ゲス提督のいる泊地   作:罪袋伝吉

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 ご都合主義とスパロボ好きな武器がやたら出ますが、わからなくてもなんとかなります。

 叫びは力。

 武蔵さんエロい(ダイソン)。


【昔話】黒い亡霊と薄倖の乙女⑨

「うぉりゃあ!!バールカンッ!!」

 

 ヴォーーーーーーーーッ!!ヴォーーーーーーーーッ!!

 

 牛の鳴くような音を立ててチェーンガンは弾をばらまき、深海棲艦の群れを蹴散らす。

 

 群れて襲い来る深海棲艦達。今まで戦った深海棲艦よりもより人間の死体に近い『マヨイ』達は見た目もゾンビそのものであり、玄一郎は生理的嫌悪を感じ、とにかくゲシュペンストの出す武器の数々を駆使して殲滅していった。

 

「ミサイルは無限に出るくせに、なんでライフルの弾は無限じゃねぇんだよ?!」

 

〔ミサイルはラックに出すだけでいいが、マガジンの中に弾を造れるほど自分は器用ではない。それに新しいマガジンを造っても交換する間もなく襲いかかってくるのだ、銃ごと取り替える方が早い〕

 

「だーっ!自分、不器(武器)用ですから、ってか?!」

 

 わかるようなわからないような事をゲシュペンストは言うが、武器を持ち替えている間にわさわさと深海棲艦達はゲシュペンストの方へとやたらと群れ、取り囲んで来る。

 

 素早く武器を交換し、すかさず射撃、相手の攻撃をかわしつつ時折デカい攻撃をぶちかます。

 

「なんか途中からコイツ等、あの基地じゃなくて俺の方に向かって来てないか?」

 

〔脅威だと認識されたのではないか?もしくは足止め、かもしれんが?〕

 

「だからって、うへぇ、女の子のゾンビってのは思った以上に怖ぇえ!!可愛い子ばっかなのが余計怖ぇえ!!つか、扶桑さんとかも沈んでたらこうなってたのかよ?!助けて良かった!っと!!」

 

 連射していたバルカン砲の弾が尽きた。

 

 その隙に素早い駆逐艦の『マヨイ』が数隻飛び込んで来ようとする。

 

「だーっ、息を吐く間もねぇなっ!!」

 

 バルカン砲を投げ捨ててそのまま出てきたリヴォルヴァーを両手に掴んで、そのまま連射。

 

「ええと、リヴォルヴァーカノン!ランダムシュートっ!!」

 

 何故かいちいち叫ばなければならないらしい。というかそれがお約束だとゲシュペンストは言った。

 

 叫んだ時と叫ばない時とではどうも威力が変わり、叫んだ時には深海棲艦にやたら効くのに、黙って撃つとダメージは減少するという訳の分からない現象が起こっていた為なのだが、玄一郎としては恥ずかしいから止めてくれよ、と思いつつもやってみたら爽快であり、ハマりつつあった。

 

 この現象は、武器の威力に言霊を与えて強化するという意味合いがあったのだが、はからずともそれを実戦の中で二人は発見してわけもわからないままにやっていたのだった。

 

 リヴォルヴァーを撃ち尽くして、また別の武器を持ち替える。とっかえひっかえ迫る『マヨイ』を相手にぶちかまし、斧とか刀や、お前そんなのどこで見たんだよというような武器までとにかくアドリブ混じりのセリフを言いつつ使って行く。

 

「うらぁっ!!ゲッシートマホゥク!!ブーメラン!!」

 

 ズガーン!!デカい斧をぶん投げてブチ当てる!!

 

「抜けば霊散る氷の刃っ!!マゴロクブレードっ!!」

 

 ズババババッ!!日本刀で叩き斬る!!

 

「我はゲシュペンスト!!扶桑さんの剣なりっ!!斬艦刀っ!!一文字斬りぃっ!!」

 

 どっごーーーん!!バカでかい剣でぶちかます!!というかさらりと扶桑の名前を呼ぶ辺り、お前扶桑さんどんなけ好きなんだよ、とか。

 

「うぉぉぉっ、鉄球入魂っ!!どーーーりゃあああああっ!!粉っ!砕っ!!」

 

 ばっこーん!!めちゃくちゃデカくて重い鎖付きの鉄球を振り回して周りの深海棲艦を吹き飛ばしながらぶちかます!!

