Fate/Zero Another Animation heroes   作:亜弐

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遅くなりました。

申し訳ありません


それにしてもオーバーロードⅡ!始まりましたね!

OPが最高ですね。

今期覇権はやっぱりポプテピピックに限りますね(白目)

世界最速再放送はひで


7話 虐殺と交渉

凜「どうして・・・こうなったのよ・・・お父様・・・誰か・・・助けて・・・」

 

「あし・・・あし・・・あ゛し!!」「ム゛ラ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!」「パチン」

 

遠坂時臣が綺礼を裏切った次の日、凜の小学校にキャスターの使い魔達が現れてしまった。

勿論、大人たちも子供達を守るために戦ったのだろう形跡があるが、それも虚しく全て無残な肉塊へと変えられていく。

 

「パパァ!ママァ!助けっ!」

 

凜「ひっ!」

 

凜が入っている倉庫の箱の中、凜の目の前で同学年の男の子が爆ぜる。辺り一面が血だらけになり、男の子の手を引いていた高学年の女の子の前に立つ鬼。恐らく男の子は女の子の弟だったのだろう。

 

「いやぁああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

「解せんな・・・何故こうも子供というものは五月蝿い生き物なのだ・・・凍りゃんせ」

 

女の子が一瞬で凍り、そして砕け散る。

人の命がこうして儚くも無残に消えて行く。

しかし

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!インクルシオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

 

グラウンドに立つ全身鎧の大男。

綺礼からの命令で各地の小学校、中学校に突如発生したキャスターの使い魔達を破壊しまわっているのだ。

 

ブラート「・・・なんてぇ酷ぇことしやがる・・・こいつらにはまだ未来があったッ・・・!」

 

「人間笑サーヴァント笑」

 

ブラート「何が面白ぇ!」

 

ブラートが小さい鬼を寸断し、続いてでかい鬼まで片付ける。

 

「あちゃ~やばすサーヴァントやばす」「我らが同胞を容易く・・・解せんな」

 

ブラート「ふん!・・・あと2匹・・・!!」

 

ブラートが手で何か小さいものをつかみ、潰す。

手のひらにあるのは小さい鬼のようなもので、それを払い、一瞬であったか~い鬼に肉薄して頭を縦に裂き、つめた~い鬼の胴を貫こうとするが、持っている棍棒で弾かれ

 

「阿呆かお前、生まれ変わってやりなおせ」

 

ブラートの腕が凍っていく。しかし

 

ブラート「この程度の寒さじゃあ、俺の中にある熱い炎は消えねえぜ!」

 

無理矢理つめた~い鬼の顔面を殴り飛ばし、ノインテーターを投擲し、鬼を倒す。

と同時に、迫ってきていた巨大なネコ、足しかない謎の怪生物、ツタンカーメン等、キャスターの使い魔達を残らず駆逐していく。

 

凜「・・・すごい・・・助かった・・・のかな」

 

しかし、後ろに来る謎の獣人。背中に艮と書かれた獣人。

 

凜「やばい!あの手のひらの目を見たら!」

 

そこに猛スピードでやってくる車の音。

 

ライダー「おいおいおいおい!キャスターの野郎、なんでこんな罪のねえ子供ばっかりを!それに俺より早い奴がいるだとォオオオオ!?」

 

ライダーが乗ってきた車に轢かれ、潰された艮。そして爆発する車が纏めて使い魔達を吹き飛ばす。

 

ライダー「さぁて、そこの鎧男!どっちが早く使い魔を殲滅させるか、勝負だ!ラディカル・グッドスピード・脚部限定!!」

 

やってきた高速で走るおばあさんが目にも留まらぬ速さで迎撃し、一瞬で太鼓を持つ大男を蹴り飛ばす。

そして、走ってやってきた人体模型が破壊される・・・辺りにやってきた使い魔30以上がライダーがやってきた瞬間に潰される。

 

ライダー「これがキャスターの使い魔か・・・足りない、足りないぞォオオオ!お前に足りないモノォォー!それはァァー!情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さァ! そして何よりもォオオ!!速さが足りない!」

 

 

 

「さて、アインズ様の言われたとおりに来たら・・・サーヴァントが2騎が既に到着していたとは・・・しかも共闘ですか・・・特にライダーのあの速さは厄介・・・」

 

