GATE 幻想郷防衛軍彼の地にて斯く戦えり 作:にょろ35106
試行錯誤し何とか工場出荷時状態に戻せ直前にバックアップ取ってたため作品は無事でした、取っててよかったバックアップ。
今回は一部に他作品のパロディが混じっています。
宗教関係とかは宗派とかで色々あるんで気にしないのが吉。
感想の返信が遅くなりすまぬ、本当にすまぬ。
皆さんも夏風邪には注意しましょう。
なかなかなおらないっす。
「こいしちゃん!?」
「幽々子様!?」
伊丹と妖夢が同時に叫ぶ。
「やっぱ幻想郷の奴等か。んで、どうして衛視連中が二人に気付いてないんだ?」
駒門の問い掛けに伊丹が答える。
「無意識を操る・・・ねぇ。なるほど、衛視連中と門の前に居た連中に認識されない状態だったって事か?」
「えぇ、そのような感じです」
「しかし、こいつぁ地味に堪える案件だな。認識できないんじゃ探しようがないぞ。カメラに映ってても認識できないんじゃあ、後から確認して見つけても後手後手だぞこりゃあ・・・。撮影された時刻が開会前、その時間からだともう二時間近く経ってるな。どこを探しゃあいいんだか・・・」
「駒門さん、一つ頼まれてくれませんか?」
「ん?まぁ、俺の権限が及ぶ範囲でならな」
キィィィィッ!
何度目かの急停車。
車が止まると同時に伊丹と妖夢が飛び出しリストを片手に建物に入りすぐに出てくる。
「こっちはもうやられてた!」
「こっちもです!」
「そうか!駒門さん次に!」
「お、おうっ!」
もはや運転手状態の駒門が伊丹の指定した場所へ車を走らせる。
既に何回同じ事をしたことか。
キィィィィッ!
再び急停車し伊丹と妖夢が降り、すぐに戻って来た。
「こっちはもう終わってました!そっちはどうです!?」
「駄目だ!こっちも終わってた!駒門さん次!」
「し、しかしなぁ、あんたらそんなので本当に見つかるのか!?」
「「当然!!」」
「お、おぅ・・・・」
二人の剣幕に再び車を走らせる。
しかし同じ事の繰り返し。
「これでこっち方面のリストは全滅だ・・・・!!」
「他の所に移動したんでしょうか・・・!」
ピピピピピッ。ピピピピピッ。
駒門の携帯電話がなる。
「俺だ。何っ?うん、うん、そうかわかった。引き続き頼む」
ハンズフリー状態で駒門は短い会話を終える。
「お二人さんの言った条件にピッタリの場所があった!飛ばすぞ!」
駒門はハンドルを捌きある方向へ向かい出す。
「どんな場所です!?」
伊丹が聞く。
そして駒門の答えに伊丹と妖夢が同時に頷く。
十分ほど走り続け、目的の場所に着く。
「ここだ」
駒門が車を止める。
「外資系バイキング形式レストラン日本初出店記念と民放の番組がコラボした途中でも飛び入り参加大歓迎の大食い大会だ」
駒門が言った。
数々の大食い記録を樹立する大食いタレント達や他の大食い大会でチャンピオンになった一同は目の前の存在が信じられなかった。
この大会は『早食い』ではなく『大食い』大会だ。
飛び入り参加大歓迎なのでスタートから終了までの時間内に食べた量で勝敗が決まる。
飛び入り参加受付終了から大会終了までの時間は一時間。
最初から大食いタレントやチャンピオン達が参加している時点である意味での出来レースだ。
タレントが勝ってもチャンピオン達が勝っても番組的には美味しい。
ただそれだけではただの大食い大会番組と変わらない。
だからこそ飛び入り参加大歓迎の大会にしたのだ。
もちろん飛び入り参加者はタレントやチャンピオン達に華を添える為の小道具的な物としてスタッフは見ている。
厨房のスタッフ達も参加者達の食べるペースが落ち一定になった事で調理の忙しさから解放され一部の調理人達は各々休憩に入っていた。
だからこそ、休憩中の調理人達は急に自分達が呼び戻された時は何が起きたのかと思った。
厨房に入ってすぐに見たのは戦場のような忙しさの職場。
料理長からすぐに調理を手伝えと言われ全員が訳も分からずにただ指示通り調理に入った。
入ってすぐに撮影中の番組内で配膳をしているウェイターやウェイトレスが立て続けに入って来た。