 

「うぉぉぉぉ、大っ!○山!おろしぃぃぃぃっ!!」

 

 深海棲艦を掴んでぶん回して投げつける!!

 

「クレイモアっ!!抜けられると思うなよっ!!」

 

 どばばばばばばっ!!何故か肩に現れたコンテナからバラ弾を撒き散らす!!

 

「俺の右手が真っ赤に燃えるぅ、お前を殴れと轟き叫ぶぅ!!ばーくねつぅ、ジェットマグナムっ!!」

 

 もう最後のなんて普通のジェットマグナムだよね?つかプラズマステーク付いてないから単なるボコ殴りなだけだよね?であった。

 

 もう、勢いだけでむちゃくちゃに暴れていた。

 

 ビームを撃ち、散弾銃を撃ち、グレネード、ミサイル、斧、鉄球、刀、殴る蹴る、もうフリーダム過ぎてどこからツッコんでいいかわからない無茶苦茶ぶりだった。

 

 しかし、なりふり構っていられない。それほどまでに『マヨイ』の数は膨大であり、いかにゲシュペンストがズフィルートクリスタルによって強化されていたとしても、全滅は容易では無かったのである。

 

「くそっ、マジでなんて量だよ……」

 

〔現在の敵深海棲艦、159機だ。撃墜数372機。すでにエースパイロット級を遥かに越えているぞ〕

 

「そんなに倒してもまだいるのかよ……。つか、そんだけここの基地は死なせたのかよ……」

 

 やりきれない思いが玄一郎の胸を過ぎった。この『マヨイ』達は元々は扶桑達の仲間であり、イクやゴーヤ、吹雪達のように笑ったり怒ったりして生きていた女の子達なのである。それがこうして怨みや無念でこんなゾンビになっている。

 

〔攻撃の手を緩めるな。倒さねばみんながこうなってしまう。あのワタヌシ島の子達も、他の者もだ。彼女達を守ることを考えろ〕

 

「ああ、扶桑さん達をこんな風にさせねぇ!!」

 

 再び、ゲシュペンストと玄一郎は深海棲艦の群れに突っ込んだ。

 

「俺達を誰だと思ってやがるっ!!ドリルブーストナックルっ!!おりゃああっ、マッハスペシャル!!」

 

 いや、とにかく叫んだらいいというノリであった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 『マヨイ』や深海棲艦の集団をようやく全滅させて、玄一郎は基地の敷地内へと降り立った。

 

「う、うひぃ……さすがに疲れたぜ……」

 

 肉体的な疲労はないが、精神の疲労は流石に溜まってくる。玄一郎は息をぜーはーぜーはーと吐きながら……と言ってもゲシュペンストには呼吸器はないのだが……港の階段を上がって行った。

 

〔昔の自分ならばオーバーホールを必要としたところだが、まもなく機体の損傷とエネルギーは回復する。気を抜くな。まだ何かいる〕

 

 周りを見回し、反応を探るが生体反応は何一つ見られない。気配はすれどもセンサーに引っかからない。ステルスという訳でもない。

 

 と、ゲシュペンストがクレーンの下に四肢を引き抜かれ、体を引き裂かれた死体があるのを発見した。生首が落下防止柵の尖った部分に無造作に突き刺されてあり、その頭に海軍の帽子が乗せられていた。

 

「おえっ、こ、これ、人間か?!」

 

〔大丈夫か?玄一郎〕

 

「おぇぇぇぇっ、って、吐き気はするけどお前の身体だから吐けねぇな。つか、意外に冷静だ」

 

〔……ふむ。おそらくこれがこの基地の司令官だったと推測する〕

 

「よほど怨まれてたんだろな。この殺し方は尋常じゃねぇ」

 

 同情はしねぇけど、と玄一郎は付け加え、白鳥万智子だった肉塊から目を離し、そして周りを見る。基地には誰もいない。

 