校舎内のキャスターの使い魔を倒して行く老紳士。悲惨な死に方をしたのか、絶望した顔をしている児童達の顔を少しでも安らかに、と弔いながら救助をしているのだが

 

「まさか一人もいない、ということは・・・ん?」

 

1階の階段下の倉庫に微力な魔力反応。キャスターの使い魔は上位のモノでなければ魔力感知すらできないのだろうか。と新たに自分の主人に報告することが増えていく。

 

「誰か、いるのですか?」

 

倉庫に入ると、そこには姉弟と思われる児童が絶命している後ろに小さな気配。

 

「私はセバス、ここを救助しろと我が主より命じられました。安心してください。」

 

セバスと名乗る老紳士からは反応していた魔力針がなぜか反応しないことがわかると、出てくる少女。

 

凜「あのっ・・・ありがとう・・・ございます・・・」

 

セバス「いえ、よく生き残れたものです。それにその手に持つ物は・・・聖杯戦争に参加する魔術師を家族に持つ方ですね?おそらくアーチャー、遠坂時臣氏の・・・確か遠坂凜、でしたかな」

 

凜「ッ!」

 

セバスが自身の名前と父の名前を言い当て、一応身構える凜。無意味とわかってはいても最低限の抵抗はしてみせる。が

 

セバス「いえ、貴女様へ危害を加えることはなさいません。私の方で生存者を100名程、匿っています。どうか避難を。外はサーヴァントと思しき者が2体程暴れており、今は使い魔もそっちの方に気をとられています故。」

 

凜「いえ、助けてくださった御仁に失礼な態度でした・・・」

 

セバス「お礼はこの騒動が終わってからでお願いします。避難場所は屋上です。並の使い魔では突破できぬ結界を張っております。」

 

凜「あ、あの・・・セバスさんはどちらへ・・・まだ生存者を探しているのでしたら!」

 

セバス「いえ、生存者はもうおりません。最後に回った場所がここですので・・・あとこれを、認識阻害のアイテムだそうです。では、私は外に出てきている使い魔を掃討した後、屋上へ向かいます。」

 

セバスが答えるとすぐに昇降口へ向かい、外へ出る。

 

凜(屋上・・・しかも100人も匿ってるって・・・おそらくセバスさんだけじゃない、他の人も手伝ってる)

 

凜はセバスが何者なのかを予想して行くが、見たところ武器は拳。しかしアサシンにあんな人物はいなかった筈であり、セバスが使い魔だと予想していくと、考えうるのはセイバー陣営。

 

凜(セイバーは使い魔を生存者探索させて自分は屋上で匿ってるってことかしら・・・)

 

凜が考えながら上に上にと上がって行く。すると、そこにいたのは剣を持った人物ではなく

 

長い黒髪をポニーテールにしたメイドだった。

 

 

 

ライダー「チッ!数が多いね!こりゃあ」

 

ブラート「おいおいライダー!もうバテたか!俺はまだまだヤれるぜ!」

 

お互いに競い合いながら使い魔を倒し続ける二人。中には反撃してくるレベルの使い魔までいるが、二人は造作もなく処理し続けていると、校舎から黒い執事服を着た初老の大男が歩いてきて、

 

セバス「お手伝いしましょう」

 

その一言の後、セバスが立っていた場所にはもうセバスはおらず、ブラートの後ろにいた顔がついた球体に足だけの使い魔を吹き飛ばす。

 

ブラート(またか!今度はセイバーの使い魔かよ・・・使い魔にしちゃあ寒気するぐらいの強さだぜ・・・ここで倒せるかって言われて倒せる自信がねえ!)

 

ブラート(確かに後ろにはマインがついてる。全員に援護ができるように高いとこから狙ってる。チェルシーとシェーレもそこでマインを援護してるから問題はねえが・・・)

 

ブラート「援護ありがてぇがよ、これが終わったらすぐさま乱闘ってことはねえよな?ここが終ったら仲間のとこへ行かなきゃならねえんだ。ライダーもだ、ここで敵を増やすわけにもいかないからな。騒動が終ったら冬木大橋へ来てくれよ。」

 

使い魔を倒しながらブラートはライダーとセバスへ声をかける。キャスターを倒すための同盟、かつアーチャーを倒すための同盟を組む口約束を今ここでしようとするが

 

セバス「生憎ですが、私には決定権はございません。それに、我が主は恐らく拒否するでしょう。」

 

