土方少佐は変態ですが、主人公も変態です。
比叡(バツイチ)さん登場。でもなんかおかしいぞ?
帰還したゲシュペンストが浜辺にたどり着くと、そこには吹雪と如月と睦月、その他駆逐艦娘達が四つん這いでパンツを見せながらなにやら砂浜をガシガシ掘っていた。
吹雪達は、間抜けな声で、
「あっさりーしっじみーはーまぐーりさん♪」
などと歌いながら貝取りクマデでザクザクやりながら貝を採ってはドラム缶に入れていた。
無論、パンツ!パンツですよっ!とばかりに見えてしまっているパンツなど気にもしていない。
イチゴ模様がしっかりと見えている。
その向こうでも艦娘達が貝を入れたドラム缶を揚陸艦に運んでいる。おそらく夕飯の味噌汁か何かにするのだろうと玄一郎は推測した。
如月がゲシュペンストを発見して、手を振ってきた。なにやら長い棒に網とクマデを合わせたような物を持っているが、それはジョレンと言う貝を大量に採集ための道具である。
「おお、如月。頑張ってるなぁ。しかしジョレンで採ってるのか。案外力強いんだな?」
たったったっ、と如月が来て、
「あん、艦娘だからこれぐらいは。でもゲシュペンストさんは力が強い女の子は嫌いですかぁ?」
と、少し顔を朱に染めて言う。幼い風貌なのに五年前に見たよりも、やたらとなにか色っぽい感じがするようになっている如月である。そういえば少し背が伸びている感じがして、昔の如月のデータと今の背格好を比べてみて、やはり成長しているのを玄一郎は確認した。
「ふむ?昔より背が高くなったか。なるほど。それに制服も変わったか。どうもワタヌシ島で助けたお前の姿を思い出してな。いや、元気な如月を見て安心したよ」
玄一郎はうんうん、と頷きながら感心したように言った。艦娘も成長するのだなぁ、と言いつつ、向こうのフブキチに目を向けるが、相変わらず貝採りに集中していてパンツ丸見えを曝している。
「……アイツは成長しとらん気がするが。というかジャージとかは無いのか?」
「あはははは、まぁ、吹雪ちゃんも私も改になりましたから、その分、成長したって言えますでしょうか。ゲシュペンストさんも、少し装甲の形が変わりましたね?」
「ああ、多少、装甲形状を強化した。こちらの世界では実弾系の武装がほとんどだからな。その分、対応した結果だ」
「はぁ、そうなんですか?」
如月は首を傾げる。まぁ、無理は無かろう。なにしろビーム兵器やレーザー兵器と言った光学系の武器などこの世界ではまだ実用化されてはいないのだ。解ろうはずもない。
「まぁ、俺の装甲は戦況に応じて替えれるからな。それに追加装甲もあるから、着替えているようなもんでな、成長とは違うんだ。まぁ、26にもなって成長も無いだろうけどなぁ」
まぁ、こちらの世界に来た時が21歳だったのだ。五年経てば26歳。もっとも死んだ男が年を取るのかと言われれば微妙なところだが。
「ああ、ゲシュペンストさんは26歳なんですか。私はまだ造られて五年ですから、5歳ですねぇ……」
「……艦娘の年齢って、どうなってんだろなぁ。うーむ。つか、その辺を考えるとなぁ」
「扶桑さん達は20歳ぐらいですよ?んーと、世界で初めて現れた最初の戦艦だったから、それぐらい。吹雪ちゃんが6歳くらいかな?」
「ふむ、扶桑さん達は今、二十歳(はたち)か。なるほど……って、あれ?とするとワタヌシ島ん時はまだ15歳だったってのか」
むむむむむむ、と玄一郎は頭を悩ませる。そうすると、自分は15歳の少女のおっぱいとかを見て喜んでいたのか?!とか、いや、でもあの大人びた姿は、とかいろいろと考えてしまったのだ。
「あ、近藤提督の秘書艦の大和さんはまだ2歳ですね、確か。あと土方少佐の秘書の加賀さんは4歳……かな?」
「……君達艦娘って存在の年齢がなんつーか解んなくなって来た。むぅ」
と、そこへ土方少佐が来た。
「駆逐艦娘達のおぱんつがあんなに沢山……眼福眼福!健康な、おヒップに生える色とりどりの清らかなパンツは良いわよねぇ」
うひひひひ、とニマニマ笑いつつゲシュペンストの方に来た。
「……あの、土方少佐。何を言っとるのだあんたは?」
「え?ゲシュペンストさんが見てる映像が厨房のモニターに流れて来たんで、ああ、同好の士だと思って来てみたのよ?いやぁ、ゲシュペンスト氏ぃ、あんたも艦娘ラヴィューンだったのねぇ!うひひひひ、クールな振りしてこの、この、このぉ!」
何故か土方は気安くゲシュペンストのボディに軽く肘うちしてきた。
