…お待たせしたした。
本日より投稿を再開致します。
プロローグ:次代の蝙蝠
遠くから銃声が響き渡って来る。
音が反響しながら届くたびに、それが何なのか予想しながらじっくりと待ち侘びる。
徐々に近づいてくる音に小さく息を吐き、スコープを覗き込んだままトリガーに指を寄せる。
スコープの先に移っていた古臭いビルとビルの合間よりきょろきょろと周囲を確認しながら歩いている二人の兵士が移り込む。
見ていて違和感のある二人組。
一人は如何にもカウボーイと言った服装で中折式の二連散弾銃を構え、もう一人はヘルメットや防弾ベストなど装備品を黒で統一した特殊部隊らしき者。
スコープ越しに二人を見て舌打ちを漏らす。
特殊部隊らしき者の
アサルトライフルだとばかり思い込んでいた自身の予想は見事に外れてしまった。
表情はムッとしながらも視線と指先は冷静かつ冷徹に目標とする者の頭部を見つめ、指先がトリガーにゆっくりと触れて無慈悲に引く。
響き渡る一発の銃声。
着弾を確認する前に
後ろを歩いていた特殊部隊らしき者のヘルメットを貫いて“Dead”の文字を浮上させた。
距離的に銃声の方があとから届くため、カウボーイは仲間が死んだことに気付く事無く二発目の弾丸に貫かれて同じ運命を辿った…。
「ふぅ~…これで七人目」
消音効果のあるラバースーツで身を包み、フェイスマスクで顔を隠した彼はボルトアクション式のライフルに銃弾を装填して、サブウェポンであるサブマシンガンを確認する。
彼の名前は
九歳の頃から
今日も今日とて休日の大半を使ってポイント稼ぎを行っているのだが、単独の狙撃手である彼はあまり稼ぎは良くない。
デメリット覚悟で突撃するほど中距離近距離の腕前に自信がないし、負けた時のデメリットを考えるとどうしても慎重にならざるを得ない。
次なる獲物を待っているとまたも銃声が響き渡る。
今度はアサルトライフルにマシンガン、ハンドガンなど多種に渡って銃声が重なって、まるでオーケストラのようだ。
そこに混ざる一発のようで響きが連なったような異様な銃声。
同時に止む六つの
本能的に
精神に引き摺られて呼吸が荒くなるのを感じつつ、スコープを覗き込んで大物が移り込むのを待つ。
やけに鼓動の音が大きく聞こえる。
時間にすれば僅か30秒程度の待ち時間。
しかし緊張や不安に駆られる志穏にとっては数時間もの長さに感じ取れる。
目標がスコープに映り込んだ。
狙うは当たれば即死の頭部…ではなく人体で一番面積の大きい上半身。
そこなら多少外れても命中する筈。
奴の頭部を狙うのは正直
息を整えようと試みるが、高鳴る鼓動は落ち着くどころか早まるばかり。
焦りを噛み殺しながら狙いを定めてトリガーに指が振れる。
引こうとした瞬間、奴の視線が真っ直ぐこちらを捉えた。
あり得ないと驚きつつトリガーを引く。
上半身を狙って発射された弾丸は、奴が半歩身体を捻っただけで目標ではなく後ろの建物にめり込むに留まった。
避けられた事に対して次弾を装填するのではなく、志穏は大慌てで武器を手にその場を退く。
「あんの
悪態をつきながら大慌てでコンソールを操作してログアウトの準備を行う。
敗北したからと言って武装やアイテムがドロップして失う事はこのゲームの仕様上無いが、代わりにレベルに応じた降格ペナルティと保持しているポイントの幾らかを奪われる。
数か月前から欲しかったスナイパーライフルの値段にポイントが届きそうな手前、何が何でも奪われる訳にはいかないのだ。
ログアウトまで30秒掛かり、その間にあの化け物が現れないように祈りながら必死に足を動かす。
親父は正直
主武器は
特に今プレイしている“アーミーズ・ヘブン”では公式でもラスボスと称されている程。
