機動戦士ガンダム僕たちの居場所   作:みっつ─

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最後の出撃...(意味深)
冒頭からよくわからなくなります。


第14話最後の出撃

第14話  最後の出撃

このままならいける。倒せる。勝てるだろうという感じがあった。けど今は塵一つもない。やられる。殺される。どうする?どうすればいい?そんなことを考えていた。ん............待てよ...?本当にそうか?本当にそう考えているのなら、こんなことは思わないはずだ。やっぱり僕は......

グロウズ「カイン...カイン起きろ」

カイン「ん?......へ?」

気がつくと、グロウズが目の前に座っていた。身体は戦闘状態になっているのに、頭だけ、寝ていた。おかしい。さっきまで戦っていたのに...前を向くと父さんが、苦笑をしながら話してくる。

グロウズ「安心しろ。お前はここまできて数秒したあとに寝たそうだ。戦闘中に寝たわけではない。」

カイン「あ......」

少し思い出せた。少しではあるが。でも、その前に気になることがある。

カイン「戦闘はどうなったの?」

そう聞くと、渋い顔をして「負けたよ。」と言った。それは作戦失敗ということだろうか?では、あの戻ってこいは....

グロウズ「安心しろ。それくらいのことは読めていたさ。」

カイン「は?」

そう言うと、なんか本気でやっていた自分が馬鹿馬鹿しく思えてきた。そんな声を出していると「話を聞かないからだ..」といいすごくあきれているのがわかる。

グロウズ「今回は、敵のモビルスーツとあそこの地形の情報集めが主だったからな。あと、あのモビルスーツがとられたかを見たかった。」

カイン「あのモビルスーツ?」

グロウズ「あぁ、お前も見た筈だ。あの青いモビルスーツをな」

カイン「あ.......」

確かに見た。大きな戦闘前に見たいほどのモビルスーツならそれほどの力もしくは何らかの物がある筈だ。それを考えていなかった。つまり、ギャットはよくわからないモビルスーツを使っていた。ガルム·ロディとスピナ·ロディとユーゴーだけだと思っていた。考えていれば、バエルを盗むさいに他の物をとっていても別段、不思議ではない。ただあのときは、完全に頭が何かに飢えていたので考えることもしなかった。考えようともしなかった。

グロウズ「あのモビルスーツの名前はグリムヴェール。初代ボードウィン卿が秘密裏に隠していたモビルスーツ。ボードウィン家以外の人は知らない筈だ。」

その言葉は父さんが反対をしなくとも考えていたことが分かった。暗い表情。サーシェスのことの時もこんな顔をしていた。こんな表情を。もしかして、もしかしたら無理をしているのかもしれない。兄弟や家の名ただ生まれだけの呪縛に囚われているのかもしれない。それは解釈の問題だ。けど、自分とは逆の方にいた。自分の義理の父をなんか自分のように考えていた。

カイン「父さ....父さん。」

グロウズ「ん?」

カイン「僕はやるよ。」

その顔には少し決意が見られた。しっかりとした、決意が。最初あったときとは違う、決意の顔が。

ブロウ「准将さん。準備が出来たらしいよ。」

グロウズ「あぁ今いく。」

そう言って、父さんは歩いていった。遠くへ。コクピットのシートベルトを外し、移り変わってきたブロウを見る。そういえば彼はずっと父さんの近くにいた。何でだろうか?

コクピットから出た、軽いからだを少しほぐしながら話しかける。

カイン「ブロウさん」

ブロウ「?」

カイン「ブロウさんは何故父さんを選んだんですか?何で父さんのしたにつくことにしたんですか?」

ブロウ「なんでって....救われた。お前のようにな。」

カイン「?」

そう言ってまた、遠くに行ってしまった。なんか立ち尽くすのも嫌だから、ガイアたちの所へ行こうと思った。ガイアはこんぐらいの時間があれば何かやる。それを手伝ったりすれば時間潰しにはなる筈だ。

カイン「.....」

少し歩くと、ユリンが立っていた。いつもはガイアと一緒にいるのに...

カイン「ユリンさん。」

足音くらいはしていたのに、ここまで気づかないとは、余程のことが...あるのか?

カイン「ガイアは?」

その空気は気まずいとかそんな感じじゃなかった。なので話しかけてみた。

ユリン「疲れて寝てる。」

そう言って、手に持っていた飲み物を飲み干す。

カイン「えっと.....」

ユリン「大丈夫」

言おうとしたいたことがわかっているように言葉を続ける。

ユリン「核爆弾は撃たれなかったよ。」

カイン「へ?」

思わず変な声を出してしまった。

全く意中のものとは違っていたからだ。まず核爆弾ってなんだ?