「む?ああ、そう言えば回線を切って居なかった。ふむ、しまったな。何をやっているのか、と見ていただけなんだが……」
玄一郎は大淀に通信を入れてから、自分のカメラの映像の送信切った。むろん、音声もだ。
「まぁ、向こうは女性が大半……いや、近藤大佐がいるが、彼は常識人だから大丈夫か?とはいえ幼い艦娘達の恥ずかしい映像を流してしまった……」
苦悩する玄一郎。意外だが玄一郎は年端も行かない女の子には全く興味が無い。というかロリコンの気は無いと言っても良いほどである。
また、女性の好みもだいたい見た目が自分に近い年齢のプラスマイナス3~5、ぐらいの幅の年齢がタイプであり、ある意味、正常な感性なのである。
「しっかし、ええお宝映像を大きなモニターで見せていただいて、うっひひひ、ありがとうございます、ありがとうございます!たまらず来ちゃいましたよぉ!ああ、尊い!パンツ尊い!」
土方少佐はどこからかカメラを取り出して潮干狩りをしている駆逐艦娘達のパンツを撮り出している。
「へ、変態かっ?!つかあんた女なのに何やってんだ?!」
「性別など関係無いねっ!あたしゃ艦娘大好き艦娘ラヴィューン、艦娘の幸せを祈りつつ、艦娘を愛でたい女提督なのさっ!!愛してるんだぁ、君達をぉぉぉっ!!激写っ!激写っ!激写ボーイっ!!」
玄一郎はこの土方をどうして良いかわからず、如月を見たが、如月はなにか、わかってますよ、と言うような笑顔を玄一郎に向けて、
「あの、パンツなら私のを……」
と、スカートをまくり始めたので、仕方なく、
「ゲシュペンスト超甘チョップ」
と、超軽いチョップをかました。
「イタッ!」
「あのな、如月ちゃん。お兄さんはね、女の子には慎み深くいて欲しいと思っているんだ。パンツは無闇やたらと見せるもんじゃないし、それはイケない事なんだよ」
と、言って諭した。そして土方少佐の襟首を掴み、撮影しているカメラを奪い取る。
「ああっ!私のカメラっ!!」
「没収。とりあえず近藤大佐に説明して渡しておくからな?艦娘ラヴなのは良いが、変態はダメだ。気持ちは解らんでも無いが大切なものを汚しちゃなんにもならんだろうが」
「ううっ、同好の士の匂いがしたのに、騙したのねっ!?」
「いや、同好の士にすんな。つか、潮干狩りを見てただけで、パンツなんぞ見る気は無かったからな、俺は」
土方にそう言いつつ、なんつう女提督だ、と溜め息を吐く。
と、あぎょう丸から降りてこちらに向かって来る艦娘が見えて、それを確認し、玄一郎はギョッ?!となり一瞬、固まる。
それはかつて玄一郎を恐怖のどん底に突き落とした艦娘だった。
「あれ、どったの?」
と、土方が襟首掴まれてぶら下げられたままゲシュペンスト(=玄一郎)に言うが、玄一郎はすぐさま土方を砂浜に下ろしてカメラを返し、まるで二人をかばうようにして立った。
向こうがゲシュペンスト(=玄一郎)を視認し、そして艤装を展開する。
〔玄一郎、補足された!砲門がこちらを向いている!!〕
「土方少佐っ!如月ちゃん!『ヤツ』は主砲を撃つ気だ!!」
ゲルグクの楕円形シールドを作って左腕に持ち、その上でグラビティ・フィールドを張りつつプラズマソードを抜き放ちながら、海の方へと走るゲシュペンスト。
その艦娘は砲門をゲシュペンストに向けて撃った。
玄一郎とゲシュペンストは、艦砲射撃に対しての対策はもう五年前、『ムサシの深海棲艦』との戦いで編み出していた。
瞬時にストライク・シールドを前方に展開させる。元はSRX、つまりサイコドライバー用の機体の装備で念動能力を持たない玄一郎とゲシュペンストには操作は出来ないが、盾にはできる。
主砲四門、計8の砲弾を受け止めストライクシールドは破壊される。貫通弾、いや徹甲弾のいくつかは通ったが、徹甲弾ならば落とせる。
「切り落としっ!!」
プラズマソードで目にも止まらぬ速さで徹甲弾を切り落とし、そして海面に落としつつ、ブーストを噴かして攻撃を仕掛けて来た艦娘に迫るゲシュペンスト。
ニヤリ、とその艦娘は笑った。そして砲門を解除してまるで両腕を広げるようにしてそのまま、まるで死を受け入れるように海上に立ち止まった。
「こぉの、アホ娘っ!!」
玄一郎はそう叫ぶと、プラズマソードを左腕のラックにしまって、どこから出したのか、ハリセンに持ち替える。
その艦娘はハリセンを見て、なにっ?!と驚愕の表情を浮かべる。そう、伝説のナニワどつき漫才に置けるツッコミ非殺傷兵器。
「ナニワ名物っ!ハリセンチョーップ!!」
スッパーン!!