“アーミーズ・ヘブン”は父―――宮代 健斗が二十代の頃に開発したゲームで、膨大な銃器に刃物などの武器にコスチュームなどが豊富で、現実感が非常に高く臨場感あふれる戦闘を味わえる体感型のFPSだ。
本人の熱い拘りと他のゲームの追従を許さない程の
今でこそ開発から離れてプレイヤーとして参加しているが、その戦闘方法が異端なのだ。
六発の銃声が一つに聞こえるほどのリボルバーでの早撃ち。
素手で突っ込んでも弾丸を
敵プレイヤーも味方に引き込む交渉術などなど。
チートキャラもいいところだ。
志穏が有名な理由はこの有名過ぎる父親にも原因がある。
あの健斗の息子というだけで目立ってしまうのだが、志穏は対照的で格闘戦もリボルバーも苦手。
周りに比較され過ぎて一時期はゲームも父親も大っ嫌いになったほどに。
ログアウトが完了して視界が一気に現実へと戻された。
頭につけたヘッドギアを外し、卵型のゲーム対応のチェアから身体をぽきぽきと鳴らしながら降りる。
この椅子には身体を固定し、体内の電気信号を感知して
つまりこの操作は身体能力が影響し、同じ椅子を使っている父は49歳でトップに君臨し続けている…。
身体能力も化物だなと鼻で嗤いながらふわりと癖のある黒髪をくるくると弄る。
この髪質と青い瞳は母さん似で、鏡を見る度に今頃何してるかなと思いを馳せた。
基本志穏は実家に帰るのを控えている。
別に家族仲が悪いという訳ではない。
寧ろ良すぎて困っているというのが正しいか…。
親父と母さんの仲は良好…というか結婚してから何十年も経つというのにバカップルみたくべったり。
俺と母さんが何かしら一緒にしていると親父は邪険にしないが子供みたいに焼きもちを焼き、母さんはそんな親父見たさもあって挑発するような事をするし、本当にどうしようもない両親だ。
その割に二人共べたべたと俺に絡んでもくるし…。
思い返すとため息が出る。
ある意味居辛い家であるのだ。
甘ったるい空気と紫煙に包まれる空間。
まぁ、それも実際に体験したのか幻想なのか不明なのだけど。
幼い頃、親父と比べられる事に限界に達し、親父もゲームも全てが嫌になった時期がある。
そんな時に俺は
どう説明して良いのか解んないんだけど、前日の夜に眠りについて起きたら海のど真ん中に建っているのではと思えるほどに、周囲を海に囲まれた海上プラントに立っていたのだ。
訳が分からない俺はひたすら泣いたよ。
すると屈強で大柄な大人達に囲まれ、「大丈夫だから泣くな」とわたわたと慌てた様子であやそうとしてくれたっけ。
子供だった俺から見て誰もが大きく強面のおじさんも多く居たけど、根は優しく気の良い連中ばかり。
何もないからか女性陣は新しい着せ替え人形でも手に入れたかのように、ちやほやと色々遊ばれたものだ…。
その中で
物静かで皆と距離を置き、ニコリとも笑わずにいた女性狙撃手。
逆に興味を持って近づくとそれに答えてくれて、俺を荒野やジャングルへと狩りへ連れて行ってくれた。
まるで自然に溶け込む様な技術をさも当たり前のように行う彼女に憧れ、いつの間にか弟子のように狙撃銃の扱いや溶け込む技術を教わっていた。
周囲に溶け込むようにして視野を広めて戦場の隅々まで見渡しながら、焦りや退屈という邪念を沸き立たせる己との戦いと目標を待ち続ける静かな時間は、非常に心地よくて嫌だったものが全てどうでもよくなった。
―――誰かに似せる事は出来ても似ているだけで、本人になる事は出来はしない。貴方は貴方でそれ以外の何でもない。
親父と比較される悩みを話したところ、あの人はしみじみと呟くように口にした。
俺は俺で親父は親父。
そりゃあそうだ。
なんて当たり前で至極当然なありふれた答えなのだろう。
