ノーサイド
「ほぅ・・・『異世界人』であろー?」モシャモシャ
「・・・うん」ビクビク
研究室からの爆発後、アジトの居間にて、謎の少年『如月刹那』から事情を聞いていた。朝食を食べながら
「うぅ・・・(何コレ?何なのコレ!?なんで家のお風呂から、こんな所に来てんの?!てか!なんでヤギが『喋ってる』の!?)」
刹那は混乱していた。家の浴槽から全裸で知らない場所、というか『知らない世界』にとばされたのだ。混乱はする誰だってする
取り合えず、刹那は自分の事や世界について事情を話した。すると・・・
「「「「「「へぇ~」」」」」」
「軽ッ!?」
なんとも軽い感じで、刹那はヴァレンティーノファミリーに保護される事になった
「『刹那』・・・って言ったか?」
「ッ!はい!ゴメンナサイ!許してください!」
「いや、そんなビクビクするなよ?取り合えず『着物』はあってるか?」
「う、うん・・・」
今の刹那はアキトから着せられた赤い着物に紺袴の姿だ
「そうか、良かった。取り合えず何か食べよう?『パスタ』や『サルティンボッカ』とか食えるか?」
「は、はい・・・」
「アキト、怖い顔しないの」
「いや、してねぇよ!」
「・・・」パク
刹那はオドオドとしながら、アキトの料理を口に運ぶと顔がほころんだ
「お、美味しいです!」
「グラッチェ♪おかわりもあるからな?」
「うん!」
そうして刹那はアキトの料理を食べた。よほどお腹が減っていたのか、食べ終えるとウトウト眠ってしまった
「ス~・・・スピ~・・・」
「寝ちゃったわね」
「疲れが溜まってたんだろ・・・」パサ
眠る刹那の頭をシェルスは撫で、アキトは布団を被せた
「ところでアキト?刹那くんが言っていた事は本当でしょうか?」
「おん?」
袋の人物、ロレンツォがアキトに言葉を投げかけた
「どうゆうこったい?ロレさん?」
「彼がウソを言ってるようには見えません。ですが――」
「ロレさんが心配するのはわかる。だか、ここは『俺の眼』を信じちゃもらえないかい?たとえ正体不明の『異世界人』だとしても・・・な?」
「アキト・・・」
「ぅ~ん・・・」
「良いではないかロレンツォ」
「ドン・・・」
悩むロレンツォにドンが声をかけた
「困った時はお互い様。それが『人情』ってヤツであろー。それに」
「それに?」
「何時かのアキトを思い出すであろー」
「・・・それもそうですね」
「ありがとう!ドン、ロレさん。愛してる!」
こうして刹那はイタリアンマフィア『ヴァレンティーノファミリー』にて少しの間、お世話になる事になった
「まぁ、それよりも・・・この子『美味そう』だよな?」
「「「アキト?」」」
「・・・冗談だからね?」
果たして、刹那は無事にもとの世界に帰れるのだろうか?
←続く