奉仕部は鶴岡祝の幸せを望んでいる。   作:リア充を呪う怨霊

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ふう、久々に投稿出来たぜ。

早くバイトに着かないとやばい、履歴書書かないと(白目)


4話

 改めて言うと、俺は人間が生きるためにえた適応力の凄さに下を巻かざるおえない。

 

 と言うのも何故かいる由比ヶ浜が、何度も鶴岡が来る度にヒビっていたのだが、最近では慣れ始めたのかあまり驚かなくなったり、最初のうちは必死に顔色を伺おうとしてたが(顔が前髪で隠れていて表情は分からないはずだが……)、雪ノ下共々何か抱きついたりするくらいになった。

 

 てか何で由比ヶ浜は部員でも無いのにいるんだ?

 

 まぁとりあえずそんな感じで数日がたった訳だ。

 

 そして俺は今、目の前には初夏が近いにも関わらず指ぬきグローブをはめて、コートを羽織った男がいる。

 

 と言うのも今回はこの厨二病患者が書いた小説の原稿の感想を言うといった依頼だからだ。

 

「それでは感想を聞かせてもらうとするか」

 

「待って……まだ祝さんが来てないから」

 

「む、そうかならば仕方があるまい」

 

 そしてしばらくして鶴岡が入って来る。律儀にも徹夜でもしたのだろうか、何時も以上にフラフラした足取りでより身体が前屈みになっている。

 

 てか何時も以上に雰囲気が暗い感じだ。ハッキリ言って何処かのゾンビだらけの世界にいたら、シャベル持ったツインテール少女に殺されるんじゃね? くらいにホラーな雰囲気を醸し出している。

 

「臨、兵、闘、者、皆、陣、烈、在、前、南無八幡大菩薩、南無八幡大菩薩、南無八幡大菩薩……」

 

 そんな彼女を見た材木座は、ブツブツと何か唱えている。

 

 指で九字切るとか痛々しい上に相手に失礼だから辞めなさい。

 

「……そ、それでは…あ、改めて感想を聞くとしようか………」

 

 ふんぞり返るように座っているが、明らかに覇気のなくなった材木座。そんな材木座に雪ノ下は申し訳無さそうな顔になる。

 

「ごめんなさい。私にはあまりこういうの分からないのだけど……」

 

「構わぬ。凡俗の意見も聞きたかったのでな。好きに言ってくれたまへ」

 

 材木座の返事を聞くと、雪ノ下は小さく息を吸い、

 

「つまらなかった。読むのが苦痛さえ感じたわ。想像を絶するつまらなさ」

 

「グハッ!」

 

 その後は、材木座はどの辺がつまらなかったなど訪ねるが、雪ノ下はそれらに容赦なく打ちのめしていく。

 

「その辺にしてやれ、これ以上は材木座がもたんぞ」

 

「そう……分かったわそれじゃあ由比ヶ浜さん」

 

「え!? あ、あたし!?」

 

 雪ノ下にバトンタッチされた由比ヶ浜は打ちひしがれる材木座をみて、哀れに思ったのか褒める部分を必死で探し言葉を捻り出す。

 

「え、えーっと……。難しい漢字とかいっぱい知ってるんだね」

 

「ゲバラッ!」

 

 作家志望の相手からすれば()()()()()()()()()()()()()()()()見たいなものだ。

 

 それは比喩的に『面白くない』と言ってるも同義である。

 

「え、あ、じゃあ次、ひ、ヒッキー!?」

 

 由比ヶ浜は慌てて俺にバトンタッチをする。

 

「は、八幡は分かってくれるよな、我が書いた世界が……」

 

 ああ分かってる、そう言わんばかりに俺は頷く。そして俺は一呼吸をして優しく答える。

 

「で、あれ何のパクリ」

 

「ブフッ!? ブへ、ブフフ」

 

 材木座はゴロゴロと、床をのたうち回ると、壁に衝突した。

 

「それじゃあ最後に鶴岡だな」

 

 まだ言えない事はないが、それを言ったら鶴岡が感想を言う前に昇天してしまいそうなので、俺は鶴岡にバトンタッチをする。

 

「……オリジナル作品より……二次制作で書いた方がマシ………」

 

 まぁ分からなくもない、実際内容は殆どパクリだ。

 

 これならオリジナル作品で無理に通すより、二次制作で書いた方が幾分かマシな内容だろう。

 

 そして鶴岡はカバンから1枚の紙を取り出す。

 

「それと……お父さんから…………」

 

「あら、よかったじゃない」

 

 雪ノ下は笑顔で材木座に言う、材木座や俺と由比ヶ浜は首を傾げる。

 

「祝さんのお父さんは、実際に新人賞の審査をしてるらしいから貴重なものよ」

 

 そう彼女が言うと、祝はすぐさま手紙を開き手紙の内容を話し出す。

 

 そして、床には白い灰となった涙目の屍が転がっていた。

 

 結果としては優しくも厳しい酷評だとだけ言わして貰う。

 

 哀れ材木座……。

 

 それから暫くして立ち上がる材木座。

 

「……また、呼んでくれるか?」

 

「……材木座お前」

 

「ドMなの?」

 

 感想を気にしない作者でも少しは評価を気にはするものだ。

 

 だか、いざ感想を聞いたら酷評ばかりしか来なければ、いや殆どが酷評なら書く事事態が苦痛になっても可笑しく無いくらいだ。

 

 だから俺は材木座のその言葉に耳を疑った。

 

「お前、あんだけ叩かれてまだ書く気なの?」

 

「当然だ、確かに酷評の嵐で。死にたくなったし、むしろ我以外みんな死ねばいいのにとすら思った」

 

「そりゃそうだ。俺なら二度と立ち直れず失踪するまである」

 

 しかし、材木座はそれでも言うのだ。

 

「だが……それでも嬉しかったのだ。自分が好きで書いたものが誰かに読んでもらえて、感想を言って貰えたのは。この気持ちに何と言えばいいか分からぬが。……呼んで貰えたのはやはり嬉しい」

 

 そう言って材木座は笑う。

 

 ああ、そうか。

 

 こいつは中二病だけじゃなく作家病にもかかっていたんだ。

 

 書きたいこと、誰かに伝えたいから書きたい。

 

 そして誰かの心に届いたならとても嬉しい。

 

 だから、何度でも挑戦するし。たとえ座絶を繰り返しても、諦めない。

 

 だから俺も答えを出そう。

 

「ああ、読むよ」

 

 そして材木座はそのまま去って行った。

 

 俺はその材木座の姿が、羨ましいと思った。




住みません……実はfateの同時進行で書いている作品のタイトル変更しようとして、間違えてこちらに書いてしまいました。

申し訳ございませんでした。
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