GATE 幻想郷防衛軍彼の地にて斯く戦えり   作:にょろ35106

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大部分をウトウトしながら書いていた・・・・。
無駄な部分とか削り落として足りない部分を書き足して仕上げてみました。
普通なら有り得ない事が多々あるけど生温かい目で読んでやってください。
毎度の事ながら妄想全開の上にちょっと暴走気味で書いてしまった・・・。

色んな機関の関係とかは作者の想像なので違ってても気にしないでね。



こまけぇこたぁいいんだよ!!ヾ(´∀`ヾ)


視聴者「まさに混乱の極み」

 

「二重国籍って何でしょうか?バレたら困ると考えてるみたいですが?それと全ては薹 徳愁国家主席の為にとはどう言う意味なのでしょうか?」

 

さとりの口から発せられた言葉を聞いた途端、幸原は固まる。

 

頭の中が真っ白になり、何も考えられない。

 

もしその瞬間がずっと続けばあるいは助かったかもしれない。

 

覚妖怪の弱点は無意識。

 

無意識の妖怪こいしの心はさとりにも読めず、行動の予測出来ない存在である。

 

つまりは無意識こそ悟り妖怪の天敵。

 

しかし無情にも幸原の思考は戻り出す。

 

「成る程、二重国籍とはこの国の制度では認められていない、ですか。薹 徳愁国家主席とは中国の指導者、ですか」

 

「な、ななな・・・・」

 

「スパイだとバレる訳にはいかない、何としても誤魔化さなければ・・・、ですか」

 

「い、一体なにが・・・・ま、まさか・・・・」

 

言葉を失っている幸原に対し次々と爆弾発言をするさとりを見て何かを思いつく委員長。

 

「はい、いまあなたが思った通りです。私は悟り妖怪、心の声が聞こえるのです。そう言えば開会前にあなたの考えていたのはお孫さんがハイハイから歩けるようになった事でしたね。おめでとうございます」

 

「あ、当たってる!?」

 

騒めく議場内。

 

後ろめたいことのある議員は生きた心地がしない。

 

 

なお、ネット上は・・・・

 

 

覚妖怪!?

 

心が読める!?政治家の大敵じゃん!!

 

つか、何気に幸原がスパイだって言ってたぞ!?

 

怖いけど会ってみたい!

 

 

等のコメントが。

 

 

「な、ななな、何を言ってるのかしら、お、お嬢ちゃん・・・・・」

 

内心を文字通り見透かされ挙動不審になる幸原。

 

「わ、わた、私は・・・」

 

何かを発言しようとする幸原。

 

だが次の瞬間他の議員達の怒号が鳴り響いた。

 

「す、スパイだと!?」

 

「国家主席の為にって事は、中国のか!?」

 

「どういう事だ!」

 

「説明しろ幸原議員!」

 

与党は言うに及ばず、極一部の野党党員からも追及の声が上がる。

 

頭の中がぐるぐる回る幸原。

 

「おや、背乗り?どういう意味でしょうか?本当の幸原みずきは別にいる・・・・、ですか」

 

「!!!?」

 

再びさとりの口から発せられる発言。

 

 

ネット上では、

 

 

背乗りかよ!?

 

スパイってマジか!?

 

本当の幸原みずきさんはどこにいるんだ!?

 

なりすましかよ!?

 

 

とのコメントが流れる。

 

 

そしてさとりの口から発せられる特大級の発言。

 

「本物の幸原みずきは土の中、ですか」

 

「!!!!!!!?」

 

 

ネット上では

 

 

おいおいおいおい!?

 

なりすましだけじゃなく、埋めたって事か!?

 

警察早く逮捕しろよ!!

 

本物は死んで、いや殺されたのか!?

 

 

とのコメントが。

 

 

議場内は大騒ぎになる。

 

 

「どういう事だ!?」

 

「本当は幸原じゃないって事か!?」

 

「土の中!?事実ならこれは殺人事件だぞ!!」

 

与党の追求に幸原の取り巻き議員達が必死で反論を始める。

 

「証拠がないぞ!」

 

「そうだそうだ!」

 

「証拠を出せ!!」

 

「言いがかりだ!!」

 

 

言い争いだけならまだマシだろう。

 

しかしあろう事か議席を離れ取っ組み合いになってしまう。

 

売り言葉に買い言葉の喧嘩状態。

 

 

 

ブチンッ。

 

布都と屠自古は同時に神子からそんな音が聞こえた気がした。

 

 

 

「黙らっしゃい!!!!」

 

ビシャッ!バリバリバリバリッ!ズッドオオォォォォォォォォォォンッ!!!!!

