奉仕部は鶴岡祝の幸せを望んでいる。 作:リア充を呪う怨霊
取り敢えずゆっくり書いて行くつもりです。
特別棟のとある空き教室に俺、比企谷八幡は平塚静女教師と共に来ていた。
まぁこうなった理由は、俺が今回提出した作文がどうのと言う話から、俺が先生の地雷を踏んでしまった事が理由である。
「入るぞ」
先生がそう言って空き教室に入ると同時に入る。そこは机や椅子は奥に纏められ、1人の女性が静かに読者していた。
俺は一瞬だが不覚にもその女性に目を奪われる。
彼女は本を閉じると顔を上げ先生を見る。
「先生……部屋に入る時はノックをして私が返事をしてからと前に言ったはずですが?」
「そうは言うが、君は一度も返事をした試しが無いじゃないか?」
「返事をする前に先生が入って来るんです」
平塚先生とそんなふうに会話をする彼女の名前は雪ノ下雪乃、国際教養科のJ組で学年成績総合1位と言う実績で容姿端麗と言った有名人だ。
「それでそこにいる男性は?」
「あぁ彼は比企谷。入部希望者だ」
「の比企谷八幡でー……って入部って何だよ」
「君には罰としてここでの部活動を命じる。異論反論は認めん!」
何たる応募、暴君とはこういうのを言うに違いないと俺は思う中、雪ノ下が口を開く。
「彼は孤独で憐れむべき奴でな。私としては彼の孤独体質をどうにかしたい、ここに置いてやって欲しいのだよ」
「……分かりました先生からの依頼なら無碍には出来ませんから……承りました」
「そうか。それなら、後は任せる」
雪ノ下の返事に平塚先生は満足するとそのまま俺を残してさっさと帰って行く。
そしてしばし沈黙が流れる。
「そこで突っ立ってないで、取り敢えず座ったらどうかしら?」
「お、おう……」
そして俺は空いている椅子に腰掛ける。
「そういやここってどんな部活何だ?」
「あら。先生から何も聞かされて無いのかしら?」
「奉仕活動を命じるとか言われてつれてこられたしな」
「そう……ここは奉仕部、簡単に言うと人を自立させる為の手助けをするのが目的よ」
「そうか……」
沈黙が流れる中、しばらくして雪ノ下は読んでいた本を閉じる。
「そろそろね」
「何がだ?」
「ここは部活である以上、他の部員もいるに決まっているでしょう?」
雪ノ下は何を言ってるの敵に首を傾げる。
確かに言われて見れば今この場にいるのは俺と雪ノ下だけ、それに雪ノ下からはこの部の部員は俺を含め雪ノ下だけとは言われていない、普通に考えれば他の部員もいても可笑しくは無いのだ。
「まぁ……彼女は保健室登校だから部室に来るのはだいたいこれ位の時間帯なのよ」
俺はその言葉で誰かを瞬時に理解する。何故ならこの総武高校で保健室登校の人物は1人しかいないからだ。
「祝か?」
「あら? 貴方は祝って呼ぶのね」
雪ノ下は本当に以外そうにそう言う。
まぁ雪ノ下がそう言う態度を取るのは分からなくも無い。
何故なら彼女もまた雪ノ下と同じく有名人だからだ。
とは言え彼女の場合は雪ノ下とは別の意味で有名な訳だが……
鶴岡祝、別名:鶴岡呪、曰く近づくと呪われる、関わると呪われる、姿を見ると呪われる、声を聞くと呪われる等、もはやイジメとしか思えない悪意じみた噂である。
そして教室の扉を叩く音が教室内に響き渡る。
「入っていいわよ」
雪ノ下がノックを聞いてそう言うと、扉が開かれる。
そして2m位ありそうな長身で、身体のあちらこちらに包帯着けて、貞子みたいに長い前髪で前を隠した女性が部屋に入ってくる。
「……雪………この人は………?」
耳に障るような皺枯れた声で鶴岡はそう言った。
「彼の名前は比企谷八幡。ここに新しく入る新入部員よ」
雪ノ下がそう言うと、鶴岡は頭を縦に動かしよろめくような足取りでゆっくりと俺の元に近づく。
「二年J組……鶴岡………祝…これから……よろしく」
鶴岡は俺にそう自己紹介をする。ハッキリ言ってその光景はホラーだ。確かに呪われるとか噂されるのも無理は無いと思った。
「お、おう」
そして俺はそう返事をすると、鶴岡は雪ノ下の近くに空いている椅子に座る。
こうして見ると、美少女の背後に座る悪霊と言った光景にすら見える。
「勘弁してくれよ」
俺はそう1人この先の事で気を重くするのだった。