奉仕部は鶴岡祝の幸せを望んでいる。   作:リア充を呪う怨霊

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 2話が完成した!……だがオリ主の設定が重過ぎて書くのがきついです。


第2話

 俺は平塚先生の強制連行をくらい仕方なしに奉仕部の部室に入る。

 

 てか関節技を決めて来るとか教員としてどうなの? そんな事を思いながら重苦しくも部室の扉を開く。

 

 部屋の中では昨日と同じように雪ノ下が1人で読書をしていた。

 

「……」

 

 とは言え何と声をかければ良いか分からない。取り敢えず雪ノ下に近付いて見る。

 

 雪ノ下は刹那こちらを見ると、読んでいた本を閉じた。

 

「こんにちは。またきたのね?」

 

 雪ノ下は女神を思わせる微笑みを俺に向ける。ちょっと勘違いしちゃうので辞めてくれませんかねぇ。

 

「い、いちおう部員になっちまった以上、サボった後の平塚先生が怖いだけだ! 勘違いするなよなっ!」

 

 ちょっとラブコメ見たいな会話だった。けど、男女の立ち位置が逆な上に俺のツンデレ何て誰得だよ……。

 

 そう言えば、今この部室には俺と雪ノ下だけだ。

 

 昨日もそうだったがやはり鶴岡 祝は遅れて来るようだ。

 

 まぁ確かに普段からヨロヨロとゆっくりな足取りで動いている彼女だ。

 

 今頃、こちらに向かっているのかも知れない。

 

 それなら今が丁度いい状況だろう、鶴岡がいない内に彼女に聞いて起きたい事もある。

 

 俺は雪ノ下から離れた位置の空き椅子に腰掛ける。

 

「そう言えば……鶴岡って何で前髪であんなふうに顔を隠してるんだ?」

 

 すると場の空気が一気に凍り付き、雪ノ下は俺を睨みつける。

 

 どうやら俺は思わぬ地雷を踏んでしまったようだ。

 

「あっいや軽率だったすまん……そうだよな誰だって聞かれたく無いものはあるし、踏み込んじゃ行けない話しだってあるしな!」

 

 俺は慌てて弁解すると、凍てついた空気が少し和らぐ、怖ーよ。何なの視線だけで殺せそうなくらいの殺気でしたよ。

 

「いえ、ごめんなさいね。ただ余り言い話しでは無いから」

 

「そ、そうか……」

 

 そして雪ノ下は窓の外を眺め見る。

 

「……まぁあなたなら問題ないかしらね……私と彼女は小学校からの馴染みなの」

 

「幼馴染みって奴か……」

 

「えぇ……当時は私と彼女は女子から沢山の嫉妬を受けてたわ」

 

 俺は雪ノ下のその言葉に耳を疑う。鶴岡には失礼かも知れないが、今の鶴岡からは到底想像が出来ない。

 

 そんな俺をジト目で雪ノ下は見る。

 

「言っておくけれども、当時の彼女は貴方と同じで腐った瞳を除けば、私と並ぶ位、可愛い子だったのよ……」

 

 雪ノ下は不貞腐れたようにそう言う。と言うか彼女、俺見たいに目が腐ってるのね……何か親近感がわくわぁ……

 

「それと貴方はどうか分からないけども一度伊達でも良いからメガネかコンタクトを付けてみる事をオススメするわ、彼女の場合、元来勉強熱心で目を悪くした後、メガネ付けたのだけど物凄く化けたもの」

 

 

 何その凄い機能、まぁしないけど……だっていちいちメガネ店に行くなんて面倒じゃん。俺がそんな事を考えていると、雪ノ下はそのまま目を伏せる。

 

「彼女が今の状態になったのは中学生の時、その時、私は海外に留学してた事もあって余り知らないわ」

 

 そう彼女は悲しそうに言ったきっと雪ノ下は彼女の事を気にしているのだろう。

 

 俺は内心そんな事を考える。

 

「なぁ……どうして俺にその事を話したんだ?」

 

「……そうね……貴方は彼女と同じ瞳をしてるからかしら? それと何となくだけど雰囲気もね」

 

〜◇◆◇〜

 

 現在、俺は自動販売機の前にいる。あの後、由比ヶ浜とかいう女子が以来に来たが、会話にどうも俺が邪魔なようなので飲み物を購入する面目で外に出てきたのだ。

 

 そして自販機で買い物を済ませると、ちょうど俺の方に鶴岡が歩いて来ているのを見かける。

 

「……」

 

「……」

 

 正直言って何を言えば良いか分からない……俺は元来ボッチだし会話と言うものは苦手である。

 

 だから。出来れば相手から話しかけてくれれば良いのだが、生憎相手は事情が事情である以上話しかけて来る可能性は極端に低い。

 

 と言うか彼女、ピン留めで右側だけ見せている状態だった。

 

 俺はその顔を見て思わず釘付けになる。

 

 何故ならそこには雪ノ下に並ぶ美女がいたからだ。

 

 少しだけ右半身に伸びてる火傷後から、隠してある左半身はかなり火傷が酷いだろう事は理解出来た。

 

 しかしそれすらも醜と美の対極する二つを、技と合わせた芸術作品かのように美に昇華されていた。

 

 てか本当にこの子、俺と同じ目をしてるの? 雪ノ下が言ってる事が本当なら、メガネを掛けてるから化けてる事になるが、実際に見てる訳では無いので分からん。

 

 こいつがここまで化けるなら、俺はどうなるのだろうか? 雪ノ下にススメられた様に試しに俺も掛けて見ようかな? そんな感じで彼女と見つめあっていると、彼女は慌てたように髪留めを取り顔を隠す。

 

「醜い顔を見せて…ゴメン………嫌だったよね……」

 

 俺は彼女の言葉を聞いて怒りがフツフツと沸き上がるのに気付いた。

 

 火傷からして彼女の見に何かあった事は用意に理解できる。

 

 そして声が何時もザワリと来る枯れている様な声。

 

 周囲から呪い等と呼ばれ続けていたと言う事実。

 

 そして雪ノ下は彼女も女子から嫉妬の対象であったと言っていた。

 

 そこから恐らくだが彼女はイジメを受けていた事は容易に想像が出来る。

 

 自分もボッチで最底辺の人間だ。

 

 散々イジメ等を受け不幸勝負なら俺が一番位に思ってもいた。

 

 だが今の彼女を見て自分をそう言い切れるだろうか?

 

 答えは否だ。

 

 むしろそんな風に愉悦に浸っていた自分を恥じる位だ。

 

 だから俺は同時に思った。

 

 いや思ってしまった。

 

 彼女、鶴岡祝はこれ以上不幸になっては行けないと……。

 

 まぁとは言え気まずい空気になってしまったのも事実。

 

 とっとと雪ノ下達の飲み物を買って戻るとしよう。

 

「まぁあれだ……取り敢えず雪ノ下から飲み物を購入を頼まれててなついでだ何か欲しいものはあるか?」

 

「……大丈夫…マイドリンク……あるから」

 

 俺は気を使って飲み物を聞くと、彼女は肩に掛けてるカバンから赤い缶を取り出す。

 

 てかそれミルキードリンクですよね? 原材料がもろ練乳の飲み物とか……それがマイドリンクならマッ缶とか喜んで飲めそうだな。てか俺にも少し分けてくれません?」

 

「……分かった…その……マッ缶?………交換なら……」

 

「おっおう」

 

 そして俺と彼女はお互いにソウルドリンクを交換したのだった。

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