 扶桑の話だと籠城戦を行うはずだと聞いていたが、それが行われた様子もなく、それどころか戦闘の形跡すらもない。司令官が真っ先に殺されたからみんな逃げたのか、とかいろいろと考えていたその時。

 

〔玄一郎っ!!上だっ!!〕

 

 クレーンの上から、大きな身体を持った怪物が落下し、そして両の拳をハンマーのようにしてゲシュペンストに向けて振り下ろした。

 

 間一髪、玄一郎はブースターを噴かしてそれを回避し、そして距離を開けた。

 

「あぶねぇっ!!」

 

 ジャキッ!!

 

 しかしすかさずその怪物は着地体制のままにゲシュペンストに砲を向け、すぐさま撃ってきた。

 

 玄一郎はすかさず左腕からプラズマソードを引き抜いて砲弾を切り払った。

 

「切り落としっ!!」

 

 直撃は避けたが、切った砲弾は炸裂弾だった。それは爆発して爆ぜ、一瞬ゲシュペンストの視界を奪う。

 

 爆煙を突き抜け巨大な拳がゲシュペンストの胸部装甲をぶん殴った。間一髪、グラビティウォールを展開させるも、その拳の衝撃でゲシュペンストは後ろに飛ばされ、そして基地の壁に叩きつけられた。

 

 ズン!とコンクリートの壁にめり込むゲシュペンスト。

 

「ぐぅっ、何だとっ?!」

 

 ゲシュペンストはこの世界に来てからこれまで、まともに攻撃を受けた事は無かった。装甲やグラビティウォール云々ではなく、今までの敵は本能的であり、直線的な攻撃しかしてこなかったので避けやすかったのだ。

 

 先ほどの『マヨイ』にしても数が数だけに当たった攻撃もあるが、どれもかすったような攻撃ばかりで、直撃は一つも無かった。 

 

 ゲシュペンストこの世界に来て、初の直撃であった。

 

「クソッ、デカい割に早い!何なんだあのマッチョなバケモンはっ!!」

 

〔損傷ダメージ、胸部装甲とメガブラスターキャノン射出口に損傷。修復開始。使用可能まで約15分〕

 

 殴られた胸部装甲が歪み、メガブラスターキャノンにまでダメージが通っていた。

 

 直ぐに起き上がり次の攻撃に備えるが、しかしその巨大なバケモノは後ろに下がり、それ以上の攻撃はしようとしなかった。

 

 そこへ、二人の人影が現れる。

 

 一人は長身、もう一人は小さい子供のように見えた。

 

 長身の方は細くはなく、人によっては大女と形容するかもしれないギリギリの体型であり、肩幅は少し広く、そして大きく張りのある胸を強調するかのように腕を組んでいる。その身体の下には筋肉の存在が感じられ、ニヤリと獰猛に笑うその顔、その頭には角が生えていた。

 

 子供の方は、幼女と言った方がよいだろう体格をしていた。黒いフードの前が開いて、小さい胸に無理してビキニをつけているような、そんな感じである。やはりニヤリと笑う口にはギザギザの歯が並んでおり、かなり凶暴な印象を受ける。

 

 どう見ても深海棲艦であったが、今まで見たどれよりも格が違う、別次元の力を玄一郎は感じた。

 

 長身の美女は顔を隣の幼女の方に向けると言った。

 

「子連れで逢瀬はしまらん。お前の役目は終わったのだろう?どこへとも行くがいい。ここからは大人の時間だ」

 

「暁ねぇさんなら、子供扱いしないでってレディーぶるんだろうけど、あまりあの……えーと、機械の人には興味湧かないから、そうさせてもらうわ。あなたは私を頼ることなんて無いだろうし」

 

「ここからは夜の戦だ。『男』と『女』の二人だけの、な。流石に雷を頼るような無粋な真似はしない」

 

「はいはい、およろしくおやりになってくださいませ!私はそうね、南の綺麗な海に行くわ。また会うこともあるでしょうけど、それじゃあね!」

 