 

神子の怒声と同時に国会議事堂の避雷針に落雷が直撃し振動と轟音が議場内を襲う。

 

突然の轟音にシン・・・と静まる議場内。

 

この時国会の外を撮影していた民間テレビ局は国会議事堂上空で荒れ狂う雷雲と立て続けに発生する稲光と雷音をカメラに収めた。

 

それは正に神子の、神の怒りを体現していた。

 

「一体なんなのですかお前達は!!それでも政を担う集団ですか!!聞いていれば揚げ足取りの言い争いばかり!!この醜態は民も見ているのでしょうに!!恥を知りなさい!!!」

 

「ふ、布都・・・・・。このようにお怒りになった太子様を見たことはあるか・・・・・?」

 

「と、屠自古よ・・・我もこんなに本気で怒った太子様を初めて見るぞ・・・・。すごく怖いのじゃ・・・・・・」

 

思わず屠自古と布都は互いに目を見合わせた。

 

外からは荒れ狂ったような落雷の振動と音が聞こえ続けている。

 

 

ネット上では

 

あれ?何で議員連中黙っちまったんだ?

 

うーん、わからん。この子が怒ってるのに合わせてなんか音が聞こえるけど、何の音?

 

俺の会社から国会議事堂の方角がよく見えるんだけど、なんか国会の周辺だけ物凄く曇ってて雷がドカンドカン落ちてる・・・・。

 

俺、今国会の方の空がよく見える場所にいるからつい今しがた撮った動画うpするわ

 

サンクス

 

 

ネット民動画視聴後

 

 

うわ、何だこれ!?

 

気象的にありえるのか!?ゲリラ豪雨でもこんなに酷い落雷の連発なんてないんじゃ!?

 

みんな民放でも国会の外の映像流れてるぞ!

 

二画面にして見てるんだけど、この子が怒るのに合わせてドッカンドッカン雷落ちてるようにしか見えない

 

リアル雷落としwww

 

え?もしかしてこの子が雷落としてるの?

 

ははは。まさか。そんなのが出来るの神様だけだろ。

 

この子神様だったりしてwww

 

あるあ・・・・・ねーよwww

 

等のコメントが流れていく。

 

 

一方議場内では一時は静かになったものの再び野党が野次を飛ばし始め元の木阿弥状態に。

 

そして何をとち狂ったのか幸原の取り巻き議員達は攻撃の矛先を神子に向けた。

 

これ幸いにと幸原になりすましたスパイも便乗する。

 

だが憲法・法律学者顔負けの知識を得、さらに通常時でさえ十人の声を聞き分ける能力を持つ神子に死角はない。

 

次々とぐうの音も出ない程に論破して行く。

 

しかしあろう事か議論では勝てないと分かると神子に対し罵詈雑言を浴びせかける。

 

流石にこれには布都と屠自古も黙っていなかった。

 

「こ、此奴等、太子様になんと無礼な口を!!」

 

「太子様に仇なす不逞の輩が!やってやんよ!!」

 

屠自古は鬱陶しいとばかりに下半身を隠していた床にまで届くスカートを脱ぎ捨てる。

 

まずいとカメラはパンしたが現れたその下半身に思わず再びカメラは戻った。

 

足が無い。

 

浮いている。

 

本来のスカートからチラチラと姿を見せる霊体。

 

 

ネット上では

 

 

なにあれ!!?

 

本物の幽霊!?

 

ぷ、プラズマじゃ無いの!?

 

幽霊って実在したの!?

 

プラズマです!すべてプラズマで説明でき・・・・ねーよ!マジかよ!?

 

 

とのコメントが流れるが混乱の極みにある議員達には見えていなかった。

 

 

 

ヒートアップする取り巻きの野党議員達。

 

しかし次第に日本語以外の言葉が混じり出す。

 

ネット上では

 

 

何処の言葉だ?方言?

 

いや、どう聞いても日本語じゃなかった。それでいて英語でもない。

 

なんか中国語っぽかった気がする。

 

俺は韓国語が聞こえた。

 

 

 

とのコメントが流れる。

 

 

 

「みなさんお静かに!お静かに!静粛に!静粛に!静かにしろっつってんだろ!!・・・・・うっ・・・・」

 

叫んだ後にバタッ・・・と、委員長が倒れる。

 

「委員長が倒れた!」

 

「とにかくここから運び出すんだ!」

 

すぐに担架が運び込まれ運び出されるが議場内の騒動は治らない。

 

神子の説教はすでに野党だけでなく情けない与党にも向かっている。

 

 

ネット上では

 

 

委員長が倒れちまった!