けどあの人の雰囲気と口調により、その言葉はすとんと心に溶け込み、なんだか軽くなった気がした。
気楽で居心地の良い世界…。
だけど日が過ぎる内に親父や母さんに会いたいという気持ちが次第に強くなり、ある日その事を伝えると少し悲し気な顔をされた後「……そう」とだけ返され、その日は盛大な宴会が執り行われた。
皆、飲めや食えやで大騒ぎを深夜遅くまで行い、俺も酒は飲めないがジュースや食いもんを存分に飲み食いし、どんちゃん騒ぎを大いに楽しみ、いつの間にか眠りについて目を覚ますとそこは警察署の中だった。
説明によると一か月の間行方不明となっており、警官からは誘拐や幼児虐待を疑っていると思われる質問が幾つもされたが、自身が体験した事を話すと話を聞く事は出来ないと判断したのか、二度とそう言った質問はさせる事は無く病院で精密検査を受けさせられた。
今となっては俺自身も本当の事だったのか疑ってしまうがな。
けどその現実か幻想かも分からない出会いのおかげで、俺は親父との比較を気にすることなく狙撃手というプレイヤーとして自身を確立できたのだ。
懐かしいなと思っていると郵送物が収納されるボックスに荷物が届いているのに気が付いた。
ボックスを開いて取り出すとなんと今では目にする事の無いダンボールに包まれた荷物。
物珍しさに驚かされつつもダンボールに包まれた荷物を目にし、驚きの余りに口をポカーンを開けてしまった…。
「記録媒体?また珍しい…」
同封されていた紙には体感型のFPSゲームが入っている事と、テストプレイヤーとして選ばれた旨が書き込まれているが、現在ゲームなどのデータ商品はネット経由で売り買いするのが常識。
データを入れた記録媒体など実物を目にするのは初めてだ。
それにしても新しいゲームのテストプレイとか面倒そうながらも面白そうだなと、記録媒体を指で弄りながら予定を思い返す。
ポイントが溜まったから狙撃銃と交換して試し撃ちしたいというのはあるも、別段急ぎという訳でもないしプレイしているゲームはイベントを開催していない準備期間。
ならばと記憶媒体の差込口に差し、データのインストールしている間に食事を手早く済ませる。
親父や母さんは原価が非常に高い“食材”を用いた“料理”をするが、俺はそこまで美味しくないが味より栄養素に主眼を置いた液体に近い食事で素早く済ます。
勿論そればかりでは歯が弱るので顎の筋肉を強化する薬剤が含まれるガムを咬むことを忘れない。
水分補給もトイレも済ませて、一応ストレッチで身体を解してガムを吐き捨ててゲームギアを手に椅子に腰かける。
どれだけインストールに時間を取られるかと覗くとすでに完了していて、早く終わった理由に真っ先に思い浮かんだのは容量の少なさであり、ならばそれほど期待は出来ないかと肩を竦める。
さて、どんなゲームなのかとギアを被り、ゲームをスタートさせると
急に重くなった瞼を開けるとそこは真っ白な世界が広がっていた。
テストプレイだとしても世界観も場所すらも解らないチュートリアルで見かけるような、何処でも良い空間でのプレイは勘弁願いたい物なのだが…
そう思っていると背後より気配を感じて振り返る。
『よくぞお越し下さいました』
礼儀正しく深々とお辞儀をしたのは紫色の
顔も体形も男女の区別がつかず、声までどっちとも取れる中性的では判別のつけようがない。
『私は貴方様のサポートを担当する事になりました…そうですね“紫”とでもお呼びください』
そう名乗った紫はパンっと手を叩くと目の前に文章が現れた。
内容はゲームタイトルが“メタルギア”というものや注意書き。