「ひぇぇぇぇっ!!」
ハリセン直撃にその艦娘の身体は大きく仰け反り、『定番』の叫び声を上げた。
「かーらーのぉっ、ゲシュペンスト返しっ!」
仰け反ったその艦娘……いや、もう叫び声からわかってしまったとは思うが……の背中を支えて片手でひっくり返すように横回しし、そして。
ガッチリ、と左腕で小脇に抱える。
「ゲシュペンスト辱めホールド!!」
海上でしゃがみ込むようにして玄一郎はその艦娘のパンツをぺろーんと脱がし、そして。
「悪い娘にはお仕置きだっ!!悪い娘っ!悪い娘っ!!」
ぱしーん!ぱしーん!とその剥き出しになったお尻を叩く。
「人様を巻き込むような攻撃、しちゃいかんだろう!悪い娘っ!悪い娘っ!!」
ぱしーん!ぱしーん!ぱしーん!ぱしーん!
無論、手加減はしているが、それでもその尻は赤くなっていく。
「ひぇぇっ?!ひぇぇっ?!」
痛みに叫ぶが、しかしゲシュペンストのホールドははずれない。
「というか、俺を恨め、とは言ったが、生きろって、言ったよな、簡単に、死にたがるんじゃ、ねぇぞ!」
「んあっ!んひぃぃっ!んあぁぁっ!!あはぁん!!」
ぱしーん!ぱしーん!ぱしーん!ぱしーん!
「んひぁん!ひゃあぁぁん!んんっ!んぁっ!もっとぉ!もっと叩いてぇ!悪い比叡をぉ、もっとぉ!」
「悪い事したらなんて言うんだ比叡っ?この悪い娘めっ!」
「あはぁん!あんっ、悪い事したら、あん!ごめん、ごめんなさい!ああん、あなたぁ、ごめんなさい!」
ピタッ。玄一郎は比叡の尻を叩くのを止めた。
「あん、止めないでぇ、もっと打ってぇ……」
「いや、なんつうか、何ソレ?比叡、性格変わってないか?それに俺はお前の亭主じゃねぇぞ?」
玄一郎は尻をフリフリしてせがむ比叡を見てどん引きした。叩き過ぎて変になったのか、と真剣に考えてしまい、悩み、そして、とりあえずなんか比叡の様子がおかしいので優しくしてみようとか思った。
とりあえずどう優しくしたら良いのか解らなかったので、撫でりっ。と比叡のお尻を撫でる。←混乱している。
「あんっ!あっ……や、優しい……」
撫でり撫でり。
「んっ、んんっ……」
悶える比叡に、なにか違う、と思いやはり悩む玄一郎。
「……いや、なんか違うような」
悩む玄一郎に救世主的な艦娘がその背後からすっ飛んで来た。
「こぉのエロボットぉぉぉっ!!」
山城の渾身のドロップキックがゲシュペンスト(=玄一郎)の頭部を襲った!
「ぐわぁぁぁぁっ!!」
吹き飛ばされるゲシュペンスト。
そうして、比叡は解放され、そしてある意味玄一郎も解放された。
吹き飛ばされながらも、玄一郎は安堵の溜め息を吐いた。ああ、助かった!と。
…………オワレっ!!
比叡さん(バツイチ)。元人妻ですが、とある事情で精神を病んでおり、その事から玄一郎を自分の夫と思い込んでしまっています。
まぁ、その辺は次回!
次回、ひぇぇっ?!が鳴く空に。で、またあおう!(嘘)