 

おいおい、どう収拾するんだこれ!?

 

おもしれー!

 

 

等のコメントが流れる。

 

 

 

「み、神子様!神子様!少し落ち着いてください!!」

 

伊丹がなんとか怒りを鎮めようとする。

 

一介の人間が神の怒りを鎮めようとする・・・ある意味神話のワンシーンにありそうな場面だ。

 

だが次の瞬間、なんと神子の顔面に靴が投げつけられた。

 

突然の出来事に神子も混乱に陥っていた議場も静かになる。

 

ピタリと雷鳴も収まっている。

 

布都と屠自古もゴクリと息を飲む。

 

誰が靴を投げたのかと伊丹は飛んできた方向を見る。

 

そこにいたのは偽幸原議員と取り巻き連中。

 

幸原の足をみれば靴が片方ない。

 

そしてこの時、運悪く伊丹は答弁台のマイク近くにいた。

 

マイクの電源は入っている。

 

 

「あ、ああああーーーーーっ!?こ、このオバハン聖徳太子様に靴投げつけやがったーーーーーーっ!!」

 

一瞬の静寂。

 

次の瞬間、議場だけでなく中継を見ていた人々、それこそ街頭ビジョンや家電店、病院のロビー等でこの中継を見ていた人々も含め全員が

 

「「「「「「「「しょ、聖徳太子ーーーーーーーーーーー!!!!?」」」」」」」

 

と叫んだ。

 

 

ネット上では

 

 

え!?しょ、聖徳太子!!?

 

え?でも聖徳太子は男で、女?

 

聖徳太子は女の子だった!!?

 

つか、何気に幸原の事をオバハンって言ったぞwww

 

 

とのコメントが流れる。

 

サーバーが持ち堪えていられるのが正に奇跡である。

 

 

靴の直撃で神子は少し落ち着きを取り戻したらしい。

 

「ええ、確かに私は後世の現世では聖徳太子と呼ばれているそうですね。ですが!なぜ私が男として伝えられているのですか!?私は生まれてからずっと女です!!」

 

「あ、やっぱ気にしてたんだ・・・・・」

 

神子の叫びに伊丹が呟いた。

 

 

 

 

 

歴史学者・岡村(モブ)は日本史を大学で教えている。

 

世間では特地やら幻想郷やらからの訪問者が公共放送で見れるらしいが興味はなかった。

 

貴重な歴史書や遺跡発掘現場の写真を眺めている方が有意義だと考えている。

 

「きょ、教授!テレビ!テレビを見て!」

 

助教授がドタドタバタバタと駆け込んできた。

 

岡村は少しムッとした。

 

悠久の過去に想いを馳せる至福の時を邪魔されたからだ。

 

「そんな物を見て何になる。君も落ち着いて悠久の昔に想いを馳せなさい」

 

「ああもう!日本史がひっくり返るかもっていうのに!!」

 

助教授は焦れったいとばかりにリモコンを探し当てテレビを付ける。

 

映ったのは民法だ。

 

だがこの時点ですでに民法も公共放送から映像を入手してトップニュースで伝えていた。

 

「全く信じられません!日本の歴史がひっくり返ります!現代に蘇った聖徳太子!しかも聖徳太子は女性だそうです!」

 

映像は議員に説教をする神子の姿。

 

その映像は伝承通り十人の声を聞き分け的確に反論を行なっている姿だ。

 

岡本が固まる。

 

チャンネルを変えると同じようなシーンだがこのチャンネルでは布都と屠自古の予測解説をしていた。

 

「この子ですが、名前からして恐らくは物部布都姫ではないかと思われます。布都姫は悪女として伝わっていますが、この映像からはとてもそんな感じには・・・・。そしてこちらの足が幽霊のような少女。名前から判断するに、恐らくは刀自古郎女ではないかと。刀自古郎女は女性で聖徳太子の妻として伝えられていますが、聖徳太子が女性であったと言うことは実は姉妹の様な間柄だったのではと想像されます。詳しくは彼女達に聞く機会があればいいのですが・・・・」

 

「教授・・・・・?」

 

バタッ。

 

「きょ、教授が倒れた!119番!誰か119番!」

 

 

 

 

 

場面は国会へと戻り。

 