ライダー「同盟は悪くない話だ。こっちに害がなければな!マスター!どうする!」

 

物陰に隠れていたウェイバーへライダーが話しかけるが、ウェイバーは

 

ウェイバー「す、好きにしろよ!ボクは賛成だけど!お前が守ってくれるんだろ!?」

 

ライダー「と、言うことだ!今日の夜の冬木大橋だな!こいつら倒したら待っててくれよ!」

 

そして最後の敵、羊のようなものをセバスが倒して使い魔を殲滅する。

 

セバス「これで最後、でしょうなぁ。では皆様。また合う時は、敵同士であるかと思われますがその時は容赦なくいかせていただきます。」

 

そうしてセバスは一瞬で学校の最上階まで跳躍して生存者の保護を優先する。

 

ブラート「さて、俺達もこうしちゃいられねえ。他に襲われてるとこへさっさと向かおうぜ」

 

ライダー「そうだな、人命救助は早さが命だ。1分1秒たりとて無駄にはできない。じゃあな!」

 

そうしてライダーはマスターを担ぎ上げ、他人の車を自身の車へと変貌させるため、駐車場へと向かう。

 

 

ブラート(出来れば戦いたくない相手だぜ・・・あの執事もだが俺一人で確実に勝てる敵じゃねえ・・・)

 

ブラート「チェルシー・・・セイバーとの会合頼んだぜ」

 

 

 

 

チェルシー「うわすっごい何この殺気・・・魔力っていうのだっけ・・・あれ勝てる相手なの本当に・・・」

 

ギャル風の格好をし、棒付きのキャンディーを咥えるでかいリボンが特徴の子が、荒らされ、結界が張られていただろうアインツベルンの城がある入り口、深山町の西側郊外に広がる森にいる。

 

ラバック「大丈夫だって、ほら、鎧のお姉さんだって攻撃してこないしさ・・・あの骸骨達だって襲ってこないしさ。俺たちの仕事ってアーチャーとキャスター討伐の同士集めだぜ?戦闘目的じゃないんだしさ・・・」

 

チェルシーの後ろから声を震わせながらチェルシーとコソコソ話をするラバック。彼らはアーチャーという強大な敵、キャスターという冬木市で起きている大量殺人犯の討伐をするため、恐らく既にアーチャーによって殺されているだろう言峰璃正の代わりにランサー、セイバー、ライダー、バーサーカーへと同盟を呼びかけている。

しかし、未だ色よい返事を聞けないでいるのだ。

間桐家に居ると思ったバーサーカーはどこにいるのかさえわからない。ライダーは走り回り続け、居場所がよくつかめない。ランサーはセイバーとの戦闘で警戒中であること。

 

チェルシー(そりゃアレ以来動きもしないセイバー陣営が一番気になるわよねぇ~でもこんなになってるなんてねぇ)

 

目の前にいるのは複数の悪魔のような使い魔と、でかい鎧。そしてボロのローブを纏ったミイラのようなものそしてそれを指揮しているのが

 

「あれ?お客さん?」

 

薄黒い肌と長い耳、そしてオッドアイを持つ階層守護者。

 

アウラ・ベラ・フィオーラ。今はアインズの命令でアインツベルンの森の一部を切り開く作業の真っ最中だった。

 

アウラ「例のアインズ様に謁見するっていう?見たところアサシンかな?2人いるけど・・・これなら一人でも大丈夫かな?」

 

アルベド「勿論私一人で十分に処理できる戦力。戦力に数える方がどうかしている者共ですが・・・いざとなれば私がこの身を賭してでも」

 

アウラ「あー、はいはいわかってるって。」

 

ラバック「なぁチェルシーちゃん、ここにいる使い魔とお姉さんとおチビちゃん。同時に相手して生き残れる?」

 

チェルシー「無理ね。瞬殺される」

 

 

 

アルベド(なぜこのような脆弱な生き物共と手を組む必要が・・・)

 

チェルシーとラバックがコソコソ話しているのを横目でチラと見る。正直なところ、ランサーのように自分達に有利を取れる武器さえない。本当に自分達より格上の存在のサーヴァントだとは思えないのだ。

 

アルベド「ここが旧アインツベルン城。今はナザリック地下大墳墓に・・・アインズ様!?」

 

アインズ「アルベド、案内ご苦労だった。何、あのアーチャーと戦う者達を見たくなってな。それに、この森もよく見ておきたいのだ。聖杯戦争はもうじき終わってしまうのだからな。」

