これにて、コラボ終幕!
皆様、ありがとうございました。
そして、猫舌先生。ディ・モールト・グラッツェッ!
刹那サイド
あのトンでもない事件から5日たった・・・
僕の『魔力』は完全とはいかないまでも、『雷』属性の魔力は通常に扱えるまでに回復した
「あろ~♪」
「ドオォォォォオッ―――ン!!!」
「うるせぇッ!」ドゥンッ
「痛くな~い!ドンパワーで痛くな~い!!」
僕がこの『世界』に来て2週間が経とうとしている。しかし、『明日』・・・僕はこの世界を『離れる』
『元の世界』へ帰るのだ
ノアちゃんの発明品『移動ドラムくん』が漸く直った。なので今日はヴァレンティーノファミリー主催の『送別会』をしてもらってる
ドンの『友達』やアキ兄の『友達』が沢山、『アジト』に招かれた
知らない人がいっぱいで最初はビクビクしちゃったけど
「どうしたの刹那?」
「具合が悪いのか?」
「お薬飲む・・・?」
「それならお医者さまを!」
「え?う、うぅん!大丈夫だよ。『シャル姉』、『ラウラ姉』、『かん姉』に『セシ姉』」ニパ♪
「「「「(か、可愛い)キュン///」」」」
何故か赤い顔で僕の頭を撫でてくれるのは、アキ兄の『友達』の『シャルロット・デュノア』さんと『ラウラ・ボーデヴィッヒ』さん、『更識簪』さんに『セシリア・オルコット』さんだ。初対面の時に凄い形相で僕を見た時は怖かったけど、優しい人達だという事がすぐにわかったから良かった
「このフォカッチャ美味しい!」
「アキトが作ったモノだそうだ。流石は私の『嫁』だな!」
「『嫁』?」
「ちょっとラウラさん!」
「なんでもないよ!刹那、このシュトーレンも美味しいよ!ほら、食べてみて」
「ん・・・このパスタも美味しい」
「あ、ありがとう・・・」
時々、ラウラ姉はアキ兄の事を『嫁』って言ってるけど・・・何でだろ?そういえば、僕の周りにもいるな・・・・・・あッ
「ごめん。僕、ちょっとトイレ・・・」
「そうか、行ってこい。場所はわかるか?」
「うん!大丈夫だよ!」タッタッタッ・・・
「・・・ラウラ?」
「なんだシャルロット?」
「さっきの刹那・・・」
「あぁ・・・『泣いて』いたな・・・『故郷』でも思い出したんだろう」
「あんなに幼いのに・・・頑張ってるんだね」
「強い子・・・」
「でも、どことなくアキトさんに似てません?」
「「「だね(な)」」」
(4人は事情を知りません)
―――――――――――――――――――――――――――
ノーサイド
トイレにて・・・
ザパッ・・・ピチョン・・・ピチョン
「ふぅ・・・」ゴシゴシ
刹那はトイレの洗面台で顔を洗っていた
「なんか、涙脆くなってしまっちゃったな・・・」
刹那はタオルで顔を拭いて、後ろを振り向いた
「ヒッ!?誰?!」
刹那は振り向いた先にいた人影に驚いたが・・・
「安心しろ、安心しろよ刹那?俺だよ」
そこにいたのは、黒シャツに黒パンツを合わせ、真っ赤なリンゴ色のジャケットを着たアキトがいた
「もう!驚かさないでよアキ兄!」
「悪いな。なにぶん『吸血鬼』なもんで」
「心臓が止まるかと思ったよ・・・」
「ニョホホホ♪」
アキトは朗らかに笑ったかと思うと・・・
ドンッ クイ
「え・・・!?」
アキトは刹那に壁ドンをして顎に手を添えた
その眼は『紅く』なっていた
「なぁ・・・刹那?『この世界に残らないか?』」
「え・・・」
「『お前にはコチラの世界のほうがお似合いだ。わざわざ苦しい世界に残る事はない・・・』」キュゥゥン
「・・・」
刹那はアキトの眼に蕩けたように見つめていたが・・・
「確かに僕のいた世界は『苦しい世界』だよ。『肯定』されるより『否定』される方が多い」
「『だろう?ならこの世界に―――』」
「『だが断る』」
「『なッ!?』」
刹那の眼は『金色』に輝いた!
「『否定され続ける世界だけど・・・こんな僕を肯定してくれる人が・・・『僕の家族』がいる!だからこそ僕は帰るんだ!あの『世界』へ!』」
「『・・・それがお前の『理由』か?』」
「『そうだ!』」
「『・・・』」
アキトは刹那の『覚悟』を見せつけられ、少し押し黙ったが・・・
「・・・ククク・・・」
「『え?』」
「クヒハハハ、かはカハハハはは♪」
アキトは朗らかに笑いだした
「あ、アキ兄?」
「カヒヒ・・・悪い悪い、刹那があんまりにもマジレスするから可笑しくて可笑しくて・・・ククク♪」
「ッ!~~~!な、何だよそれぇぇえッ!///」
「悪い悪い。でもあんなに真剣な顔で『僕は帰るんだ!あの『世界』へ!』だって。クヒハハハ♪」
「も~う!笑わないでよぉぉ~!アキ兄のバカァ!///」
ポカポカと刹那はアキトを叩く。そんな刹那をアキトはなだめ、パーティー会場へと戻った
刹那は吹っ切れたようにパーティーを楽しんだ
「ねぇアキト?」
「なんだよシェルス?」
ドン達や簪達と楽しそうにする刹那を見ながら笑うアキトにシェルスが隣に座りながら問いかけた
「アナタ・・・刹那に『能力』を使ったでしょ?」
「ギクリ!」
「口で言うな。やったのね?」
「ハァ・・・君はなんでもわかるな」
「当たり前よ。だって、アナタに『吸血』されてるから」
「そっか・・・」
「で?どうなの?」
シェルスはアキトに問いつめた。するとアキトは少し寂しそうに笑った
「『フラれた』よ。ものの見事に・・・な」
「あら残念。私、刹那みたいな子が欲しかったんだけどなぁ~」
「ふ~ん・・・なぁシェルス?」
「なに?アキト―――って!?///」ダキリ
アキトは隣に座るシェルスの頭を抱き寄せ、耳元で囁いた・・・
「俺達でつくるか『子供』?」
「ッ!?~~~!///『吸血鬼パンチ』ッ!///」ズドゴッ
「ゲボラぁッ!」ドゴン!