ユリン「えっ......違うの!?」

まぁそんな感じなら大丈夫だろう。カインは驚きと、安堵を同時にして、突っかかった言葉を飲み込んだ。

カイン「う....へ?いや!そうだよ!そう!」

頭を傾け、数秒疑われるが、まいっか。と言って、続ける。

ユリン「ブロウさんがあのあと、二人のエースを率いて発射装置を破壊したらしいよ。」

二人のエースとは五機のスピナ·ロディの戦いの時の二人だろう。そう検討をつける。

ユリン「カインも休んで、戦闘員はみんな寝てるから」

そう言ってユリンは微笑む。

ブロウさんは起きてたよな。と文句を心の中でいいながら、頷く。父さんの言葉からするには、まだ諦めていない。まだ当たるつもりだろう。ならばやることはわかっている。それまでに万全の状態で行くことだ。

カイン「はい。じゃあお言葉に甘えて」

そう言って、自分の部屋まで歩いた。今日は寝よう。そう思って、歩き出して数秒後、後ろを向くと、モビルスーツデッキに白い煙が昇っていた。煙草臭い。

カイン「臭っ...ブロウさんだな....」

その後、ベットについても約一時間眠れなかった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

プシュー

聞きなれた、コクピットが開く音。顔をあげると、最も信頼する人の顔が出てきた。

サーシェス「どうだい?そのモビルスーツは?」

にやけている顔で良いと言ってほしいことが丸わかりだ。これでも、最近....いや、始まるまではものすごく偉い人だった。俺はその元側近。今はモビルスーツのパイロットだ。これでも、この軍の中では1、2を争う強さだ。ひとつ前の戦いまでは、ガルム·ロディの隊長機を使っていた。理由は、このモビルスーツは昔のもので整備が大変だったらしい。

???「良いモビルスーツですね。特に動きが。」

サーシェス「そうか、そうか。」

そう言ってまた笑った。大声を出して笑うような人ではない。しかし、今日は声が聞こえた。それだけでも、だいぶ嬉しかったことがわかる。その顔を横目で見て、煙草を吹かした。

フゥー

サーシェス「シス。」

見ると、サーシェスが表情を変えて、こちらを見ていた。

シス。それが俺のコードネーム。赤子の時に、虐待を受けていたので親の名前を使いたくなかった。顔も見たくない。殺したが。

シス「はい。なんでしょうサーシェス様」

サーシェス「さっき兵に聞いたのだが、キマリスがいるのは本当か?」

キマリス。サーシェスが元々いたボードウィン家のモビルスーツ。元は、このグリムヴェールと同じで倉庫に籠っていたのが、出されたのだろう。

一言で言えば、見た。しかし、許されるのはボードウィン家のものだけのはず。つまり、パイロットは敵のグロウズ·ボードウィンとなる。しかし、グロウズ自身、モビルスーツ経験はない。乗られているのも、見たことがない。しかし、エース部隊がやられた戦いで、キマリスらしきモビルスーツが暴れたらしい。それでも生き延びた上にあの戦い方...エースだ。つまり、グロウズではあり得ない。だから、サーシェスも頭を傾けているのだろう。

シス「見ました。しかし、あの戦い方は鍛練を積んでおります。グロウズとは思えません。」

サーシェス「....」

グロウズとサーシェスは兄弟だと聞いている。ともすれば、子供が生まれたとしたら聞いてるはずだ。戦いの途中で生まれたとしても、それでは歳をとっていても、3歳になってしまう。それでは、若すぎる。隠し子も無いだろう。つまりは.....

サーシェス「とりあえず。あの機体の扱いはお前に任せる。まぁレビル亡き今任せられるのはお前くらいだがな。」

シス「はっ!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

???「カイン...カイン...」

カイン「うぅっ.....」

???「....カ....イ..ン......」

ガイア「おい!起きろ‼」

バシッ            バタン

カイン「⁉」

気がつくと、ガイアが足元を殴っていた。

カイン「夢..か....」

そう言ってひときわ大きなあくびをした。

ガイア「夢か....じゃねーよ!グロウズさんが大事な話があるって読んでるぞ!」

カイン「父さんが?」

コクりとうなずく。頭が痛い。そうかさっきの衝撃でベットから落ちたんだ。全く..と思いながら頭は切り替わっていた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ユリン「あっガイア、カイン君。」

集合場所は指令室らしいので、指令室まで行くとき、ユリンとはちあわせた。とは言っても、ガイアはなんかわかっているようだが。

ユリン「また会議?」

ガイア「んとまぁそんな感じかな。」

ガイアが軽く返す。まぁ最近会議が多い。最近と言えど、地球についてからなので、最近とは言えないかもしれない。

ガイア「多分これが最後だと思うぞ。」

カイン「......」

ユリン「そうだね。色々な犠牲を出してきたけど、ダンジ君とかも..けどもう終わる。」

カイン「君?」

なんかその言葉にちょっと突っかかりを覚えた。

ユリン「え?」

ガイア「ああユリンは知らないのか。」

ユリン「え?」

二人が当然のように話しているので、頭がついてこない。ってかどうなってるんだ。君って言われるのが嫌なのか?とかユリンは思っていた。

カイン「ダンジ...女ですよ。」

ユリン「........は?」

やっと出た声がこれだ。衝撃と言うより頭がついていかない。

ガイア「そりゃ体型、口癖だって男だもんな。」

ユリン「....」

絶句した。確かに、戦場にいるような女性は男に見える人が多いとは聞く。しかし、どう考えてもあれは男だ。と考えていた。

カイン「ダンジって名前も、ヒューマンデブリになったのが赤子の時で名前を覚えてなかったから、つけられたらしい。」

奴等も男だと思ってね。と付け足したものの、ユリンの顔は見たことのないまるで、見慣れているものの、気持ち悪いものを見たような顔。その顔を見て、ガイアも思わず苦笑してしまった。