 

突然出てきた漆黒の、いやそれ以上の黒いローブを身に纏う骸骨。だがその魔力の性質はセイバーのものであり、鎧を着けているときとでは段違い。同じサーヴァントとは思えないほどの威圧。それはサーヴァントとして収まっているのが不思議であるほど。

 

チェルシー「私がチェルシー、こっちがラバック。どっちもアサシンのサーヴァントで、まだ仲間はいるんだけど・・・」

 

なぜかチェルシーとラバックを上から下へ見るような目線。気づけばアウラまで戻ってきている。

アウラ、アルベド。他にもスーツを着た悪魔、ランサーと死闘を繰り広げ死亡したはずの使い魔、アウラそっくりの女の子、銀の髪と赤い眼を持った少女。その誰もがただの使い魔ではないことがわかる。

すると、スーツの悪魔が

 

『平伏したまえ』

 

突然何を言っているんだとチェルシーが思った瞬間、チェルシーは地面に頭をこすりつけていた

 

ラバック「チェルシーちゃん!?」

 

どうやらラバックは大丈夫だったらしい。恐らく実力がない者にのみ作用する言霊か何かだろう。

 

悪魔「アインズ様は君達の姿勢が聞く姿勢でないと思われていたのだ。まぁ、片方には効かなかったようだが・・・」

 

チェルシーも抵抗せず、ラバックもそのまま平伏する。正直セイバー陣営と争えばいくらスサノオがいても、インクルシオが2人いたとしても、勝てる見込みはないからだ。2人は、サーヴァントとしても下の位だということは自覚している。

 

『頭を上げることを許可する』

 

アインズ「お前達アサシンがアーチャーと戦う場面はこちらでも確認していた。大方アレと戦うために力を貸して欲しい、か。他にはキャスターの討伐か・・・」

 

ラバック「見てたって・・・」

 

アインズ「・・・・・・遠隔視の鏡(ミラー・オブ・リモート・ビューイング)、指定したポイントを見る。ただ見られていることは気づかれてしまうがね。アーチャー陣営は今のところ一番の要注意陣営なんだ私が見ていたことに気づいているのはアーチャーと角の男だけか。」

 

アインズ「まぁなんにせよ私達と君達は一蓮托生。私がアーチャーを倒す代わりに君達はランサーを取り込むか倒してくれさえすればいい。アレは私を倒しうる武器の一つだからね。万全を期すことに間違いはない。私は君達を利用し君達は私達を利用してくれさえすればいいんだ」

 

チェルシー「・・・ランサーをこっちに取り込めればいいってことですよね?わかりました。」

 

アインズ「・・・ランサーを取り込めるなら手駒を用意しよう。なんにしても捨て駒の前衛が必要だろう?こちらから前払いで貸し出そう」

 

すると、アインズが悪魔の男へ目配せをすると、おそらくキャスターが殺害しただろう人々の死体を持ってくる。

 

アインズ「中位アンデッド作成 デス・ナイト」

 

アインズが死体に魔力をかける。すると

 

「「オオォオオオオオオオァアアアアアアアアアアアア!!!」」

 

森に複数体のゾンビが出来上がる。しかも剣と盾を持つ巨大なゾンビである。

 

アインズ「聖杯のおかげか眷属すら霊体化ができるようになっている。自由に使うといい盾にはなるだろう」

 

チェルシー・ラバック「「・・・ありがとう、ございます」」

 

ボスに一応いい報告ができる。けどもう二度と来たくないし、来るとしてもタツミと一緒がいいなぁと思うチェルシーだった

 

ラバックはただ早くナジェンダに会いたいなぁ~としか考えてなかった。

 

後ろに霊体化して付いて来るデス・ナイトにでさえ自分達は勝てないだろうなぁと一抹の不安を抱えながら今回の成果を誇る2人だった

 




一応チェルシーは暗殺はできても接近戦等の身体能力はユグドラシル基準で40以下です

ラバックは40以上50以下です

タツミは素で45、初期鎧からで60~90(竜化)まであります

ブラートは素で65。鎧で75、マインは40以下

スサノオは85です

うしおととらは、単体では60付近。とらは50以上60以下ですが、2人で戦った場合は80になります。

気になるボスのレベルは50以上です

守護者達はナザリックでは100、外では80です。令呪で元の強さにはできます(3分)

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