・・グレンの質問責めに応えていきほんとに記憶喪失なのか?と疑うくらいにグレンが名前の提示をするも応えずにうーんとうなだれる。
「なあ、これってなんか違和感あるんですが、これって尋問だよね?なんかとっても面接っぽいんですが」
「あ、ばれた?なんかお前扱いやすいと思ってボケてみた」
「ひっどいおとなだなおい・・・」
グレンのボケに対し突っ込みを入れると、グレンは笑って青年の縄を解いてくれる。
「え?解いてくれんの?」
「まあな、お前がほんとに悪いやつならうちの知り合いにその手び詳しいのがいるから放り出そうと思ったがそんなんじゃなさそうだしな・・・ほいよ」
グレンはそういうと青年を起き上がらせてグレンだと軽く挨拶をして握手を交わし青年も喜んで握手に応じる。
「ま、とりあえずはお前、俺の家に来い、どうせ行く当てないんだろ?」
「よくわかってらっしゃる」
2人は意気投合し、その場を後にする。