Diplomatの日常   作:rainバレルーk

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ダイエット

 

 

 

ヴァレンティーノファミリーアジトにて・・・

 

 

「首領、お待たせいたしました。本日のメニューは諭吉のチーズ挟みです」

 

「おー♪ 実に食欲をそそる良い匂いであろー」

 

時間は正午過ぎ。このアジトでもファミリー皆で昼の食卓を囲んでいた。

 

 

「ロレンツォの作るモノはうまいのー♪」

 

「よく噛んで食えよドン?」

 

「わかっておるわい」

 

ドンは美味そうにロレンツォの作った壱万円チーズ挟みを咀嚼している。

そんな中・・・・・

 

ジ――――――――・・・・・

 

「ん? どうしたのガブリエラ?」

 

一足早く昼御飯を食べ終えたガブリエラがドンを怪訝な目で見ている。

ドンの顔まわりやお腹まわりをジックリ見た後、ガブリエラは重い口を開いた。

 

 

「・・・・・首領・・・お前、太ったか?」

 

「・・・え?」

 

いち速く反応したのはドンの隣にいたロレンツォであった。

 

 

「そーいやそうだな。なんか最近のドン、ぷくぷくしてるし」

 

「なんか丸みを帯びてるわね」

 

アキトやシェルスも同意するように頷く。

 

 

「な・・・何を言うておろーガブリエラにアキトにシェルス。ワシは太ってなんかなかろー」

 

「そうか? 気のせいか?」

 

これで話は終わる・・・・・・・・・・・はずがなかった!

 

さわさわ

 

「あろッ!?」

 

隣にいるロレンツォが突然、ドンの腹を撫でた。

 

 

「何をするであろ~。ロレン―――ひッ!?」

 

ドンがロレンツォの方を見ると┣"┣"┣"・・・の雰囲気を纏ったロレンツォがいた。

 

 

「言われてみれば確かに・・・いつもよりプニンとしているような・・・? 私とした事が首領の体調変化に気がつかないとは・・・・・っ!」

 

「「「あ・・・・・」」」

 

その場にいたアキト達はイヤな予感を感じる。

 

 

「私としたことがああぁぁぁあ!!!」

 

「おっ、落ち着くであろーっ! ロレーンツォォオッ!」

 

狼狽えるロレンツォとそれを抑えるドン。そんな二人を見ながらガブリエラは・・・

 

 

「・・・ガブさん?」

 

「ガブリエラ・・・?」

 

「しまった・・・余計なこと言った」

 

・・・ホンのちょっぴりの後悔をしていた。

 

 

―――ロレンツォ式ダイエット①―――

 

「首領をメタボリックにするわけにはいきません! 今日から食事をダイエット食にさせていただきます!」

 

「なんと!?」

 

「大丈夫です首領。首領にひもじい思いはさせません」

 

ロレンツォはそう言いながら台所からドン専用のダイエット食を持って来る。

 

 

「量は変えずにあたかも米のかわりに蒟蒻米を食べるがごとく、諭吉を野口に代えてのヘルシー食です」

 

「うむ。これなら満腹になるであろー」

 

ドンはロレンツォに作ってもらった『野口のおひたし』をムシャムシャと食べてしまう。

 

 

「紙的な意味でカロリー一緒じゃないか?」

 

「激しく同意」

 

ロレンツォ式ダイエット食、カロリー的な意味でリタイア!

 

 

―――ロレンツォ式ダイエット②―――

 

「正しいダイエットは正しい食事に適度な運動です。腹まわりを鍛えるならマット運動が最適。さぁ首領!」

 

「う、うむ」

 

ロレンツォに言われるがまま畳に寝転がる。

 

 

「まず仰向けに寝て、右足を上げた状態で10秒キープです」

 

「こうであろー?」コロン

 

「次に逆のポーズで10秒キープです」

 

「こうであろー?」コロン

 

ドンはコロコロと転がりながら運動する。

 

 

「転がってるだけじゃないか」

 

「足を上げる意味もわからないわ」

 

「うおおおぉぉ!! 首領可愛すぎますよ、首オオォ領ッ!!!」

 

ロレンツォ式ダイエット運動。そんなに効果なしな為、リタイア!