「飛び入り選手、第三波完食!第四波も完食目前!」
「なんて胃袋だ!全員手を休めるな!作って作って作りまくれ!」
料理長の指示が飛ぶ。
番組のプロデューサーはポカンとしていた。
参加受付終了目前という不利な条件下で飛び入り参加して来たのは一人の女性。
体型はやや細身で大食いタレントやチャンピオン達のようないわゆるおデブさんとは真逆の体型。
コラボ企業のレストランの味を様々な人に知ってもらいたいと言う意向から老若男女問わず時間内なら参加可能な為、昼食、夕食の代わりに一食だけと言う参加者もOKと言う太っ腹ぶり。
彼も最初はこの参加者がそんな部類の参加者だと思った。
しかし料理が出て来て1分もしないうちに皿は綺麗になっていた。
すぐに次の皿が出されるがそれも同じ1分未満に完食。
映像を見返してさらにその凄さに驚いた。
早食いの場合はほぼ全ての選手が口に詰め込んで食べている。
だがその真逆。
テーブルマナーは完璧であった。
ただ、その速度が恐ろしく異常である。
それでも早食い大会ではなく大食い大会であるからすぐにギブアップする、そう思っていた。
だがしかし、ペースは全く落ちず逆に厨房からの料理が遅れだし催促を始め出す始末。
急遽大半のスタッフが休憩から呼び戻され厨房は大会開催直後の忙しさを取り戻す。
「料理長!こっち出来上がりました!」
「料理長!こっちもOKです!」
「料理長!皿が足りません!!」
「何ぃっ!?非常手段だ!会場の皿を回収してすぐ洗え!」
「押忍っ!!」
会場から皿が回収され洗われすぐに再利用される。
「りょ、料理長!大会用の食材が底を尽きました!!」
「構わん!責任は俺が取る!明日用の食材も使え!」
「えっ、ええっ!?」
「聞こえなかったのか!?」
「わ、分かりました!!」
「いいぜ・・・明日のオープンが延期になるか、あんたの胃袋が勝つか・・・・勝負だ!!」
「料理長!」
「なんだ!?」
「料理人冥利に尽きますねぇ!」
「違ぇねぇ!おらぁてめぇらっ!てめぇらの腕の見せ所だぞっ!!」
「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおっ!!」」」」」」」」」」
いい意味でヒートアップする厨房であった。
会場に入って伊丹がすぐ見つけたのは能力を使用していない為認識可能になったこいしがフードコートエリアでお子様ランチを美味しそうに食べている姿だった。
「もぐもぐもぐ・・・あ、伊丹だ。やっほー。コクコクコクッ・・・・けぷっ・・・。このコーラって言うのしゅわしゅわしてて美味しいよ。伊丹も飲む?」
「こいしちゃん、何か言うことは?」
「言うこと?うーん・・・お子様ランチのお代わりおねがいします?」
「うぉいっ!?」
「冗談だよ〜。着いて来ちゃった、てへぺろ?」
「それどこで知ったのやら・・・。はぁ・・・。あれ?こいしちゃんお子様ランチとコーラ頼んでるけどお金は?」
「幽々子が待ってる間にお腹空いたら使っていいってこっちのお金くれたよ。こっちの世界の一万円くれた」
「ああ、早食いチャレンジの賞金か・・・」
途中で幽々子が荒稼ぎした早食いチャレンジの店のチャレンジ達成者のインスタント写真の中に彼女の写真が貼られていた店は20を超える。
「な、なんて胃袋なの・・・・あれだけ食べて体型に変化ないの羨ましすぎ・・・!」
女性大食いタレントの一人は幽々子を見て羨ましがる。
「し、質量保存の法則を無視してる・・・・なんて胃袋だ・・・・!!大食い界の超新星だ!」
男性大食いタレントの一人がその胃袋に称賛を送る。
「食ってるなー」
「ええ、食べてますねぇ。はぁ・・・幽々子様・・・・」
「白玉楼の経費の9割が幽々子さんの食費って噂が真実味を帯びるな・・・・」
「それ、間違いです」
「だよね、流石にそんなには」
「9割9分9厘が幽々子様の食費で消えていきます」
「もっと上だったか・・・」
カウントダウンタイマーは残り時間十分を示している。
カンカンカーン!