注意書きと言ってもテストプレイに当たっての守秘義務などではなく、プレイ中にキャラクターが殺されるとその時点でゲームオーバーとなり、ゲーム自体が抹消されるなどの仕様上の注意書きだった。
それにしてもテストプレイで一回こっきりの命で残機無しとは鬼畜プレイも良いところだ。
だからこそ面白そうという考えが過るのはゲーム中毒者の症状の一つだろうか…。
クスリと笑みを浮かべて読み終わり、同意すると少し離れて待機していた紫が一歩前に踏み込んで来る。
『武器は何が宜しいでしょうか?』
「…ライフルある?」
『勿論ありますとも』
パチンと指が鳴らされると何も無かった空間に棚が並び立ち、何十何百という狙撃銃が飾られていた。
あまりの多さに目移りしてしまってどう選べばいいのか困るほど…。
困惑を表情に表していると紫は楽し気に語り出した。
『向かう年代である1995年までの様々な銃器を集めました。設定上非常に難しいと言わざるを得ない1995年に試作品が出来上がった
駄目だこの人(?)…。
語り出したら止まらねぇ…。
興奮気味に語り出した紫から視線を外し、棚へと向けると吸い寄せられるように一つの銃に目が留まった。
金属製でも
引き覚えのあるボルトアクション機構。
構えると長すぎる銃身に懐かしさを感じる。
―――まるでフィンランドの白い死神ね。
身長に対して長過ぎる銃を見て、珍しく笑みを浮かべながら
懐かしい日々が昨日の事のように蘇る。
『モシン・ナガン。百年経っても人気のある銃で、ゲームや漫画を通して色んな作品に登場する有名な名銃ですね』
「これにする」
『畏まりました。銃剣とスコープは如何しましょう?専用の四倍スコープか…他のスコープを取り付けられるように改造を―――』
「スコープは専用で、銃剣は無しの方向で」
そう答えるとケースに収納されたモシン・ナガンが渡され、一旦開けて触り心地などを確認する。
同時に箱ごと渡された中から弾丸の一つを取り出して触ってひんやりとした感覚に感心した。
衝撃だけでなく温度の変化すらも再現できるようになったんだな…と。
『他の銃器もご用意いたしましょうか?ハンドガンにサブマシンガン、アサルトライフルにガトリングと各種ありますが』
「じゃあハンドガンを。リボルバー抜きで」
どのみち並べられても苦手なリボルバーは使わないからそこは省略する。
再び指をパチンと鳴らしたら狙撃銃が収まっていた棚が消え去り、今度はハンドガンがずらりと並んだ棚が出現した。
これもまた膨大な量で悩まし過ぎる。
一つ一つ確かめて回るか…けど早くプレイしたい気持ちも…。
すると見た目派手な銃が目に付いた。
他のゲームでも似た見た目の奴を知っていたが、いつも狙撃銃に短機関銃のみの装備だったんで振れたことは無かった。
「ハンドガンはこれにするよ」
『デザートイーグルですか…。そちらはお辞めになった方が宜しいかと…。ワルサーP99―――は
「駄目なのか?」
『いえ、決してそのような事は』
「ならこれが良い」
『承知いたしました。他の武装は』
「アサルトライフルはあまり使った事ないからサブマシンガンを。それはそっちのオススメで」
『ならMP5ですかね。弾薬は
「いや、任せるから…」
この人…いやNPC、癖が強いんだが…。
違うかな。
これだけ応対が出来るのなら人工知能やNPCではなく、ゲームマスターやそれに近しいスタッフが操作しているのだろうな。
その紫はデザートイーグルとMP5の準備を終えて差し出してくる。
予備のマガジンや装備品も受け取る中、ふと思い出したかのように小さな声を漏らした。
『コードネームは如何なさいましょう?』
「コードネーム?キャラクターネームではなくか?」
『CIA所属の工作員という役ですのでコードネームと言わせて頂きましたがどちらでも構いません』