ガイア「えっ......んじゃ俺たちいくから。」

ユリン「あっうん頑張ってね。」

そう言って、手を振る姿はなんか見物だった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

グロウズ「お前たちに来てもらったのは他でもない。次の作戦のことだ。」

そう言いながら、グロウズが出てくる。さっきまで、変な座り方をしていた人たちが姿勢を正す。ただ一人を除いて、

ブロウ「次っても准将さん。囲みは出来てるのか?」

囲み?なんだそれ?聞いてないぞ?しかし、不思議そうに回りを見るカインに比べ、他は落ち着いている。

グロウズ「まぁぼちぼち出来上がっている。」

カイン「囲みって?」

そう言うと、皆の視線がカインに向いた。まぁいきなりだから普通はこうなるよな。

ブロウ「前回の戦いで、あそこの地理が掴めた。」

地理と言うのは、そこのモビルスーツの配置、地形などだ。そこに行かなければわからない。しかも、エイハブ·リアクターがあるので無線で伝えることは難しい。

ブロウ「あのモビルスーツの配置は囲みを前提としていない。つまり、やり易いと言うことだ。」

囲みを考えていないとはどういうことなのだろう。よくわからないがここはスルーしといた。

グロウズ「だからこちらは、それをとっていこうと言うことだ。」

そう言うと、ブロウはグロウズの方に向き直り、皆それにならった。

グロウズ「これからは作戦の説明をする。」

ゴホンゴホンとわざとらしい咳払いをしたあとに、グロウズが喋りだした。

グロウズ「今ここにいる戦力を3つに分ける。」

グロウズ「一つ目は陽動。カインを隊長として動け。カイン頼めるか?」

カイン「もちろん」

そのたのみを無理なく承諾した。

ギャラルホルン兵「しかし....カイン様には荷が重いのでは」

どこか、皆は僕が敵を叩くことに意味があると思っているらしい。しかし

グロウズ「キマリスはただでさえ目立つ。その上、今までの戦いっぷりは、奴等も見たはずだ。陽動には適任だ。」

そう言って制した。

グロウズ「ガイアはカインと連携がとれる。ガイアもついけ。」

ガイア「はっ」

そう言ってガイアは敬礼する。

グロウズ「二つ目は本隊の防御だ。前面を守ってくれ。」

グロウズ「3つ目は敵の本隊の攻撃だ。隊長はブロウ。サィフ、ザラブもだ。」

ブロウ「りょーかい」

サィフ「了解!」

ザラブ「了解!」

グロウズ「カイン、敵にはグリムヴェール、そしてエースパイロットがいる。そいつはお前に頼みたい。」

数秒空けてまた喋り直した。

グロウズ「ガンダムのパイロットとして」

カイン「うん任せて。」

カインもそのつもりだった。ガンダムのパイロットとしてには少し引っ掛かりを覚えたのだが。

グロウズ「諸君らの戦いに期待する‼」

ブロウ「敬礼!」

バッ

少し重い声でブロウが言った。敬礼が揃った。これが最後になるかもしれないのだ。

部屋から出てきたガイアをユリンが見つける。

ユリン「ガイア。帰ってきてね。」

ガイア「ああ、約束だ。必ず生きて帰える。」

カイン「ガイア。」

ガイア「ああ。......行ってくるよ。」

ユリン「うん。」

ユリンの声は弱々しかった。それだけ心配なのだろう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

指令室だ。もう見慣れた光景が広がるが、よく考えればこれが最後になるかもしれないのだ。でも、これまでこれで最後になるかもしれないとは思わなかった。なぜだろうか?あいつらがいることで、死を感じなかったのだろう。しかし、今は感じる。信頼していないわけではない。むしろ今までより信頼している。けど、それでも、難しいのだ。この戦争は。まっすぐ席に座り、戦場を見る。

ピーピーピーピー

ギャラルホルン兵「准将」

グロウズ「総員第一戦闘配置」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ギャラルホルン兵「モビルスーツ部隊発進どうぞ!」

ガイア「行くか」

カイン「ああ。」

そう言って、モビルスーツに乗る。何故か安心する。この感じに、この感覚に、生きて変えれる自信はない。むしろ0に近い。しかし、なんか、安心する。

カイン「ガンダムキマリス。カイン·ボードウィン出るぞ!」

ヒュイーン

第14話終わり




もう最後になりそうですね...(早いですよね)
まぁ二期(設定)も考えてありますので。(だからってカインが生きて帰れるとは言ってない。)


カインの問題発言は...まじで見逃してください。
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