鐘の音が突如なり料理の配膳がストップする。
「食材終了!レストラン内の食材が全て無くなりました!」
どよめきが走る。
「まさかの結果!まさかの結果です!突如として飛び入り参加して来た謎の美女により全ての食材が底を尽きました!まさにブラックホール胃袋!」
「あらあら、勝っちゃいました?」
「いやいやいや、勝っちゃいました?じゃないですよ。勝手について来ててしかもこいしちゃんと二人で抜け出していたなんて・・・」
「バレちゃってました?」
「カメラの映像にしっかり映っていましたよ。はぁ・・・」
伊丹が近付いて言う。
「たった数時間で早食いチャレンジ二十数店舗食い荒らした挙句にここの食材全て食い尽くしたんですか」
「ええ、美味しかったわ。そうだ伊丹さん、確か今夜は皆さんで宿泊でしたね?そこも食べ放題なんですか?」
「え?いや、どこに泊まるかはまだ聞いて・・・・・って!まだ食う気ですか!?」
改めて幽々子の胃袋に恐怖を覚える伊丹であった。
「ところでみんなは?」
伊丹が駒門に聞く。
「ああ、無事だ。工作員の皆さん、ダミーのバスを追いかけてご苦労さんって感じだな。裏口から出た後に地下鉄で移動さ。まぁ、目立ったらしいがな。しかし、例の八雲って妖怪のスキマ移動?ってのは便利だな。妨害工作で電車が途中停車したんだが連中が電車に到着した頃には別の場所に移動済みって連絡があった。ここからそんなに離れていない場所で合流予定だ。時間が長引けば長引くだけリスクが増す。その二人はゲスト登録しておくから早く移動するぜ」
駒門の運転する車に乗り込み合流場所に向かう。
合流地点には一行が既に待っていた。
駒門も駐車スペースに停め降りてくる。
「バスの方は手配済みだ。しっかし、電車を止めるぐらいの工作が空振りして連中も次の手を出してくるぜ?次はもっと直接的な・・・」
チラリと駒門は物陰を見た。
その物陰からサングラスとマスクと帽子で顔を隠した男が飛び出してきた。
「こんな風にな」
男はロゥリィのハルバードを奪おうとしたがそのまま押し潰されてしまう。
「あー、なにやってんだか・・・・」
駒門はロゥリィのハルバードを拾おうとした。
伊丹が止めようとしたが遅かった。
グギッ!!
「ひぎゃっ!?」
駒門はその場から動けなくなる。
伊丹は駒門の携帯電話を借りて救急車を要請した。
「俗に言うギックリ腰ね」
触診で永琳はすぐに判断する。
「今すぐ使えるのはこれぐらいだけどないよりはマシだわ」
駒門の腰に一枚の湿布を貼る。
「お、おおっ!?」
駒門が驚嘆の声をあげた。
痛みが一瞬で引いたからだ。
動こうとするが永琳が止める。
「今のは最初の効果の痛み止め、治ったわけじゃないわ。そのまま半日はじっとしていなさい」
やがて救急車が来て駒門が運ばれて行く。
「取り敢えず、今日は市ヶ谷会館に行くようにしてくれ」
永琳の指示通りにじっとしたままの駒門が担架の上から桑原に話しかける。
「了解しました」
駒門の乗った救急車を見送り桑原が移動ルートを考える。
「まずはJRに乗って・・・」
「でも、また妨害工作が来そうですわね」
紫が桑原に話しかける。
「私に少々当てがありますの」
紫が言った通りに妨害が予想される。
桑原は紫の常識が通じない行動に賭ける事にした。
少し歩き人通りが少なくなった場所で紫はスキマを開き全員がそこを通って全く別の場所に出た。
周りを見れば都会の光が見え、行き交う車のヘッドライトの光と大量の行き交う人々。
だがその人々はスキマ移動して来た一行に見向きもしない。
「さ、こっちよ」
紫の進む先には有名な高級ホテル。
しかし数歩歩くとグニャリと景色は一変した。
高級ホテルは消え去り広大な敷地とその中に立つ二、三階建てと見える建物が見えた。
「紫さん、ここは・・・・?」
来た方向を見れば都会の光は見えるし車や人々が見える。
しかしやはり人々はこちらに見向きもしない。
「ここ?ホテルよ?まぁ、小型の幻想郷のような空間に存在してるくらいかしら?外の景色が見えるのも違いの一つね」
そう話しながら進むと門が見える。
門の左右にはホテルマンが立っているが獣耳が生えていたり尻尾があったりと明らかに人間ではないホテルマン達だった。
「失礼、予約無しだけど構わないかしら?」
「いらっしゃいませ。本日は十分な空きがございます。どうぞお進みください」
紫の問いかけにホテルマンが答え門を開けた。
「人間のお客様もいらっしゃるのは珍しいですね。当ホテルのことは内密に願います」
ホテルマン達が一例して見送る。
一行が進む先から一台のホテルの送迎リムジンが走って来た。
