「おぉ…………」
感嘆とも取れるような声が聞こえて意識がはっきりした。全く知らないファンタジックな部屋に自分を含めて四人が座り込んでいた。
その中で自分、
「おお、勇者様方! どうかこの世界をお救いください!」
「「「「は?」」」」
四人揃って抜けた声が出たのは仕方ない。いきなりで世界を救えなんて言われても普通は困る。
藤丸立香のように折れない心を持ってるわけじゃないし、いや、そもそもあれは例外だろう。
「待ってくれ、これはどういうこと?」
近くにいたローブの人に声をかけたが、
「色々と込み合った事情があります故、ご理解する言い方ですと、勇者様達を古の儀式で召喚させていただきました」
としか言ってくれなかった。混み合った事情を聞きたいから質問したんだけど、この返答じゃあなぁ…………
でも、召喚したってことはサーヴァント召喚システムのようにランダムに近い状態で召喚したってことだろう?
「この世界は今、存亡の危機に立たされているのです。勇者様方、どうかお力をお貸しください」
ローブの人はそう続けて俺たちに頭を下げた。
「いや、そんないきなり言われても…………」
「嫌だな」
「そうですね」
「元の世界に帰れるんだよな? 話はそれからだ」
俺は困惑を口にし、他の三人は拒絶の意を示したが…………どこかで楽しみにしているような声色をしている。
確かにワクワクするような状況かもしれないが、突然特異点に、いやこの場合は異世界?が正しいか。夢いっぱいの小説ならともかく、初めからそういうつもりなのかという疑いもある。
これは新宿を経験しているマスターなら言わずとも分かるだろう。
それに加えて俺を見てる視線が悪意に満ちているのが多い。どうしてかそう思えるのだが、被害妄想ではないと言い切れる。
「人の同意なしでいきなり呼んだ事に対する罪悪感をお前らは持ってんのか?」
剣を持った男がローブを着た男に剣を向ける。
「仮に、世界が平和になったらっポイっと元の世界に戻されてはタダ働きですしね」
弓を持った男も同意してローブの男達を睨みつける。
「こっちの意思をどれだけ汲み取ってくれるんだ? 話に寄っちゃ俺達が世界の敵に回るかもしれないから覚悟して置けよ」
槍を持った男も凄んでそう言った。
そんな中、俺だけ困惑してるように見えるが、やっぱりあの三人は楽しむどころがはしゃいでる。もうこれ困惑じゃなくて呆れになる。
「彼らの話も(ある意味)正しいけど、貴方が国の代表じゃないのか?」
「ま、まずは王様と謁見して頂きたい。報奨の相談はその場でお願いします」
ローブを着た男の代表が重苦しい扉を開けさせて道を示す。ということは国ぐるみでのプロジェクトだったか。
「……しょうがないな」
「ですね」
「ま、どいつを相手にしても話はかわらねえけどな」
なんで君たちはそんなに傲慢なの?傲慢さならAUOの方が圧倒的に勝ってるけど下手に敵に回したら危ないの俺らだからね?
「はあ…………」
国王に会って話を進めない限りどうしようもないことは確かだ。仕方なしに謁見の間へと案内されていった。