一応リストもありますと用意されたコードネーム一覧に目を通す中、特殊能力持ちのコードネームが目に入った。
「キュアー【弱】ってのは何?」
『治療の為の道具さえあればその場で速攻で治療を行える特殊スキルです。その【弱】というのは前に使用されていたコードネームを引き継ぐので、完全なキュアーではなく下位互換の継承となるのです。撃ち合いとなれば負傷も多いですし、デザートイーグルを扱うとなればあった方が良い特殊スキルですね』
「ふ~ん、ならコードネームはこれで」
別に拘っているキャラクターネームもないし、ただでさえライフ一つという仕様を設定する鬼畜製作者が内容を簡易にしているとは到底思えない。
ならば特殊スキルを有難く頂戴することにしよう。
渡された野戦服にモシン・ナガン、デザートイーグルにMP5、それに弾薬や衣料品などを宮代 志穏―――否、
●ちょっとした一コマ:眺める者達
感慨深いものだなと感傷に浸る。
最初は暇潰しと娯楽に興味を惹かれて誘いに乗ったのだが、それがいつの間にか多くが楽しみ見守る事になろうとは。
灰色の人影はしみじみと空間に浮かぶ映像を眺めながら思う。
途中バレて廃棄される手前に至った事もあったが、娯楽もまた必要だろうと認められた。
理由も話さずに巻き込んだ少年も徐々に成長し、今や子持ちとなって良い歳だ。
今回ザンジバーランド騒乱が発生するに当たり彼に話を持って行ったところ、仕事やパスと旅行に行くのが重なっていて断られてしまい、メタルギアは不参加かと思いきや息子を誘ってみてくれと勧められた。
そして今、巻き込んだ娯楽は親から息子に引き継がれたのだ。
発端である事から一番長めの良い場所が与えられ、横には赤と青の人影も並ぶ。
「まさかこうなるとはなぁ…」
「言い出しっぺが何を言ってるのよ」
「けど思わねぇだろ?こうして娯楽として認められ、多くが楽しみに見に来るなんて」
「確かにそれは言えるな」
楽しげに話す様子にクスリと微笑み、浮かび上がる映像を見上げる。
大きく映し出される少年志穏はパスの髪質や瞳の色を受け継ぎ、顔立ちはバット……もう違うな、健斗に似ている。
けれど戦闘スタイルはどちらとも異なって面白い。
「それにしてもあの個体で良かったのか?」
「良いも悪いも上が決めたんだから俺らから言う事は無いでしょ」
「決めたというか抽選会を行ったというか解らんがの」
三人の視線は話しに上がった紫へと向かう。
今回健斗の息子である志穏がプレイをすると決めた場合、案内役も変えようとしう話が出たのだ。
というのも健斗の時はバレてからは上の個体が担当しており、娯楽として拝見した個体の中には自分が担当したいと願い出るモノも少なくなかった。
なにせ我々には娯楽が少なく、管理している世界の魂を自由に扱う事は推奨されていない。
ゆえに同じような娯楽を新たに増やそうにも審査が厳しく通り難い。
選択肢がなく娯楽に飢えていた個体の誰もが蝙蝠の活躍を目にし、中にはファンになったものも現れるほど熱中する始末。
多くの声が挙がった事で上も交代する事に異論はなかったものの、仕事と関係ない娯楽の担当まで上が決めるというのもおかしな話という事で、立候補を募ったうえで性質や性能を吟味して抽選会を行ったのだ。
そしてその審査を通り、抽選会で案内役の座を勝ち取ったのが現在対応している“紫”と名乗った個体。
勝手にネタバレする様子もなく、銃器に対して勉強して勧めたり対応しているのは問題ないと思うのだが、あの圧というか発する熱量が高過ぎる気がする。
「アレで良かったのだろうか…」
同じく特等席で眺めている半透明の上位個体の呟きに同様の不安を抱きながら、最早どうしようもなく眺めるのだった…。