 幼女はスカートから出ている尻尾のようなものをゆらして海へスタスタと向かって去って行った。

 

 それに振り返りもせず、長身の女はゲシュペンストを一別して、ぺろり、と舌なめずりしたかと思うとするりと玄一郎もゲシュペンストも知覚出来ないほどの自然な動作で、目の前にいきなり現れた。

 

 驚愕し、後ずさりをするも、後ろは砕けたコンクリートの壁、すぐに玄一郎は追い詰められた。

 

「ほう、存外頑丈なものだ。あの数を相手にかすり傷しか負わぬほど早く避け廻っていたから、それほど装甲は無いのかと思っていたが……。流石『男』なだけはある」

 

 手を伸ばし、ゲシュペンストの装甲に触れて、優しげに撫でる。そうして、その女は手から赤黒いオーラを流し込んできた。

 

 戦慄にも似た震えが玄一郎に走る。機械のゲシュペンストの身体がビクン!と跳ね上がり、硬直する。

 

 ピシッ、と装甲に電気のようなものが走り、それが腕に、脚部に走り抜けて行った。

 

「ぐ、ぐわああああああああああっ!!」

 

 痛みを感じないはずの機械の身体に、激痛が走り、機体が激しく痙攣する。玄一郎は自分の神経に直接痛みを流し込んだような激痛に叫ぶしか無かった。

 

 ガシャン、とゲシュペンストの機体が崩れ落ちる。女はその手を離し、満足そうに笑みを浮かべた。

 

 感覚が無い。動けない。力が入らない。いや、機体が言うことを聞かない。ギシリ、ギシリとただ関節が軋んだ音を鳴らすだけで反応しない。

 

「ふむ、強い魂だ。あれだれの念を流し込んでまだ意思を保つか。流石私が見込んだ『男』だ。惜しむらくは肉体が無い事……いや、それは些細な問題だな」

 

「ぐぅっ、な、何を言って……やがるっ!!」

 

 玄一郎はなんとか絞り出すように声を出した。その玄一郎の声をやはり嬉しそうにしてその女は笑い、囁くように言った。

 

「言霊をまだ吐けるか。我が念に耐えるその魂……ふふふ、その機械の器を破壊し、引きずり出して、お前の魂を我が念で満ちさせ怨霊にすればお前は再び肉体を得て『男神』になる。ふふ、ふふふふふっ、それが良い。そうしよう、そうするとしよう。幸いここは怨念には事欠かない。貴様も身体が欲しかろう?『女』を抱ける肉体が欲しかろう?」

 

「ぐううっ、勝手な、事を、言うなぁぁぁぁっ!!」

 

 玄一郎は、無理矢理に気合いでグラビティウォールを展開させた。

 

「俺は、俺はなぁ、俺達はっ!!帰るんだ。俺達の世界に、それぞれの世界に帰るんだ!!」

 

 女はグラビティウォールが展開する前に後ろへと飛び、宙返りをして巨大な怪物の差し出す掌の上に降り立った。

 

「ほう……私の怨念を振り払い、まだ動く意志を示すか」

 

「ゲシュペンストっ!大丈夫か?!」

 

〔肯定。あの攻撃は強念によるマインドコントロールに相当すると推測。精神に直接作用するぞ。接触は控えろ〕

 

 ゲシュペンストは両手に小回りの効く、リヴォルヴァーカノンを造り出した。

 

「リヴォルヴァーカノン、ランダムシュートっ!!」

 

 一気に全弾を叩き込む!!

 

 だが、巨大な怪物が前に出て『女』を庇い、銃弾全てをその筋肉で弾き飛ばした。

 

「その程度では、この戦艦武蔵の装甲は撃ち貫けんぞ?」

 

 ジャキッ!!と巨大な怪物は砲口をゲシュペンストへと向け、また砲撃をしてきた。

 

「ストライクシールドっ!!」

 

 その砲撃にSRX計画の機体のシールドをぶちかます。本来はT-linkシステムを介して操作するものだが、そんなことお構いなしに手でぶん投げた。

 

 シールドは怪物の砲で爆散したが、玄一郎は攻撃の手を緩めない。

 

「ついでだ!!切り裂けっ!!スラッシュリッパーぁっ!!」

 

 スラッシュリッパーは巨大なマッチョの怪物の腕の装甲に当たった。しかし、バキン!!と音を立ててその刃は折れた。

 

「ふん、そこいらのナマクラよりかはましだが……。蟷螂の斧、切り裂くには程遠い」

 

 ゴウッ!!