少しは落ち着いたのも束の間、幸原議員偽物疑惑で再び紛糾していた。

 

ちなみに後ろめたい覚えのない議員が複数人、自ら人柱となりさとりの能力を証明。

 

公安がさとりから詳しい情報を得て捜査を開始を始めている。

 

公安が幸原の政治資金に疑問を持ち調査していたものの確証が得られず断念していた違法献金疑惑があったらしい。

 

さとりの読み取った幸原のバレたら困ると考えていた事の中にこれを裏付けられそうな物証の存在があった事から公安はまず政治資金の方面から調査を開始し始めていた。

 

 

 

 

 

言い争いをしている与野党の姿を見ている神子の顔が再び怖くなる。

 

外からは再びゴロゴロと微かに聞こえ始める。

 

「しゅ、収拾がつかねぇ・・・・。あ、あれ?紫さんは?そう言えばかなり前から姿が見えない気が・・・・」

 

「紫さんなら助っ人を連れてくると仰ってましたが・・・・」

 

妖夢が答える。

 

「す、助っ人・・・・?嫌な予感しかしねぇ・・・・・」

 

 

 

しばらくし、神子の怒りが再び落ちそうになった時。

 

スキマが開き紫が戻ってきた。

 

カメラは再びスキマから出てくる紫を撮影する。

 

だが今度はもう一人いる。

 

その人物を見た瞬間の伊丹はもしギャグ漫画なら顎が地面に着く程の驚き様だった。

 

 

 

 

 

「紫、私を外界に連れてきてどうする気なんですか!?外界は私の管轄じゃないって知ってるでしょう!?」

 

四季映姫・ヤマザナドゥ・・・地獄の閻魔様だ。

 

「あ、大丈夫よ。こっちの方の担当してる方には許可もらったから」

 

あっさりと言う紫。

 

「だとしても!私が裁くのは死者であって生者では・・・・!」

 

 

パンパン!と手を叩き注目させる紫。

 

「えー、皆様大変混乱していると思います、そこで幻想郷から助っ人をお連れしましました。ご紹介します、四季映姫・ヤマザナドゥさんですわ」

 

「あ、どうも。こんにちわ、どうも」

 

ペコペコと挨拶をする映姫。

 

 

ネット上では

 

 

またロリッ子キターーーーー!

 

もうどんなのが来ても驚かない。

 

今度はどんなトンデモなんだ?

 

 

 

とのコメントが流れる。

 

 

「では、映姫さん。自己紹介をどうぞ」

 

紫がノリノリで司会を行う。

 

「は、はい!し、四季映姫・ヤマザナドゥと言います!幻想郷の地獄の最高裁判長をやってます!」

 

 

 

ネット上では

 

 

 

は?

 

えーと、じごくのさいこうさいばんちょう・・・・?

 

閻魔様じゃねーか!!

 

閻魔大王だ!!

 

ごめん、驚かないってさっき言ったけど無理・・・・つか、じゃあ地獄って実在するの!!?

 

ロリッ子閻魔様!?

 

 

 

 

等のコメントが流れる。

 

 

 

「補足をいたしますと、彼女は幻想郷の閻魔でありまして外界・・・つまりはこちら側の閻魔ではありません。こちら側の閻魔は・・・そうですね、一言で言い表すなら・・・・」

 

ゴクリと議員や視聴者達は固唾を呑む。

 

「人間で例えるならもう少しでお孫さんに『お爺ちゃんお口臭い』と言われ加齢臭で凹んでしまう様な年齢になる感じの外見の方ですの」

 

ネット上では・・・

 

 

 

いやだあああああぁぁぁぁぁっ!!

 

なんでや!なんで幻想郷はロリッ子閻魔でこっちは加齢臭じじぃ閻魔なんや!!

 

夢も希望もない!!

 

このロリッ子閻魔様に死んだ後裁かれたい!!