「「「「アキト(兄・さん)!?」」」」
アキトはシェルスに殴りとばされたりなんかして、刹那の送別会は過ぎていった
そして、ついに『帰還』の日が来た
ゴウンゴウンゴウン・・・
「よっしゃ!準備は万端!いつでも行けるで!」
「刹那!」
「うん!『武装錬金』!!」カチャリ
刹那は『lack&plack』を纏った
「このドラム缶を通れば、刹那は元の世界へ帰るであろー?」
「Exactly。そうだぜドン」
「寂しくなりますね・・・」
「泣くなよロレンツォ。麻袋が濡れてるぞ」
「・・・ガブリエラ、ハンカチ貸して下さい!」
ロレンツォのように別れを泣くムードが辺りを漂ったが
ブワァ・・・
刹那の武装錬金から出る金色のオーラが辺りを包んだ
「温かい・・・」
「まるで『太陽』だな・・・優しい光だ」
刹那はオーラを出しながら、ドラム缶の前に立つと不意にアキト達の方を向いた
「皆・・・短い間だったけど・・・『ありがとう』。楽しかったよ!」
「刹那・・・」
「・・・グスッ、あぁあぁぁあろぉぉぉおッ!!!」
赤く眼を腫らした刹那に感化され、ヤギが泣いた
「ど、ドン・・・?」
「刹那ぁ!」
「は、はい!」
「お主がどんなに離れていようと!このワシ、『ドン・ヴァレンティーノ』の『息子』に変わりはない!」
「ッ!」
「だから・・・だから!何時でも帰ってくるがよかろう!今度は刹那の家族とともにウチに来るがよかろう!」
「ドン!」ジーン
「刹那ァ!」
「ド―――ンッ!」ダキリ
ヴァレンティーノは刹那に抱きついた。刹那は今まで我慢していた感情がいっきに溢れでた
「ヤレヤレ・・・ったくよぉ、『親子の杯』交わしたわけじゃあないのによ・・・良いとこばっかり取らないでよドン!」
「ドオォォォォオッン!!」
「ヤレヤレってヤツ・・・ま、悪くないわね」
「皆!ずっるいわ~!私も私も!」
「う、ウワァァアン!!」
皆は刹那に抱きついた。刹那は苦しそうにそして、嬉しそうに泣いた
「刹那!」
「「「「刹那!」」」」
そして皆が刹那に囁いた
「「「「Ti Amo」」」」
「Ich liebe dich」
「え?」
それぞれの出身地の愛の言葉を・・・
「じゃあ、刹那。『さよなら』なんて言葉はいらねぇぜ?」
「もちろんだよアキ兄・・・『行ってきます』!」
「行ってらっしゃい刹那。『Te iubesc』」
「うん!」
ドプン
そうして刹那はドラム缶の中に入っていった・・・
「また・・・会えるかしら?」
「当たり前だろ?俺達の・・・自慢の『末っ子』なんだからな」
―――――――――――――――――――――――――――
『あちらの世界』にて・・・
「ウワァァアン!」
刹那の元いた世界は刹那がいなくなった事により、大騒ぎとなっていた
「もう泣くなよセシア」
「だって!だって!マスターが!私のマスターがぁ!」
「どさくさに紛れて変な事言うな!」
「取り合えず落ち着くデース!」
「でも刹那さまの反応が確認されない・・・もしかしたら・・・」
「不吉な事をいうな!刹那は生きてる・・・生きてるから!」
「ウワァァン!マスタァァァァア!」
こんな大騒ぎしている中で・・・
ドグオォォオオオォンンンッ!!!!!!!
「な、なんだッ!?」
「お風呂場の方です!」
爆音がした浴室へ行ってみると・・・そこには・・・
「痛々・・・あ~ぁ、ボロボロだよ・・・直さなくちゃね」
金色の鎧をびしょ濡れにし、ヤレヤレと溜め息を吐く刹那の姿があった
「て、提督ぅッ!?」
「「「「「「「「刹那ッ!?」」」」」」」」
「あ、金剛に皆、ただいま」
刹那はアッケラカンと挨拶をした
「ま、マスタァァァァア!お帰りなさあぁぁぁあい!」
「うわッ!?痛いよセシア」
飛び付いたセシアに驚きながら、刹那は優しく抱き締めた
「ただいま・・・セシア・・・」
人外番外編:吸血鬼と優しい王・・・これにて終幕
皆様、今回のコラボをここまで読んでくださり、誠に光栄。そして、『感謝』です。ありがとうございました。
そして猫舌先生。大変ありがとうございました。