 

どうにもロレンツォのダイエットは期待出来ないようなので実験室でお昼を食べていたノアに相談しに行った。

 

 

「は? 有効なダイエット法?」

 

「えぇ、首領のメタボリック回避ということでダイエットを・・・何かありませんかノア?」

 

「うーん・・・確かに首領、体脂肪量がちょっと増えてんな」

 

「やはり!?」

 

「(なんでわかるんだ?)」

 

「まぁ、そう言う事ならウチにまかしとき! ちょうど試したい器具がいっぱいあったんや」ゴトリ

 

ノアは実験室から物騒なモノを次々と出していく。

 

 

「な・・・なるべく穏便なモノにするであろー」

 

 

―――ノア式ダイエット―――

 

「・・・で、コレはなんであろー?」

 

「今、流行のダイエット器具やで。足を開いたり閉じたりして、インナーマッスルを鍛えるんや」

 

「あ、夜中の通販で見たことあるヤツだ」

 

「さっそくやってみるであろー」

 

ドンはダイエット器具を挑戦してみるが・・・

 

 

「あろっ、あろっ!」

 

ドンの足が短くダイエット器具が使えない。

 

 

「・・・ッチ、短足がッ」

 

「あろッ!?」

 

ノア式ダイエット器具。致命的欠陥の為、リタイア!

 

どうやらノアのダイエット法もドンには形無しだ。

 

 

「あーもー! 言い出したのは私だ。責任をとって私がダイエットさせてやる!」

 

「ま、言い出しっぺの法則だな」

 

「姐さんかっこええ!」

 

 

―――ガブリエラ式ダイエット―――

 

「首領、ソコに立て」

 

「う、うむ」

 

ガブリエラは襖の前にドンを立たせると・・・

 

チャキ

 

「「「え?」」」

 

パンパンパン!

 

銃を取りだし、躊躇なくドンの額を撃ち抜いた。頭からは血飛沫があがる。

 

「首――――――領!!!」

 

「人体の約6~7割は水分だ。1リットルほど出血させれば痩せるだろう」

 

「一理あんなぁ・・・」

 

「ぅンまあぁぁ―――イッ!」ゴキュンゴキュン

 

「「一理あんなぁ」じゃあないわよ! アキトもドンの血を飲んでるんじゃあない!」バチコォッ!

「べぶらッ!?」

 

ガブリエラ式ダイエット銃撃。あまりにも危険な為、リタイア!

 

 

「しっかしどうするよ? ここまでアレだと・・・・・」

 

「ますますドンが太るわね。それも丸々と」

 

「あ・・・あろー・・・・・」

 

困り果てるアキト達にノアが言い放つ。

 

 

「よっしゃ! あとは任しとき! ウチの名誉にかけて首領を超健康体にしたるわッ! 徹底的にやるでぇ!」

 

「「「おお!」」」

 

「頼もしいですね」

 

「うむ、よろしく頼むであろー」

 

それからドンの過酷な肉体改造がはじまった。

 

 

 

―――数日後・・・

 

ドンの肉体が極まったとの連絡を受け、アキト達はまたアジトに集まった。そこには――――――!

 

ずっど――――――ッオん!

 

「・・・・・」

 

「どうであろー。健康体になったであろー?」

 

身の丈2m以上はあるかというドン・ヴァレンティーノが異彩を放っていた。

 

 

「誰だお前ぇえ―――ッ!?」

 

「首オオォ領ンンンンンッ!!?」

 

「どうしてこうなったのォオッ!?」

 

「あろッ?!」

 

「まぁ・・・・・あれやな・・・うん。やり過ぎは何事もよくないっつーこっちゃな・・・・・」

 

これからドンをもとの状態に戻すのに1ヶ月かかったそうな・・・・・

 

 

「ヤ~レヤレだぜ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

チャンチャン♪

 

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