 

 

 

と阿鼻叫喚。

 

 

 

「で、誰を見ればいいんですか・・・・?」

 

諦めモードの映姫に紫が指差す人物。

 

渦中の人、偽物疑惑の幸原である。

 

見た瞬間、映姫はその真っ黒過ぎに眩暈を覚えた。

 

ここまでの真っ黒はなかなかお目にかかれない。

 

反射的に「有罪!」と叫んでいた。

 

 

 

その後。

 

委員長が永琳の治療後に復帰しなんとかこの場を閉会にできた。

 

後の日本の国会史に残るとてつもない議会となったが。

 

 

なお、後日。

 

豊聡耳神子、布都、屠自古から詳しい話を聞くことの出来た歴史学者達が半信半疑で調べた結果証言通りの複数の場所から遺物が出土。

 

半数近くは痛みが激しかったものの残りは保存状態が良好。

 

炭素年代測定により飛鳥時代の物であると確認された。

 

遺物の中には水の侵入を防ぐ為に蝋で覆った箱も有り、内部より後に重要文化財に指定される当時の政を記した本や未だ知られていなかった遺跡が出土。

 

過去の神子の事を記述した知られていなかった官報やとある貴族と神子がやり取りした手紙の様なものも良好な保存状態で出土等の証拠が重なった結果。

 

次年度からの教科書は大きく変わり本人がいるのだからとカラー写真で豊聡耳神子、別名・聖徳太子と記述される様になった。

 

また悪女として悪名高かった布都姫も実はアホの子、刀自古郎女はヤンキー娘だと日本史に刻まれてしまったのはまた別の話。

 

その他にも色々と新事実が発覚し日本史は大きく書き直される事となる。

 

なお、一番泣いたのはセンター試験で日本史を選択するつもりで勉強していた受験生達だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「幸原議員!一言!一言お願いします!!」

 

「偽物疑惑の真偽は!?」

 

「中国のスパイというのは事実なんですか!?」

 

記者達が幸原議員をもみくちゃにする。

 

「の、ノーコメント!ノーコメント!通しなさい!」

 

数人の秘書が車までの道を開けさせようとする。

 

衛視達が幸原と記者達の間の壁になるが彼らの内心はすべて「何でこんな奴を仕事だからとは言え守らないといけないんだ」と共通していた。

 

 

 

それを部屋の窓から眺める伊丹。

 

「幸原ももうおしまいだな」

 

公安の駒門が話しかけてきた。

 

「さっき報告が上がってきた。令状を持って幸原の事務所に強制捜査が入ったが、まぁ出るわ出るわ。違法献金、贈収賄、選挙法違反容疑の証拠のオンパレードだ。これだけの騒ぎになったからか捜査の妨害も来なくなった。例の二重国籍も事実だった。奴さん、中国との二重国籍だったぜ。こうなるとスパイってのも真実味を帯びてくるな。地元の警察だけじゃあ不安だってんで、公安からも応援が向かってる。例の悟り妖怪の読んだ通りに死体が出て来りゃあチェックメイトだ」

 

「は、ははは・・・・。なんて日だよ今日は・・・・」

 

流石に疲労感が出てくる伊丹。

 

「駒門さん」

 

公安の部下だろうか、駒門に声をかけて来た男がいた。

 

「は?そいつぁマジか?」

 

「ええ・・・・。これがその映像を収めたディスクです。再生しますか?」

 

「ああ、頼む」

 

駒門が伊丹に向き直る。

 

「別件でちょいとした問題が持ち上がった。一緒に見てもらえるかい?」

 

「映像・・・・ですか?」

 

「ああ。国会の出入り口の映像だ。撮影していた時は気付かなかったらしいが、編集してる時に気付いたらしい」

 

映像が再生される。

 

興味から近くにいた妖夢もそれを覗き込む。

 

何気ないいつもと同じ国会前の出入り口の映像だ。

 

衛視がいつもより厳重に警備に当たっている事以外は。

 

と、内側から出てくる人物が二人いる。

 

一人はまだ子供、もう一人は二十代後半に見える。

 

だが衛視の誰も気にしない・・・いや、気付いていない。

 

そして映像の中のその人物を見た瞬間。

 

「こいしちゃん!?」

 

「幽々子様!?」

 

伊丹と妖夢の叫び声が上がった。

 

 

 

 

 




幸原議員終了のお知らせ。
うん、暴走してしまったけど反省もしていないし後悔もしていない。


本来は映姫様は出すつもりじゃなかったけど気付いたら出ていた。
何を言っているのか分からないと思うが作者にも分からない。
でも面白そうだったからそのままにしてみた。

最後に発覚したこいしと幽々子様がこっそり?ついてきていたという事が判明。
こいしの能力に捏造設定を加えてこいしが他の人物にも無意識や目に見えても道端の小石(駄洒落じゃないよ?)のように気にされない事が出来るように能力拡大してみました。
撮影時には気付かれなくても電子機器だから後から映像を見たら映っているって事はあると思う。
だって映像を確認した時にはもうこいしちゃんは近くにいないわけだし。

まぁ、次回はそんなに大騒ぎにならない回です。
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