あの日、星が落ちた。
それはとても綺麗で、なんとも幻想的で、、、
とても、寂しげだった。
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日差しが眩しい。夏の陽気に身を包まれ、暑苦しさに思わず顔を顰める。
「あちぃ、、、」
俺、天野 空は現在、地元にある大きくも凄くもない、至って地味な山、「星雨山」の頂上に立つ碑石を目指し、登山をしていた。
この山の名の由来は"星が降ること"にあるらしい。
俺の住む村にはこんな伝説がある。
『山に降りし星を見た者、山の頂に聳える我らの心に触れよ、然すれば汝の新たな力、目を覚ますことだろう。』
(星が山に降ったのを見た者は山の頂上にある碑石に触れろ、すると新しい力が手に入る、ってことだろうが。)
現に俺の親父、天野 雲はその伝説に従い"人の心を読む力"を手に入れたとか、まぁ俺が産まれる前に他界したから知ったことではないが。
山の頂に近づいてきた。
「あ、、、?」
アレが山の伝説に伝わる碑石なのだろうか、然し俺にはそうは見えなかった。
何故ならそれは小さな球体のような形をしていて、今にも爆発しそうな、そう、まるで星のような、、、というか星である。
「どういうこった、、、?」
まぁ確かに俺は昨日此処に星が降るのを見た。然し本当に本物の星が降ったとすれば、ここら一帯は焼け野原、、、俺の住む村もただで済むとは思えない。
のに、だ。この不思議な焼き石の周りには地面の抉れの一つもありやしない。
「、、、」
伝説に拠れば"碑石に触れれば"だ。だがこれは、碑石と呼べるのだろうか?然し周りに石のようなものなどない、、、そして碑石だとしてこれは触れても大丈夫な代物なのだろうか、、、?
「、、、チッ」
若しこの焼け石が冷えるのを待つとなれば最低でもあと1日は必要とするだろう。それまで此処で待つのも面倒だし、何より折角登ったこの山を降り、もう一度登るとなれば面倒で仕方が無い。
(いいだろう、、、やってやる。)
見た目からして触ったらただでは済まなそうだが、俺は痛みよりも面倒事を嫌うタイプだ。少し手が焼けるくらいなら別にどうでもいい。
覚悟を決め、碑石に向け一歩近づき、二歩目を踏みしめたその瞬間、
世界が弾けた。
いや、ただ光っただけだ。然しそうであろうと錯覚するほどの鋭い、激しい光。発光元は勿論目の前の隕石だ。
激しすぎる光に思わず腕を上げ顔を覆う。
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3分くらい経った頃だろうか。
周りを照らしていた光が急に引き、隕石の"あった場所"へと吸い込まれていった。
「あ?」
光とともに隕石も消えていた。
(何処に行った、、、?)
周りを見渡しても隕石も、その痕跡も何も見当たらない。
「、、、チッ」
まぁそれはいいとしよう。今はそれよりも特殊な力とやらだ。
試しに腰を落とし腹に力を入れてみる。
「、、、クッ、、、フゥ、、、」
「、、、」
特に何も起こらなかった。結局は親父と同じような読心術とかが身についたのだろうか。
何にせよこれで伝説には従った。能力に関してはいずれ何か気づくことがあるだろう。
そう思い、踵を返し山を降りようとした。
『―――ねぇ』
足を止めた。
(地元のガキがこんな所に、、、?)
山の頂、隕石のあった場所から聞こえた声に振り返った。
すると其処には、真っ白なワンピースを着て、華奢で、小柄で、可愛らしい少女が、涙を流しながら立っていた。
『お兄さん、、、私を助けて、、、?』
「、、、は?」
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これは、俺の思い出。何よりも大切になったあいつの話。空に帰っていった、俺の恋人の話だ。
-prologue end-
投稿者感想
「みじっけぇ!!!」
結構頑張って書いたと思ったのだけどね、、、小説家さんって大変なんだなぁ、、、(しみじみ)