 

 巨大マッチョ怪物が素早く間合いを詰めその拳が再びゲシュペンストへ振るわれる。

 

「シシオウブレードっ!!」

 

 ガキュイーン!!

 

 刀匠の打ち鍛えし魂の大業物がそれを受け止めた。超鋼オリハルコンのブレードは折れず、その拳にギリギリと食い込み、やがては引き裂いた。

 

「ガォォォォン!!」

 

 怪物はこの世成らざる叫びを上げたが、もう一方の腕をゲシュペンストに叩きつけようと振り上げた。

 

「グラビティステークっ!!」

 

 すかさず、シシオウブレードを離し、大きなパイルバンカーに持ち替えてその腕にぶち込む。

 

 ズドム!!ズドム!!ズドム!!ズドム!!

 

「グギャオオオオン!!」

 

 何発もパイルを打ち込み、貫く。

 

「おらぁっ!!チタン合金の特製バラ弾っ!!コイツも取っとけぇぇっ!!」

 

 クレイモアのコンテナを呼び出し、至近距離からぶっ放す!!

 

「どんな装甲も撃ち貫くのみっ!!」

 

 最後の留めとばかりにグラビティステークをその頭にある大きな口に突っ込み、押し付けて打ち込んだ。

 

 一際大きくズドムっ!!とステークは鳴り、そして怪物はコンクリートの地面に沈み込んだ。

 

 だが、玄一郎の背中に、ゾクリっとした冷気にも似た嫌な感覚が走り、玄一郎はその場から飛び退いた。

 

 ギュイーーン、ガシャッ!!

 

 倒れた怪物の砲塔が旋回し、ゲシュペンストの居た場所に発砲した。

 

 ズドドドドーン!!

 

 ずるり、と怪物は起き上がる。腕をぶら下げ頭のない姿のままに立ち上がる。

 

「ふふっ、ふふふふふっ、良い……良い攻撃だ。そこまで攻められては、もう我慢出来ない。ふふふふふ、ふははははははっ!!欲しい、欲しいぞっ!!貴様をっ!!ここまで私を感じさせたのだ、責任を取ってもらうぞ!!」

 

 先ほどまで怪物の後ろにいた女、武蔵が叫び、そして怪物が消えた。いや、怪物は女の背中に融合し、そしてあたかも艦娘の艤装のように変形した。

 

「この戦艦武蔵の心をここまで燃え上がらせたのはお前が初めてだ!!何が何でも『男』にするっ!!私の『男』になぁ!!」

 

 そう言うと『武蔵』は赤黒いオーラを手に集中させると、大きな剣を造り出した。錨の形をした馬鹿デカい鉄の塊のような剣だった。

 

「ゲシュペンスト、アレ、ヤベェんじゃねぇか?」

 

〔玄一郎、アレを喰らうな!!あれが纏っているエネルギーは先程の精神攻撃と同等の効果を持っていると推測される!!触れただけで動けなくされるぞ!!〕

 

「……マジですか、マジヤベェ」

 

 どうみても、損傷箇所とかまったく見られず、それどころか先程よりも強化され、生き生きとこちらを殺る気な深海棲艦を前に、玄一郎の心は逃げたい気持ちでいっぱいだった。

 

「ブースト噴かして逃げちゃだめですかね?」

 

〔逃がしてくれるような相手ならばな〕

 

「逃げようなどと思うなよ?」

 

「うん、無理!」

 

 そう、無理だった。

 

 





 ズフィルートクリスタルで武器造り放題!

 ご都合主義な設定ですなー。しかし、どこで見て覚えたのかわからない武器も出てきますが、それもご都合主義です。

 深海棲艦武蔵はきっとエロい。
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