奉仕部は鶴岡祝の幸せを望んでいる。   作:リア充を呪う怨霊

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 今回はギャグの要素が強いです。

 余りに暗すぎると書いてるこちらも憂鬱になりそうだったので……

 なお、この物語の主人公は、その容姿や言動を見た原作キャラクター達が、自分の在り方を見直す。と言うコンセプトで作っているんですが……これってアンチとかに入るんですかねぇ?


第3話

「ひっ!」

 

 俺が帰ると由比ヶ浜は青ざめた顔で軽く悲鳴を上げる。

 

 いえ俺の後ろにいる鶴岡にですね。

 

 まぁ鶴岡の事情とかを知らない、初対面の由比ヶ浜の態度は別にどうも思わない。

 

 まぁそれは仕方が無い事だろう。何故なら鶴岡はほぼ二m位の高身長で、少し前屈みに両手をダラリと下げた体制で、貞子見たいに前髪で顔を隠しているのだ。

 

 多分、左半身の顔にある火傷を見せない為の配慮なのだと思う。

 

 たが結果としては、いま由比ヶ浜みたいに相手を怯えさせている結果になっているのだ。

 

 俺も実際初対面ではホラーな光景だと思った位だから何も言えない。

 

 想像してみろ、二mの身体のあちらこちらに包帯を巻き付けた貞子が目の前にいる光景を、普通に怖いと思わない方が可笑しいだろ?

 

 まぁ、だからと言って本人が傷付いて無いかと言えばどうとも言えない。

 実際、鶴岡は顔を隠している事もあって表情が読み取れ無いのだ。

 

 そう考えると、相手に表情を見せない協力な防御網だと言えなくも無い。

 

「えっえっと……」

 

 そして由比ヶ浜はどうも鶴岡を見ながら不安そうな顔になる。

 

「それで、雪ノ下以来の方はどうだった?」

 

 様子を見ていて、このままだと埒が明かないと思った俺は、雪ノ下に話を振る。

 

「ええ、その為に家庭科室の鍵を借りに行こうと思っているわ」

 

「そうか……」

 

〜◇◆◇〜

 

 そして今現在、俺達の目の前には黒い固形物があった。

 

 と言うのも由比ヶ浜の以来はクッキー作りであり、俺達は取り敢えず由比ヶ浜に黙って作らせて見た所、由比ヶ浜は滅茶苦茶をやってこんな結果になってしまった。

 

「これって……毒味じゃね?」

 

「毒じゃないし!」

 

 由比ヶ浜は向きになってそう言うと木炭?を一つ摘む。

 

「……やっぱ毒かなぁ」

 

「取り敢えず皆して食べましょう」

 

「えっこれまじで食べるの?」

 

「確かに見た目はあれだけれども、私が知っている酷い料理に比べたら、形もそれなりに整っているし充分大丈夫よ」

 

 はっ? 俺は思わず耳を疑った。と言うのもこれ以上に酷い料理があると言う言い方だったからだ。

 

 そして皆して試食したが案の定酷いものだった。

 

 だが雪ノ下も多少顔を顰めていたが、あまり気にしてない様子だった。

 

「さてどうしたら良いかしらね」

 

「由比ヶ浜が二度と料理を作らない事」

 

「それで解決しちゃうんだ!」

 

 そんな話をしていると由比ヶ浜がショボーンと落ち込み、寂しげに笑う。

 

「やっぱ。私って料理とか向いて無いのかな……ほら才能っていうの? 私にはそう言うの無い見たいだし……」

 

 その瞬間、雪ノ下の目が鋭くなる。

 

「原因が分かったわ由比ヶ浜さん、努力あるの見よ」

 

 俺は思わず何言ってんだ? こいつと思った。だが雪ノ下は話を続ける。

 

「由比ヶ浜さんは才能が無いとか言ったわね」

 

「うっうん」

 

「まずその認識を改めなさい」

 

 そんな事を話してた時、レンジのチンッと言う音が響いた。

 

 そして気付くとレンジ当たりにいつの間にかいた、鶴岡が脳が危険信号を発する様な、異臭のする何かをこちらに持って来る。

 

 雪ノ下はそれを見て、この世の終わりと言わんばかりに顔を青ざめる。

 

「い、祝さん……ま、まさか勝手に何か作ったのかしら?」

 

「……見てたら……自分も…作りたくなった………」

 

 そして俺達の前に半液状でポコポコと泡立つ、虹色をした蠢く固形物を俺達の前に差し出す。

 

 いやいやいやいや! 見た目的にも異臭からしても完璧に脳が警報を鳴らしている。

 

「ゆ、雪ノ下……さっき言ってた酷い料理って」

 

「えぇ……これで由比ヶ浜さんがマシな理由が分かるでしょう?」

 

 たったしかにあれはやばい、アレか由比ヶ浜のクッキーどちらかを選べと言われたら、間違いなく由比ヶ浜のクッキーを選びたくなる凄まじさである。

 

 てか飛び散った物資が落ちた床がジュ〜何て音立ててますよ? どう作ったらそんな料理になるんですか? ある意味これはこれで才能だと思うよ。

 

「それと……比企谷君、もう一つ言わせて貰うわ」

 

「な、何だ」

 

「あれ、以前よりもまして酷くなってる」

 

 もう何も言えない……何なの? 作った料理が毒物になる過負荷なの? こっ怖すぎる。

 

「ゆ、由比ヶ浜さん」

 

「えっ?」

 

「あ、アレを見て貴方はまだ料理の才能が無いと言えるかしら?」

 

 由比ヶ浜は必死で首を横に振る。確かにアレを見たら、由比ヶ浜はマシに見える。

 

 その後は、あの謎の物体Xをどうするかと言う話になりその日はお開きになった。

 

 結局、処分する方針になった事で寂しそうにショボクレル鶴岡を見て罪悪感も沸いたが、流石に俺でもあれは無理だ。

 

 まぁ最後に俺も、由比ヶ浜に多少下手でも、アレにならなきゃ大体の男子は喜ぶはずだとフォローして置いた。

 

 翌日、由比ヶ浜がお礼のクッキーを持って来てた時にあの強烈な光景を見ていたせいか普通に頂く事が出来た。

 

 ちなみにあの謎の物体Xは、雪ノ下が丁重に処分してくれたそうだ。

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