一行は脇に寄り進路を譲ったがそのリムジンは一行の後方で止まりガチャっと音がして誰かが降りたのが分かった。
桑原は一瞬工作員を疑い警戒したがここでそれはあり得ないだろうとすぐに警戒を解く。
「やっぱり、紫ちゃんじゃない」
声と着ている和装からして女性だろう。
「あら、どちら様かし・・・」
ピシッというような音が聞こえた気がした。
「珍しいぜ、紫が固まってるぜ・・・・」
魔理沙が少し驚く。
「紫の知り合いみたいね。邪魔になっちゃうのも悪いし、先に行ってましょ」
霊夢の提案で一行は先にホテルのロビーに向かった。
しばらくし少しげっそりした紫が入って来た。
その姿に幻想郷側一同が戦慄した。
あの紫がそんなになったのだ。
「ゆ、紫・・・・?一体どうしたのよ・・・・・」
「ああ、霊夢・・・・。お茶を一杯もらって来てくれないかしら・・・」
あまりの紫の状態に文句一つ言わずにお茶を用意した。
「ふー、一息ついたわ・・・・・」
少し落ち着く紫。
「あ、あの、紫さん。さっきの女の人です?と言うか、こんな結界の中にあるホテルに泊まるぐらいだから、もしかして大妖怪とか?」
「いえ、逆よ逆。さっきの方、アマテラス様よ」
「はい?」
「だから、天照大神様。久々に降りて来て旅行していたんですって」
あまりの大物だった事に全員が黙り込んでしまった。
「こ、こっちの世界にも神様って住んでるんだ・・・・」
栗林が呟いた。
「そうよ。ちなみに今年の春頃には日本の田舎町で伊邪那岐様と伊邪那美様がガチの夫婦喧嘩してたわよ」
もっと大物の名前も飛び出し流石の霊夢も「えぇっ・・・・」と引いていた。
ロビーに設置されている大型テレビは外界の放送を受信しており報道番組を流している。
ロゥリィ、テュカ、レレィは昼間の国会の様子を封じる報道番組で自分達の姿が映っているのを魔道具か何かかと興味深そうに見ている。
その次のシーンは紫が記者達の質問に簡単に答えている映像だった。
取り留めのないやり取りだが最後に紫が爆弾発言をしているのが耳に入った。
それは他の国にも神は実在するかという質問に対する答えだった。
「今はもうそこにはいませんが、少し前までイエス・キリストさんとブッダさんが立川のアパートで暮らしてました。ついでに言えば、意外と異世界と日本は接触することが多々あり、某飲食店で日本に来た異世界の魔王がアルバイトしているのを見たことがあります」やら発言して記者達の度肝を抜いていた。
後日。
ローマ法皇とダライ・ラマが緊急来日し立川を訪れた。
立川が仏教徒とキリスト教徒の新たな聖地に認定されたのはまた別の話だが。
紫がフロントで宿泊手続きをしているとテレビが緊急速報を流した。
「えー、繰り返します。公安及び警察が幸原みずきさんと見られる白骨死体を山中から発見した模様です。なお、先程幸原みずきさんを騙っていた女が国外逃亡を図りましたが空港にて公安により拘束、殺人・死体遺棄及び公職選挙法違反の容疑で逮捕されました。警察では余罪があるものと見て慎重に捜査を行なっています。次のニュースです。先ほど、市ヶ谷会館にて火災が発生、消防が消火に当たっています」
テレビの音声がロビーに流れていた。
早朝、首相官邸。
「何?特地と幻想郷からの来賓が行方不明?昨晩市ヶ谷会館で火事があった?で、君の第一報が六時間も経った今なのは何故だ?ああ、もういい」
電話を切り思考する。
米国のディレル、ロシアのジェガノフ、中国の薹。
このうちのロシアは発言力の低下がなければ警戒する必要は無い。
アメリカはまだ比較的常識が通用する。
危険度一、警戒度最高なのが中国の薹だ。
なにせスパイを国会議員に仕立て上げて潜入させていた。
昨晩の外務省を通じた抗議にもシラを切っている。
「野党、NGO、マスコミに芸能界、特地や幻想郷に入れろとうるさい連中ばかりだ。北条さんはよく耐えられたよ・・・・」
胃痛を再び感じ胃薬を飲む。
「そもそもだ、幻想郷に入れろって言うが八雲氏の許しもないのに勝手に決められるわけがないだろうが・・・・!」
ボスンッと枕を殴る。
「はぁ・・・」
溜息をつき嘉納に電話をしすると来賓の行方不明とその対策会議を朝一で行う旨を伝えた。
立川にいたブッダさんとキリストさん。
原作は続いてますけどこっちでは二人は引越しした後って事で。
異世界から来た魔王がバイト。
勇者はテレアポセンターで働いてるあの作品です。
田舎町で伊邪那岐様と伊邪那美様がガチの夫婦喧嘩。
カッ!なカットインの4なあの作品です。
3と5は発生せず4だけ発生したと思ってくだせぇ。